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テクニカルSEO #生成AI #Claude #初心者OK

テクニカルSEOは“自分で”できる|あなたがやるのは「判断」だけ。AIと直した全記録

1,170本を運用する本人の実話 コードは書かない 手を動かすのはAI

著者:酒井大輔(ITコーディネータ) | 公開日:2026年6月26日 | 読了目安:約14分

結論:むずかしい作業はAIがやる。あなたは「OK/NG」を決めるだけ

📌 結論テクニカルSEO(サイトの“土台”の調整)は、専門のエンジニアでなくても大丈夫です。理由はシンプルで、調べるのも・原因を見つけるのも・実際に直すのも、生成AI(Claude)がやってくれるから。あなたがやるのは、AIが出してきた結果を見て「これでOK」「これはやめておこう」と判断するだけです。

この記事は、私が2021年から運用している自社サイト(記事1,170本)を、実際にClaudeと一緒に点検・改善した本当の記録です。難しい話は出てきません。「AIが何を見つけて」「私がどう判断して」「AIがどう直したか」を、そのままお見せします。読み終わるころには、「これなら、うちでもできそう」と思えるはずです。

まずは「そもそもSEOって何?」という超基本から、3分でおさらいします。

酒井大輔 YouTubeコンサルタント ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|ユーチューブビジネスサポート 代表

ITコーディネータ。2008年より企業のWeb・動画ビジネス活用を支援。自社でもWordPressサイト「ytbs.jp」を2021年から運用し、現在1,170本超の記事を公開・管理。私自身もエンジニアではありませんが、AIと一緒に自社サイトのSEOを“自分の手元で”改善しています。その実体験から発信しています。公益財団法人 東京都中小企業振興公社 専門家(No.1738)

📚 AI活用シリーズ(全4回)この記事は、生成AIで中小企業の集客を伸ばす「AI活用シリーズ」のテクニカル編(4本目)です。① 考え方 → ② 実績 → ③ 手順 → ④ テクニカル(本記事)と役割を分けているので、必要なところから読めます。
⏱ なぜ今なのか(この記事の位置づけ)検索の主役は、いまAIに移りつつあります。AIに「見つけてもらう・評価される」ためのLLMOが重要になり、その正体は“これまで手薄だった構造化まで含めたSEO”——今が、その見直しの分かれ目です。本記事はその中でも「テクニカルSEO(サイトの土台)を、AIと一緒に自分で整える」実行編。ChatGPTやClaudeに自社を引用・紹介してもらうAEO・GEOそのものの考え方や全体像は、① 考え方(概念編)をどうぞ。

そもそもSEOとは?(3分でわかる基本)

📌 ひとことでSEOとは、検索で見込み客に見つけてもらうための工夫です。広告のようにお金を払い続けなくても、検索で上のほうに出れば、ずっと無料でお客様が来てくれます。そのSEOは、大きく3種類に分けられ、テクニカルSEOは、ほかの2つを支える“土台”です。

SEOの3種類を「家」でイメージする

🏠 検索で見つけてもらう「家」を建てるイメージ

コンテンツSEO
何を書くか
(記事の中身=内装)
外部SEO
他サイトの評価・口コミ
(評判)
▲ この2つを下から支える
テクニカルSEO(この記事)=土台・基礎
サイトの“土台”=表示の速さ・読みやすさ・構造
▲ 家にたとえると、テクニカルSEOは「基礎工事」。ここが傾くと、どれだけ良い内装(記事)を作っても評価されません。だから最初に土台を点検する価値があります。

なぜ「テクニカルSEO」が大事なの?

