ホーム > ITコーディネータ > AI可視性チェックの調べ方

AI可視性#LLMO#測り方

AI可視性チェックの調べ方|測る前に、測り方が壊れていないか

AI4社を実測(2026年9月5日)自社サイト674ページを運用無料でできる3層チェック

著者:酒井大輔(ITコーディネータ) | 最終更新:2026年9月5日 | 読了目安:約13分

この記事の要点「うちはAIに出ているのか」を知りたいとき、多くの解説は「AIに聞いてみましょう」で終わります。ところが、自分のアカウントで聞くと、AIはあなたを知っているので出てしまいます。この記事は、無料でできる3層チェックの手順に加えて、その手順が壊れる2つの経路を、当社が実際に踏んだ記録つきで書きます。
📌 30秒まとめAI可視性チェックとは、生成AIに自社がどう紹介されているかを、決まった質問と決まった指標で定点観測することです。有料ツールがなくても、無料の3層チェックで測れます。
  • 測る前の前提=ログアウトして聞く。当社の実測では、ChatGPTはログイン時だけ社名を答え、未ログインでは答えませんでした(2026年9月5日)。
  • 3層=①各AIに直接聞く ②サーチコンソールで裏づける ③インデックス・構造化データの土台を点検。上から順に、月1回まわします。
  • サイトに書いてある誤りは、誰が聞いても出ます。当社の誤記は未ログインでも4社中3社がそのまま答えました。逆に、直した誤記は4社すべてで消えました。
酒井大輔 ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|ユーチューブビジネスサポート 代表

ITコーディネータ。中小企業のWebマーケティング・動画活用・SEOを支援。2021年から自社サイトを継続運用し、公開ページは674(投稿650+固定ページ24・2026年8月29日時点の全数走査)。自社サイトのAI可視性を毎月自分で計測し、その実運用データを一次情報として発信しています。代表プロフィール。

書籍『経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書』の表紙。酒井大輔 著、セルバ出版、2026年1月発売

『経営戦略は動画が最強!』(2026年1月・セルバ出版)
Amazonで見る

書籍『ビジネスYouTubeで売れ!』の表紙。酒井大輔 著、2021年6月発売

『ビジネスYouTubeで売れ!』(2021年6月)
Amazonで見る

【結論】測る前に、測り方が壊れていないかを確かめる

📌 このセクションの要点AI可視性は無料で測れます。ただし測り方が壊れていると、出た答えは自社の見え方ではありません。順番は「前提の確認 → 3層チェック」です。
  • 前提=ログアウトして聞く。自分のアカウントは、AIにとって「あなたを知っている状態」です。
  • 3層=①各AIに直接聞く ②サーチコンソールで裏づける ③土台(インデックス・構造化データ)を点検する。

「AIに自社は出てくるのか」を調べるのに、高価な専用ツールは必ずしも必要ありません。無料の手段だけで、今日から定点観測を始められます。

ただし、手順を書いた記事は世の中にたくさんあるのに、その手順が壊れる条件を書いた記事はほとんど見かけません。私たちは実際に壊しました。だからこの記事は、手順の前に前提を置いています。

図1:AI可視性チェックの3層と、その前にある「前提」

AI可視性チェックの3層と前提最上段に前提として「ログアウトして測る」を置き、その下に第1層「各AIに直接聞く」、第2層「サーチコンソールで裏づける」、第3層「インデックスと構造化データの土台を点検する」を積み上げた図。前提:ログアウトして測る自分のアカウントで聞くと、AIはあなたを知っている第1層 各AIに直接聞く指名・比較・課題の3タイプを、同じ質問文で第2層 サーチコンソールで裏づける表示・クリック・CTR・順位を、自社のデータで確かめる第3層 土台を点検するインデックス・構造化データ・sameAs
上から順にまわすのがコツです(当社の運用手順・2026年9月時点)。

測る前の前提|自分のアカウントで聞くと、AIはあなたを知っている

📌 このセクションの要点測り方が壊れる経路は2つあります。①こちらが知られている(ログイン)と、②サイト側に誤りがある。どちらも当社で実際に起きました。
  • ChatGPTはログイン時だけ支援先の社名を答え、未ログインでは答えませんでした。
  • 未ログインで測れるのは、ChatGPTとPerplexityだけです。GeminiとClaudeはログインが必要なので、条件を書き分けます。

