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AI可視性チェックの調べ方|測る前に、測り方が壊れていないか
- 測る前の前提=ログアウトして聞く。当社の実測では、ChatGPTはログイン時だけ社名を答え、未ログインでは答えませんでした(2026年9月5日)。
- 3層=①各AIに直接聞く ②サーチコンソールで裏づける ③インデックス・構造化データの土台を点検。上から順に、月1回まわします。
- サイトに書いてある誤りは、誰が聞いても出ます。当社の誤記は未ログインでも4社中3社がそのまま答えました。逆に、直した誤記は4社すべてで消えました。
【結論】測る前に、測り方が壊れていないかを確かめる
- 前提=ログアウトして聞く。自分のアカウントは、AIにとって「あなたを知っている状態」です。
- 3層=①各AIに直接聞く ②サーチコンソールで裏づける ③土台(インデックス・構造化データ)を点検する。
「AIに自社は出てくるのか」を調べるのに、高価な専用ツールは必ずしも必要ありません。無料の手段だけで、今日から定点観測を始められます。
ただし、手順を書いた記事は世の中にたくさんあるのに、その手順が壊れる条件を書いた記事はほとんど見かけません。私たちは実際に壊しました。だからこの記事は、手順の前に前提を置いています。
図1:AI可視性チェックの3層と、その前にある「前提」
測る前の前提|自分のアカウントで聞くと、AIはあなたを知っている
- ChatGPTはログイン時だけ支援先の社名を答え、未ログインでは答えませんでした。
- 未ログインで測れるのは、ChatGPTとPerplexityだけです。GeminiとClaudeはログインが必要なので、条件を書き分けます。
経路① ログインしていると、AIは「見つけた」のか「知っていた」のか区別できない
2026年9月5日、当社は自社の過去記事の答え合わせのために、4つのAIに同じ会社概要の質問を投げました。そのとき起きたのが、これです。
ChatGPTは、ログインした状態では支援先の社名(株式会社伊勢通)を答えました。ところが、ログアウトして同じ質問をすると、社名は出てきませんでした。
同じ質問、同じ日、同じサービス。違うのはログインしているかどうかだけです。ログイン状態で得た「出てきました」は、AIがサイトを見つけたのか、こちらのアカウントを知っていたのかを区別できません。測定として成立していない、ということです。
別の日には、Claudeが「メモリを1件読み取りました」と表示したうえで、こちらを「御社」と呼びました。これも同じ型です。
| AI | 未ログインで測れるか | 測るときの書き方 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 測れる | 未ログインで測る。ログイン時との差そのものが記録になる |
| Perplexity | 測れる | 未ログインで測る |
| Gemini | ログイン必須 | 「当社アカウントで実施」と条件を明記する |
| Claude | ログイン必須 | 「当社アカウントで実施」と条件を明記する |
出典:当社実測(2026年9月5日)。実例の詳細は生成AIの会社情報が古いまま?直してから何日で変わるかを実測に記録しています。
4社を揃えて測ることはできません。だから当社は、揃わないことを隠さず、測れた社と測れなかった社を分けて書くことにしています。
経路② サイトに書いてある誤りは、誰が聞いても出てくる
もうひとつの経路は、こちらの落ち度です。当社のサイトには、支援先の成果の「どれに」という部分を取り違えた表記が残っていました。正しくは、YouTube活用で立ち上げ期の関連部門売上が前年比40倍。ECのほうは月商が前年同月比で約2.5倍です。ところが当社のページでは、この40倍が別の成果に紐づいた形で書かれていました。
この取り違えた表記を、4社中3社(ChatGPT・Claude・Perplexity)がそのまま回答しました。Geminiだけが正しく答えました。そして未ログインでも結果は同じでした。つまり、こちらが知られているかどうかとは無関係に、サイトに書いてある誤りは誰が聞いても出てきます。
さらに、Perplexityは当社の書籍名を旧表記のまま回答しました。出典として示されたのは、当社のサイト自身です。AIが間違えたのではなく、当社が間違いを供給していたわけです。
AI可視性とは?なぜ測るのか
AI可視性とは、生成AIの回答のなかに自社が登場するか、そしてどう紹介されるかを指します。検索結果で何位か、ではありません。AIが答えを1つにまとめてしまう場面では、そこに載るかどうかが入口になります。
