ホーム01【生成AI×ITC】AI検索対策(LLMO) > テクニカルLLMOの15項目

テクニカルLLMO#AI検索#自社実測

テクニカルLLMOの15項目を、自社661ページで採点しました

全661ページを1本ずつ機械カウント公式8ページを原典で確認2026年9月10日時点

著者:酒井大輔(ITコーディネータ) | 公開日:2026年9月11日 | 読了目安:約20分

この記事の要点「AIに読まれるための技術チェックリスト」は、もうたくさん配られています。ただ、その項目でご自身のサイトを実際に採点した記事は、私が読んだ範囲では見つかりませんでした。そこで、自社サイトの公開661ページを1本ずつ機械で数えて、15項目を採点しました。結果は○8・△4・×2・保留1。やっていなかったことより、やってあるものに誤りが混じっていたほうが多かった、という話です。
📌 30秒まとめテクニカルLLMOとは、AIがサイトを見つけ・取得し・理解できるように、サイトの土台側を整えることです。当社が15項目で自社を採点した結果は○8・△4・×2・保留1でした。
  • 採点はどこを測るかで変わる。直近200本だけ見れば「ほぼ○」、古い437本を入れると同じ項目が10分の1以下になりました。
  • Googleは「しなくていいこと」を5つ挙げている。その1番目が llms.txt、5番目が「構造化データに過度に注力する」です。
  • 「許可した」と「読まれる」は別。ユーザーが指示したときの取得は robots.txt に従わない、と各社が自分で書いています。
酒井大輔 ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|ユーチューブビジネスサポート 代表

ITコーディネータ。中小企業のWebマーケ・動画活用・SEOを支援。2008年から企業のYouTube活用を支援しています。自社サイトの公開ページは661ページ(投稿637+固定ページ24/2026年9月8日実測)。この記事の数字は、その661ページを1本ずつ数えたものです。代表プロフィール

書籍『経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書』の表紙。酒井大輔 著、セルバ出版、2026年1月発売

『経営戦略は動画が最強!』(2026年1月・セルバ出版)
Amazonで見る

書籍『ビジネスYouTubeで売れ!』の表紙。酒井大輔 著、2021年6月発売

『ビジネスYouTubeで売れ!』(2021年6月)
Amazonで見る

結論:15項目のうち、うちは○8・△4でした

📌 このセクションの要点先に採点結果を出します。細かい説明はあとの章に置きました。
  • ○が8つ。robots.txtでAIクローラーを止めていない、構造化データが出ている、など。
  • △が4つ・×が2つ。やっていないのではなく、やってあるものに欠けや誤りがありました。
  • 保留が1つ。表示速度は、測り方を揃えられていないので書きません。
8
○(できていた)
4
△(やってあるが欠けあり)
2
×(できていない)
1
保留(測り方が揃わない)

テクニカルLLMOという言葉自体は新しいものですが、やっていることは特別ではありません。AIがサイトを見つけられて、取得できて、読めるか——その土台側を確認する、というだけの話です。手を動かす手順そのものは親記事のテクニカルSEOは自分でできるにまとめてあるので、この記事は採点と判断に絞ります。

そして正直に言うと、採点する前は「うちはだいたいできているはずだ」と思っていました。実際に661ページを数えてみたら、思っていたのと違いました。できていなかったのではなく、できているつもりの中に誤りが混じっていたのです。

チェックリストは配られている。でも、採点した記事が見つからない

📌 このセクションの要点LLMOのチェックリストは、すでに34項目・38項目・40項目・50項目と数を競う状態になっています。URLを入れるだけで100点満点を出す無料ツールもあります。

「AIに選ばれるためのチェックリスト」は、いま検索すると何種類も出てきます。項目数は34、38、40、50。資料をダウンロードしてもらう形のものが多く、URLを入れるだけで自動採点してくれるツールもあります。項目は年々増えています。

ただ、私が実際にページを開いて読んだ範囲では、そのチェックリストで自分のサイトを採点して結果を出している記事は見つかりませんでした。読んだのは3本です。3本とも、自社サイトの実測値は本文に1つも載っていませんでした。