経路① ログインしていると、AIは「見つけた」のか「知っていた」のか区別できない

2026年9月5日、当社は自社の過去記事の答え合わせのために、4つのAIに同じ会社概要の質問を投げました。そのとき起きたのが、これです。

ChatGPTは、ログインした状態では支援先の社名(株式会社伊勢通)を答えました。ところが、ログアウトして同じ質問をすると、社名は出てきませんでした。

同じ質問、同じ日、同じサービス。違うのはログインしているかどうかだけです。ログイン状態で得た「出てきました」は、AIがサイトを見つけたのか、こちらのアカウントを知っていたのかを区別できません。測定として成立していない、ということです。

別の日には、Claudeが「メモリを1件読み取りました」と表示したうえで、こちらを「御社」と呼びました。これも同じ型です。

表1:未ログインで測れるか(2026年9月5日・当社実測)
AI未ログインで測れるか測るときの書き方
ChatGPT測れる未ログインで測る。ログイン時との差そのものが記録になる
Perplexity測れる未ログインで測る
Geminiログイン必須「当社アカウントで実施」と条件を明記する
Claudeログイン必須「当社アカウントで実施」と条件を明記する

出典:当社実測(2026年9月5日)。実例の詳細は生成AIの会社情報が古いまま?直してから何日で変わるかを実測に記録しています。

4社を揃えて測ることはできません。だから当社は、揃わないことを隠さず、測れた社と測れなかった社を分けて書くことにしています。

経路② サイトに書いてある誤りは、誰が聞いても出てくる

もうひとつの経路は、こちらの落ち度です。当社のサイトには、支援先の成果の「どれに」という部分を取り違えた表記が残っていました。正しくは、YouTube活用で立ち上げ期の関連部門売上が前年比40倍。ECのほうは月商が前年同月比で約2.5倍です。ところが当社のページでは、この40倍が別の成果に紐づいた形で書かれていました。

この取り違えた表記を、4社中3社(ChatGPT・Claude・Perplexity)がそのまま回答しました。Geminiだけが正しく答えました。そして未ログインでも結果は同じでした。つまり、こちらが知られているかどうかとは無関係に、サイトに書いてある誤りは誰が聞いても出てきます。

⚠ この記事で誤った表記そのものを書かない理由誤りを直すときに「××ではなく○○です」と並べて書きたくなりますが、AIは注記のほうを読まず、数字だけを拾うことがあります。並べて書くと、誤ったほうの言い回しがそのまま残ってしまう。だから当社は、誤った表記は再現せず、正しい表記だけを書くようにしています。この記事もその方針で書いています。

さらに、Perplexityは当社の書籍名を旧表記のまま回答しました。出典として示されたのは、当社のサイト自身です。AIが間違えたのではなく、当社が間違いを供給していたわけです。

✅ 直せば消えます同じ4社に対して、以前から誤記されていた業種の表記は、修正後の測定で4社すべてから消えました(2026年9月5日実測)。測って直せば反映される、という手応えはあります。ただし反映までの日数は一定ではありません。

AI可視性とは?なぜ測るのか

AI可視性とは、生成AIの回答のなかに自社が登場するか、そしてどう紹介されるかを指します。検索結果で何位か、ではありません。AIが答えを1つにまとめてしまう場面では、そこに載るかどうかが入口になります。

測る理由は2つです。ひとつは、載っていないことに気づけないから。もうひとつは、誤って紹介されていることにも気づけないからです。前章のとおり、後者のほうが実害が大きいことがあります。

同じ調査の中でも、分母を変えると数字が変わります

「AIによる概要はどのくらいの検索に出るのか」を、Ahrefsが2,500万件のAIによる概要を分析して公表しています。そこには2つの数字が並んでいます。

表2:AIによる概要の広がり(Ahrefs・米国・2,500万件を分析/2025年5月13日公開)
測り方(分母)2025年3月13日2025年5月(公開時点)
キーワード数で見る7.6%16.48%
検索ボリュームで見る6.2%11.8%

出典:Ahrefs「AI Overviews Have Doubled (25M AIOs Analyzed)」(2025年5月13日公開・米国)原典。2026年9月5日に原典で確認。

