【代理人弁護士本人と対談】名古屋コロナ禍の結婚披露宴キャンセル料裁判の経緯、会場ホテルの訴えを棄却。
まとめ
🔎吉川弁護士も裁判になるなんて思っていなかった⁉️
🔎コロナは天災事変⁉️
🔎えっ⁉️👀日弁連Q&Aに書いてある⁉️
さて、その訳は❓️🤔
(酒井)
2022年2月25日に名古屋地裁で気になる判決が出ました‼️
それが、コロナで結婚披露宴をキャンセルした時にホテル側がお客さんに対して、
キャンセル料を請求出来るのかどうか‼️っていう裁判だったんですけど、
こういった話しはブライダル業界の方々も気になってると思うし、
新郎新婦さん達も気になってる方が多いと思うので、
今回は、その裁判の新郎新婦側の代理人を勤められた吉川弁護士に、
『実際にどうだったのか』って、お話しをお伺いしたいと思います😌
その前に、この動画の趣旨といいますか、こういった動画を何故やるのか、
っていう所だけ説明をさせて頂きます。
僕はYouTubeのコンサルをやっているのに、何でブライダル業界の話しをしているのかと、
思われる方もいらっしゃると思うんですけど、僕は20年間ぐらいブライダル業界に携わって来たから、
と、いう事と、こういった1つの判例で業界全体が、結構右往左往と流されてしまう事もあるので、
実際の裁判での内容や判決はどうだったのかを、
1番詳しい生の意見をお伝えして、それを踏まえた上で判断をして頂きたいという趣旨で、
この動画を作って居ますので、この動画を見て『キャンセル料を払った皆さん取り返しましょう』とか、
『キャンセル料を払わなくていいですよ』っていう助長させる動画じゃなく‼️
あくまでも裁判というのは1件1件違う訳なので、今回の事例はこうだったんです😌
っていう事をお伝えする動画になればと思っています😌
では吉川弁護士、この裁判の流れをお話しして頂いてもいいですか❓️
(吉川弁護士)
まずこの件は特徴的な流れをしているんですね😌
コロナが始まる前の2019年9月コロナの『コ』の字も出てきていない、
中国でもまだコロナが流行ってもいない時に、
2020年6月に結婚披露宴をやりたいと申し込みされた、新郎新婦さんがいらっしゃって、
まだ打ち合わせも大して進んでいない中2020年3月ぐらいに日本国内にコロナが入って来て、
『これはちょっとマズイかな❓️🤔』と式場と少しずつ話しをしていた中で、
2020年4月7日に内閣から初の緊急事態宣言が出され、
緊急事態宣言が出てしまったので、『これはいい加減、判断をしないといけない』
逆に判断を遅らせては、式場側に迷惑をかけてしまうんじゃないか💦という事で、
緊急事態宣言が出された翌日に『キャンセルをしたいと思います』と申し入れをしたんですね😔
式場さんは『延期してはどうですか❓️完全に辞めるんではなく、
日を改めてと、して頂くならばキャンセル料は頂きません』とか、
そういった、お話しもあったんですけれども、なかなか日取りの調整も上手くいかないとか、
そういう事もあって、結局キャンセルをせざるを得なかった訳です。
新郎新婦さんが最後まで言っていたのは『やれるならやりたかった‼️自分達も決して、
辞めたいって事は全く無く、やれる物ならやりたかった‼️』と、
実際にご本人が裁判所の尋問でも言ってた事なんですけど😔
式場ホテル側からすると『私達としては、お客さんが、やると言えば開催は出来る状態でしたので、
お客さん側の都合による、キャンセルになります』という事で、
披露宴の申込書に書いてある規約に則って、申し込み時の見積り金額の30%に相当する金額を、
キャンセル料として払って下さい、という請求を起された訳です。
で、そういった内容証明が届いて、この段階で私が代理人として入って、
ホテル側と私代理人とで話しをして『少しだったら、こちらも考えられます』と、
実際、内情的に半分半分ぐらいの感覚であれば、新郎新婦側も話を聞けそうだな、
って感じだったんですけど、ホテル側がなかなか減額に応じてくれなくて、裁判に発展した訳です😔
(酒井)
2020年4月8日にキャンセルを申し入れて、内容証明が届いたのは、いつぐらいだったんですか❓️
(吉川弁護士)
ホテル側が顧問弁護士に依頼をして、内容証明、通知書を送って来たのは2020年6月末です。
(酒井)
じゃあ3ヶ月ぐらい経って、書類が新郎新婦の手元に来て、
そこからお二人は困って、吉川弁護士の所に連絡をされた、という経緯だったんですね🤔
最初依頼に来られた時は、どうでしたか❓️
(吉川弁護士)
判決になれば、どういう判断が下されるのか、というのは、
まだ当時は、コロナが始まったばかりでしたので、裁判所がどんな判断をするのかって、
もう、出たとこ勝負でしたね💦
(酒井)
だいたい裁判って判例を元にしてって場合が多いので、でもその判例が無いですよね😳
(吉川弁護士)
そうなんです、完全に先例が無い中での自分が先例を作るイメージになる訳ですので😦
やり甲斐がある反面リスクも大きいというか、依頼人側が弁護士費用を払ったのはいいけれど、