⚠ここは慎重に書きます。「競合は採点していない」とは言えません。私が今回読んだのは3本だけで、市場全体を調べたわけではないからです。言えるのは「今回読んだ範囲では見つからなかった」までです。

それでも、この差は小さくないと思っています。項目を説明することと、その項目で自分を採点することは、必要な準備がまったく違うからです。前者は調べれば書けますが、後者は自分のサイトを全部数える必要があります。

⚠ 数を競うことの限界ちなみに、この記事の項目は15です。34や50と比べれば少ない。項目を増やすほど良いチェックリストになるわけではない、というのがこの記事の立場です。次の章で、その理由をGoogleの公式ガイドから示します。

Googleが「しなくていい」と書いていること5つ

📌 このセクションの要点Googleは2026年5月に公開したガイドで、生成AI検索のために「する必要のないこと」を5つ挙げています。1番目が llms.txt、5番目が「構造化データに過度に注力する」です。

チェックリストの項目を足す前に、まず公式が「要らない」と言っているものを外したほうが早い、と考えました。Googleは2026年5月15日に「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」というガイドを公開し、その中で「する必要のないこと」を明示しています。

表1:Googleが挙げる「する必要のないこと」5項目(2026年5月15日公開・2026年7月14日更新・2026年9月8日確認)
#Googleが挙げている項目(見出しの表記)よく見かける記事での扱い
1LLMS.txt ファイルやその他の「特別な」マークアップ設置を勧める記事が多い
2コンテンツの「チャンク化」細かく分けるよう勧められがち
3AI システム向けのコンテンツの書き換え「AI向けの書き方」として紹介される
4不正確な「言及」の検索被言及を増やす施策として紹介される
5構造化データに過度に注力する多くのチェックリストで最優先

出典:Google 検索セントラル「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」(developers.google.com/2026年5月15日公開・2026年7月14日更新・2026年9月8日確認)

llms.txt について、ガイドにはこう書かれています。

原文「新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップ、マークダウンを作成する必要はありません。Google 検索自体がそれらを使用しないためです。」

構造化データについても、同じガイドにはっきり書いてあります。

原文「生成 AI 検索に構造化データは必須ではありません。また、特別な schema.org のマークアップを追加する必要もありません。」

⚠ここで行き過ぎた読み方をしないことが大事です。Googleは「構造化データをやめろ」とは書いていません。同じ文の直後に「Google 検索のリッチリザルトの対象となる助けとなるため、SEO 戦略全体の一部として引き続き使用することをおすすめします」と続きます。「必須ではない」と「やめたほうがいい」は違います。

そしてSEOそのものについては、こう書かれています。

原文「Google 検索の観点から見ると、生成 AI 検索向けに最適化することは検索エクスペリエンス向けに最適化することであり、SEO の範疇にあります。」

つまり、AI検索のための特別な作業が別にあるわけではありません。これまでのSEOの土台が、そのままAIにも効く。だから当社は15項目に絞りました。

採点は「どこを測るか」で変わります

📌 このセクションの要点同じ15項目でも、直近200本だけを見るか、661ページ全部を見るかで、結果が10分の1以下まで変わりました。採点の前に「何ページを測るか」を決める必要があります。

ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。661ページを1本ずつ数えたら、新しい記事と古い記事で、まるで別のサイトのような差がありました。

表2:公開日で分けた同じ項目の結果(2026年9月8日実測・投稿637+固定ページ24=661)
項目2026年8月以降に作った200本それ以前の437本
結論を先に置く型がある198本(99.0%)35本(8.0%)
本文に見えるQ&Aがある196本(98.0%)2本(0.5%)
本文に構造化データがある200本(100%)46本(10.5%)
動画が読み込み待ちの形(軽い形)全部383本が旧い形
画像の代替テキストが未設定13枚/2,038枚1,032枚/2,192枚

出典:当社サイトの公開661ページをWordPress REST API経由で全件取得し、本文HTMLを正規表現で機械カウント(未ログイン・2026年9月8日実測)。新旧の分け方は公開日2026年8月1日を境にしています。⚠この表の「200本」「437本」は投稿だけの内訳で、固定ページ24本は含みません(表3の総数661には含みます)。⚠「383本」も投稿だけの数で、固定ページ1本を足したサイト全体では384本です。