📌 この表の読み方同じ調査・同じ日なのに、16.48%と11.8%という2つの数字があります。違うのは分母だけです。「キーワードの何%に出るか」と「検索の何%に出るか」は別の問いだからです。AI関連の数字が調査ごとに大きく違って見えるのは、多くの場合こういう理由です。だから他社の平均値ではなく、自社のクエリで自社を測る必要があります。

あわせてAhrefsは、AIによる概要があると検索1位ページのクリック率が34.5%低くなる(30万キーワードの分析)とも公表しています。順位が同じでも、クリックは減りうる。だから順位だけを見ていると、変化に気づけません。

出典:Ahrefs「AI Overviews Reduce Clicks by 34.5%」(2025年4月17日公開・30万キーワード)原典。2026年9月5日に原典で確認。⚠この34.5%は2025年4月時点の数字で、Ahrefsは同じ調査を2026年に再実施した結果も公表しています。引用するときは必ず時点を添えてください。

AIやLLMOの全体像、そして「自社でやるか外に頼むか」の判断については、生成AI・GEO・AEO対策のページで扱っています。生成AIを売上につなげる考え方は中小企業の生成AI活用にまとめました。この記事は測り方に絞ります。

現状確認|自社がAIに出ているかを最初に見る

📌 このセクションの要点いきなり全部を測る必要はありません。まず「社名で正しく紹介されるか」だけを見ます。ここが崩れていると、他をいくら測っても意味がありません。

最初にやることは1つだけです。ログアウトした状態で、自社名をAIに聞いてください。そのうえで、次の3つを見ます。

出てくるか

社名を聞いて、そもそも答えが返るか。「わかりません」なら、そこが出発点です。

正しいか

業種・所在地・実績・書籍名。1つでも違えば、原因はたいてい自社サイト側にあります。

出典はどこか

どのページを根拠に答えているか。自社サイトなら、そのページを直せば変わります。

ここで「出てこない」となった場合の原因の切り分けは、この記事の担当ではありません。AIで調べたら自社が出てこない?原因と最初にやる3つで、4つのつまずきに分けて解説しています。

【手順1】4社に同じ質問をする

第1層は、AIの表側を直接見る作業です。質問を3タイプ用意し、同じ文面で4社に投げます。毎月同じ文面を使うことが、いちばん大事です。

表3:用意する質問の3タイプ(当社が毎月使っている型)
タイプ質問の形見るところ
指名「株式会社◯◯はどんな会社ですか」出るか/業種・実績が正確か
比較「◯◯のおすすめを比較して」候補に挙がるか/何番目か
課題「◯◯で困っています。相談先は」お客様が実際に打つ言葉で出るか

3タイプに分ける理由は、出やすさがまったく違うからです。当社の場合、指名では正確に紹介されますが、一般的な比較の質問ではほとんど出てきません。両方を1つの数字にまとめると、この差が見えなくなります。

⚠ 記録の取り方AIの出力は不安定で、同じ質問でも毎回変わります。1回の結果で判断せず、スクリーンショットと日付、そしてログインの有無をセットで残してください。ログインの有無を書き忘れると、後から見返したときに何を測ったのか分からなくなります。

【手順2】サーチコンソールで変化を読む

第2層は、自社の実データで裏づける作業です。Googleサーチコンソール(GSC)は無料で、AI経由の変化を追う土台になります。

表4:GSCで見る4指標と、AI時代の読み方
指標何が分かるか読み方
表示回数検索結果に出た回数増えているのにクリックが減る=AIの要約に読まれて終わっている可能性
クリック数実際に訪問された回数「◯◯とは」型のクエリから先に落ちやすい
CTR表示に対するクリック率AIによる概要が出るクエリで下がりやすい
掲載順位平均の掲載順位順位は変わらずCTRだけ下がる=AI要約の影響を疑う
⚠ ここで多い間違い「アクセスが減った」で止めないことです。減っているのが表示か・CTRか・順位か、そして情報を知りたい質問か・社名や料金の質問かを分けて見ます。多くの場合、減っているのは前者だけで、指名や取引のクエリは残っています。
当社サーチコンソールの直近16か月の表示回数・クリック数の推移(実データ)
当社サイトの直近16か月の推移(2026年6月時点の画面)。表示341万回・クリック8.98万回は、この画面から読み取った実測値です。

