AXとは|DXとの違いと5段階、中小企業がまずAX2まで進む方法
- 中小企業の目安 松尾研の資料では、少なくともAX2(社内のデータをAIにつなぐ)までは全企業が進める必要があるとされています。
- 多くの会社はAX1 中小企業で生成AIを業務に使っているのは32.4%で、使い道は文章の作成・要約・校正が一番多い(帝国データバンク・2026年3月調査)。
- 自動化はAX2から AX2では、AIエージェントが社内の材料と数字を自分で取りに行き、手順を続けて進めます。DXとの違いは「デジタルにする」か「AIがある前提で組み直す」かです。
- AX2は開発なしで進められる 当社はClaudeの有料プラン1本、支援先の伊勢通はAIの利用料 月約2万円で、社内の材料をAIに渡す形を作りました。
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| 段階 | 名前 | やること |
|---|---|---|
| AX1 | 生成AI導入 | 生成AIの社員利用、社内ルール策定 |
| AX2 | データ連携統合 | 社内データをAIに接続、RAG等を使いエージェント化(社内の資料をAIに読ませ、続けて仕事を任せる) |
| AX3 | 業務プロセス刷新 | AIを前提とした業務プロセスに刷新 |
| AX4 | 独自AI開発 | 自社固有のAIを開発 |
| AX5 | 高度AI開発 | 業界ごとの基盤モデル構築など、サプライチェーンも含めた横展開 |
AXとは(AIトランスフォーメーション)
AXとは何ですか
AX(エーエックス)とは、AI Transformation(AIトランスフォーメーション)の略です。東京大学 松尾・岩澤研究室は、AXを「AIの活用を前提として業務や組織のあり方を見直す」ことと説明しています(PR TIMES 2026年8月14日)。5段階は、内閣官房 日本成長戦略会議の資料(第6回 資料3-5・2026年6月30日)に載っています。
大事なのは「前提として」の部分です。今のやり方はそのままで、AIを便利な道具として足すのは、まだAXの入口です。新幹線ができたら東京への出張が日帰りの前提になったように、AIがある前提で仕事の順番や役割を組み直すのがAXです。当社が支援先でいつもお伝えしているのも、この、足し算ではなく前提を入れ替えるという考え方です。
なお、検索すると「11ax」というWi-Fiの規格も出てきますが、これは別の言葉です。この記事のAXは、会社の仕事の見直しの話です。
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名 | AI Transformation(AIトランスフォーメーション) |
| 読み方 | エーエックス |
| 意味 | AIの活用を前提として業務や組織のあり方を見直すこと(松尾研の説明) |
| よく似た言葉 | DX(デジタルトランスフォーメーション)=AXの土台になる |
| 別の意味のAX | Wi-Fiの規格「IEEE 802.11ax」など=この記事とは無関係 |
AXの5段階(AX1〜AX5)
松尾研の資料では、AXを次の5段階で整理しています。表記は「AX1」のようにハイフンなしです。中小企業に向けた列は、資料の「企業規模ごとの意義」をもとに当社がまとめました。
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| 段階 | 中身 | 中小企業での具体例(当社の考え) | 中小企業がやるか |
|---|---|---|---|
| AX1 生成AI導入 | 生成AIの社員利用・社内ルール策定 | 社員がChatGPTやClaudeでメール・議事録・要約を作る。入れてよい情報のルールを決める | やる |
| AX2 データ連携統合 | 社内データをAIに接続・RAG等でエージェント化 | 会議の録音・過去の資料・自社サイトの文章・検索の数字をAIに渡して使う | やる(ここまでは全企業) |
| AX3 業務プロセス刷新 | AIを前提とした業務プロセスに刷新 | 記事づくりやサイトの直しを「AIが作り、人が確かめる」流れに組み替える | できる所から |
| AX4 独自AI開発 | 自社固有のAIを開発 | 自社だけのAIモデルを作る | まず目指さない |
| AX5 高度AI開発 | 業界の基盤モデル・サプライチェーンへの横展開 | 業界全体で使うAIの基盤を作る | まず目指さない |
図1:AXの5段階と、中小企業がまず目指す所(松尾研の資料をもとに当社で作図)
資料には「AXの5段階において、少なくともAX2までは全企業が進めることが必要」と書かれています(資料3-5)。これは松尾研が示している方向性で、国がすべての企業に義務付けている制度ではありません。中堅・中小企業にとっての意義は、最低限の業務効率化と、自社固有のデータの利活用と整理されています。つまり中小企業の目標は、独自のAIを作ることではなく、自社のデータをAIに渡して使えるようになることです。