図1:同じ項目でも、測る範囲で結果がここまで変わる

新しい200本と古い437本の比較グラフ結論を先に置く型は新しい記事で99.0パーセント、古い記事で8.0パーセント。見えるQ&Aは98.0パーセントと0.5パーセント。本文の構造化データは100パーセントと10.5パーセント。新しい200本新しい200本古い437本結論を先に置く型99.0%8.0%見えるQ&A98.0%0.5%本文の構造化データ100%10.5%当社サイト661ページの実測(2026年9月8日)。新旧の境は公開日2026年8月1日。
当社サイト661ページの実測(2026年9月8日)

⚠ここで「古い記事は壊れている」とは書きません。古い記事は、当時の基準で作ったものです。2021年に書いた記事に、2026年のAI検索の作法が入っていないのは当たり前です。問題なのは壊れていることではなく、採点表を1枚埋めたときに、どちらの姿が出てくるのかが決まっていないことのほうです。

もしチェックリストを新しい記事10本で埋めれば、当社は「ほぼ○」になります。661ページ全部で埋めれば、いくつかは×になります。どちらも嘘ではありません。だからこそ、採点する前に「何ページを、いつ測ったか」を決めて、それを書き添える必要があります。この記事の数字に日付が全部付いているのは、そのためです。

15項目、1つずつの結果

📌 このセクションの要点15項目の採点表と、1項目ずつの実測値です。お急ぎなら、④llms.txt・⑤構造化データ・⑦結論ファーストの3つだけでも見てください。効きやすく、直しやすい3つです。
表3:テクニカルLLMO15項目の自社採点(2026年9月10日時点・母数661ページ)
#項目何のためか判定当社の実測値
1robots.txtAIに取得を許しているかAIクローラー名の記述0件
2サーバー・WAF名前で弾いていないか6種類で21回取得・全部200
3Bing登録・IndexNow更新を早く知らせる登録済み/IndexNowは未使用
4llms.txtAI向けの目次あるが古い数字が16か所
5著者・会社の構造化データ誰が書いたかを機械に9月6日に説明文の誤りを是正
6本文の構造化データQ&A・動画を機械に新しい200本は100%
7結論ファースト要点を先に置く661ページ中241(36.5%)
8「〜とは」の定義文言葉の意味を置く×661ページ中284(43.0%)
9セマンティックHTML構造を機械に伝える661ページ中615(93.0%)
10サーバー側で本文が出るJSなしで読めるか素のHTMLで本文が全部返る
11画像の代替テキスト画像の中身を文字で×4,491枚中1,125枚が未設定(固定ページ含む)
12公開日・更新日いつの情報かを示す公開日11.5%/更新日5.9%
13表示速度取得の負担を減らす保留測り方が揃うまで書きません
14重複・noindex・301正しいURLを1つにcanonical自己参照・sitemap 200
15著者の実体実在の裏づけ外部リンク9本/9月10日に書名を是正

出典:①⑨⑩⑭は当社サイトの実測(2026年9月8日・9月10日)。②は6種類のクローラー名で3ページを取得した21回の実測(2026年9月4日)。⑦⑧⑨⑪⑫は661ページの全数カウント(2026年9月8日)。

① robots.txtでAIクローラーを止めていないか

当社のrobots.txtには、AIクローラーの名前を指定した記述が1件もありません(2026年9月8日実測)。つまり止めていません。なお、止める側の判断とその根拠は自社サイトをAIに読まれたくないという別記事に、70社を調べた結果とあわせてまとめてあります。この記事は「読まれる側」に立ちます。

② サーバーやWAFが、名前で弾いていないか

ここは当社が実際につまずいたところです。robots.txtで許可していても、サーバー会社側の設定がクローラーを弾いていることがあります。当社では6種類のクローラー名で3ページを取得する実測を行い、21回すべてが200で返ることを確認しました(2026年9月4日実測)。経緯は上のリンク先が専門に扱っています。

⚠ ここから学んだことrobots.txtだけを見て「止めていない」と言ってはいけません。設定画面の名前と、実際に止まるものは一致しないことがあります。だから当社は、四半期に1回、主要なクローラー名で実際に取得して確かめることにしました。

