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生成AIで記事を作ると検索順位は下がる?Googleの方針と、順位を落とさない正しい使い方
【結論】順位は「AIで書いたから」では下がらない
「AIで書いた記事はペナルティを受けるらしい」という話は、SNSやセミナーでもよく語られます。しかしGoogleは公式ドキュメントで、繰り返し「コンテンツの作成方法ではなく、品質で評価する」という立場を示しています。Google検索の窓口であるサーチ リエゾン(Danny Sullivan氏)も、AIコンテンツへの姿勢を「私たちはAIに反対しているのではない。“質の低いコンテンツ”に反対しているのだ」と表現しています。
実際に順位が下がる(=評価されない)記事には、AIか人かに関係なく、共通の欠陥があります。まずは「下がる本当の理由」を正しく理解しましょう。
下がらない(問題ない)記事
AIで下書きしても、自社の一次情報・経験を入れ、事実を人が確認し、読者の検索意図に答えている記事。作成方法は問われません。
!下がりやすい記事
キーワードだけ渡してAIに丸投げし、一次情報も経験もなく、順位目的で薄い記事を量産したもの。これはAI以前から低評価の対象です。
出典:Google 検索セントラル「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」。制作方法ではなく品質・有用性(E-E-A-T)で評価する旨が明記されています。Google 検索セントラル ブログ(2023年2月)(2026年7月時点)
Googleの公式方針:3つのポイント
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| Googleの方針 | 公式が示していること | 私たちが取るべき行動 |
|---|---|---|
| ① 品質で評価 | 「どう作ったか」ではなく「有用で高品質か」で評価する | AIか人かを気にせず品質を上げる |
| ② E-E-A-T | 経験・専門性・権威性・信頼性のある独自コンテンツを評価 | 一次情報・経験・著者情報を入れる |
| ③ スパムの線引き | 順位操作目的の大量生成=スケールドコンテンツの不正使用 | 薄い量産をしない |
凡例:3つの方針は「順位を落とさないために守るべき条件」と表裏一体です。以下で1つずつ、公式の出典とともに解説します。
図:生成AIをめぐるGoogleの方針の変遷(2022〜2026)
ポイント1:Googleは「作成方法」ではなく「品質」で評価する
Googleは2023年2月の公式ガイダンスで、「コンテンツがどのように作成されたか(人かAIか)ではなく、コンテンツの品質に着目する」と明言しました。そのうえで、ランキングシステムが報いたいのは「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を備えた、オリジナルで高品質なコンテンツ」だとしています。この方針は、AIの登場前から一貫して変わっていません。
また、2024年3月のコアアップデートで、Googleは「役立つコンテンツ(ヘルプフルコンテンツ)」の評価を独立したシステムから中核(コア)のランキングシステムへ統合しました。「AIだから」ではなく「読者の役に立つか」が、より根幹の評価軸になったということです。
コアアップデートはその後も定期的に行われており、直近では「2026年5月のコアアップデート」が5月21日に始まり6月2日に完了しました(約12日間)。アップデート期間中は順位が大きく動くことがありますが、これはサイト全体の品質を見直す通常の評価変動であり、「AIで書いたから科されたペナルティ」ではありません。もし順位が下がっても、慌てて記事を消す前に原因の切り分けが大切です(本記事の最後で手順を解説します)。
出典:Google 検索セントラル「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」(2023年2月)/「2024 年 3 月のコア アップデートと新しいスパム ポリシーについて」(2024年3月)。2026年5月のコアアップデートは5月21日開始・6月2日完了(各SEO業界レポート)。
ポイント2:評価軸はE-E-A-T——AIに最も欠けやすいのが「経験」
