今回のポイントについて

情報の多様化

SNS活用がポイントではない

選挙でSNSは、2024年から欠かせないツールに

大切なのは「言葉」が伝わる事

・動画の質も、変化していく

この5点です。

兵庫県知事選SNS活用ポイント解説
兵庫県知事選SNS活用ポイント解説

皆さんこんにちは。
YouTube戦略コンサルタントの酒井です。

2024年の7月7日の東京都知事選に続き、

11月18日の兵庫県知事選でも「SNS活用」と「動画配信」

と言うキーワードが、報道で多く取り上げられています。

この記事では政治的な話ではなく、
デジタルやYouTube、
動画活用としての選挙のポイントや今後の流れについて、

企業の動画活用や情報発信の支援しており、
2021年にはYouTube活用の本も出版した立場として、
情報の考え方について書かせていただきました。

私の率直な感想は、

・2024年の選挙から「潮目が変わった」

・今後の選挙では「Webマーケティング」が必須に

の2点です。

7月の東京都知事選では、

支持政党の無い(無党派層)10代~30代の方達を中心に情報が広がり、

若い方々に支持された候補者が2位という結果に繋がった」
とニュースなどでは報道されていました。

11月18日の兵庫県知事選では
兵庫県選挙管理委員会によると、

今回2024年の投票率は、55.65%

前回2021年の知事選の投票率は、41.10%

前回に比べて約14%も増加しています。

今回の県知事選は、
県議会の全会一致で不信任決議を受け
失職に伴う知事選という注目を集めた選挙という点も有りますが

前県知事 VS マスメディア

ネット VS マスメディア

という流れも、投票率が増加したと思います。
今回の選挙で私が注目している、
5つの点を解説していきます。

2024年7月7日の、東京都知事選については
動画でも解説しておりますので
もしよろしければご確認ください。

東京都知事選の5つのポイントは、動画でもお話しております!

情報の多様化

SNSの活用はスマホの普及とともに、
現在では生活に浸透しており
選挙でもSNS活用と言われても、
今更当たり前でしょと思う方も多いのでは?

とも思っているのですが、では

なぜ2024年の選挙で、ここまでSNSが影響したのか?

は、マスメディアへの不信感が
より強くなったからと感じている方も
多いのではないでしょうか?

テレビや新聞など、手軽に情報を取れる手段としては
現在でもマスメディアは有益な手段であり
私自身もYouTubeよりテレビを見ていますし
全てが間違っているとも思っていません。

ただ今までが、

マスメディアは絶対

新聞、テレビが言っている事が正しい

という昭和の頃の、
私が思っていた感覚から

社会全体が、変化してきているだけ

かなと思っております。

時代の流れとともに、人の生活は変化しており
情報やメディア、媒体も変化していく事は普通であり
その変化の流れに沿って、変化していくものが残っていきますが

変化についていけない物は、淘汰されていくのは
企業の経営でも同じだと思います。

今回の結果で

テレビでは今後の在り方を、考えていかなければいけない

とテレビで言っている方が多いなと見ておりますが、
選挙では今までのように、

マスメディアが、結果を左右させる

事だけではなく、しっかりと

候補者自身が情報発信を、行っていかなければいけない

選挙が2024年から、スタートしたなと思っています。

SNS活用が、ポイントではない

マスメディアでは、兵庫県知事選や都知事選でも
SNS活用やYouTubeなどという言葉が出てきますが
もちろんツールとしては間違っていませんが

そもそも情報発信と、受け取り方が変化してきている

という事ではないでしょうか?

