ホーム > カテゴリ > llms.txtの注意点|更新が止まり、タグが44%を占めていた実録
llms.txtは置く。ただし点検を——自社サイトで起きた3つのこと
- 当社の考え=llms.txtは必要、構造化データも必要。Googleのガイドは「Google検索」の話で、他社のAIには当てはまりません。
- 置くなら点検=当社では、機能がオフのまま古いファイルが配られ続け、直した説明文が反映されていませんでした。
- 点検は5項目=最終更新・同じ文の行・消えたページ・説明文の数字・noindex。自社ドメインの/llms.txtを開くだけで始められます。
llms.txtは要るのか|Googleの答えと、当社の考え
llms.txtは、2024年にJeremy Howard氏が提案した、AI向けの案内ファイルです。サイトの名前と要約、主なページへのリンクを、ドメイン直下の「/llms.txt」にテキストで置きます。
Googleの答え=Google検索は使わない。置くのは問題ない
Googleは、生成AI向けの最適化ガイドの「しなくていいこと」の節で、次のように書いています(当社訳)。
「Google検索(生成AI機能を含む)に表示されるために、機械が読むための新しいファイル、AI向けのテキストファイル、マークアップ、Markdownを新しく作る必要はありません。Google検索自体はそれらを使っていないからです」「他のサービスやシステムのためにllms.txtを作って維持するのは、まったく問題ありません。Google検索での表示や順位には、害にも益にもなりません」
つまりGoogleの答えは「Google検索には不要」です。そして同じ段落で、他のサービスのために置くことは認めています。
他社は「不要」とは書いていない(今回確認した3社の範囲)
ChatGPTのOpenAI、ClaudeのAnthropic、Perplexityの3社について、サイト運営者向けのクローラー説明を確認しました(2026年9月22日)。どれも、llms.txtを「使う」とも「不要」とも書いていません。サイト側の制御は、どれもrobots.txtです。今回確認した範囲では、llms.txtを不要と公表した会社は見当たりませんでした。なお、OpenAIとPerplexityは、自社の開発者向け文書にllms.txtを置いています(自社の文書を公開する側としてであり、他サイトのllms.txtを読むという意味ではありません)。
| 相手 | 公式に書いていること |
|---|---|
| Google検索 | 使っていない。他のサービスのために置くのはまったく問題ない。Google検索での表示や順位には害にも益にもならない |
| OpenAI・Anthropic・Perplexity | クローラー説明に「使う」「不要」の記載なし。制御はrobots.txt |
| 当社(酒井の考え) | 置く。そして点検する |
出典:Google 検索セントラル「生成AI機能向けの最適化ガイド」(最終更新2026年7月10日・2026年9月22日確認)/OpenAI・Anthropic・Perplexityのクローラー説明(2026年9月22日確認)/llmstxt.org
当社の考え=llms.txtは必要、構造化データも必要
llms.txtを置く理由(酒井の考え)
- Googleのガイドは「Google検索」の話です。ChatGPTやClaudeなど、他社のAIには当てはまりません。
- Google検索での表示や順位には、害にも益にもならないとGoogle自身が書いています(前掲)。
- WordPressならプラグインで作れます。手間が小さい備えです。
構造化データも必要(酒井の考え)
- 構造化データは、生成AI以前にSEOの土台です。Googleは「ページの内容を理解するために使う」と説明し、リッチリザルトの表示にも使います。
- Googleの「特別な対策は要らない」は、SEOの基本ができているサイトを前提にした話だと、当社は受け止めています。
出典:Google 検索セントラル「構造化データの仕組みについて」(最終更新2025年12月10日・2026年9月22日確認)
当社の他の記事で「Google検索には不要(Googleの明言)」と書いている箇所は、Google検索についてのGoogleの明言を紹介したものです。当社の考えは、この記事のとおりです。Googleが「しなくていい」と挙げている項目の全体は、テクニカルLLMOの15項目を自社661ページで採点した記事にまとめています。
なお、llms.txtを置いたことで、AIに引用されたり順位が上がったりするかは、この記事では扱いません。そう言える根拠を、当社はまだ持っていないからです。
WordPressでは、自動で置かれていることが多い
WordPressのSEOプラグイン「All in One SEO(AIOSEO)」の公式ドキュメントには、llms.txtの作成機能が「最初から有効になっている」と書かれています。設定は、管理画面の「サイトマップ」→「LLMs.txt」のタブにあります。
つまり、自分で作った覚えがなくても、llms.txtがすでに公開されていることがあります。確かめ方はかんたんです。ブラウザで「https://自社ドメイン/llms.txt」を開いてください。当社の場合は1行目に作成元が書かれていて、「Generated by All in One SEO」とありました。
出典:AIOSEO「How to Create an LLMS.txt Using All in One SEO」(2026年9月22日確認)
置いてあるなら、中身はAIへの自己紹介です。古い説明や誤った数字を配り続けないよう、点検が要ります。ここからは、当社のサイトで実際に起きたことを書きます。
起きたこと①:機能はオフなのに、古いファイルが配られ続けていた
2026年9月21日、当社はllms.txtの中に、今の事実と合わない表記を15行見つけました。原因は各記事の説明文(メタディスクリプション)です。llms.txtは、この説明文をそのまま使っています。
そこで説明文を13本直しました。ところが2時間たっても、llms.txtは古いままでした。調べると、次のことが分かりました。
- AIOSEOのllms.txtの機能が「オフ」になっていた
