ホーム > ITコーディネータ・生成AI > サーチコンソールの生成AI機能の見方
サーチコンソールの生成AI機能の見方|自社16.7万表示の中身
- 最初の週と比べない データの始まりは計測が始まった週です。比べるなら28日と28日で比べます(当社は1.90倍)。
- 合計を足し引きしない グラフの合計(167,269回)とページ別の合計(170,180回)は、数え方が違うので合いません。
- サイト全体の表示回数と割らない 全体の画面とは期間が違います。割り算の数字は作りません。
- AIに出ていたのは、ふつうの実用記事 当社の上位2本はYouTubeの一般記事で、生成AIの記事の置き場(/itc/)は2.9%でした。
生成AI機能レポートで分かること・分からないこと
サーチコンソールの生成AI機能レポートは、Googleが2026年6月3日に発表し、同年8月31日にすべてのサイトへ提供を広げたレポートです。Googleは発表の中で、これが検索とDiscoverそれぞれの専用レポートであることを説明しています。この記事で扱うのは、検索のほうです。
数えているのは「表示回数」です。Googleの公式ヘルプは、表示回数を次のように説明しています。
「表示回数とは、Google検索の生成AI機能の中で、あなたのサイトへのリンクがユーザーに表示された回数です」(英語原文の当社訳)
| 項目 | このレポートで | 補足 |
|---|---|---|
| 表示回数 | 分かる | AIの回答面に自社サイトへのリンクが出た回数 |
| ページ・国・デバイス・日付 | 分かる | 表の切り口はこの4つ。日付は太平洋時間(PT) |
| 対象の機能 | 分かる | AIによる概要とAIモード。Googleは「機能の一覧は随時更新する」としています |
| クリック数 | 分からない | 指標は表示回数だけ。AIから何人来たかは、このレポートでは言えません |
| 検索語(クエリ) | 分からない | どんな質問で表示されたかは出ません |
| AIによる概要とAIモードの内訳 | 分からない | 当社の画面では、2つを分けて見る切り口はありませんでした |
出典:Google 検索セントラル ヘルプ「Generative AI performance report (Search)」https://support.google.com/webmasters/answer/16984139(2026年9月26日確認)/Google Search Central Blog「Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console」(2026年6月3日)https://developers.google.com/search/blog/2026/06/gen-ai-performance-reports(2026年9月26日確認)
画面の見出しには「ベータ版」と表示されています。数え方や対象の機能は、今後変わる可能性があります。この記事の数字は、2026年9月21日に取得したものです。
「AIによる概要」に自社ページが表示される条件は、AI Overview(AIによる概要)に表示される条件と、表示されない・消える理由で詳しく書いています。この記事は、表示された「あと」の数字の読み方だけを扱います。
当社サイトの実数|124日で167,269回
まず、当社サイト(ytbs.jp)の画面をそのまま載せます。条件は、検索タイプ「ウェブ」、期間「6か月」です。

画面の「16.7万」は丸めた数字です。書き出したデータで日別に足すと、合計は167,269回でした。日別・デバイス別・国別の3つのデータを別々に足しても、3つとも167,269回で一致しています。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 124日間の合計 | 167,269回 |
| 前の28日(7月25日〜8月21日) | 39,926回 |
| 直近28日(8月22日〜9月18日) | 75,773回=前の28日の1.90倍(+89.8%) |
| いちばん多かった日 | 9月13日=3,276回 |
| いちばん少なかった日 | 5月19日=430回 |
| 1日1,000回を初めて超えた日 | 6月28日(2,000回=8月11日、3,000回=9月6日) |
図2:月ごとの1日平均の表示回数(当社サイト)
8月から1日平均が大きく増えています。ただ、このレポートだけでは、増えた理由を言い切れません。Google側で生成AI機能を出す検索が増えたのか、当社サイト側の変化なのかを、この数字から切り分ける方法がないためです。この記事では、原因は書かずに、数字の読み方だけを書きます。
もう1つ大事なのは、これはクリックではないということです。167,269回は「AIの回答面に当社ページへのリンクが出た回数」であって、「AIから当社サイトに来た人数」でも「問い合わせの数」でもありません。AIの回答で自社のページがクリックされるかどうかは、AIによる概要でクリックは減る?自社サイトのアクセスと対策で扱っています。
読み方①|最初の週と比べない
「6か月」を選んでも、当社の画面では2026年5月18日より前のデータがありません。5月18日が、このレポートで当社のデータが入っている最初の日です。Googleの公式発表(6月3日)より前から入っていました。どこまで遡れるかはサイトによって違う可能性があるので、自社の画面で確かめてください。
ここで起きやすい読み違いがあります。最初の週と直近の週を比べることです。当社の数字で計算すると、次のようになります。
