採用・求人動画はかっこよさより、身近さが大切【0-2】
企業が採用動画を作るとき、どうしても「かっこいい動画」にしたくなります。でも、見る側の求職者はどう感じているのでしょうか? 採用動画のトレンド調査では、就活生・転職経験者ともに約7割が「かっこよさ」より「身近さ」のある動画で志望度が上がると回答しました。本記事は書籍『経営戦略は動画が最強!』には載っていない番外編として、採用動画の実態調査データと、それを動画経営にどう活かすかを解説します。
▶ 解説動画をYouTubeで見る
採用動画は「かっこよさ」より「身近さ」(調査結果の要点)
結論、採用動画で志望度が上がるのは「かっこよさ」より「身近さ」です。「身近さ」を選んだ人は就活生72.3%・転職経験者65.7%で、「かっこよさ」(就活生14.5%・転職経験者25.8%)を大きく上回りました。これは株式会社moovyが就活生・転職経験者221名に行った「採用動画のトレンドに関する実態調査」の結果です。書籍には載せていない番外編として紹介します🤗
今年に入って、書籍『経営戦略は動画が最強!』の章ごとのお話をしていますが、今回は番外編として「採用・求人動画は、かっこよさより身近さが大切」というお話です。企業さんが動画を作るとき、どうしてもカッコいい動画を作りたがるのですが、見る側(求職者)はどう感じているのか——その「採用動画のトレンドに関する実態調査」というデータを使っていきます😌

そもそも採用動画は、いまや求職者の7割以上が視聴する時代です。動画は「テキストの約5,000倍の情報量がある」とも言われ、文章だけでは伝わりにくい会社の雰囲気や“働く人”を伝えられるのが強み。だからこそ「どんな動画にするか」がそのまま採用結果を左右します(出典:moovy)。
まずは、いちばん大事な結果から見てみましょう。「身近さを感じる動画」と「かっこよさを感じる動画」では、どちらのほうが志望度が上がったか👇️
| 回答 | 身近さ | かっこよさ | どちらとも言えない |
|---|---|---|---|
| 23卒の就活生 | 72.3% | 14.5% | 13.2% |
| 転職経験者 | 65.7% | 25.8% | 8.6% |
圧倒的に“身近さ”ですよね🤔 年代の違いも多少はあると思いますが、若くなるほど「身近さ」を求める傾向が見えます。では、そもそも「身近さ」って何なのか——詳しく見ていきましょう😌(調査の詳しい概要・出典は、後半の「動画経営のマーケティングとは」の直前にまとめています)
身近さとかっこよさ、志望度が上がるのは?
結論、「身近さ」を感じる動画のほうが志望度は上がります。就活生は身近さ72.3%・かっこよさ14.5%、転職経験者は身近さ65.7%・かっこよさ25.8%。どちらも「身近さ」が多数派で、特に若い就活生ほどその差が大きく出ました。入社後の自分を想像できる“等身大”の動画が効くということです。
企業さんは「カッコいい採用動画を作りたい」と考えがちですが、求職者の本音は逆でした。就活生は身近さが圧倒的でしたが、転職経験者ではどうでしょうか👇️

そもそも「身近さ」って何なのか❓️——次の章で、求職者が「身近さ」を感じた具体的な表現を見ていきましょう😌
「身近さ」を感じる動画の表現とは?
結論、「身近さ」を生むのは出演者の話し方・雰囲気・動画の短さです。就活生は「話し方(表情・カンペを読んでいない等)」61.8%・「出演者の雰囲気」52.7%、転職経験者は「出演者の雰囲気」57.4%・「動画の短さ」50.8%が上位。一方「かっこよさ」はアニメーションやBGMといった“演出”で生まれており、志望度には繋がりにくい結果でした。
「身近さを感じる動画として、どのような表現が印象的でしたか?」(複数回答)への回答が、こちらです👇️
| 表現 | 就活生 | 転職経験者 |
|---|---|---|
| 動画出演者の話し方(表情・カンペを読んでいない等) | 61.8% | 29.5% |
| 動画出演者の雰囲気 | 52.7% | 57.4% |
| 動画の短さ | 34.5% | 50.8% |
| 目線の近さ | 34.5% | 21.3% |