AX2の「エージェント化」とは(AIエージェントと自動化)
松尾研の資料は、AX2を「社内データをAIに接続、RAG等を使いエージェント化」と書いています。言葉が難しいので、言い換えます。RAG(ラグ)は、AIが答える前に社内の資料を探して読む仕組みです。AIエージェントは、指示を1回出すと、AIが自分で調べ、いくつもの手順を続けて実行し、結果を返す使い方です。
つまりAX1とAX2の違いは、「人が1問ずつ聞いて、AIが1回ずつ答える」か、「AIが会社の材料と数字を自分で取りに行き、手順を続けて進める」かです。自動化が本格的に始まるのは、AX2からです。ただし、RAGとエージェントは別の仕組みです。エージェントを使っているだけではAX2とは言えず、社内のデータとつながり、実際の業務で使えていることが条件です。
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| 比べること | チャットで聞く(AX1) | エージェントに任せる(AX2) |
|---|---|---|
| 頼み方 | 1問ずつ質問する | 「何をしたいか」を1回伝える |
| AIが見る材料 | その場で貼った文だけ | 社内の資料・録音・サイトの文章・検索の数字 |
| 動く回数 | 1回答えて終わり | 調べる→まとめる→書く、を続けて進める |
| 人の役目 | 毎回、次の質問を考える | ゴールを決め、最後に確かめる |
| 当社の例 | 「AXとは何か」を聞く | 「先週の検索の数字から、直す記事を挙げて」と頼むと、Claudeが Search Console の数字を取りに行き、表にまとめる |
ただし、任せきりにはしません。当社では、AIを「優秀だけれど、うちの会社を知らない新入社員」として扱い、渡す権限と材料を決め、最後は人が確かめます。
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AXとDXの違い
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| 比べること | DX(デジタルトランスフォーメーション) | AX(AIトランスフォーメーション) |
|---|---|---|
| 主役 | デジタルの道具(クラウド・システム・データ) | AI(文章を読み、考え、作る) |
| やること | 紙や手作業をデジタルにして、業務や事業を変える | AIが使える前提で、仕事の順番や人の役割を見直す |
| 判断するのは | 人 | AIが下書き・提案し、人が確かめて決める |
| データの役割 | 集めて見えるようにする | AIに渡して使わせる |
| 関係 | AXの土台 | DXの次の段階 |
DXが進んでいない会社でも、AXは始められます。生成AIは日本語で頼めるので、プログラムの知識がなくても使えるからです。ただ、AX2で「社内データをAIに接続」するとき、データが紙のままだと渡せません。録音を残す、資料をファイルで残す、といったDXの土台が、AX2の進みやすさを決めます。DXとAXは、片方が終わってから次に進む、きっちり分かれた順番ではなく、重なりながら進むものです。DXの言葉の整理は「Webマーケとデジマケの違い」にも書いています。
同じ仕事で比べると:ブログ記事を1本書く場合
言葉だけだと違いが分かりにくいので、同じ仕事で比べます。当社が毎日している「ブログ記事を1本書く」仕事を、DXからAX3まで並べました。
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| 段階 | 人がやること | AIがやること | できあがる記事 |
|---|---|---|---|
| DX | Wordで書き、WordPressで公開する | (使わない) | 速くはなるが、書く手間は同じ |
| AX1 | 「◯◯の記事を書いて」とAIに頼み、直す | 一般的な下書きを書く | どこの会社でも書ける内容になりやすい |
| AX2 | セミナーの録音・過去の資料・検索の数字を渡す | 会社の材料と数字を読んで、下書きを書く | 自社の言葉と実例が入る |
| AX3 | ゴールを決め、最後に確かめる | 検索される言葉の調査→設計→下書き→公開の設定まで続けて進める | 当社では下書きが約15分→約5分(当社実測) |
AIを新入社員にたとえると、さらに分かりやすくなります。
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| 段階 | 新入社員にたとえると |
|---|---|
| AX1 | 会社のことを何も知らない新人に、その場で質問している |
| AX2 | 会社の資料と過去の記録を渡し、自分で調べて動けるようにした |
| AX3 | 仕事の流れの中に新人の持ち場を作り、任せて、最後に先輩が確かめる |
なぜ今AXなのか