2026年6月に始まった「生成AIレポート」

2026年6月、Googleはサーチコンソールに生成AIのパフォーマンスを見るレポートを追加しました。AIによる概要やAIモードでの表示回数を、ページ・国・デバイス別に確認できます。

ただし現時点でクリック数は含まれていません。「どれだけ表示されたか」は分かっても、「そこから何人来たか」は分からない、ということです。表示だけを見て一喜一憂しないでください。

✅ 使いどころこのレポートは手順1の答え合わせに使えます。AIに聞いて「出てきた」と感じたクエリが、実際に表示回数として立ち上がっているか。手動テストの感触とデータを突き合わせると、思い込みが減ります。

【手順3】インデックス・構造化データ・sameAsを確認する

第3層は土台の点検です。そもそも読まれる状態になっていなければ、上の2層をいくら測っても動きません。

インデックス

GSCの「ページのインデックス登録」で、登録済みか未登録かを見ます。未登録なら、まずそこからです。

構造化データ

リッチリザルトテストで、記事・組織・著者などが正しく検出されるかを確認します。

sameAs

書籍・SNS・公的機関の掲載など、同一人物・同一組織であることを示す情報をつなぎます。

Googleリッチリザルトテストの入力画面。「ページはリッチリザルトに対応していますか?」の見出しとURL入力欄
リッチリザルトテストの入力画面。URLを入れるだけで、無料で確認できます。
リッチリザルトテストの結果画面。記事・パンくずリスト・地域のお店やサービス・組織の4件が有効なアイテムとして検出されている
結果画面の例。当社サイトで実行した例です(4件の有効なアイテムを検出)。再実行すると数は変わります。

技術面の詳しい手順は、テクニカルSEOの実運用記録にまとめています。

定点観測のまわし方(頻度・記録フォーマット)

AI可視性は「1回測って終わり」では意味がありません。同じ質問・同じ指標・同じログイン条件で、月1回まわすのが基本です。

表5:当社がまわしている頻度と所要時間の目安
頻度やること時間の目安
毎月3タイプ×4社の手動テスト+スクリーンショット+6観点の採点30〜60分
毎月GSCでCTRが落ちたクエリと表示の推移を確認15〜30分
四半期ごと構造化データ・sameAs・インデックスの土台点検30分
随時誤情報を見つけたら、正しい記述を自社ページに用意する都度

図2:月1回まわす定点観測のサイクル

AI可視性の定点観測サイクル測る、記録する、直す、翌月に比べるの4段階を左から右へ並べ、最後から最初へ戻る流れを示した図。① 測る3層チェック② 記録する日付とログインの有無③ 直す誤りは自社ページから④ 翌月に比べる同じ質問・同じ条件で④から①へ戻る(反映には数週間から数か月かかることがあります)
当社の運用サイクル(2026年9月時点)。

実際にやってみた結果(2026年9月5日・当社の実測)

📌 このセクションの要点4社に会社概要を質問しました。未ログインで社名まで答えたのは1社だけ、サイトの誤記は3社がそのまま回答、修正済みの誤記は4社すべてで消えていました。
表6:AI4社への実測(2026年9月5日・当社について質問)
見たこと結果条件
支援先の社名まで答えたか未ログインで答えたのはPerplexityの1社だけChatGPT・Perplexityは未ログイン/Gemini・Claudeは当社アカウント
ChatGPTのログイン差ログイン時は社名を回答/未ログインでは回答せず同日・同じ質問文
サイトに残っていた誤記4社中3社がそのまま回答(Geminiのみ正確)未ログインでも同じ結果
書籍名の旧表記Perplexityが当社サイトを出典として回答未ログイン
修正済みの業種の誤記4社すべてで消えていた同上

出典:当社実測(2026年9月5日)。測定の全記録は生成AIの会社情報が古いまま?直してから何日で変わるかを実測およびClaudeで記事作成|AIの初稿が44点だった理由と、94点にする直し方に残しています。

この5行は、どれも当社にとって都合のよい結果ではありません。それでも載せているのは、測るとはこういうことだからです。うまくいった項目だけを並べた記録は、翌月の比較に使えません。