どんなに良い記事を書いても、サイトの土台が崩れていると、GoogleやAIに正しく読んでもらえず、評価されません。家にたとえると、内装がどれだけ立派でも、基礎が傾いていれば住めないのと同じです。

逆に、テクニカルSEOで土台を整えると、その効果はサイトの全記事にまとめて効きます。記事を1本ずつ直すより“底上げ”になるので、最初にやる価値があるのです。

正直、驚きました — お金をかけても直らなかったことが、すぐ直った

📌 ここが言いたい専門家に相談し、費用もかけても、なかなか直せなかった“土台まわりの問題”。それがAI(Claude)に頼んだら、その場で原因が分かって、すぐ直ってしまいました。正直、これまでの常識がひっくり返る体験でした。

テクニカルSEOの問題は、目に見えません。サイトの見た目はふつうでも、裏側では「検索エンジンに正しく読まれていない」「表示が遅い」といったことが起きていて、気づかないうちにお客様や検索順位を取りこぼしている——。見えないから放置されやすく、直すには専門知識が要る。だからずっと「専門家に任せるしかない領域」とされてきました。

私自身、これまで何人もの専門家に相談し、費用もかけてきました。それでも「なんとなく遅い」「なぜか伸びない」といった土台まわりの一部は、原因が特定しきれず、ずっと残ったままでした。ところが——Claudeに点検させたら、数分で原因が見つかり、その場で直ってしまった。拍子抜けするほど、あっけなく、です。

💡 何が変わるのか大げさではなく、これは「お金をかけられる大企業だけが整えられた土台」を、中小企業や個人でも・無料で・自分の手元で整えられるようになったということです。費用や専門知識の壁で諦めていたことに、自分で踏み込める。SEOの“当たり前”が変わる入口だと、私は本気で感じています。

これは私の実感ですが、公的データとも一致します。総務省「令和7年版 情報通信白書」によると、企業が生成AIの導入でつまずく理由で最も多いのは「効果的な活用方法がわからない」こと。日本の生成AIの個人利用率は26.7%、企業で活用方針を策定済みは49.7%にとどまり、いずれも諸外国より低い水準です。つまり足りていないのは“ツール”ではなく“使い方”。だからこそ、AIで自分のサイトを自分の手で直せるようになる意味は大きいのです。

出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」(2025年)。生成AI導入時の課題・個人利用率・企業の活用方針策定率より。

もちろんAIは万能ではありません。最後の「どうするか」を決めるのは人です(次の章で、その役割分担を説明します)。それでも、これまで手も足も出なかった領域に、自分で入っていける。実際、当社はこの考え方で自社サイト(公開1,170本・検索表示341万回・自然検索74.7%)を運用してきました。その全記録は 実績編(Claudeと二人三脚で自社サイトを育てた全記録) で公開しています。この変化を、ぜひ体験してほしいのです。

あなたがやるのは「判断」だけ(役割分担)

📌 ここが一番大事テクニカルSEOで手を動かす(調べる・直す)のは、ぜんぶAIの役割です。あなた(経営者)は、AIが出してきたものを見て「これでOK」「これはやめておく」と決めるだけ。下の図のとおり、役割がはっきり分かれます。

🤖 AI(Claude)がやること

  • サイトを調べて問題を見つける
  • 「何が原因か」を突き止める
  • 「どう直すか」の案を出す
  • 実際に直す(設定変更など)

🧑‍💼 あなた(経営者)がやること

  • AIが出した結果を見る
  • 「OK/NG」を決める
  • 「これは残す・これは消す」を選ぶ

= コードは書きません。手を動かす作業はゼロです。

実際、私がこの記事の作業でやったことも、ほぼ全部「AIの報告を見て、どうするか決めただけ」です。次の章から、その判断の中身を具体的にお見せします。

なぜ今まで自分でできなかったのか(3つの壁)

📌 結論テクニカルSEOが「自分では無理」と思われてきたのは、3つの壁があったからです。そして今、その壁はAIでほぼ消えました

1言葉が難しい

「インデックス」「構造化データ」…用語が難しく、何のことか分からない。
AIがその場でやさしく説明

2どこから手を付ければ?