③ Bingへの登録とIndexNow

Bingウェブマスターツールへの登録は済んでいました(認証コードがサイトに入っていることを2026年9月8日に確認)。IndexNowは使っていません。使っているSEOプラグインでは有料版の機能で、キー欄は空でした。

ただ、IndexNowを入れていないこと自体は×ではないと考えています。公式にこう書かれているからです。

原文「Using IndexNow does not guarantee that web pages will be crawled or indexed by search engines.」(IndexNowを使っても、検索エンジンがクロール・インデックスすることは保証されない)

出典:Bing Webmaster Tools「How to add IndexNow to your website」(2026年9月8日確認)。参加している検索エンジンとして挙げられているのは Microsoft Bing・Naver・Seznam.cz・Yandex・Yep です。⚠Googleは参加社として挙げられていません(「非対応」と書かれているわけではありません)。

確かめるべきは「送れたか」ではなく「索引に載ったか」です。

④ llms.txt

当社のサイトには llms.txt があります。SEOプラグインが自動で生成しているもので、各ページのタイトルと説明文が並んでいます。前の章のとおりGoogleは「不要」と書いていますが、あること自体が悪いわけではありません。

問題は中身でした。本文の説明文をそのまま写しているので、説明文が古いと、そのまま古い数字がAIの読む場所に置かれます。実際、2026年9月8日に測ったところ「1,170本」という数字が16か所残っていました。これは累計で作った本数で、間違いではありません。ただし現在の公開は661ページです。定義を添えずに置いておくと、読み違えられます。

⑤ 著者と会社の構造化データ

Person(著者)とOrganization(会社)の構造化データは全ページに出ています。ここで見つかった誤りは、次の章で扱います。

⑥ 本文の構造化データ(Q&A・動画)

本文に構造化データを入れているのは661ページ中262ページ(39.6%)。ただし新しい200本に限れば100%です。ここも「どこを測るか」で数字が変わる項目です。

⑦ 結論ファーストと、章ごとの要約

661ページ中241ページ(36.5%)に、結論を先に置く型がありました。新しい200本では198本(99.0%)です。AIは記事を最初から最後まで読んでくれるとは限りません。先に結論を置いておくと、引用される単位ができます。

⑧〜⑮ の残り8項目を開く

⑧ 「〜とは」の定義文

661ページ中284ページ(43.0%)。過半数に届いていないので×としました。用語の意味をその場で1文置いておくと、AIがその1文を持っていきやすくなります。

⑨ セマンティックHTML

661ページ中615ページ(93.0%)で、意味を持つタグ(section・article・figure・detailsなど)を使っていました。ここは○です。

⑩ サーバー側で本文が出ているか

JavaScriptを実行しない素のHTMLを取得しても、本文が全部返ってきます。当社はWordPressなので、ここは標準で○になります。動きをつけるスクリプトも、無効化されたときは本文が全部表示される作りにしています。

⑪ 画像の代替テキスト

画像の代替テキストが未設定のものが約4分の1ありました(2026年9月8日実測・母数は固定ページを含みます)。画像の中の文字は、代替テキストに書いた内容ほど確実には拾われません。どの画像がどうなっているかの内訳は別記事の担当なので、この記事では割合を出すだけにします。

⑫ 公開日と更新日の明示

本文に公開日が見える形で書いてあるのは661ページ中76ページ(11.5%)、更新日は39ページ(5.9%)でした。メタ情報としては両方入っていますが、本文に書いていないと、引用されたときに時点が落ちます。ここは当社の課題です。

⑬ 表示速度

この項目は保留にします。数字は持っているのですが、過去の測定と方法を揃えられていないため、比べても意味のある差になりません。当社には「性能の測定は、比較対象を同じ回の測定に入れる」という決め事があり、それを満たせていないので書きません。測り方を揃えたら追記します。

⑭ 重複・noindex・301・canonical

正しいURLを1つに定める設定(canonical)は自己参照で入っていて、サイトマップも正常に返っています。過去に整理した記事の転送も含めて、ここは○としました。

⑮ 著者の実体

著者情報からの外部リンクは9本(Amazonの著者ページ、公的機関の専門家ページなど)。ここは実在の裏づけになります。ただし、この項目でも誤りが1つ見つかりました。次の章です。