2022年12月、Googleは品質評価ガイドラインで、従来のE-A-T(専門性・権威性・信頼性)に「経験(Experience)」を加え、E-E-A-Tとしました。この改定は、生成AIによる大量生成を強く意識したものです。というのも、AIは学習データから専門知識を“それらしく”再現できてしまう一方、「実際に使ってどうだったか」という一次体験(Experience)は持っていないからです。
つまり、AIに丸投げした記事に最も欠けやすいのが、この経験(Experience)と一次情報。ここを人が補えるかどうかが、「評価される記事」と「順位が上がらない記事」の分岐点になります。
図:Googleが評価するのは「作成方法」ではなく「品質(E-E-A-T)」
出典:Google 検索セントラル ブログ「品質評価ガイドラインの最新情報:E-A-T に経験(Experience)の E を追加」(2022年12月)。Google for Developers
ポイント3:問題視されるのは「スケールドコンテンツの不正使用」
2024年3月、Googleはスパムポリシーを更新し、「スケールドコンテンツの不正使用(scaled content abuse)」を明確に定義しました。これは「検索順位の操作を主目的として、ユーザーの役に立たないページを大量に作成する行為」を指します。重要なのは、Googleが公式に「作成方法(自動化・人手・その組み合わせ)を問わず対象になる」としている点です。
言い換えれば、規制されるのは「AIを使ったこと」ではなく「順位目的で薄いページを量産したこと」。この線引きさえ守れば、AIの利用でペナルティを恐れる必要はありません。むしろGoogleは、コンテンツをどう作ったか(自動化の利用など)を読者に開示することを、文脈を補う一手段として推奨しています。
出典:Google 検索セントラル「スパムに関するポリシー(スケールされたコンテンツの不正使用)」/「2024 年 3 月のコア アップデートと新しいスパム ポリシーについて」。スパムに関するポリシー(2026年7月時点。仕様は変わり得るため最新を公式でご確認ください)
「順位が下がるケース」と「問題ないケース」の線引き
下の表で、自社の使い方がどちらに当てはまるかを確認してください。左側(下がる)に心当たりがあれば、それは“AIをやめる”のではなく、右側の使い方に切り替えるサインです。
図:境界線は「AIか人か」ではなく「読者のためか/順位操作か」
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| 観点 | 順位が下がりやすい使い方 | 問題ない(評価される)使い方 |
|---|---|---|
| 目的 | 検索順位の操作 | 読者の課題解決 |
| AIへの指示 | キーワードだけ丸投げ | 誰に・何を・どの一次情報を、まで具体化 |
| 一次情報・経験 | なし | 自社の実データ・体験を注入 |
| 人の検証 | ほぼなし(そのまま公開) | 事実確認・最終判断を人が担う |
| 量と質 | 薄い記事を大量生産 | 1本を深く・テーマを整理 |
| Googleの扱い | スパムポリシーのリスク | 高品質として評価対象 |
凡例:左右の違いは「AIを使ったかどうか」ではありません。どちらもAIを使っています。違うのは目的・一次情報・人の検証です。
裏付けとなるデータもあります。SEOツール大手Semrushが約42,000ページをAI判定で分析した2025年の調査では、検索1位ページの約8割が「人間主体」と判定され、人間の手が入ったコンテンツのほうが上位に表示されやすい傾向でした。「AIを使うか」ではなく「人の関与があるか」が分かれ目であることを示しています(※AI判定には技術的な限界があり、あくまで傾向値)。
出典:Semrush「Does AI Content Rank Well in Search?(約42,000ページ・224名のSEO専門家調査)」2025年。Semrush
「自社のAI記事が、下がる側か問題ない側か見てほしい」
順位が下がる原因は記事ごとに異なります。現状の記事とキーワードをもとに、どこを直せば順位リスクを避けられるかを整理するお手伝いをしています。無理な営業はいたしません。
▶ オンライン無料相談で相談してみる順位を落とさない正しい使い方(AI×一次情報×人の検証)
「AIをやめる」必要はありません。AIに任せる工程と、人が担う工程を分けるだけで、同じAI記事が“順位を落とさない記事”になります。実際、前述のSemrush調査でもSEO担当者の64%が「人間主導+AI補助」の進め方を採用しており(最多)、この分担は“うまくいっている現場の標準”です。次の5つを順に実践してください。