やることが多すぎて、優先順位が分からない。
AIが効く順に並べてくれる

3直す技術がない

直すにはコードや設定の知識が要り、こわい。
AIが代わりに直してくれる

つまり、この3つの壁を全部AIが肩代わりしてくれるようになりました。今回使ったのは、Claudeに無料で追加できるSEOツール「SearchFit SEO」です。

あなたも同じことができます(無料・3ステップ)① Claude(Cowork または Claude Code)を用意 → ② 「knowledge-work-plugins」から searchfit-seo を追加 → ③ 「自分のサイトを点検して」と頼むだけ。契約も、コードも要りません。
※ ClaudeとWordPressのつなぎ方が分からない方は、連携の手順(3ルート・初心者向け)を先にどうぞ。

テクニカルSEOで「やること」リスト(所要時間つき)

📌 全体像やることは、突き詰めると6つだけ。下の表を上から順にAIに頼めばOKです。「AIがやること」「あなたが決めること」「だいたいの時間」を一覧にしました。次の章では、これを実際に1つずつ進めた様子をお見せします。

※ 横スクロールできます

やること🤖 AIがやること🧑‍💼 あなたが決めること⏱ 目安
① 検索結果への登録を確認
(インデックス)
登録の状況を調べる(基本おまかせ)数分
② 表示速度を直す
(Core Web Vitals)
遅い原因を特定し設定を変更「やっていい?」にOK約10分
③ 構造化データを整理
(検索への“しるし”)
重複を見つけて一本化バックアップ後にOK約30分
④ タイトル・説明文を整える
(メタディスクリプション)
地雷の設定を直す説明文のOK/NG10分〜
⑤ 内部リンク・リンク切れを点検切れたリンクを洗い出す直す/放置の判断約10分
⑥ 似た記事の食い合いを整理
(カニバリ)
かぶった記事を見つけ統合案残す記事を選ぶ1組 数分

※ 時間はあくまで目安です。記事数や状態で前後します。一度に全部やる必要はなく、効くもの(まずは②表示速度と⑥カニバリ整理)から進めればOKです。

【実話】うちのサイトで実際にこうなった

📌 ここが本題ここからは、私の自社サイト(1,170本)で実際に起きたことを、「AIが発見 → 私の判断 → AIが実行 → 結果」の順でそのままお見せします。私がやったのは、ほぼ判断(OK/NGを決める)だけ。読みながら「これなら自分にもできそう」と感じてもらえれば成功です。

② 表示速度(Core Web Vitals)を直す — いちばん効きました

まず取りかかったのが「表示速度」。スマホでサイトが遅いと、それだけでお客様は離れていきます。Googleのデータでも、スマホで表示に3秒以上かかると、53%(半分以上)の人が離脱するとされています。だからここは最優先でした。

🔍 AIが発見

サーチコンソール(Google Search Console)の「ウェブに関する主要な指標(Core Web Vitals)」を見ると、171ページすべてが「表示が遅い・要改善」(作業当時)。原因は、ページを速く出すための“貯めておく仕組み”(キャッシュ)の保持が1時間だけで、アクセスの少ない記事は毎回イチから作り直して1.5秒待たされていたこと。

🤔 私の判断

「なるほど。貯めておく時間を24時間に延ばして、先回りで準備する設定もONにして」——AIのおすすめにGOを出しました。

🔧 AIが実行⏱ 約10分

キャッシュの保持を1時間→24時間に変更。先回り準備(プリロード)もON。さらに、最初に見える大きな画像を“すぐ読む”設定に。

✅ 結果

表示までの待ち時間が 1,246ミリ秒 → 62〜165ミリ秒へ。訪問者はいつでもサッと開けるようになりました。

1,246ms
対策前(遅いとき)
165ms
対策後・2回目
62ms
対策後・3回目
Googleサーチコンソールの「ウェブに関する主な指標(Core Web Vitals)」。多くのページが改善が必要と表示された画面
▲ サーチコンソールの「ウェブに関する主な指標」。作業当時は多くのページ(171ページ)が「改善が必要」でした(表示速度の評価は反映に時間がかかります)。

出典:モバイルの表示速度と離脱率の関係(Google Developers Japan, 2017)。表示が1秒→3秒で直帰率は約32%上昇するとも報告されています。なお表示速度の検索評価(Core Web Vitals)は実ユーザーのデータ集計のため、改善が反映されるまで時間がかかります。