やってあるものに、誤りが3つ混じっていました

📌 このセクションの要点「やっていなかった」より厄介だったのが、やってあるものの中に誤りが混じっていた3か所です。3つとも、人の目に触れにくい場所にありました。
表4:見つかった3つの誤りと、その後(2026年9月10日時点)
どこに何が起きていたかいま
著者情報の説明文支援先の成果を、別の成果に貼り間違えていた。全ページに出ていた9月6日に是正
llms.txt本文の古い説明文をそのまま写していた直した分は消えた/古い数字16か所は残る
著者ボックスの書名著書名が旧い表記のまま26ページ・55か所9月10日に是正

1つ目は、著者情報の説明文です。支援先の成果を書いていたのですが、「どの取り組みの成果か」を貼り間違えていました。数字そのものは実在するもので、間違っていたのは組み合わせのほうです。しかもこれはサイト共通の設定なので、661ページ全部に同じ文が出ていました。

2つ目が llms.txt です。ここで1つ予測を立てました。「本文の説明文から自動生成されているなら、本文の説明文を直せば llms.txt も直るはずだ」——2026年9月4日にそう書き、9月8日に測り直しました。

図2:予測と、4日後の実測

llms.txtの予測と実測の図9月4日に立てた予測は、説明文を直した項目はllms.txtからも消え、直していない項目は残るというもの。9月8日の実測では、直した1件は0件になり、直していない1,170本という数字は16か所残っていた。9月4日に立てた予測説明文を直した項目はllms.txtからも消えるはず直していない項目はそのまま残るはず9月8日の実測直した1件 → 0件になった直していない数字 → 16か所残った予測どおりでした
当社サイトの実測(2026年9月4日・9月8日)

予測どおりでした。直した1件は llms.txt からも消え、直していない数字は残っていました。当たり前に聞こえるかもしれませんが、これが分かると打ち手がはっきりします。AIが読むファイルを直接いじる必要はなく、本文の説明文を直せばいいということです。

3つ目は著者ボックスの書名でした。著書のタイトルが旧い表記のまま、26ページ・55か所に残っていました。しかも入っていた場所が、リンクの文言・画像の代替テキスト・キャプション・注記の4か所です。画面を見ているだけでは気づきにくい場所ほど、直し漏れていました。これは2026年9月10日に是正しています。

⚠ 3つに共通していたこと人の目に触れにくい場所ほど、直したつもりが直っていませんでした。画面で見えるところは何度も見直します。でも代替テキストや構造化データの中は、意識して数えないと見ません。そしてAIが読むのは、そちらのほうです。

許可していたのに、読まれていなかった

📌 このセクションの要点「robots.txtで許可した」ことと「実際に読まれる」ことは別です。これは当社の失敗談ではなく、AI各社が自分の公式ドキュメントに書いていることです。

チェックリストの項目1は、たいてい「robots.txtでAIクローラーを許可しているか」です。当社も○でした。ですが、それだけでは足りません。各社の公式ページを実際に開いて読むと、こう書かれています。

表5:AI各社が公式に書いていること(すべて2026年9月8日に原典で確認)
どこが公式ページの記述(原文)意味
OpenAIBecause these actions are initiated by a user, robots.txt rules may not apply.ユーザーが指示した取得には、robots.txtが適用されないことがある
Perplexitythis fetcher generally ignores robots.txt rulesユーザー起点の取得は、一般にrobots.txtを無視する
Perplexitywe may still index the domain, headline, and a brief factual summaryブロックしても、ドメイン・見出し・短い要約は残りうる
AnthropicAlternate methods like blocking IP address(es) may not work correctlyIPでのブロックは正しく機能しないことがある
GoogleGoogle-Extended には、個別の HTTP リクエスト ユーザー エージェント文字列はありません。アクセスログには出てこない

出典:OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」Perplexity「Perplexity Crawlers」Anthropicサポート(2026年4月7日更新)/Google「Google の一般的なクローラーの一覧」。すべて2026年9月8日確認。

もう1つ、名前の一覧そのものが変わります。OpenAIの公式ページを開いたら、当社の15項目にも載せていなかった名前が1つ増えていました。広告の掲載先を検証するためのクローラーです。「一覧を写して埋める」というやり方だと、写した時点で古くなります。