2026年内 限定

Claude経営伴走コンサルが、年内は半額です

生成AIを何に使うかの決め方、社員への広げ方、売上につなげる仕組みまで。Claudeで売上をつくる経営伴走コンサルティングでは、代表の酒井が1人で伴走します。

通常価格

月330,000円(税込)

→

2026年内の利用月は半額

月165,000円(税込)

年内半額のClaude経営伴走コンサルを見る →

初期費用なし・月単位でいつでもやめられます。年内の新しい受け入れは、あと5社までです(2026年10月4日時点)。※Claudeの利用料は別にかかります。

当社の現在地と、6観点の自己採点

各AIに3タイプの質問を投げた結果、当社の可視性ははっきり分かれました。「酒井大輔」「著書名」といった指名では、正確かつ好意的に紹介されます。構造化データ・プロフィール・公的機関の掲載といった土台が効いています。

一方で、「YouTubeコンサル おすすめ」のような一般的な比較の質問では、ほとんど出てきません。知名度や被リンクの厚い競合が先に挙がるためです。

表7:6観点の自己採点(各0〜10点・合計60点満点/2026年6月時点・自己評価)
観点点所見
Presence(言及されるか)2一般的な質問では基本的に出ない
Accuracy(正確さ)7出たときの情報は正確
Sentiment(印象)7否定的な要素はなく中立から好意的
Position(順位)2出ても主役ではなく補足の扱い
Completeness(網羅性)4著書・資格・実績の一部しか拾われない
Consistency(一貫性)3AIごとのばらつきが大きい
合計25 / 60「指名では出るが、一般的な推奨では出にくい」段階
⚠ この記事自身の誤りを1つ直しましたこの採点は、以前のこの記事では「約22/100」と書いていました。しかし内訳を足すと25点、満点は6観点×10点で60点です。分母も合計も合っていませんでした。再現できない数字は載せないという当社の方針に従い、内訳から計算できる25/60に直しました。測り方の記事が測り方を間違えていた、という話です。

※ 当社が自社サイトを自己採点した記録(2026年6月時点)。公式スコアではなく、月によって変動します。

この採点から見える打ち手は、はっきりしています。一次情報(自社の実運用データや事例)を厚くし、AIに出典として引用される状態をつくることです。遠回りに見えて、これがいちばん効きます。引用される側になるための考え方は、AIに引用されるコンテンツの作り方にまとめました。

参考:当社のGA4では、直近1年の総セッションのうち自然検索が77.6%、AIアシスタント経由は107セッション(0.11%)でした(2025年8月22日〜2026年8月22日・2026年8月22日取得)。AI経由の流入が現時点でまだ主要な入口ではないことを示す下限値として置いています。広告経由は13セッション(0.01%)です。

この記事自身の成績も出します(0クリック・58表示)

「AI可視性の測り方」を書いているこの記事が、実際にどれだけ見られているのか。隠さず出します。

表8:この記事が拾っているクエリ(Googleサーチコンソール・直近90日・全世界/2026年9月5日取得)
検索された言葉表示クリック平均掲載順位
ai overview チェック5014.6
ai可視性4014.5
ai overview 自社 サイト 表示 チェック204.0
自社 ai 確認205.0
chatgptやperplexityへの自社露出状況を確認するツールはあるか?2010.5
ai 可視性1013.0
合計580—

出典:当社のGoogleサーチコンソール実測(直近90日・全世界・2026年9月5日取得)。少数のクエリは非公開のため、クエリ別の合計はページ全体の表示回数より小さくなります。

📌 この表から分かる3つのこと
  • 看板にしている「AI可視性」という言葉は、ほとんど検索されていません。90日で4表示です。サジェスト(検索候補)にも出てきません。私たちが使っている言葉と、お客様が打つ言葉は違うということです。
  • 短い言葉より、長い質問文のほうが順位が良い。「ai可視性」は14.5位ですが、「ai overview 自社 サイト 表示 チェック」は4.0位、「自社 ai 確認」は5.0位です。
  • 「chatgptやperplexityへの自社露出状況を確認するツールはあるか?」という、会話そのままの検索が実際に来ています。AIに話しかけるように検索する人が、すでにいます。