⑥ 似た記事の“食い合い”(カニバリ)を整理する — 私の判断が一番活きた所

次は、似たテーマの記事が検索の表示を食い合う「カニバリ(カニバリゼーション)」の問題。ここは「どれを残すか」を私が決める場面がたくさんありました。一番わかりやすい例をお見せします。

🔍 AIが発見

本文の中身を読んで分析させたら、48グループの“かぶり”が見つかりました。たとえば「チャンネルのホーム画面」と「チャンネルトップ」は同じ画面なのに別記事で、検索の表示を大きく分け合っていました。

🤔 私の判断

クリック数を見比べて(1,298 対 883)「多いほうを残す」。さらに「“チャンネルトップ”でも人が来ているから、いきなり消さず、先に残す記事へその言葉と内容を足してから一本化して」と指示。別の組では「これは前編/後編で別物だからそのまま」「採用向けは別だから残す」と一つずつ判断しました。

🔧 AIが実行⏱ 1組 数分

残す記事に不足分を追記してから、弱いほうを“自動で案内する転送”(301リダイレクト)で一本化。

✅ 結果

表示の食い合いが解消し、評価が1本に集まるように。消してはいけない記事は、私の判断でちゃんと残せました。

ytbs.jpのGoogleサーチコンソール。クエリ別のクリック数・表示回数を見て、どの記事を残すか判断した画面
▲ 実際にこの「サーチコンソール」のクリック数を見て、どの記事を残すか私が判断しました。

ここがまさに、AIには決められない“人の判断”。データはAIが用意し、最後の選択は私がする。これが安全で速いやり方でした。

③ 構造化データ(検索への“しるし”)を整理する — 唯一の技術的な作業

サイトには、検索エンジンに「これは会社情報」「これは記事」と伝える構造化データ(“しるし”)が埋め込まれています。これが二重になっていました。今回でいちばん技術的な作業ですが、手を動かしたのはAIで、私はGOを出しただけです。

🔍 AIが発見

サイトのデザイン土台(テーマ)とSEOツールが、同じ構造化データを二重に出していた。検索エンジンに同じ情報を2回渡す“ノイズ”でした。

🤔 私の判断

SEOツールのほうに一本化して。先にバックアップを取ってから」とお願いしました(万一のとき戻せるように)。

🔧 AIが実行⏱ 約30分

バックアップを保存し、テーマの設定ファイル(functions.php)に「二重の出力を止める」コードを1か所だけ追記。重複も削除しました。コードを書いたのはAIです。

✅ 結果

各ページの構造化データがきれいな1セットに整理されました。

schema.orgの構造化データ検証ツール。エラーなし・警告なしで構造化データが1セットに整理されて検出されている画面
▲ 整理後、検証ツールで見ると構造化データが「エラーなし・警告なし」できれいに1セットにまとまっています。
💡 ここだけ補足設定ファイルをさわる作業は、唯一“技術寄り”です。必ずバックアップを取ってから、AIに手順を出させて進めてください。不安なら、この項目だけ専門家やAIに任せてもOK。他の項目は設定画面のクリックだけで終わります。

ちなみにClaudeは、不要なschemaの整理だけでなく、FAQや記事情報の構造化データ(JSON-LD)のコードを“書く”こともできます。出てきたコードを貼るだけで、検索エンジンにもAIにも中身が正しく伝わり、AIに引用される対策(AEO・GEO)にもつながります。その考え方は ① 考え方(概念編) でくわしく解説しています。

④ 検索結果の「見え方」(タイトル・メタディスクリプション)を整える

🔍 AIが発見

新しい記事のタイトルと説明文(メタディスクリプション)の初期設定が“固定の文章”になっていて、うっかり入力を忘れると「全記事が同じタイトル・同じ説明文」になる危ない状態。使っていない古いタグの残骸も残っていました。