目的を「順位操作」ではなく「読者の課題解決」に置く
スパム扱いを避ける最大のポイントは“目的”です。「このキーワードで上位を取りたい」ではなく「この読者のこの悩みを解決する」を出発点にします。目的が読者に向いていれば、スケールドコンテンツの不正使用には当たりません。
AIへの指示を具体化する(丸投げしない)
「〇〇について書いて」だけでは一般論しか出ません。「誰に・何を・どの一次情報を入れるか」まで指示することで、E-E-A-T・一次情報・検索意図の欠陥が同時に減ります。指示の質が記事の質を決めます。
一次情報・経験を足す(人が“何を入れるか”を指示)
自社の実データ、事例、現場での判断、失敗と対策——AIには書けない情報を加えます。コツは、人が全文を書き起こすのではなく、「この記事にはこの実測値とこの体験を入れて」と“何を入れるか”をAIに指示し、AIが原稿化すること。数字は実測のみ・捏造は厳禁です。
事実を人が確認する(ハルシネーション対策)
AIは事実を誤る(ハルシネーション)ことがあります。数値・固有名詞・最新の仕様は必ず一次情報(公式ドキュメント等)で裏取りし、出典を明記します。誤りをそのまま公開すると、信頼性(Trust)を損ない評価を下げます。
独自性を出し、薄い量産をしない
結論ファースト+自社ならではの視点で“このページ固有の価値”を出します。似たテーマの薄い記事を量産せず、1本を深く・テーマを整理する。これがカニバリとスパムリスクの両方を避ける王道です。
AIに引用される「7要件」を、AIと人でどう分担するか
「正しい使い方」を、生成AIに引用・評価される7要件で整理すると、下の表になります。ポイントは「効率化はAI・価値の源泉は人」——構造化やコード生成といった“作業”はAI(Claude)が肩代わりでき、一次情報・経験・判断・検証は人が担う。順位を落とすのは、右側(人が担う工程)まで省いてAIに丸投げしたときです。
※ 横スクロールできます
| 引用される7要件 | AI(Claude)が担う | 人が担う(価値の源泉) |
|---|---|---|
| ①結論ファースト | 各見出し直下に結論+要約を配置 | 何を結論とするかを決める |
| ②見出し階層 | H1→H2→H3・section区切りまで生成 | 検索意図に沿った構成を決める |
| ③FAQ・Q&A形式 | 可視FAQとschemaを一致させて生成 | 読者のよくある問いを選ぶ |
| ④数値・一次情報+出典 | 素材は人/出典付きで組込・schema化は指示で確実 | 実データ・体験を用意し裏取り |
| ⑤E-E-A-T・著者性 | 著者情報を明記・自ドメインに蓄積 | 実績・資格・経験そのもの |
| ⑥構造化データ(JSON-LD) | 本文に一致したJSON-LDを生成 | 誤り・重複がないか検証 |
| ⑦鮮度・更新 | 更新を速く回す | 何を更新すべきか判断 |
「引用される7要件」は 生成AI時代のSEO・LLMO対策(第9章)の型に合わせています。要件を満たす“作業”の多くはAIが肩代わりできますが、④⑤の一次情報・経験・著者性という価値の源泉は人にしか用意できません。だから「AIで書いたか」ではなく「人の価値が入っているか」で差がつきます。
▶ この「AIに下書きさせ、人が仕上げる」流れをWordPressで実装する具体手順(Claude×WordPress連携)はこちら
自社の運用(一次情報・1,170本の実運用から)
解説記事やコンサルの多くは“お客様のデータ”を見ているだけで、自分のサイトを自分でSEO/AI対策しながら運用している人は多くありません。当社代表は現役のプレイヤーとして自社ブログを1,000本以上運用し続けています。この記事自体も、次のフローで制作しています。
当社の記事制作フロー(人が主導・Claudeが補助)
②③⑥でClaude(コワーク)が調査・整理・チェックを補助し、①④⑤の判断と責任は人(酒井)が持ちます。この記事のGoogle公式の引用も、人がファクトチェックしています。
1一次情報は「書く」のではなく「何を入れるか指示する」
ここが最大のポイントです。私は一次情報や体験を自分で文章に書き起こしているわけではありません。「この記事には、自社の◯◯という実測値と、△△という現場での判断を入れて」と“何を入れるか”をClaudeに指示し、Claudeが原稿化します。素材(一次情報)の選定と、最後のファクトチェック・責任は人が持つ——この分担なら、専門的な文章力がなくても、運用者本人の一次情報をしっかり記事に反映でき、E-E-A-Tを満たせます。
2効率化はAI、価値の判断は人