- サーバーには、その日の14時41分に書き出されたファイルが残っていて、それが配られ続けていた
- キャッシュのせいではなかった(キャッシュのプラグインは無効で、キャッシュを避けて取り直しても同じ中身)
一晩おいて翌朝に測り直しても、ファイルは1文字も変わっていませんでした。当社の実測では、機能がオフのままだと一晩たっても作り直されませんでした。なお、いつ誰がオフにしたかは、記録に残っていませんでした。
9月22日の朝、設定をオンに戻しました。ファイルはすぐに作り直され、古い表記は15行から2行になりました。残った2行は、意図して残した表記です。
AIOSEOの公式ドキュメントには、機能をオフにしたときにファイルがどうなるかは書かれていませんでした(2026年9月22日確認の範囲)。当社の実測では、残って配られ続けました。「最終更新がいつか」を見れば、止まっていることに気づけます。
起きたこと②:ファイルの44%が同じ文だった
作り直したファイルを1行ずつ読むと、もう1つ問題がありました。タグの行537行が、すべて同じ定型の説明文だったのです。タグのページには個別の説明がないため、サイト共通の文がそのまま入っていました。容量にすると131,657バイトで、ファイル全体の44%です。
AIに渡す自己紹介の半分近くが、同じ文の繰り返しでした。そこで、llms.txtに載せる分類を「すべて」から「カテゴリーだけ」に変えました。
| 時点 | 行数 | 大きさ | 変わったこと |
|---|---|---|---|
| 9月21日夜(機能オフ) | 1,012行 | 約302KB | 14時41分に書き出されたまま(翌朝も同一) |
| 9月22日 オンに戻した直後 | 1,009行 | 約302KB | 古い表記15行→2行 |
| タグを外した後 | 469行 | 約170KB | タグの行537行→0行 |
| 転送元のページを下書きにした後 | 468行 | 約170KB | 同じ名前のページが1件に |
出典:当社サイトのllms.txtを、ログインせずにキャッシュを避けて取得・実測(2026年9月21日〜22日)
図1:当社のllms.txtの行数の推移
投稿(415行)・固定ページ・カテゴリーの行は、外す前と後で変わっていないことを数えて確かめました。
起きたこと③:外しかけたページが、書籍の本体ページだった
一覧を見直す中で、題名が「…発売!」のままのページを、古い告知ページだと思って外しかけました。開いて確かめると、2冊の著書それぞれの本体ページでした。外すのはやめて、題名のほうを書籍ページらしい題名に直しました。
もう1つ、別のページへ転送しているのに「公開」のまま残っていた古いページが、一覧に載っていました。同じ名前のページが2件並んで見えていたため、古いほうを下書きに戻しました。転送はそのまま動くので、古いURLから来た人も困りません。
ここからは、点検のしかたと、直すときの手順です。
点検の5項目
| # | 見るところ | 当社で見つかったこと | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 最終更新が止まっていないか | 機能オフで前日のまま | プラグインの設定でオンにする |
| 2 | 同じ説明文が何行も並んでいないか | タグ537行が同じ文(44%) | 載せる分類を絞る |
| 3 | 消えたページ・転送元が載っていないか | 転送元のページが公開のまま | そのページを下書きに戻す |
| 4 | 説明文の数字が今の事実と合うか | 今の事実と合わない表記が15行 | 記事の説明文を直してから作り直す |
| 5 | 検索から外したページが載っていないか | 当社は該当なし | 除外の設定に追加する |
4は見落としやすい項目です。llms.txtは説明文をそのまま使うため、記事の説明文を直すことが、llms.txtを直すことになります。
直すときの手順|壊さないために
- 控えを取る:今のファイルの行数・大きさ・最終更新と、設定を記録します。
- 設定は1つずつ変える:当社は「オンに戻す」と「タグを外す」を別々に行いました。
- 前後の差を見る:変えたかった1項目以外が変わっていないかを確かめます。
- 行数を数える:ログインせずにファイルを開き直し、章ごとの行数を比べます。行数の増減は、理由が分かってから「正常」と判断します(当社の3行減は、前日に下書きにした3記事の分でした)。
- 戻し方を残す:同じ画面で元に戻せることを書き留めておきます。
AIOSEOには「投稿をMarkdownに変換」という設定もあります。当社は今回、この設定には触りませんでした。2つを同時に変えると、何か起きたときに原因を切り分けられなくなるからです。試すなら、別の日に1ページで出力を確かめてからにします。
今日やること
- ブラウザで「https://自社ドメイン/llms.txt」を開く。無ければ、置くかどうかを決める
- 1行目の作成元と、中身が今の事実と合っているかを見る
- 同じ説明文が何行も並んでいたら、プラグインの設定で載せる分類を絞る
llms.txtと構造化データの点検から
当社が自社サイト661ページで実際にやっている点検を、そのままお話しします。売り込みはいたしません。
※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。
次に読む
よくある質問(FAQ)
Qllms.txtは作らないと損をしますか?+
QAIOSEOを使っていない場合は、どうすればいいですか?+
Q設定をオフにすれば、llms.txtは消えますか?+
Qタグをllms.txtから外しても大丈夫ですか?+
Qrobots.txtとllms.txtは何が違いますか?+
まとめ
- Googleは、llms.txtをGoogle検索では使わないが、他のサービスのために置くのは問題ないと書いている
- 当社の考えは「llms.txtは必要、構造化データも必要」。Googleのガイドは他社のAIには当てはまらない
- 置くなら点検が要る。当社では機能がオフのまま古いファイルが配られ、中身の44%が同じ文だった
- 点検は5項目。自社の/llms.txtを開くだけで始められる
- 直すときは控えを取り、設定を1つずつ変え、行数を数えて確かめる




