ツールや手段の方がわかりやすい人も多いかもしれませんが
そこにフォーカスしてしまうと、全体が見えてこなく
ツールや手段が変わると、
毎回振り回されてしまいます。

選挙で考えれば、
候補者が立候補し、
情報を有権者に伝え、
その情報を元に投票をする。

この大前提の流れが、今までの選挙では
情報発信の選択肢が少なく、

情報が少ない中での戦い方が、今までの選挙での流れ

だったのだと思います。

ただ1990年代に、ネットが一般的に普及し始めて
2010年代には、スマホが普及し
個人でも情報発信が容易になり

情報取る側も、少ない情報からの取捨選択から

情報が溢れ、多様化する中からの取捨選択

に、変化してきています。

大切な事はこの10数年で、情報の量が全く変わった

情報発信の進化
情報発信の進化

という事であって、
それに合わせてツールが出てきているのだという事です。

本質的な所に目を向け、
ツールや手法に惑わされない事も
大切なポイントだと、
私は考えております。

選挙でもデジタルが、今年から大きな影響に

私は2008年からYouTubeをスタートして
今まで多くの企業にデジタルでの情報発信について、
支援を行ってきました。

今では、1企業1つ以上のホームページが一般的になっていますが、
昔はまだどこの企業も
「ホームページって必要?」
「ホームページは大手企業が作る物」
という流れでした。

しかし最近では
「HPは有るが、活用は出来ていない」
というような流れに、
企業からのの相談は変わってきております。

企業のデジタル活用については、
少しずつ流れが変わってきているのを、
特にコロナ禍以降は感じています。

前回の2020年の東京都知事選

選挙においてのデジタル活用については、
前回の2020年の東京都知事選は、
コロナ禍真っ只中と言うタイミングだったという事もあったと思いますが、
デジタル活用は今回ほど注目されていなかったと思います。
何故ならその時はまだ候補者にとって、
選択肢の1つとして優先順位が低かったという事です。

・各種SNSの使用率

各種SNSの使用率を見てみても2020年~2024年にかけて、
調査データをではInstagramとTikTokが全年代で見ると10%以上増えてますが、
それほど使用率が増加しているわけではありません。

YouTubeについては全年代で見れば85.2%が4年間で、
87.8%と2.6%伸びただけですが、
令和2年度でも85.2%の利用率があったのに、
選挙ではあまり活用されていませんでした。

【令和2年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率
https://www.soumu.go.jp/main_content/000765135.pdf
出典:総務省情報通信政策研究所「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
【令和5年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率
https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf
出典:総務省情報通信政策研究所「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

今回ここまでデジタル活用が注目されたのは、
活用方法の上手い候補者がいたという事もポイントですが、
2020年~2024年で使用率は変わって無くても、

浸透度がより増している点だと思います。

この点は企業の支援を行っているとよくわかるのですが、
2020年と比べると2024年の方が
Webマーケティングに取り組んでいる企業は多くなってきており、

この4年間で仕事の結果にも繋げやすくなってきている

のを日々感じております。

ここ数年で〝DX〞と言う言葉も
よく耳にするようになってきていますが、
企業の情報発信については、

ようやくデジタル化のタイミングが来たなと感じています。

今回の選挙では2024年に有権者側が
デジタルを活用した選挙への準備が、
出来たタイミングだったのではないでしょうか?

私は15年以上デジタル活用の流れを見てきていますが、
7月の東京都知事選をきっかけに、

〝本当の意味〞でのデジタル社会がスタート

した、潮目が変わったタイミングと私は考えています。

大切なのは「言葉」が伝わる事

情報発信を行う手段として

・SNS

・YouTube

・ポスター

・選挙演説

など色々な方法で情報発信をする手段は有りますが、
兵庫県知事選の街頭演説の光景を見ると

多くの方がスマホで、動画を撮影していました。

ではなぜ街頭演説の動画を撮影するのでしょうか?

動画と写真の違いは、
動いてるか止まっているかと思われる方も
思いますが、

動画には音が、入っている

という点も大切なポイントです。
選挙で考えれば、

候補者の声が直接伝えられるのがメリットです。

SNS活用がフォーカスされていますが、
多くの人が集まる、
人が動く原動力は

「言葉」が伝わったからだと考えております。

決めるのは人

「動画」は情報量が多いというのはよく言われている事ですが、
では政策についての情報が多ければ
支持も多くなるかというと、
そうではない場合もあります。

「言葉」が伝わるからこそ、
受け取った人が動きやすくなるという事が
大切なポイントだと私は思います。

動画の質も、変化していく

動画の質と言うと、どのような質をイメージするでしょうか?
4Kや8Kなど画質や、
プロに編集してもらったかっこいい質などを
思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