🤔 私の判断

記事名と要約が自動で入る形に直して。古いタグも消して」。

🔧 AIが実行⏱ 約10分

初期設定を記事連動に変更し、不要なタグを削除(設定画面の操作だけ)。

✅ 結果

入力を忘れても、記事ごとに正しいタイトル・説明文が出るように。

AIOSEOの検索の外観・投稿の設定画面。投稿のタイトルが「投稿 Title」、メタディスクリプションが「投稿の抜粋」に設定され、記事に連動している
▲ SEO設定画面。投稿のタイトル=「投稿 Title」、メタディスクリプション=「投稿の抜粋」と、記事に連動する初期設定に直しました。

+おまけ:「表示は多いのにクリックされない記事」47本のメタディスクリプションも、AIが1本ずつ書き直してくれました。私は対比表を見て「これでOK/ここは直して」と確認しただけ(1回20分ほど×数回)。⏱ 計47本

①⑤ インデックス(検索登録)と内部リンクの確認

残りの「① 検索に載っているか(インデックス)」「⑤ 内部リンク・リンク切れ」も点検しました。結論はどちらも健全。むしろ「数字に驚いて余計なことをしない」のが正解でした。

🔍 AIが発見

「検索結果に未登録(クロール済み・インデックス未登録)」が1,130件と多く見えてドキッ。でも調べると、その多く(約8割)はすでに整理済みの古いURLをGoogleが覚えているだけでした。内部リンクも、サイト内のリンクは150本以上すべて正常

🤔 私の判断

全部いじるのは不安。本当に手を入れるべきものだけに絞って」。

🔧 AIが実行⏱ 約10分

本当の対象は一部だけと判明。価値のある古いURL2件だけ転送(リダイレクト)を設定。

✅ 結果

やみくもに消さずに済みました。「調べてから決める」が大事だと実感。

「うちのサイトは、どこから直せばいい?」

このリストのどこでつまずいているか、サイトを一緒に見ながら整理します。AIの使い方も含めて、何から手を付けるべきかを具体的にお話しします。無理な営業はしません。

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【実話2】2日で、転送(リダイレクト)を300本超まとめました

📌 もう一つの実話速度やカニバリだけでなく、サイトの“交通整理”(転送の管理)も、同じ「AIが作業・私が判断」の形で一気に片づきました。2026年7月30日〜31日の実測値です。手を動かしたのはAI、GO/STOPを出したのは私です。
約316
転送(301)を追加
309→0
「転送の連鎖」を解消
28
検索用タイトルを修正

最終的に全1,255ルールで“連鎖ゼロ”を確認し、同じ調査データを扱っていた旧記事16本を13の章に集約しました。数が多く、ふつうなら気の重い作業ですが、AIに任せられる部分が大きいので、私は判断に集中できました。

「転送の連鎖」は、いま無害でも“将来404”の時限爆弾

転送の連鎖とは、AがBへ、BがCへ——と転送が数珠つなぎになっている状態です。訪問者は最終的にCへ着くので、表面上は何の問題も起きません。ところが、途中のBをいつか削除すると、その瞬間にAは行き先を失って404(ページが見つかりません)になります。当社では、これが309本たまっていました。

やること自体は単純で、AをCへ直接つなぎ直すだけ。ただし1,000ページを超えるサイトでは、手作業ではとても終わりません。ここはAIに任せる領域でした。

ただし「AIに丸投げ」はできませんでした(3つの歯止め)

📌 ここが肝心この作業でいちばんお伝えしたいのは、AIの「できました」を鵜呑みにしないという一点です。実際、次の3つの場面で私の判断・検収が効きました。

1「やった」が効いていない

転送を1本、AIが設定し損ねていました。「成功しました」と報告は返ったのに、実際には効いていなかった。
検収で見つけて直しました。AIは「やった」と言う。効いているかは別に確かめる必要があります。

2機械修正が5回“誤爆”

タイトルを機械的に付け直したら5回間違えました。危なかったのは月638回表示されていた記事。表示が少ないと思い込み書き換えかけたが、実際の検索語を見て止めた。
「表示が少ない=価値がない」ではありません。