ちなみに「かっこよさ」を感じた表現は、就活生がアニメーション45.5%・CG技術36.4%、転職経験者がBGM54.2%・アニメーション50.0%でした。お金と時間をかけた演出が「かっこよさ」になりますが、それが必ずしも志望度には繋がらない、というのが大事なポイントです🤔
採用動画を視聴したメディアは?
結論、採用動画を見るメディアは就活生・転職経験者ともにYouTubeが1位でした。就活生はYouTube57.3%・採用HP32.7%・Twitter26.4%、転職経験者はYouTube45.9%・Twitter36.9%・採用HP35.1%。実に7割以上が採用動画を視聴しており、動画があれば目を通してもらえる確率が高いことが分かります。
「採用動画を視聴したことのあるメディアは?」という質問の結果がこちらです👇️
| メディア | 就活生 | 転職経験者 |
|---|---|---|
| YouTube | 57.3% | 45.9% |
| 採用HP | 32.7% | 35.1% |
| Twitter(X) | 26.4% | 36.9% |

実際に視聴した採用動画の内容は?
結論、実際に見られている採用動画は就活生が「会社説明会・事業紹介」61.8%、転職経験者が「働き方(リモートワーク等)」44.1%が最多。就活生は会社全体を、転職経験者は自分の働き方や仕事内容を知りたい傾向です。順位はありますが、これらの項目はすべて必須と考えるのが安全です。
「実際に視聴したことがある採用動画の内容は?」の結果です👇️
| 内容 | 就活生 | 転職経験者 |
|---|---|---|
| 会社説明会・事業紹介 | 61.8% | 32.3% |
| 1日のスケジュール | 46.1% | 32.3% |
| 人事制度・福利厚生 | 40.8% | 33.3% |
| 働き方(リモートワークなど) | 38.2% | 44.1% |
| 仕事内容紹介 | 38.2% | 37.6% |

なので「採用動画はどれを出せばいいですか❓️」と聞かれたら、私は「どれも必要です‼️」とお答えしています。求める人材(ペルソナ)によって見たい内容が違うので、就活生向け・転職者向けで使い分けるのも効果的です🙂
ちなみに「見たい内容」でも、就活生は「会社説明会・事業紹介」64.5%が1位(実際に見た61.8%とほぼ一致)。見たい内容と実際に見た内容がそろっている=そのニーズの高さがうかがえます🤔
採用動画は選考エントリー・内定承諾のきっかけになる
結論、採用動画は応募や入社の決め手になります。「採用動画が選考エントリーのきっかけになった」は就活生54.5%・転職経験者70.6%。さらに「内定承諾の決め手になった」も就活生51.5%・転職経験者65.9%にのぼり、採用動画は認知から内定承諾まで効果があることが分かります。
「採用動画を視聴したことが、選考エントリーのきっかけになったことがありますか?」の結果です👇️
| 回答 | ある | どちらとも言えない | ない |
|---|---|---|---|
| 23卒の就活生 | 54.5% | 28.8% | 16.7% |
| 転職経験者 | 70.6% | 24.7% | 4.7% |