この進め方により、下書きにかかる時間は1本あたり約15分から5分へ(およそ66%)短縮できました。一方で記事の中身は薄まるどころか濃くなります。空いた時間を、一次情報の整理・実データの確認・ファクトチェックといった“人にしかできない工程”に再投資できるためです。これが「順位を落とさずにAIで量を出す」現実的な答えでした。
3「増やす」より「整理して深くする」
薄い記事の量産はカニバリとスパムリスクを招くと痛感し、似たテーマは統合・整理して1本を深くする方針に転換しました。この地道な運用が、結果的に安定した評価につながっています。
(2026年6月時点・実数)
(1本15分→5分・作業実感)
継続運用
4結果:AIと協働しても、検索での露出はしっかり伸びている
「AIを使うと順位が下がる」が本当なら、自社サイトの検索露出は落ちるはずです。しかし当社の実測は逆でした。直近16か月の検索表示回数は341万回。AIと協働で記事を作りながら、検索での露出は積み上がっています。これは“お客様のデータ”ではなく、自分たちのサイトのSearch Consoleの実数です。
(直近16か月・GSC実測)
(直近16か月・GSC実測)

数値は当社サイトのGoogle Search Consoleの実測値(2026年6月時点・直近16か月)。数字は実測のみで示す方針です。より詳しい実データは Claudeと二人三脚で自社サイトを育てた全記録 で公開しています。

それでも順位が下がった時の確認手順
- 下落のタイミングがGoogleのコア/スパムアップデートと重なっていないか(公式のアップデート履歴で確認)
- その記事に一次情報・経験・著者情報(E-E-A-T)が入っているか
- 狙うキーワードの検索意図に、結論ファーストで答えているか
- 似たテーマの薄い記事を量産して、カニバリ(自社内の食い合い)が起きていないか
- 順位操作を主目的にした大量生成になっていないか(スケールドコンテンツの不正使用に該当しないか)
- AIが書いた数字・事実に誤り(ハルシネーション)が残っていないか
- サーチコンソールで、下落したのが「表示回数」か「クリック率」か「掲載順位」かを切り分けたか
- 手動による対策(ペナルティ)の通知がサーチコンソールに届いていないか
多くの場合、原因はAIそのものではなく、上のいずれか(品質・意図・重複・事実誤り)です。原因を特定できれば、打ち手は「一次情報と経験を足し、検索意図に答え、事実を確認する」という王道に集約されます。具体的な直し方は、次の関連記事で解説しています。
▶ 「評価されない4つの原因」と改善5ステップ(実務編)はこちら
▶ 重複(カニバリ)の整理・表示速度・構造化データなど、サイトの“土台”を自分で改善した実録(テクニカルSEO)はこちら
※ Googleの手動による対策(いわゆるペナルティ)を受けた場合は、サーチコンソールの「手動による対策」レポートに通知が表示されます。表示がなければ、下落は手動ペナルティではなくアルゴリズム上の評価変動である可能性が高いです。仕様は変わり得るため公式ドキュメントで最新をご確認ください。
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よくある質問(FAQ)
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まとめ
- Googleは「AIで書いたか、人が書いたか」で順位を決めていない。評価軸は一貫して品質(有用性・独自性・E-E-A-T)。
- 順位が下がるのは“AIだから”ではなく、一次情報・経験を欠いた薄い記事や、順位操作目的の大量生成(スケールドコンテンツの不正使用)の場合。
- 順位を落とさない原則は「効率化はAI・価値の源泉は人」。下書きはAI、一次情報・経験・事実確認は人が担う。
- 目的を「順位操作」でなく「読者の課題解決」に置けば、AI利用でペナルティを恐れる必要はない。
- 当社は自社ブログ1,170本超の運用で、この使い方を実践・検証している(数字は実測のみ)。
「AIで記事を作りたいが、順位が下がらないか不安」を解消しませんか
順位が下がる原因は記事ごとに異なります。現状の記事・キーワードをもとに、順位リスクを避ける使い方を一緒に整理します。AI活用・LLMOの支援メニューは現在設計中のため、まずは無料相談で気軽にご相談ください。無理な営業はいたしません。
※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。



