3転送は“4条件”で

転送先を新しい記事に付け替えるときのマイルール:①同じテーマの後継ページにだけ ②1回だけ ③連鎖の処理とセットで ④設定後に実際に効いているか確認

💡 つまり作業量が多いところほど、AIは速い。でも「本当に効いているか」を確かめるのは人——この役割分担さえ守れば、数百本の“交通整理”も2日で片づきます。

結果:何がどう変わったか(一覧)

📌 結論私が「判断」しただけで、サイトはこれだけ変わりました。派手な一発逆転ではなく、小さな改善の積み重ねです。下の表が、直す前と後のまとめです。

※ 横スクロールできます

項目直す前直した後
表示速度
(Core Web Vitals)
遅い(約1.2秒待ち)・当時171ページが要改善待ち時間は速く(0.1秒前後)
構造化データテーマとツールで二重に出ていたきれいに1セット
タイトル・説明文
(メタディスクリプション)
初期設定が固定文(地雷)記事連動+47本を刷新
似た記事の食い合い
(カニバリ)
48グループが競合主記事に一本化
インデックス・内部リンク未登録1,130件で焦る精査して必要分だけ対応
相談への導線記事に相談ページへのリンク0本全1,141記事に設置

もともと基礎(h1や正規URL、サイトマップ、古い薄記事の整理など)はできていました。それでも、AIと一緒に見るとこれだけの改善点が出てきたのです。完璧そうなサイトでも、点検する価値はあります。

💡 あえて「やらなかった」こと表示速度をもっと上げる“上級ワザ”も2つ試しましたが、サイトの他の部分と相性が悪く、画像の表示などに不具合が出たためすぐ元に戻しました。「無理をしない・ダメなら戻す」のも、大事な判断です。効果が小さくリスクが大きいことは、やらない勇気を持ちましょう。

※ 表示速度の検索評価(Core Web Vitals)や、メタディスクリプションを変えたクリック率の最終結果は、Google側のデータに反映されるまで数週間〜2か月かかります。確定したら、本記事に実数を追記します(つくり話の数字は載せません)。

これからのSEOとAIの話(やさしく)

📌 結論テクニカルSEOでサイトの土台を整えると、GoogleだけでなくChatGPTやClaudeのようなAIにも“正しく読まれ”やすくなります。今回の土台づくりは、これからのAI時代でもムダになりません。

最近は「AIに自社を紹介してもらう」ための対策(AEO・GEO・LLMOなどと呼ばれます)も話題ですが、その大前提は「AIがあなたのサイトをきちんと読めること」。だから、今回のようなテクニカルSEO(土台の整備)は、これからますます大事になります。なお、AIで調べて自社が出てこない原因や、自社がAIにどう出るかを無料で測る方法は、別記事でくわしく解説しています。

実際、Googleも公式ガイド(2026年5月)で「生成AI検索でもSEOは有効」「AEO・GEOもSEOの範疇」と明言しています。AI専用の特別な小細工は不要で、必要なのは今回のような“土台”の整備と、人に役立つ中身だけ。つまりテクニカルSEOは、これからのAI検索でもそのまま効きます。

AI検索で自社が「どう探され、どう表示されるか」——たとえばGoogleの「AIによる概要(AI Overview)」に載る条件や、AIで“探し方”が変わった今の中小企業の対策も、あわせて読むと立体的につかめます。

出典:Google検索セントラル「生成AI検索向けにウェブサイトを最適化する」(2026年5月15日公開)。

あわせて押さえたい:AI活用シリーズ3記事の“要点”

このテクニカル編(本記事)だけでも進められますが、シリーズ全体を貫く大切な考え方を、各記事から要点だけ抜き出しました。深掘りは各記事へどうぞ。

① 考え方(概念編)

生成AIは「時短」より「売上」のために使う。AIに選ばれるのは一次情報 × お客様目線の王道で、AI専用の小細工は不要(Google公式も明言)。LLMO対策の多くは“良いSEO”そのもの——その土台が、本記事のテクニカルSEOです。
▶ 考え方を読む