測る理由は2つです。ひとつは、載っていないことに気づけないから。もうひとつは、誤って紹介されていることにも気づけないからです。前章のとおり、後者のほうが実害が大きいことがあります。
同じ調査の中でも、分母を変えると数字が変わります
「AIによる概要はどのくらいの検索に出るのか」を、Ahrefsが2,500万件のAIによる概要を分析して公表しています。そこには2つの数字が並んでいます。
| 測り方(分母) | 2025年3月13日 | 2025年5月(公開時点) |
|---|---|---|
| キーワード数で見る | 7.6% | 16.48% |
| 検索ボリュームで見る | 6.2% | 11.8% |
出典:Ahrefs「AI Overviews Have Doubled (25M AIOs Analyzed)」(2025年5月13日公開・米国)原典。2026年9月5日に原典で確認。
あわせてAhrefsは、AIによる概要があると検索1位ページのクリック率が34.5%低くなる(30万キーワードの分析)とも公表しています。順位が同じでも、クリックは減りうる。だから順位だけを見ていると、変化に気づけません。
出典:Ahrefs「AI Overviews Reduce Clicks by 34.5%」(2025年4月17日公開・30万キーワード)原典。2026年9月5日に原典で確認。⚠この34.5%は2025年4月時点の数字で、Ahrefsは同じ調査を2026年に再実施した結果も公表しています。引用するときは必ず時点を添えてください。
AIやLLMOの全体像、そして「自社でやるか外に頼むか」の判断については、生成AI・GEO・AEO対策のページで扱っています。生成AIを売上につなげる考え方は中小企業の生成AI活用にまとめました。この記事は測り方に絞ります。
現状確認|自社がAIに出ているかを最初に見る
最初にやることは1つだけです。ログアウトした状態で、自社名をAIに聞いてください。そのうえで、次の3つを見ます。
出てくるか
社名を聞いて、そもそも答えが返るか。「わかりません」なら、そこが出発点です。
正しいか
業種・所在地・実績・書籍名。1つでも違えば、原因はたいてい自社サイト側にあります。
出典はどこか
どのページを根拠に答えているか。自社サイトなら、そのページを直せば変わります。
ここで「出てこない」となった場合の原因の切り分けは、この記事の担当ではありません。AIで調べたら自社が出てこない?原因と最初にやる3つで、4つのつまずきに分けて解説しています。
【手順1】4社に同じ質問をする
第1層は、AIの表側を直接見る作業です。質問を3タイプ用意し、同じ文面で4社に投げます。毎月同じ文面を使うことが、いちばん大事です。
| タイプ | 質問の形 | 見るところ |
|---|---|---|
| 指名 | 「株式会社◯◯はどんな会社ですか」 | 出るか/業種・実績が正確か |
| 比較 | 「◯◯のおすすめを比較して」 | 候補に挙がるか/何番目か |
| 課題 | 「◯◯で困っています。相談先は」 | お客様が実際に打つ言葉で出るか |
3タイプに分ける理由は、出やすさがまったく違うからです。当社の場合、指名では正確に紹介されますが、一般的な比較の質問ではほとんど出てきません。両方を1つの数字にまとめると、この差が見えなくなります。
【手順2】サーチコンソールで変化を読む
第2層は、自社の実データで裏づける作業です。Googleサーチコンソール(GSC)は無料で、AI経由の変化を追う土台になります。
| 指標 | 何が分かるか | 読み方 |
|---|---|---|
| 表示回数 | 検索結果に出た回数 | 増えているのにクリックが減る=AIの要約に読まれて終わっている可能性 |
| クリック数 | 実際に訪問された回数 | 「◯◯とは」型のクエリから先に落ちやすい |
| CTR | 表示に対するクリック率 | AIによる概要が出るクエリで下がりやすい |
| 掲載順位 | 平均の掲載順位 | 順位は変わらずCTRだけ下がる=AI要約の影響を疑う |

2026年6月に始まった「生成AIレポート」
2026年6月、Googleはサーチコンソールに生成AIのパフォーマンスを見るレポートを追加しました。AIによる概要やAIモードでの表示回数を、ページ・国・デバイス別に確認できます。
ただし現時点でクリック数は含まれていません。「どれだけ表示されたか」は分かっても、「そこから何人来たか」は分からない、ということです。表示だけを見て一喜一憂しないでください。
【手順3】インデックス・構造化データ・sameAsを確認する