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| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年1〜2月 | Anthropicが「Claude Cowork」の試験版を公開(1月12日)。2月の初めの2日間で、ソフトウェア会社の株が約2,850億ドル分下がり、そのきっかけとされた(CNBC・Bloomberg報道) |
| 2026年6月30日 | 松尾研の「AXの5段階」が、内閣官房 日本成長戦略会議の資料に載る |
| 2026年8月14日 | 松尾研が「AXエバンジェリスト講座」の開講を発表(全7回・無料) |
| 令和8年度(2026年度) | 中小企業AX実装ネットワーク(伴走支援の実証事業)が始まる予定 |
| 2026年10月31日取得 | 「ax とは」の直近月の月間検索数が約9,900回(当社がキーワードプランナーで調べた値) |
松尾研は、AXを進めることで実質GDP成長率を最大で年1.6%ポイント押し上げられる可能性がある、と試算しています(資料3-5)。国の会議の資料に、中小企業も含めて進める段階が示されたことで、AXは大企業だけの話ではなくなりました。
中小企業向けの施策も出ています。中小企業庁の資料(内閣官房 AX会議 第1回 資料4・2026年10月21日)によると、中小企業AX実装ネットワークは、令和8年度に100社程度、令和9年度に1,000社への伴走支援を行う予定で、中小企業200万社にガイドラインを周知して、3年間で官民1万人の伴走支援者を育て、40万社への伴走支援を目指すとしています(AX会議 第1回 資料4)。
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| 項目 | 目標 |
|---|---|
| 令和8年度(実証) | 100社程度に伴走支援(20社×5か所程度) |
| 令和9年度 | 1,000社に伴走支援(20社×50か所) |
| 周知 | 中小企業200万社にガイドラインを周知 |
| 人を育てる | 3年間で官民1万人の伴走支援者 |
| 伴走支援 | 40万社を目指す |
当社が調べた検索の数字も、関心の高まりを示しています。
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| 検索される言葉 | 月平均(12か月) | 直近の動き |
|---|---|---|
| ax とは | 5,400 | 12か月で約1,600→約9,900 |
| ax エバンジェリスト | 320 | 直近2か月で急に増えた |
| ax dx 違い | 170 | 約50→約390 |
| ax ai | 140 | 約90→約170 |
※「ax とは」の検索数には、Wi-Fiの規格「11ax」を調べる人も含まれている可能性があります。すべてがAIトランスフォーメーションへの関心とは限りません。
中小企業はいま、どの段階にいるか
帝国データバンクの「生成AIに関する企業の動向調査」(2026年3月調査・有効回答10,312社・2026年5月14日公表)では、生成AIを業務で活用している企業は全体で34.5%、中小企業は32.4%でした。
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| 企業の規模 | 活用している割合 |
|---|---|
| 大企業 | 46.5% |
| 中小企業 | 32.4% |
| 小規模企業 | 28.0% |
| 全体 | 34.5% |
同じ調査で、生成AIを活用している企業3,560社に「主にどのような業務で活用しているか」を聞いた答えは、次のとおりです。
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| 業務 | 割合 | AXの段階(当社の見立て) |
|---|---|---|
| 文章の作成・要約・校正 | 45.1% | AX1 |
| 情報収集 | 21.8% | AX1 |
| 企画立案時のアイデア出し | 11.0% | AX1 |
| データの集計・分析 | 7.4% | AX1〜AX2 |
| コード生成などのプログラミング支援 | 5.9% | AX1〜AX2 |
帝国データバンクは、生成AIは現時点では業務判断の代替というより、判断の手前にある業務の補助として使われている、とまとめています(帝国データバンク)。当社の見立てでは、使っている会社の多くも、まだAX1の中にいます。自社のデータをAIに渡すAX2まで進んでいる会社は、まだ少ないと考えています。
自社がどの段階かを確かめる
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| 質問 | 「はい」なら |
|---|---|
| 社員が仕事で生成AIを使っている | AX1に入っている |
| 入れてよい情報・学習の設定など、社内ルールがある | AX1ができている |
| 会議の録音・過去の資料・自社サイトの文章を、毎回AIに渡している | AX2に入っている |