② 実績(実録編)

大切なのは「AIに数字を作らせない・最終判断は人」。評論ではなく、自社サイト(公開1,170本・検索表示341万回・自然検索74.7%)を実測しながら育てた“運用者の生データ”が裏づけです。
▶ 実績を読む

③ 手順(連携編)

「作るのはAI、貼るのは人」。ClaudeとWordPressの連携でつまずく最大の原因は「.com と .org の取り違え」。やさしい順に試し、最初は“読み取り”から安全に始めましょう。
▶ 手順を読む

まとめ:あなたは「判断」だけでいい

📌 結論テクニカルSEOは、AI+無料ツールがあれば、経営者でも自分のサイトを改善できます。手を動かすのはAI。あなたは決めるだけです。
  • 手を動かすのはAI:調べる・原因を見つける・直すは、ぜんぶClaudeがやる。
  • あなたは判断だけ:「OK/NG」「残す/消す」を決めればいい。コードは不要。
  • まずは表示速度とカニバリから:効果が大きい②表示速度(Core Web Vitals)と⑥重複整理から始めると◎。
  • 調べてから決める:「インデックス未登録1,130件」も実は大半が処理済み。驚いて消さない。
  • 無料で始められる:Claudeに「searchfit-seo」を入れて「点検して」と頼むだけ。

よくある質問(FAQ)