| 比べ方 | 数字 | 倍率 | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 最初の週→直近の週(1日平均) | 504回(5月18日〜24日)→2,835回(9月12日〜18日) | 5.6倍 | 主には使わない |
| 前の28日→直近28日(合計) | 39,926回(7月25日〜8月21日)→75,773回(8月22日〜9月18日) | 1.90倍 | こちらで読む |
表の1行目は、Googleがこのレポートで測り始めてからの4か月で、こう動いたという数字です。起点の504回は計測が始まった週の値なので、Google側で対象が広がった分が混ざっている可能性を否定できません。「自社の取り組みでこれだけ増えた」とは読めません。
そこで当社は、計測開始の週を起点にしない28日と28日の比較(1.90倍)を主に使っています。同じ長さの期間を並べるので、曜日の偏りも入りにくくなります。
読み方②|グラフの合計とページ別の合計は合わない
ページ別の表を書き出して合計すると、全体の数字と合いません。当社の場合はこうでした。
| 数字 | 値 | 数え方 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| グラフの合計(日別の合計) | 167,269回 | サイト単位 | サイト全体の表示回数・推移 |
| デバイス別・国別の合計 | 167,269回 | サイト単位 | どの端末・どの国で出たか |
| ページ別470行の合計 | 170,180回 | ページ単位 | どのページが出たか・ページどうしの比較 |
差は2,911回(全体の1.74%)です。Googleの公式ヘルプには、次のように書かれています。
「グラフのデータはサイト(プロパティ)単位で集計されます。たとえば、同じサイトの結果が2件、生成AIの検索結果の機能に表示された場合、グラフの合計では1回として数えます」(英語原文の当社訳)
「国・デバイス・日付でまとめたデータはサイト単位で、ページでまとめたデータはページ単位で集計されます」「グラフの合計が表の合計と異なることがあります。これは通常、集計の違い(サイト単位かページ単位か)によるものです」(英語原文の当社訳)
出典:Google 検索セントラル ヘルプ「Generative AI performance report (Search)」https://support.google.com/webmasters/answer/16984139(2026年9月26日確認)
1つのAIの回答に、同じサイトのページが2つ出ることがあります。サイト単位ではこれを1回と数え、ページ単位では2回と数えます。ページ別の合計のほうが大きくなるのは、このためだと考えられます。
ですから、「全体167,269回のうち、1位のページが31,943回」のように、2つの数字を1つの割り算にしないのが安全です。ページの割合を出すときは、ページ別の合計(170,180回)を分母にします。この記事の6章の割合も、そうしています。
読み方③|サイト全体の表示回数と割らない
次に、ふだん見ている検索パフォーマンスの画面です。同じ日に、同じ「6か月」で取りました。

画面を並べると、2つのことが分かります。
1つ目は、全体の画面にはクリック数があり、生成AI機能の画面にはないことです。全体の画面には「合計クリック数」「平均CTR」「平均掲載順位」が並んでいますが、生成AI機能の画面は「合計表示回数」だけです。
2つ目は、グラフの始まりが違うことです。全体は2026年3月19日から、生成AI機能は5月18日からです。同じ「6か月」を選んでも、中に入っている日数が違います。だから、188万と16.7万を割り算して「表示の◯%が生成AI」と書くことはできません。
もう1つ、Googleは発表の中で、生成AI機能の表示は全体のレポートにも含まれている、と書いています。
「このデータは全体のパフォーマンスレポートに含まれており、そこで引き続き集計されます。今回は、生成AI機能での見え方だけを見る別の画面を用意しました」(英語原文の当社訳)
出典:Google Search Central Blog「Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console」(2026年6月3日)https://developers.google.com/search/blog/2026/06/gen-ai-performance-reports(2026年9月26日確認)
つまり、生成AI機能の画面は「全体から一部を取り出して見せる窓」です。全体とは別に足すものではありません。
AIに出ていたのは、ふつうの実用記事だった
ページ別の表を見て、いちばん意外だったのはここです。
| 区分 | ページ・ディレクトリ | 表示回数・割合 |
|---|---|---|
| 1位 | YouTubeチャンネル登録はバレる?相手に名前が分かる条件 | 31,943回(18.8%) |
| 2位 | YouTube登録者数は何人からすごい?人数別の上位割合の早見表 | 15,207回(8.9%) |
| 上位10本 | — | 58.6% |
| 上位50本 | — | 89.3% |
| ディレクトリ別 | /book2026/ | 28.7% |
| ディレクトリ別 | /youtube/ | 27.1% |
| ディレクトリ別 | /business/ | 18.1% |
| ディレクトリ別 | /short/ | 9.5% |