第3層は土台の点検です。そもそも読まれる状態になっていなければ、上の2層をいくら測っても動きません。
インデックス
GSCの「ページのインデックス登録」で、登録済みか未登録かを見ます。未登録なら、まずそこからです。
構造化データ
リッチリザルトテストで、記事・組織・著者などが正しく検出されるかを確認します。
sameAs
書籍・SNS・公的機関の掲載など、同一人物・同一組織であることを示す情報をつなぎます。


技術面の詳しい手順は、テクニカルSEOの実運用記録にまとめています。
定点観測のまわし方(頻度・記録フォーマット)
AI可視性は「1回測って終わり」では意味がありません。同じ質問・同じ指標・同じログイン条件で、月1回まわすのが基本です。
| 頻度 | やること | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 毎月 | 3タイプ×4社の手動テスト+スクリーンショット+6観点の採点 | 30〜60分 |
| 毎月 | GSCでCTRが落ちたクエリと表示の推移を確認 | 15〜30分 |
| 四半期ごと | 構造化データ・sameAs・インデックスの土台点検 | 30分 |
| 随時 | 誤情報を見つけたら、正しい記述を自社ページに用意する | 都度 |
図2:月1回まわす定点観測のサイクル
実際にやってみた結果(2026年9月5日・当社の実測)
| 見たこと | 結果 | 条件 |
|---|---|---|
| 支援先の社名まで答えたか | 未ログインで答えたのはPerplexityの1社だけ | ChatGPT・Perplexityは未ログイン/Gemini・Claudeは当社アカウント |
| ChatGPTのログイン差 | ログイン時は社名を回答/未ログインでは回答せず | 同日・同じ質問文 |
| サイトに残っていた誤記 | 4社中3社がそのまま回答(Geminiのみ正確) | 未ログインでも同じ結果 |
| 書籍名の旧表記 | Perplexityが当社サイトを出典として回答 | 未ログイン |
| 修正済みの業種の誤記 | 4社すべてで消えていた | 同上 |
出典:当社実測(2026年9月5日)。測定の全記録は生成AIの会社情報が古いまま?直してから何日で変わるかを実測およびClaudeで記事作成|AIの初稿が44点だった理由と、94点にする直し方に残しています。
この5行は、どれも当社にとって都合のよい結果ではありません。それでも載せているのは、測るとはこういうことだからです。うまくいった項目だけを並べた記録は、翌月の比較に使えません。
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生成AIを何に使うかの決め方、社員への広げ方、売上につなげる仕組みまで。Claudeで売上をつくる経営伴走コンサルティングでは、代表の酒井が1人で伴走します。
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当社の現在地と、6観点の自己採点
各AIに3タイプの質問を投げた結果、当社の可視性ははっきり分かれました。「酒井大輔」「著書名」といった指名では、正確かつ好意的に紹介されます。構造化データ・プロフィール・公的機関の掲載といった土台が効いています。
一方で、「YouTubeコンサル おすすめ」のような一般的な比較の質問では、ほとんど出てきません。知名度や被リンクの厚い競合が先に挙がるためです。
| 観点 | 点 | 所見 |
|---|---|---|
| Presence(言及されるか) | 2 | 一般的な質問では基本的に出ない |
| Accuracy(正確さ) | 7 | 出たときの情報は正確 |
| Sentiment(印象) | 7 | 否定的な要素はなく中立から好意的 |
| Position(順位) | 2 | 出ても主役ではなく補足の扱い |
| Completeness(網羅性) | 4 | 著書・資格・実績の一部しか拾われない |
| Consistency(一貫性) | 3 | AIごとのばらつきが大きい |
| 合計 | 25 / 60 | 「指名では出るが、一般的な推奨では出にくい」段階 |
※ 当社が自社サイトを自己採点した記録(2026年6月時点)。公式スコアではなく、月によって変動します。
この採点から見える打ち手は、はっきりしています。一次情報(自社の実運用データや事例)を厚くし、AIに出典として引用される状態をつくることです。遠回りに見えて、これがいちばん効きます。引用される側になるための考え方は、AIに引用されるコンテンツの作り方にまとめました。
