【東京都知事選】選挙でのYouTube活用,5大ポイントを解説

今回のポイントについて

選挙でもデジタルが、今回から大きな影響に

・YouTubeは、まだ一般的ではない

大切なのは「熱量」を伝える事

・動画の質も、変化していく

今後の選挙で、YouTubeは欠かせない

この5点です。

東京都知事選の5つのポイントは、動画でもお話しております!

皆さんこんにちは。
YouTube戦略コンサルタントの酒井です。

2024年の東京都知事選で「SNS活用」と「YouTube」と言うキーワードが、報道で多く取り上げられています。

この記事では政治的な話ではなく、デジタルやYouTube、動画活用としての今回のポイントや今後の流れについて、企業の動画活用を支援しており、2021年にはYouTube活用の本も出版した立場として、書かせていただきました。

私の率直な感想は、
・今回の選挙から「潮目が変わった」
・今回の選挙では、選挙でも「Webマーケティング」が大切

の2点です。

今回の選挙では、「支持政党の無い(無党派層)10代~30代の方達を中心に情報が広がっていき、若い方々に支持された候補者が2位という結果に繋がった」とニュースなどでは報道されております。
結果的にはそうなのですが、今回の選挙で私が注目している5つの点を解説していきます。

選挙でもデジタルが、今回から大きな影響に

私は2008年からYouTubeをスタートして今まで多く企業にデジタルでの情報発信について、支援を行ってきました。

今では、1企業1つ以上のホームページが一般的になっていますが、昔はまだどこの企業も
「ホームページって必要?」
「ホームページは大手企業が作る物」
という流れでした。

しかし最近では
「HPは有るが、活用は出来ていない」
というような流れに、企業からのの相談は変わってきております。

企業のデジタル活用については、少しずつ流れが変わってきているのを、特にコロナ禍以降は感じています。

前回の2020年の東京都知事選

選挙においてのデジタル活用については、前回の2020年の東京都知事選は、コロナ禍真っ只中と言うタイミングだったという事もあったと思いますが、デジタル活用は今回ほど注目されていなかったと思います。
何故ならその時はまだ候補者にとって、選択肢の1つとして優先順位が低かったという事です。

・各種SNSの使用率

各種SNSの使用率を見てみても2020年~2024年にかけて、調査データをではInstagramとTikTokが全年代で見ると10%以上増えてますが、それほど使用率が増加しているわけではありません。
YouTubeについては全年代で見れば85.2%が4年間で、87.8%と2.6%伸びただけですが、令和2年度でも85.2%の利用率があったのに、選挙ではあまり活用されていませんでした。

【令和2年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率
https://www.soumu.go.jp/main_content/000765135.pdf
出典:総務省情報通信政策研究所「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
【令和5年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率
https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf
出典:総務省情報通信政策研究所「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

今回ここまでデジタル活用が注目されたのは、活用方法の上手い候補者がいたという事もポイントですが、2020年~2024年で使用率は変わって無くても、浸透度がより増している点だと思います。

この点は企業の支援を行っているとよくわかるのですが、2020年と比べると2024年の方がWebマーケティングに取り組んでいる企業は多くなってきており、この4年間で仕事の結果にも繋げやすくなってきているのを日々感じております。

ここ数年で〝DX〞と言う言葉もよく耳にするようになってきていますが、企業の情報発信については、ようやくデジタル化のタイミングが来たなと感じています。

今回の選挙では2024年に有権者側がデジタルを活用した選挙への準備が、出来たタイミングだったのではないでしょうか?

私は15年以上デジタル活用の流れを見てきていますが、今回の東京都知事選をきっかけに、〝本当の意味〞でのデジタル社会がスタートした、潮目が変わったタイミングと私は考えています。

YouTubeはまだ、一般的ではない

今回の東京都知事選の報道を見ていて「YouTube」という言葉が多く出てきます。

YouTubeが今回の選挙に大きな影響があったという点では事実なのですが、今まで私は15年以上「YouTube活用は効果的」と多くの企業にお話をしてきていますが、報道で「YouTube」が取り上げられれば取り上げられるほど、「まだ浸透していないんだな」とも思っております。

メディアで取り上げている=一般的ではない

という事なので、まだ珍しい事として報道で取り上げられるという事は、企業でのYouTube活用が一般化してくるのは、「まだもう少し先のタイミング」とも感じております。

ちなみにですが、今回選挙での「YouTube活用」は初めての事みたいに取り上げられていますが、確かに東京都知事選挙ではここまで使われ選挙結果に影響が出たのは初めてですが、
2022年7月に行われた参議院議員選挙の比例代表で、当選された議員さんは「YouTube」をメインで活用されていたのを覚えてますでしょうか?