図3:「許可した」と「読まれる」のあいだにあるもの

許可と実際の取得のあいだにある3つの層robots.txtで許可しても、サーバーやWAFの設定、ユーザー起点の取得がrobots.txtに従わないこと、クローラー名の一覧が変わることの3つが間に入る。robots.txtで許可したサーバー側の設定名前で弾いていないか実際に取得して確認robots.txtの外ユーザー起点の取得は従わないことがある実際に読まれる各社の公式ドキュメントの記述にもとづく(2026年9月8日確認)
各社の公式ドキュメントの記述にもとづく(2026年9月8日確認)

結論は1つです。チェックリストの正しい使い方は、項目を読むことではなく、実際に取得して確かめることです。

数字を引き写す前に、原典に当たった話

📌 このセクションの要点この記事を書く途中で、私は他社の調査データを3件、そのまま引き写す寸前まで行きました。原典に当たったら、3件とも使えませんでした。

llms.txt が実際にどれくらいアクセスされているのか——それを示す調査が3件、ある解説記事に載っていました。数字も具体的で、そのまま引用すれば説得力が出そうでした。ですが当社には「孫引きをしない、原典の本文で文字列が一致するまで確かめる」という決め事があります。それで3件とも原典に当たりました。

1件目

数字は原典と一致していました。ただし利用規約に、営利目的での再掲には書面の許諾が必要と明記されていました。当社は営利のサイトなので使えません。

2件目

数字は一致。ただし対象はたった1サイトの実験でした。しかも原典には「同じ期間の平均的なページは約3倍のアクセスがあった」という比較値まで書いてあり、引用元はそれを落としていました。

3件目

引用元が数字を取り違えていました。別のファイルの数値を、llms.txtの数値として書いていたのです。さらに原典は「読まれていない」ではなく「読まれている」という逆の主張の記事でした。

⚠ どこの記事か、どこの調査かは書きません。他社を名指しで否定するために書いているのではないからです。書きたいのは「自分が危うくやりかけたこと」のほうです。

3件目がいちばんこわいと思いました。数字を1つ引き写しただけで、元の調査が言っていたことと反対の主張の根拠にしてしまうところでした。しかも数字は本物なので、検算しても気づけません。気づける方法は1つだけで、原典を開いて読むことです。

結果として、この3件は使いませんでした。記事は少し薄くなりますが、そのほうがいいと判断しました。前の章で書いた「項目を読むのではなく、実際に取得して確かめる」は、他社の数字にもそのまま当てはまります。

あなたの会社でやるなら(0円・30分)

📌 このセクションの要点この15項目の点検にかかった費用は0円です。使ったのは公式ドキュメントとブラウザだけでした。まず3つだけ確かめてみてください。

統計を1つだけ紹介させてください。総務省の『令和8年版 情報通信白書』に、生成AIの活用に向けて社内で何を整えているかを国別に聞いた図表があります。そこで日本だけが目立つ行があります。

表6:「特に実施している施策はない・把握していない」と答えた割合(国別)
日本米国ドイツ中国
19.9%0.7%0.7%0.3%

出典:総務省『令和8年版 情報通信白書』(概要)p.9「生成AIによる業務変革に関する環境整備の状況(国別)」(2026年7月24日公表/この図表の回答数は日本326・米国276・ドイツ270・中国293)。⚠同じ白書の別の設問とは回答数が異なるため、他の数字と並べて引き算はできません。

「特に実施している施策はない・把握していない」と答えた会社が、日本では約5社に1社ありました。ここで大事なのは、把握することそのものにはお金がかからないという点です。当社が今回やったのも、公式ドキュメントを読んで、自分のサイトを数えただけです。