ちなみに、応募・内定承諾の決め手になった動画のテーマは、就活生・転職経験者ともに「会社紹介」が最多でした。エントリーの決め手では就活生・転職経験者とも「会社紹介(事業内容・ビジョンなど)」が33.4%、内定承諾の決め手では転職経験者の58.9%が「会社紹介(人事制度・福利厚生・オフィスなど)」を挙げています。テキストでは伝わりづらい中身を、動画で確認しているということですね😌
なお、就活生は転職経験者にくらべて「社員紹介」動画を決め手に挙げる傾向が強く、「誰と働くか」を重視していることもうかがえます。採用動画では“人”を見せることも効果的です🙂
採用動画に最低限必要なコンテンツリスト
結論、採用動画で最低限そろえたいのは①事業紹介・企業説明 ②仕事内容紹介 ③1日の流れ ④社員インタビュー ⑤人事制度・福利厚生の5つです。調査で「見たい」「実際に見た」とされた内容と重なる、いわば“鉄板”の構成。まずはこの5本を起点に、求める人材に合わせて広げていくのがおすすめです。
ここまでの調査結果をふまえて、私が「これは鉄板‼️」と考える採用動画のコンテンツが、この5つです👇️
- 1事業紹介・企業説明──会社が何をしているか、どんな価値を提供しているか。
- 2仕事内容紹介──実際にどんな業務を担うのか。
- 31日の流れ──出社から退社まで、働く1日のイメージ。
- 4社員インタビュー──どんな人が、どんな想いで働いているか。
- 5人事制度・福利厚生──給与・休暇・働き方などの安心材料。

- 調査名
- 採用動画のトレンドに関する実態調査
- 調査主体
- 株式会社moovy(採用動画プラットフォーム「moovy」運営)
- 調査方法
- インターネット調査
- 調査対象
- 23卒の就活生110名/直近1年以内に転職を経験した社会人111名
- 有効回答
- 合計221名
- 調査期間
- 2023年1月5日 〜 1月10日
出典:株式会社moovy「採用動画のトレンド「かっこいいvs身近さ」どちらを好む?」(https://moovy.jp/)。※構成比は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%にならない場合があります。設問により母数(n)が異なります。
動画経営のマーケティングとは
結論、公式ホームページに加えて「公式動画ホームページ」を作り、どちらにも同じ大切な情報を載せることが動画経営マーケティングのポイントです。採用動画も同じで、かっこよさを狙うより、求職者が知りたい情報を“身近に・分かりやすく”発信することが効果に繋がります。
大前提として、今はどこの企業さんも公式ホームページがありますよね👍️。それにプラスして、
というお話を、いつもさせていただいています。YouTube(動画)をやるとなると、ほとんどの人が「どんな動画にしようかな🤔」「カッコよくしなきゃ」と考えがちですが——今回の調査が示すとおり、求職者が求めているのは演出ではなく「身近さ」でした。
それが動画経営マーケティングという、動画のホームページを使うポイントだと思います。採用動画も、自社の事業・仕事・働く人を“等身大”で見せれば、それが求職者にとって「信頼できる・身近な情報」として受け取ってもらえるのです😌

ビジネスYouTubeで成功する4つの要素
結論、成功のカギは①動画 ②仕組み ③運用 ④伝え方の4要素です。どれか1つだけを突出させるのではなく、4つのバランスを取って全体を底上げすることが動画経営戦略の基本。採用動画でも、「かっこいい動画(①)」だけに偏らず、誰に届けるか(③運用)と、どう伝えるか(④伝え方)が重要です。
どれか1つだけを磨いて突出させるのではなく、この4つのバランスをしっかり考えながら、全体の底上げをしていくことが重要だと思っております🤗。書籍ではそれぞれを詳しく解説していますが、要点だけ簡単にご紹介します。
①動画(撮影・編集):時間をかけるのは「情報の質」
「かっこいい動画にしよう」「撮影の失敗を編集でなんとかしよう」と考えると、編集に時間がかかりすぎます。編集は最低限、撮影も失敗したら撮り直す。今回の採用動画調査でも、求められていたのは演出ではなく「身近さ・分かりやすさ」でした。大切なのは「動画の質」ではなく「情報の質」です。
②仕組み(アルゴリズム):裏ワザはない
「バズらせたい」という方は多いですが、残念ながら裏ワザはありません。タイトルや説明欄に、その動画を求めている人へ伝わる内容を適切に入れること。アルゴリズムではなく視聴者と向き合うことが大切です。
③運用(マーケティング):まず「誰に」を決める
動画は公開がゴールではなく、計画を立てて運用してこそ効果に繋がります。最初に決めるべきは「誰に・何を・どのように」、特に「誰に」です。採用動画なら、就活生向けか転職者向けかで見たい内容が変わるので、ペルソナを決めて発信することが結果への近道です。
④伝え方(プレゼンテーション):内容と同じくらい重要
どれだけ良い会社でも、伝え方次第で「この会社で働きたい」と思ってもらえるかが変わります。今回の調査でも「出演者の話し方・雰囲気」が身近さの決め手でした。だからこそ「伝え方」はとても重要な要素です😌