クリックは0です。順位が4位でも、表示が2回ならクリックは生まれません。「上位に出ている」と「読まれている」は別の話です。——この記事は、まさにそれを測るための記事です。自分の成績を出さずに測り方だけ語るのは、筋が通らないと考えました。

測ったあと|自分でやるか、頼むか

ここまでの3層チェックは、すべて自社で無料でできます。実際、当社は毎月自分でまわしています。

そのうえで、測った結果を見て「これは自社で直せるのか、外に頼むべきなのか」を考える段階が来ます。その判断の材料は、この記事ではなくGEO・AEO対策は自社か外注かにまとめています。

まずは、社名ひとつを未ログインで聞いてみてください

全部を一度にやる必要はありません。ログアウトして自社名を聞き、返ってきた答えが正しいかを見る。それだけでも、直すべき場所が見つかります。

AI活用の伴走支援を見る

よくある質問(FAQ)

FAQAI可視性チェックについて、よくいただく質問をまとめました。
QAI可視性チェックに、有料ツールは必要ですか?+
必須ではありません。各AIへの手動入力、サーチコンソール、リッチリザルトテストなど無料の手段だけで定点観測できます。まずは無料の3層チェックから始めてください。
Qなぜログアウトして聞く必要があるのですか?+
自分のアカウントで聞くと、AIがサイトを見つけたのか、こちらを知っていたのかを区別できないためです。当社の実測では、ChatGPTはログイン時だけ支援先の社名を答え、未ログインでは答えませんでした。
Q4社すべてを未ログインで測れますか?+
測れません。未ログインで測れるのはChatGPTとPerplexityだけで、GeminiとClaudeはログインが必要です。測れなかった社は「当社アカウントで実施」と条件を書き分けてください。
QAIが自社の情報を間違えています。どうすればいいですか?+
まず自社サイトの記述を疑ってください。当社の場合、サイトに残っていた誤記を4社中3社がそのまま回答していました。誤りを直すと、別の誤記は4社すべてから消えました。
QAIの回答は毎回変わります。どう記録すればいいですか?+
1回の結果で判断しません。スクリーンショットと日付、そしてログインの有無をセットで残し、同じ質問と同じ指標で月1回、傾向として見ます。
Q何を測れば、対策の効果が出たと分かりますか?+
Presence(言及)・Accuracy(正確さ)・Sentiment(印象)・Position(順位)・Completeness(網羅性)・Consistency(一貫性)の6観点を各0〜10点で採点し、月ごとに比べます。合計は60点満点です。
Q調べたら自社がまったく出てきませんでした。どうすればいいですか?+
まずインデックス・構造化データ・sameAsの土台を点検します。原因の切り分けは「AIで調べたら自社が出てこない?原因と最初にやる3つ」で4つのつまずきに分けて解説しています。
Q中小企業でもAI可視性チェックは必要ですか?+
必要ですが、いきなり全部やる必要はありません。まず「社名で正しく紹介されるか」だけを毎月確認することから始めれば十分です。誤情報の放置を防げます。

まとめ

  • AI可視性は、無料の3層チェック(各AIに聞く/サーチコンソール/土台の点検)で測れる
  • 測る前にログアウトする。自分のアカウントで聞くと、AIは相手を知っているので測定にならない
  • 未ログインで測れるのはChatGPTとPerplexityだけ。GeminiとClaudeはログイン必須なので、条件を書き分ける
  • サイトに書いてある誤りは誰が聞いても出る。当社の誤記は4社中3社がそのまま回答した
  • 直せば消える。修正済みの誤記は4社すべてから消えていた(2026年9月5日実測)
  • 同じ質問・同じ指標・同じログイン条件で、月1回まわす
無料

自社がAIにどう見えているか、一緒に測ります

測り方の設計から、直す順番の決め方まで。まず現在地を知りたい方はご相談ください。

※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。

※Claudeは、Anthropic社が提供する生成AIで、同社の商標です。当社は、同社の公認・提携先ではありません。当社の作業はClaude(Cowork)で行っています(2026年10月時点)。

▶ 執筆者・酒井大輔(中小企業の集客・採用をYouTubeとClaudeで解決するコンサルタント)のプロフィールを見る