3分:robots.txt を開く

ご自身のサイトのURLのうしろに /robots.txt と付けてブラウザで開いてください。AIクローラーの名前が書かれていなければ、止めてはいません。

10分:構造化データを見る

Googleのリッチリザルトテストに自社のURLを入れると、機械が何を読み取れているかが分かります。会社名や著者名が想定どおりかを見てください。

15分:AIに聞いてみる

AI検索に「◯◯(自社名)はどんな会社ですか」とログインせずに聞いてください。自分のアカウントで聞くと、AIがあなたを知っているだけかもしれません。

Googleリッチリザルトテストの入力画面。「ページはリッチリザルトに対応していますか?」の見出しとURL入力欄が表示されている
リッチリザルトテストの入力画面。URLを貼るだけです
Googleリッチリザルトテストの結果画面。エラーなしで4件の有効なアイテム(記事・パンくずリスト・地域のお店やサービス・組織)が検出されている
当社サイトで実行した結果の例。再実行すると内容は変わります

この3つで、15項目のうち①・⑤・⑥・⑮のあたりが確かめられます。残りの項目は、記事数が多いサイトほど「全部数える」作業になるので、そこは親記事の手順を見ながら生成AIに任せるのが早いです。当社も661ページを手で数えたわけではありません。

無料相談

「うちのサイトは、どこから直せばいいですか」

この15項目のどこでつまずいているかを、サイトを一緒に見ながら整理します。生成AIの使い方も含めて、何から手を付けるかを具体的にお話しします。無理な営業はしません。

※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。

よくある質問(FAQ)

FAQテクニカルLLMOについて、経営者・Web担当者からよく出る質問をまとめました。
QテクニカルLLMOとは何ですか?
AIがサイトを見つけ、取得し、内容を理解できるように、サイトの土台側を整えることです。記事の中身を整えるコンテンツ側の対策とは役割が分かれており、土台側は全ページにまとめて効きます。
Q何から始めればいいですか?
まず robots.txt を開いてAIクローラーを止めていないかを確認し、次にリッチリザルトテストで会社名と著者名が正しく読み取れているかを見てください。どちらも無料で、合わせて15分ほどです。
Qllms.txt は必要ですか?
Googleは公式ガイドで「作成する必要はない、Google検索自体が使用しないため」と明記しています。置くこと自体は害になりませんが、優先度は高くありません。置くなら中身が古くなっていないかを確認してください。
Q構造化データはたくさん入れたほうがいいですか?
Googleは「生成AI検索に構造化データは必須ではない」「過度に注力しない」と書いています。ただし検索結果の見え方には効くので、やめる必要はありません。増やすより、いま入っている内容が正しいかを確認するほうが先です。
Qrobots.txt で許可していれば、AIに読まれますか?
それだけでは足りません。サーバー会社側の設定が名前で弾いていることがあります。実際に主要なクローラー名で取得して、200が返るかを確かめてください。当社は四半期に1回これを行っています。
Q費用はどれくらいかかりますか?
この記事の15項目の点検にかかった費用は0円です。使ったのは各社の公式ドキュメントとブラウザだけでした。ページ数が多いサイトで全部を数える場合は、生成AIに任せると現実的な時間で終わります。
Qチェックリストの項目数は多いほうがいいですか?
項目数と効果は比例しません。Googleは公式ガイドで「する必要のないこと」を5つ挙げており、その中には多くのチェックリストが上位に置いている項目も含まれます。数より、自分のサイトで実際に測ったかどうかのほうが重要です。
Q何ページを対象に採点すればいいですか?
全ページが理想ですが、難しければ「直近1年に作ったページ」など範囲を決めて、その範囲を明記してください。当社の実測では、新しい200本と古い437本で同じ項目の結果が10分の1以下まで変わりました。

まとめ

  • 採点は、どこを測るかで変わります。当社は同じ15項目で、新しい200本なら「ほぼ○」、661ページ全部なら○8・△4・×2・保留1でした。
  • 公式が「しなくていい」と言っている項目があります。llms.txt と「構造化データに過度に注力する」は、Googleの5項目に入っています。
  • 「許可した」と「読まれる」は別です。ユーザー起点の取得は robots.txt に従わないことがある、と各社が自分で書いています。
  • やっていないことより、やってあるものの誤りのほうが多かった。3か所とも、人の目に触れにくい場所にありました。
  • 他社の数字は、原典を開いてから使う。3件当たって、3件とも使えませんでした。
  • 点検の費用は0円です。まず robots.txt を開くところから始めてください。

▶ 執筆者「YouTubeコンサルタント 酒井大輔」の詳しいプロフィールを見る