経営戦略は動画が最強!(書籍紹介)
本記事は書籍『経営戦略は動画が最強!』の番外編です。書籍は再生回数も登録者も必要なし。売上40倍の建材商社、問合せ6.5倍の製造業、売上3.5倍のマンゴー農家など、集客・採用・売上の事例がいっぱい載っているので、動画活用にご興味がありましたらぜひ手に取ってみてください。
よくある質問(FAQ)
採用動画の「かっこよさ」と「身近さ」、必要なコンテンツについて、よくいただく質問に1問1答でお答えします。
採用動画はかっこよさと身近さ、どちらが大切ですか?
身近さです。就活生72.3%・転職経験者65.7%が「身近さ」で志望度が上がると回答しています。
採用動画の「身近さ」とは具体的に何ですか?
出演者の話し方や雰囲気、動画の短さです。カンペを読まない自然な話し方が好まれます。
採用動画はどのメディアで見られていますか?
就活生・転職経験者ともにYouTubeが1位です(就活生57.3%・転職経験者45.9%)。
採用動画には何を入れればいいですか?
事業紹介・仕事内容・1日の流れ・社員インタビュー・人事制度の5つが鉄板です。
採用動画は応募や入社の決め手になりますか?
なります。転職経験者の70.6%が選考エントリーのきっかけになったと回答しています。
この採用動画調査の出典はどこですか?
株式会社moovyが就活生・転職経験者221名に行った2023年の実態調査です。
企業YouTube|60分オンライン無料診断 実施中!
「何から始めればいいか分からない」「今の運用が正しいかセカンドオピニオンが欲しい」企業様へ。Zoomでヒアリングし、結果に繋がる方向性をご提示する無料診断です。
「今のチャンネル運用が正しいか、セカンドオピニオンが欲しい」
そんな方におすすめです。ヒアリングのうえ、企業YouTube運用の結果に繋がる方向性をご提示します。Zoomを利用した企業YouTubeチャンネル診断です。
コンサルティングプラン
チャンネル作成から内製化まで、目的に合わせた2つのプランをご用意。はじめての方は「チャンネル作成プラン」、自社運用で継続的に成果を出したい方は「自社運用プラン」がおすすめです。
コンサルティング実績・会社情報
2008年より企業集客YouTube運用を開始し、100社以上をコンサルティング。運送業 年間採用20人、建材商社 売上40倍、製造業 問合せ6.5倍など、企業の課題を動画で解決してきました。
YouTubeビジネスサポートのコンサルティング実績
- 運送業で、毎年20人採用
- 建材商社で、売上40倍
- 製造業で、問合せ6.5倍
- 農家で、売上3.5倍
- 宿泊施設で、年間15件以上のマスコミ取材
- その他の事例:成功企業事例・お客様の声
運営:ユーチューブビジネスサポート(代表 酒井大輔)
- 著書『ビジネスYouTubeで売れ!』:Amazon
- 東京都中小企業振興公社 専門家:プロフィール
- YouTubeチャンネル:企業動画戦略×Webマーケティング
- 公式サイト:https://ytbs.jp
この記事は「動画制作」の一部です。企画→台本→撮影→編集→公開の全体像と、外注せず自社で作り続ける(内製化)進め方は、完全ガイドのSTEP3(撮影)で体系的に解説しています。
企業の動画制作を自社で行う(内製)完全ガイド ›



