参考:当社のGA4では、直近1年の総セッションのうち自然検索が77.6%、AIアシスタント経由は107セッション(0.11%)でした(2025年8月22日〜2026年8月22日・2026年8月22日取得)。AI経由の流入が現時点でまだ主要な入口ではないことを示す下限値として置いています。広告経由は13セッション(0.01%)です。
この記事自身の成績も出します(0クリック・58表示)
「AI可視性の測り方」を書いているこの記事が、実際にどれだけ見られているのか。隠さず出します。
| 検索された言葉 | 表示 | クリック | 平均掲載順位 |
|---|---|---|---|
| ai overview チェック | 5 | 0 | 14.6 |
| ai可視性 | 4 | 0 | 14.5 |
| ai overview 自社 サイト 表示 チェック | 2 | 0 | 4.0 |
| 自社 ai 確認 | 2 | 0 | 5.0 |
| chatgptやperplexityへの自社露出状況を確認するツールはあるか? | 2 | 0 | 10.5 |
| ai 可視性 | 1 | 0 | 13.0 |
| 合計 | 58 | 0 | — |
出典:当社のGoogleサーチコンソール実測(直近90日・全世界・2026年9月5日取得)。少数のクエリは非公開のため、クエリ別の合計はページ全体の表示回数より小さくなります。
- 看板にしている「AI可視性」という言葉は、ほとんど検索されていません。90日で4表示です。サジェスト(検索候補)にも出てきません。私たちが使っている言葉と、お客様が打つ言葉は違うということです。
- 短い言葉より、長い質問文のほうが順位が良い。「ai可視性」は14.5位ですが、「ai overview 自社 サイト 表示 チェック」は4.0位、「自社 ai 確認」は5.0位です。
- 「chatgptやperplexityへの自社露出状況を確認するツールはあるか?」という、会話そのままの検索が実際に来ています。AIに話しかけるように検索する人が、すでにいます。
クリックは0です。順位が4位でも、表示が2回ならクリックは生まれません。「上位に出ている」と「読まれている」は別の話です。——この記事は、まさにそれを測るための記事です。自分の成績を出さずに測り方だけ語るのは、筋が通らないと考えました。
測ったあと|自分でやるか、頼むか
ここまでの3層チェックは、すべて自社で無料でできます。実際、当社は毎月自分でまわしています。
そのうえで、測った結果を見て「これは自社で直せるのか、外に頼むべきなのか」を考える段階が来ます。その判断の材料は、この記事ではなくGEO・AEO対策は自社か外注かにまとめています。
まずは、社名ひとつを未ログインで聞いてみてください
全部を一度にやる必要はありません。ログアウトして自社名を聞き、返ってきた答えが正しいかを見る。それだけでも、直すべき場所が見つかります。
AI活用の伴走支援を見る次に読む
よくある質問(FAQ)
QAI可視性チェックに、有料ツールは必要ですか?+
Qなぜログアウトして聞く必要があるのですか?+
Q4社すべてを未ログインで測れますか?+
QAIが自社の情報を間違えています。どうすればいいですか?+
QAIの回答は毎回変わります。どう記録すればいいですか?+
Q何を測れば、対策の効果が出たと分かりますか?+
Q調べたら自社がまったく出てきませんでした。どうすればいいですか?+
Q中小企業でもAI可視性チェックは必要ですか?+
まとめ
- AI可視性は、無料の3層チェック(各AIに聞く/サーチコンソール/土台の点検)で測れる
- 測る前にログアウトする。自分のアカウントで聞くと、AIは相手を知っているので測定にならない
- 未ログインで測れるのはChatGPTとPerplexityだけ。GeminiとClaudeはログイン必須なので、条件を書き分ける
- サイトに書いてある誤りは誰が聞いても出る。当社の誤記は4社中3社がそのまま回答した
- 直せば消える。修正済みの誤記は4社すべてから消えていた(2026年9月5日実測)
- 同じ質問・同じ指標・同じログイン条件で、月1回まわす
自社がAIにどう見えているか、一緒に測ります
測り方の設計から、直す順番の決め方まで。まず現在地を知りたい方はご相談ください。
※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。
※Claudeは、Anthropic社が提供する生成AIで、同社の商標です。当社は、同社の公認・提携先ではありません。当社の作業はClaude(Cowork)で行っています(2026年10月時点)。





