その方はその後逮捕されてしまったのでもうお忘れの方も多いと思いますが、選挙でのYouTube活用という点で考えると、2年前にもかなり話題になっていました。

ただその時の活用方法は、「YouTubeを活用した選挙活動」とは少し違った活用方法だったので、今回改めて「YouTube」が選挙で注目されていると思いますが、2022年7月の選挙でも活用されていました。

当たり前すぎて言葉自体は出てこなくなる

私の考えとしては今後デジタル活用はどんどん進んで行き、今回のように「SNS」や「YouTube」という言葉は、数年以内には活用するのが当たり前に進んで行き、その頃には当たり前すぎて言葉自体は出てこなくなると思っております。

10年後には、「2024年の都知事選の際には話題になったけど、今ではもう普通だよね」という感じに進んで行くのだと思っております。

大切なのは「熱量」を伝える事

情報発信を行う手段として

・SNS

・YouTube

・ポスター

・選挙演説

など色々な方法で情報発信をする手段は有りますが、注意しなければいけないポイントとして、今回「YouTube」で票を集めた候補者は「YouTube」の使い方は確かに上手かったと思いますが、なぜ票が集まったかは、「熱量」が伝わったからだと考えております。

・人を動かす情報は「熱量」

「動画」は情報量が多いというのはよく言われている事ですが、では政策についての情報が多ければ支持も多くなるかというと、そうではない場合もあります。
「熱量」が伝えられるからこそ、受け取った人が動きやすくなるという事が大切なポイントだと私は思います。

動画の質も、変化していく

動画の質と言うと、どのような質をイメージするでしょうか?
4Kや8Kなど画質や、プロに編集してもらったかっこいい質などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
ただ今回の東京都知事選挙で結果につながった「質」は、高画質やかっこよく編集した動画ではあまりなかったと感じています。

・結果につながった動画の質について

YouTubeを上手く活用した候補者は、多くの場所で選挙演説を行いその動画を生配信。
選挙カーにはSNS投稿OKと記載し、集まった有権者にも動画撮影してもらい、拡散まで協力を求めていました。
この活用方法は動画に手を加えることなく、動画の中の情報(質)が結果的につながった理由だと思います。
テレビの番組で言うなら、報道(ニュース)的な活用方法です。

選挙や政治でYouTubeは今までも活用されてきましたがその動画の多くは、スタジオや個室などでプロのカメラマンが撮影し、きれいに編集した動画としては質の高い映像が一般的でした。
イメージ的には、プロモーション映像的な感じだと思います。

この活用方法の違いは、ゼレンスキー大統領がスマホで動画を撮影して配信していたのと、プーチン大統領がカメラマンが撮影した映像を配信していた違いと活用方法の目線では近い所があると思います。
あくまですべては情報の中身次第なのですが、動画の活用方法と言う目線では「動画」と一言で言っても活用方法としては全く違う活用方法と言う目線も大切だと思います。

この部分は企業の動画活用でわかりやすいのが、採用での活用です。
私は企業の採用も多く支援する事が有りますが、企業側としてはプロモーション映像的な動画を作りたいという企業が多くあります。
ただその作られた動画を求職者が見て、情報として判断できるでしょうか?

・採用動画では「かっこよさ」より「身近さ」

例えば採用動画のトレンド調査では、
「採用動画の内容について「身近さ」を感じる動画と「かっこよさ」を感じる動画ではどちらの方が志望度が上がることが多かったですか」
と質問したところ、
23卒の就活生は「身近さ」が72.3%、「かっこよさ」が14.5%
転職経験者は「身近さ」が65.7%、「かっこよさ」が25.8%という回答となっています。

出典元:moovy[採用動画のトレンドに関する実態調査]
URL:https://moovy.jp/

この結果を見てみると、志望度が上がる動画は「身近さ」が半数以上で「かっこよさは」3割以下となっています。
これは決して採用だけでなく、企業の集客においても、選挙でも同様だと思います。
ポイントは動画を作ることが目的ではなく、動画を活用して本当の目的に繋げる事が大切です。動画を出す側と、見る側のニーズがずれていては、結果に繋がりにくい動画になってしまいます。

・仕事の結果につながる、動画の質について

私はよく仕事の結果に繋がりやすい動画の質とは?と言うお話をしています。

例えば私もYouTubeに動画を毎日投稿していますが、画質はHDで編集も全然していません。
この動画を4Kに画質を上げても、仕事が増える事に繋がることは少ないと思います。
私がお伝えしている情報の質を上げたり、プレゼンテーションの質を上げる事により、仕事の依頼は増えていきます。

この部分が結果に繋がる大切な「質」だと私は考えています。

今後の選挙で、YouTubeは欠かせない

結果的に「YouTube」は、選挙と相性が良いプラットフォームだとは思いますが、使い方については発信する側も、視聴者側も注意していかなければいけません。

2024年潮目は変わったので今後、選挙活動にはデジタル活用が欠かせなくなっていくのだと私は思っております。

だからこそ本質的な所に目を向けていただき、選挙活動でも、企業の採用や集客でも、動画やYouTubeを活用していただき結果に結び付けていただければと思っております。

・企業が動画活用する際に大切な4つの要素

YouTube運用4つの要素
YouTube運用4つの要素

・動画(撮影、編集)

・ウェブ(アルゴリズム)

・マーケティング(ファン作り)

・プレゼンテーション(伝え方)

私は普段この4つのバランスが、結果に繋がるというお話をしております。

動画活用と言うと、動画の内容やバズらせたいという事に目が行きがちですが、そもそも人に対しての情報発信なので、プレゼンテーションを活用しどうファンを作っていくか、という側面もしっかり考えていただき動画活用を行っていただければと思っております。

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