| ディレクトリ別 | /itc/(生成AIの記事の置き場) | 2.9% |
1位は「YouTubeのチャンネル登録は相手にバレるか」、2位は「登録者数は何人からすごいか」です。どちらも、YouTubeを使う人が日常で調べる疑問に答えた記事です。生成AIについて書いた記事ではありません。
当社は2026年5月以降、生成AIの記事を/itc/にまとめて増やしてきました。それでも、生成AI機能での表示回数に占める/itc/の割合は2.9%でした。AIが回答に使っていたのは、AIの話ではなく、読者の具体的な疑問にまっすぐ答えている記事だった、ということです。
ほかの切り口も載せておきます。デバイス別は、モバイル85,554回(51.1%)、PC 76,856回(45.9%)、タブレット4,859回(2.9%)でした。国別は日本が165,308回で98.8%です。この2つはサイト単位の数字なので、分母は全体の167,269回です。
ページ別の表で自社の上位ページが分かったら、通常の検索でも強いページかどうかを並べて見ると、読み方が深まります。通常の検索のページ別の見方は、【サーチコンソール】「ページ」の見かた・確認方法・改善案を網羅解説にまとめています。
レポートの開き方と、表示されないときの理由
当社の画面では、生成AI機能の画面の上部に「検索パフォーマンス > 生成 AI 機能」と表示され、横に「ベータ版」の印が付いています(図1)。期間は「24時間・7日間・28日間・3か月・6か月」から選べ、右上の「エクスポート」でデータを書き出せます。この記事の数字は、この書き出しから集計しました。
画面が見当たらないときの理由として、Googleの公式ヘルプは次の3つを挙げています。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 段階的な提供 | すべてのプロパティがすぐに使えるわけではなく、順に提供している |
| 表示回数が少ない | Google検索の生成AI機能での表示回数が、まだ十分でない |
| 除外している | 自社サイトを検索の生成AI機能から除外していると、表示されないことがある |
出典:Google 検索セントラル ヘルプ「Generative AI performance report (Search)」https://support.google.com/webmasters/answer/16984139(2026年9月26日確認)
3つ目の「除外」は、サーチコンソールの設定で自社サイトを生成AI機能に出さないようにしている場合です。意図せず設定していないか、一度確かめておくと安心です。なお、Googleは、Search Labsの試験中の機能のデータは含まないとしています。
サーチコンソールそのものの登録や基本の使い方は、Googleサーチコンソールの設定方法|初心者向けに登録・所有権確認・使い方を解説を見てください。
自社のレポートで、今日やること3つ
ここまでの読み方を、自社の画面で試す手順にまとめます。
1. 28日と28日で比べる
画面右上の「エクスポート」で日別のデータを書き出し、直近28日とその前の28日を、それぞれ足します。データの最初の週とは比べません。増えたか減ったかは、同じ長さの期間どうしで見ます。
2. 上位ページを並べて、どんな記事が出ているかを見る
表の「ページ」を開き、上位10本を書き出します。AIや自社サービスについて書いた記事か、それとも読者の日常の疑問に答えた記事か。当社のように、思っていた記事と違うページが並ぶことがあります。そのページは、AIが回答に使いやすい形になっている手がかりです。
3. 月に1回、条件を添えて数字を控える
ベータ版なので、数え方が変わる可能性があります。数字を控えるときは、期間・取得日・検索タイプを必ず一緒に書きます。書き出したデータだけでは、何のレポートだったか後で分からなくなるので、画面の画像も一緒に残しておくと安心です。当社がこの記事で図1・図3を載せているのも、そのためです。
自社サイトがAIの回答にどう出ているか、60分で一緒に確認しませんか
集客・採用とAI対策の60分オンライン無料診断では、ChatGPT・Perplexity・Google AIでの見え方を画面共有で確認し、改善ポイント3つと社内でできる範囲をお伝えします。
※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。
次に読む
よくある質問(FAQ)
Qサーチコンソールの生成AI機能では何が分かりますか?+
QAI経由のクリック数は分かりますか?+
QAIによる概要とAIモードを分けて見られますか?+
Qどの検索語で表示されたかは分かりますか?+
Qグラフの合計とページ別の合計が合わないのはなぜですか?+
Qいつからのデータが見られますか?+
Qレポートが表示されないのはなぜですか?+
まとめ
- サーチコンソールの生成AI機能は、AIによる概要とAIモードに自社サイトへのリンクが出た回数を見るレポートです。クリック数・検索語・2つの機能の内訳はありません。
- 当社サイトは124日で167,269回表示され、直近28日は前の28日の1.90倍でした(2026年9月21日取得)。
- 最初の週とは比べず、28日と28日で比べます。グラフの合計とページ別の合計は足し引きせず、サイト全体の表示回数とも割りません。
- 当社でAIに出ていたのは、YouTubeの一般記事などふつうの実用記事で、生成AIの記事の置き場は2.9%でした。
- 月に1回、期間・取得日・条件を添えて控えると、ベータ版の変化にも振り回されません。




