FAQテクニカルSEOを自分でやるときに、経営者・Web担当者からよく出る質問をまとめました。
QテクニカルSEOとは何ですか?
GoogleやAIが、サイトを正しく読み・巡り・理解できるように、サイトの“土台”(表示速度・構造化データ・インデックスなど)を整える取り組みです。記事の中身を整えるコンテンツSEOとは役割が異なり、テクニカルSEOは全記事にまとめて効く“底上げ”です。
QテクニカルSEOは自分でできますか?
できます。調べる・直すといった作業は生成AI(Claude)が担当し、あなたは結果を見て「OK/NG」を判断するだけです。無料のSEOプラグインを入れれば、何が問題かの洗い出しから優先順位づけまでAIが進めてくれます。
Qコードが書けなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。ほとんどの作業は設定画面のクリックで終わり、コードを書く場面はAIが担当します。唯一“技術寄り”なのは設定ファイル(functions.php)の編集ですが、これもAIが行い、あなたはバックアップを取って「やっていい」と判断するだけです。不安ならその項目だけ専門家に任せてもOKです。
QClaudeでテクニカルが本当に改善できますか?
できます。当社の自社サイト(1,170本運用)でも、表示速度(Core Web Vitals)の底上げ、構造化データの二重出力の解消、メタディスクリプション47本の刷新、似た記事のカニバリ整理など、十数項目を実際に改善できました。最終的な「残す/消す」の判断は人が行うのが安全です。
QSearchFit SEOは有料ですか?どう導入しますか?
無料で使えるClaude用のプラグインです。Claude(CoworkまたはClaude Code)で、プラグインマーケット「knowledge-work-plugins」から「searchfit-seo」を追加すれば使えます。特別なSaaS契約は不要です。
QClaude CodeとCowork、どちらが必要ですか?
どちらでもプラグインを追加すれば点検できます。コードを書かない方はデスクトップで使えるCoworkが入りやすく、開発寄りの方はClaude Codeが向いています。まずは使いやすい方で問題ありません。
Qどれくらい時間がかかりますか?
点検して問題を一覧にするだけなら、準備を含めて数十分で一巡できます。実際の修正は、表示速度の設定で約10分、似た記事の整理は1組数分など、項目によりますが、効果の大きいものから少しずつ進められます。一度に全部やる必要はありません。
Q何から手を付ければいいですか?
効果が大きい「②表示速度(Core Web Vitals)」と「⑥似た記事のカニバリ整理」から始めるのがおすすめです。AIに「影響の大きい順に並べて」と頼めば、優先順位を出してくれます。
QテクニカルSEOとコンテンツSEOの違いは?
コンテンツSEOは「何を書くか」(記事の中身)、テクニカルSEOは「書いたものを正しく読んでもらう土台づくり」です。土台が整うとサイト全体の評価が底上げされます。
Q生成AI時代でもテクニカルSEOは必要ですか?
必要です。むしろ重要度は上がっています。ChatGPTやClaudeのようなAIに正しく読まれることが、AIに紹介・引用してもらう前提になるからです。Googleも公式に「生成AI検索でもSEOは有効」と明言しています。
QAIの改善提案はそのまま実行していいですか?
そのままは避け、実際の数字で確認してから実行しましょう。特に似た記事の統合や一括変更は影響が大きいので、バックアップを取り、少しずつ進めるのが安全です。最後の「残す/消す」は人が判断してください。
Qサーチコンソールはどう見ればいいですか?
「検索結果のパフォーマンス」で、記事ごとのクリック数と表示回数を見て、伸びしろのある記事を見つけます。具体的な見方は関連記事でやさしく解説しています。
Q表示速度はどこまで上げるべきですか?
満点を目指すより、訪問者の体感に効く部分(待ち時間や先頭画像の重さ)を優先します。今回のように、ページを“貯めておく仕組み”(キャッシュ)の設定を見直すだけで、待ち時間が大きく縮むことが多いです。
Q構造化データは自分で入れられますか?
AIにページの内容を渡せば作ってくれます。ただし「入れすぎ」「二重(テーマとプラグインの重複など)」も問題になるので、定期的に点検して不要なものを整理することが大切です。
Q外注したほうがいいのはどんな場合ですか?
サーバーの引っ越しや大規模なサイト改修など、影響が大きい作業は専門家に任せると安全です。一方、日常的な点検・記事単位の改善・似た記事の整理などは、AIを使って自分で回せます。迷うときは無料診断でご相談ください。
QWordPressサイトで、まず直すべきテクニカルSEOは?
まずは②表示速度(キャッシュ設定の見直し)と、⑥似た記事のカニバリ整理がおすすめです。どちらも効果が大きく、AIに頼めば設定変更や統合案づくりまで進みます。WordPressでは、テーマとプラグインが二重に出す構造化データの整理(③)もよく効きます。
QサーチコンソールだけでテクニカルSEOを診断できますか?
サーチコンソールはインデックス状況・ウェブに関する主要な指標(表示速度)・カバレッジなど多くを確認できる無料の必須ツールですが、ページ単位の速度の内訳はPageSpeed Insights、構造化データの確認は検証ツールと併用すると確実です。AIに「どのツールで何を見ればいい?」と聞けば、その場で案内してくれます。
QPageSpeed InsightsとCore Web Vitalsの違いは?
Core Web Vitals(ウェブに関する主要な指標)は、実際の訪問者の体感速度を表すGoogleの“評価指標”です。PageSpeed Insightsは、その指標を測ってスコア化し、改善点を教えてくれる無料の“ツール”。「指標」と「測るツール」の関係と考えると分かりやすいです。
Qrobots.txtやサイトマップもAIに任せられますか?
点検は任せられます。AIに「robots.txtとサイトマップを見て、巡回を妨げる設定がないか確認して」と頼めば、問題の有無と直し方を教えてくれます。実際の編集はサーバーやプラグインの設定になりますが、出てきた指示どおりに進めれば大丈夫です。
Q構造化データ(JSON-LD)もAIに書いてもらえますか?
書いてもらえます。ページの内容を渡せば、AIがFAQや記事情報の構造化データ(JSON-LD)のコードを作ってくれるので、コピペするだけ。検索エンジンにもAIにも内容が正しく伝わり、AIに引用される対策(AEO/GEO)にもつながります。考え方はシリーズ①(概念編)でくわしく解説しています。

著者の関連書籍

📚 BOOKS本記事の著者・酒井大輔の著書です。「動画 × Webマーケティングで成果を出す」考え方を、事例と手順でまとめています。
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