裁判で全額認められちゃった💦って可能性だってあった訳なので、
そういった意味ではプレッシャーのある件ではありました😔
(酒井)
依頼を受けられた時点では、吉川弁護士もどうなるか解らない感じでの事だったんですか❓️😳
(吉川弁護士)
正直に言うと、受けた当初は『裁判にはしないだろう』って思ってたんですよ😅
(酒井)
あぁ~ホテルさんがね😅
(吉川弁護士)
これはどっちにとってもリスクの大きい話しだから『まあ間を取って』
ぐらいの示談で収まるんじゃないかな🤔っていう見込みが正直あったんですね😅
そしたら思いの外、全然応じてもらえなくて、裁判に発展してしまって💦
ホテル側が裁判を起こして来たので😅こちら側としては、もう少し和解の話しがあるかな❓️
って思っていたら、突然訴状が届いた‼️という感じだったんですね😔
(酒井)
届いたのは6月ぐらいで、直ぐにそういった流れに進んで行ったんですか❓️
(吉川弁護士)
2020年6月末に内容証明が届いて、そこから話し合いをして来たけども、
ホテルが名古屋地裁に訴状を提出したのは2020年9月2日付けですね😌
(酒井)
キャンセルをしてから、約半年間ぐらいかかって裁判という流れにに進んで行ったんですね🤔
ここから、どういう裁判だったのかという事と、今回の件に関しては、
どんな所がポイントで、何故この判決になったのか‼️という所が、
この動画をご覧になってる方は1番知りたい所だと思います😌
吉川弁護士は新郎新婦側の代理人弁護士なのでお二人に寄った意見になるかと思うんですけど、
起こった事実をお伝えしたいので、裁判に入ってからの流れを教えて下さい😌
(吉川弁護士)
争点がどんな所だったかと言うと、今回の請求というのは、
新郎新婦がホテルに『披露宴をやりたいです』という時に、申込書にサインをして、
それが契約書な訳ですが、その契約書には【規約】というのが書いてあるんですよね😌
もしキャンセルをする場合には、こういうキャンセル料がかかりますよ。とか、
色々な事が書かれてある訳ですけど、基本的にそこに書いてある内容というのは、
契約内容なので、当者間を拘束する訳なんですよ😌
ホテル側も新郎新婦も、それに従って行動をしなくてはいけないんです。
コロナという事情が無ければ、当然ながらキャンセルをしたお客さんは、
その規約では、何ヵ月前~何ヵ月前までにキャンセルした場合は何十%ですよ、
という定め方をされていたので、その規約に基づいたキャンセル料を、
払わないといけないというのは大前提としてある訳です‼️
(酒井)
そうですね👍️これは、このホテルさんがというよりも、
僕も色々な会場やホテルさん知ってますけど、ほぼ全ての会場さんで、こういった規約があります😌
(吉川弁護士)
そうですよね😌今回は、そういう規約の中で、今酒井さんが仰った様に、
たぶんほとんどのホテルで同じ様な規約になってると思うんです。
今回当事者となっているホテルも、全然特殊な規約では無くて、
非常に一般的な規約だったんですが、お客さんがキャンセルをした時には、
こういうキャンセル料がかかりますよ。という規定がある一方で、
例えば地震とか天災事変が起きて、事実上、開催が不可能になった様な場合は、
キャンセル料など一切無しで白紙撤回の様な状態になります。みたいな規約規定もあった訳です。
では、今回の場合はどちらに該当するんですか❓️という形での判決になっています。
結果としては、お客さんの都合でキャンセルした訳では無い‼️
法律用語で言うと記責事由が無いと言うんですけど(責めに記する事由が無い)
お客さんの責任じゃ無いですよ、という事ですね😌記責事由が無いから、
キャンセル料の請求は出来ません、このキャンセル料規定が適用する事は出来ない。
と、いう風な言い方をしていますけどね💦
天変地異、天災事変と同じ様に、新型コロナウイルスというのは、
当時、想定をし得なかった天災の様な物なので、
お客さんの都合のキャンセルとは言えませんよ。という判決になった訳です😌
(酒井)
『払って下さい』と言われた時に、代理人として、こういう事じゃないですか❓️
って話しもしたって事ですよね❓️
(吉川弁護士)
日弁連 コロナ Q&Aみたいな形で検索をして頂くと、実際に結婚披露宴だとか、
例えば、イベントだとか色々な物があると思うんですけど、
コロナを理由にキャンセルをせざるを得なくなったという場合に、
キャンセル料の支払い義務があるのか、どうなのかっていうのを、
どういう基準で考えたらいいのかって事に対するQ&Aがネットに公開されています。
是非見て頂ければと思うんですけども。
そこに書かれている基準に、ある程度沿った様な判決に実際なっています。
この裁判の中では、実は幾つかのポイントがあると思っていたんですけども、
(酒井)
それが皆さん聞きたい所だと思うんですけど・・・
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