| 検索や売上の数字を、AIが自分で取りに行ける | AX2が進んでいる |
| 仕事の順番を「AIが作り、人が確かめる」形に組み替えた業務がある | AX3の入口にいる |
当社と伊勢通は、どこまで進めたか
図2:当社と伊勢通は、5段階のどこにいるか(当社の見立て)
当社(ユーチューブビジネスサポート)の場合
当社が使っている生成AIはClaude(Cowork)で、有料プランは1本です(Ultra・月200ドル(税抜)・請求は220ドル・2026年10月時点。金額やプランは変わることがあります)。AX2にあたるのは、社内の材料と数字をClaudeに渡していることです。Search Console・GA4・Googleキーワードプランナー・YouTubeの数字を、API(サービスどうしをつなぐ窓口)でClaudeが自分で取りに行けるようにしています。

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| 段階 | やったこと | 結果 |
|---|---|---|
| AX1 | 課金する生成AIをClaude 1本に絞り、学習の設定とルールを決めた | 税抜 月200ドル(請求220ドル)のプラン1本で全業務を回す |
| AX2 | Search Console・GA4・キーワードプランナー・YouTubeの数字をAPIでClaudeにつないだ | 数字を見てから直す流れになった |
| AX2 | YouTubeの動画1,111本の題名・説明欄を、Claudeで書き換えた | 2026年9月27日〜10月4日の8日間で保存 |
| AX3の入口 | 記事づくりを「Claudeが下書き、人が確かめる」流れに組み替えた | 1記事の下書きが約15分→約5分(当社実測) |
| AX3の入口 | まとめ役のチャットが、担当のチャットに仕事を振る形にした | 2026年10月は起動したチャット103本・「生成AIとIT」の公開記事18本 |

AX2で一番効いたのは、AIを「何でも知っている先生」ではなく「優秀だけれど、うちの会社を知らない新入社員」として扱ったことです。会社の材料を渡さずに質問だけすると、どこの会社にも当てはまる答えしか返ってきません。
株式会社伊勢通(建材商社)の場合
支援先の株式会社伊勢通は、建材商社で、YouTube活用により立ち上げ期の関連部門売上が前年比40倍になった会社です。2026年にはClaudeを使って、ネットショップのホームページを社内で直しました。この取り組みで、ITCA表彰2026の優秀賞(社内変革賞)を受けています。

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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作業の期間 | 2026年7〜8月の約2か月 |
| 直したもの | サイト全体 約730ページに共通の直し、商品ページ43本は1本ずつ |
| 担当者の作業 | 週10〜20時間 |
| AIの利用料 | 月約2万円(ドル払い・為替で変動) |
| 外部への支払い | ホームページを直す作業にはなし |
| ネットショップの売上 | 7月は前年同月の約2.5倍(2019年の開店以来の最高)、1〜7月の累計は前年同期の約1.4倍 |
伊勢通で数字が動いたのは、AX1からAX2に進んだときでした。当社の記事「生成AIが社内に定着しない理由」に、担当役員の方がたどった気持ちの順を掲載の許可をいただいて書いています。それをAXの段階に重ねると、次のとおりです(AXの段階は当社の見立て)。
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| 時期 | 起きたこと | AXの段階(当社の見立て) |
|---|---|---|
| 2026年5月(1か月目) | めんどくさい:聞いても、結局じぶんでやる | AX1(AIに質問して答えをもらう) |
| 2026年6月(2か月目) | 驚き:頼んだことが、最後まで終わっていた | AX2の入口(会社の材料を渡して、続けて任せる) |
| 2026年7月 | 楽しさ・確信:ネットショップの売上が前年同月の約2.5倍 | AX2 |
| いま | パートナー:次に何を渡すかを、自分で考える | AX2〜AX3の入口 |
1か月目は、AIに聞いても結局じぶんでやる「めんどくさい」時期でした。AIを道具として足しただけのAX1です。変わったのは、会社の材料を渡して、頼んだことが最後まで終わるようになってから、つまりAX2に進んでからです。その後、ホームページを直す仕事を外注から社内の担当者とAIの組み合わせに変えたので、いまはAX3の入口にいると当社は見ています。これは当社の見立てで、松尾研が認定したものではありません。詳しくは「Claude活用事例|建材商社 伊勢通」に書いています。
AX1からAX2へ進む4つの手順
1ルールを決める(AX1)