ただ兵庫県知事選や東京都知事選挙で結果につながった「質」は、

高画質やかっこよく編集した動画ではあまりなかった

と感じています。

・結果につながった動画の質について

都知事選でYouTubeを上手く活用した候補者は、
多くの場所で選挙演説を行いその動画を生配信。

選挙カーにはSNS投稿OKと記載し、
集まった有権者にも動画撮影してもらい、
拡散まで協力を求めていました。

この活用方法は動画に手を加えることなく、

動画の中の情報(質)が結果的につながった

理由だと思います。
テレビの番組で言うなら、
報道(ニュース)的な活用方法です。

選挙や政治でYouTubeは今までも
活用されてきましたがその動画の多くは、
スタジオや個室などでプロのカメラマンが撮影し、
きれいに編集した動画としては質の高い映像が一般的でした。

イメージ的には、プロモーション映像的な感じだと思います。

あくまですべては情報の中身次第なのですが、
動画の活用方法と言う目線では

「動画」と一言で言っても活用方法としては全く違う

活用方法と言う目線も大切だと思います。

この部分は企業の動画活用でわかりやすいのが、
採用での活用です。

私は企業の採用も多く支援する事が有りますが、
企業側としてはプロモーション映像的な
動画を作りたいという企業が多くあります。

ただその作られた動画を求職者が見て、
情報として判断できるでしょうか?

・採用動画では「かっこよさ」より「身近さ」

例えば採用動画のトレンド調査では、
「採用動画の内容について

「身近さ」
を感じる動画と
「かっこよさ」
を感じる動画ではどちらの方が
志望度が上がることが多かったですか」

と質問したところ、

23卒の就活生は
「身近さ」が72.3%
「かっこよさ」が14.5%

転職経験者は
「身近さ」が65.7%
「かっこよさ」が25.8%
という回答となっています。

出典元:moovy[採用動画のトレンドに関する実態調査]
URL:https://moovy.jp/

この結果を見てみると、

志望度が上がる動画は「身近さ」が半数以上で「かっこよさは」3割以下

となっています。
これは決して採用だけでなく、
企業の集客においても、
選挙でも同様だと思います。

ポイントは動画を作ることが目的ではなく、
動画を活用して本当の目的に繋げる事が大切です。

動画を出す側と、
見る側のニーズがずれていては、
結果に繋がりにくい動画になってしまいます。

・仕事の結果につながる、動画の質について

私はよく仕事の結果に繋がりやすい動画の質とは?
と言うお話をしています。

例えば私もYouTubeに動画を毎日投稿していますが、
画質はHDで編集も全然していません。

この動画を4Kに画質を上げても、
仕事が増える事に繋がることは少ないと思います。

私がお伝えしている情報の質を上げたり、
プレゼンテーションの質を上げる事により、
仕事の依頼は増えていきます。

この部分が結果に繋がる大切な「質」だと私は考えています。

今後の選挙で、YouTubeは欠かせない

結果的に「YouTube」は、

選挙と相性が良いプラットフォーム

だとは思いますが、
使い方については発信する側も、
視聴者側も注意していかなければいけません。

2024年潮目は変わったので今後、

選挙活動にはデジタル活用が、欠かせなくなっていく

のだと私は思っております。

だからこそ本質的な所に目を向けていただき、
選挙活動でも、
企業の採用や集客でも、

動画やYouTubeを活用していただき
結果に結び付けていただければと思っております。

企業が動画活用する際に大切な4つの要素

・動画(撮影、編集)

・ウェブ(アルゴリズム)

・マーケティング(ファン作り)

・プレゼンテーション(伝え方)

YouTube運用4つの要素
YouTube運用4つの要素

私は普段この4つのバランスが、結果に繋がるというお話をしております。

動画活用と言うと、動画の内容やバズらせたいという事に目が行きがちですが、
そもそも人に対しての情報発信なので、

プレゼンテーションを活用し、どうファンを作っていくか?

という側面もしっかり考えていただき動画活用を行っていただければと思っております。

このブログの著者:酒井大輔
企業動画戦略×Webマーケティング
ユーチューブビジネスサポート代表
https://ytbs.jp/

2008年、企業集客YouTube運用開始。
・運送会社で、毎年20人採用
・建材商社で、売上40倍
・宿泊施設で、年間15件以上マスコミ取材
など100チャンネル以上企業YouTubeをコンサルティングし、企業の課題を動画で解決。
プロフィールはこちら!
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