使うAIを決め、入れてよい情報と学習の設定を決めます。設定は「Claudeに学習させない設定」に書いています。
2材料を集める
会議・商談の録音、過去の資料、自社サイトの文章など、すでに社内にあるものを集めます。新しく作る必要はありません。
31つの業務で毎回渡す(AX2)
ブログ記事・見積もり・採用の文章など、1つの業務を決め、毎回同じ材料を渡します。プロジェクトの機能を使うと、渡し直す手間が減ります。
4時間と件数を測る
前と後で、かかった時間と、お客様からの反応の件数を比べます。数字が動いた業務から、次の業務へ広げます。

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| 比べること | AX1(道具として使う) | AX2(自社の材料を渡す) |
|---|---|---|
| AIへの頼み方 | その場で質問する | 会社の材料を渡してから頼む |
| 返ってくる答え | どこの会社にも当てはまる | 自社に合った答え |
| 差がつくか | 誰でもできるので差がつきにくい | 自社にしかない情報なので真似されにくい |
| 向いている仕事 | 議事録・メール・要約 | 記事・提案書・採用の文章・数字の読み取り |
業種別の例(当社の支援先・社名なし)
当社が支援している会社の例を、業種別に3つ挙げます。どれもシステム開発はしていません。
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| 業種 | 支援先がしたこと | AXの段階(当社の見立て) | 結果と注意 |
|---|---|---|---|
| 建設業 | 過去の入札の単価をClaudeに渡し、入札額を試算する表(シミュレーター)を作った | AX2〜AX3の入口 | 落札額にかなり近い額を出せたが、安すぎて失格になった(落札額より約1割低かった)。数字は最後に人が確かめる |
| FP事務所 | お客様の了解を得て面談を録音し、Claudeに渡して自社の強みを抜き出し、サイトの文章に反映した | AX2 | ふだんの面談で話している考え方が、サイトの言葉になった |
| 電気工事 | お客様との電話を録音して、ためている | AX2の入口(材料を集める段階) | AIに渡す材料が、毎日の仕事の中でたまっていく |
※支援先の報告をもとに、社名・地域・金額など会社やお客様の特定につながる情報は省いています。録音は相手の了解を得て行い、AIに渡す前に、個人情報をどう扱うかを社内で決めてください(AX1の社内ルール)。
AIの活用で売上まで上げたい場合の全体の流れは「中小企業のAI活用で売上を上げる」に、国や県の支援制度は「愛知県の中小企業が使えるAI・DX支援制度」にまとめています。
自社の材料をAIに渡す仕組みを、社内に残る形で一緒に作りませんか
Claudeで売上をつくる経営伴走コンサルティングでは、社内ルールと学習の設定から、録音・資料・自社サイトの文章をClaudeに渡す手順、人が確認する所の決め方まで一緒に整えます。社員向けのClaude研修・セミナーの講師もお受けしています。
※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。
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よくある質問(FAQ)
QAXとは何の略ですか。読み方は?+
QAXとDXの違いは何ですか。+
QAXとAIエージェントはどう関係しますか。+
Q中小企業はAXをどこまで進めればいいですか。+
QAXにはどのくらい費用がかかりますか。+
QAXエバンジェリストとは何ですか。+
QAXは何から始めればいいですか。+
まとめ
- AX(AIトランスフォーメーション)とは、AIの活用を前提として、業務や組織のあり方を見直すことです。AIの道具を足すだけでは、まだ入口です。
- 松尾研はAXをAX1〜AX5の5段階に分け、少なくともAX2(社内のデータをAIにつなぐ)までは全企業が進める必要があるとしています。
- 中小企業で生成AIを業務に使っているのは32.4%で、多くはまだAX1です。AX2は開発なしで、社内にある材料をAIに渡すところから始められます。
※出典:東京大学 松尾・岩澤研究室「AXエバンジェリスト講座企画について」(2026年6月・内閣官房 日本成長戦略会議 第6回 資料3-5)/PR TIMES 2026年8月14日/内閣官房 AX会議 第1回 資料4/帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査」/CNBC 2026年2月6日/株式会社伊勢通 ニュースリリース(2026年10月21日)。5段階の図と表は、資料をもとに当社で作り直したものです。
※Claudeは、Anthropic社が提供する生成AIで、同社の商標です。当社は、同社の公認・提携先ではありません。当社の作業はClaude(2026年9月にCoworkの機能が統合)で行っています(2026年11月時点)。




















