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愛知×AI・DX#支援制度#補助金#専門家派遣#2026年度版

愛知県の中小企業が使えるAI・DX支援制度【2026年度版】|今日申し込めるのは、無料の「人」です

採択68件を全件集計2026年8月22日時点ITコーディネータが執筆

著者:酒井大輔(ITコーディネータ/ITC中部理事) | 公開日:2026年8月22日 | 最終確認:2026年8月22日 | 読了目安:約13分

この記事の要点愛知県のAI・DXの支援制度は、「お金(補助金)」「人(専門家派遣・相談窓口)」「場(セミナー)」の3種類に整理できます。この記事では、いまどれが申し込めるのか、どういう順番で使うと進みやすいのかを、県の採択事業68件を全件確認したうえでまとめました。制度は使ってよいものです。順番を先に決めておくと、もっと使いやすくなります。
📌 30秒まとめ2026年8月22日現在、愛知県の中小企業がすぐに申し込めるのは「人」の支援です。無料で、しかも複数あります。
  • 県のDX補助金(上限200万円)は、今年度の受付を終えています。2026年5月12日締切、7月14日に採択68件が公表されました。次年度の公募時期は、2026年8月22日時点では未発表です。
  • いま無料で使えるのは「人」です。愛知県のアドバイザー派遣(最大4回)、あいち産業振興機構の相談窓口(回数制限なし)、中小機構 中部本部の経営アドバイス(回数制限なし)。すべて受付中です。
  • 都内に支店・営業所がある会社は、東京都の無料の専門家派遣(4回)も使えます。本社が愛知でも申し込めます。
  • 採択68件のうち、AIを含む事業は11件(16.2%)。愛知県全域から採択されています。
酒井大輔 ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|中小企業の集客・採用をYouTubeとClaudeで解決するコンサルタント/ITコーディネータ

2008年からYouTubeで中小企業100社以上の集客・採用を支援。いまはClaudeでSEO・LLMO対策と記事づくりを社内に残す伴走をしています。ITコーディネータ、著書2冊。ユーチューブビジネスサポート代表。

東京都中小企業振興公社 登録専門家(No.1738)・ITC中部 理事・ITCA公式研修講師

▶ 代表プロフィールの詳細はこちら

【結論】支援は3種類。いま申し込めるのは「人」です

📌 このセクションの要点制度名は年度ごとに変わりますが、中身は3つに整理できます。お金(補助金)・人(専門家派遣と相談窓口)・場(セミナーとワークショップ)です。

愛知県の支援制度は、使ってよいものです。この記事は、その使い方を整理するためのものです。

まず全体像です。制度は数が多く見えますが、読者の側から見ると3種類しかありません。

お金

補助金です。買うものが決まっている段階で効きます。県の補助金は今年度の受付を終えていて、次年度の時期は未発表です。国の制度は受付中です。

人

専門家の派遣と、相談窓口です。愛知県・あいち産業振興機構・中小機構 中部本部のいずれも無料で、いま申し込めます。

場

セミナーとワークショップです。一度まとめて聞きたいときに向いています。無料のものが多く用意されています。

そして、8月から冬にかけてこのページを開いた方に、いちばんお伝えしたいのはここです。

今日、無料で申し込めるのは「人」です

県のDX補助金は、2026年5月12日で受付を終えています(7月14日に採択68件を公表)。その代わり、無料の専門家派遣と相談窓口は、いずれも受付中です。補助金を待つ期間にできることが、いくつもあります。

おすすめの順番は、こうです。①無料の「人」に相談して、動かす数字を1つ決める → ②その数字が動くかどうかを、小さく試す → ③仕組みごと入れる段になったら「お金」を使う。この順番で進めると、申請書を書くときにも材料が揃っています。

愛知県で使えるAI・DX補助金・支援制度の一覧【2026年度】

📌 このセクションの要点2026年8月22日時点で確認した受付状況です。金額・回数・締切・名称は変わります。申し込む前に、必ず各公式ページでご確認ください。

目的から選ぶ

制度名から入ると迷いやすいので、やりたいことから選べる形にしました。

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表1:目的から選ぶ|愛知県の中小企業が使えるAI・DX支援制度(2026年8月22日時点)
やりたいことまず使うもの費用
AIやDXで何ができるか相談したいあいちデジタル技術活用相談窓口/中小機構 中部本部無料・回数制限なし
社内の課題を整理して計画にしたい愛知県 デジタル人材育成支援事業 アドバイザー派遣無料・最大4回
まとめて基礎から学びたい愛知県のセミナー・ワークショップ無料
まず小さく試したい無料の相談窓口+月3,000円台のツール無料〜月3,000円台
ITツール・AIツールを導入したいデジタル化・AI導入補助金2026(国)5万〜450万円・補助率1/2以内
システムの導入費に補助がほしい愛知県 中小企業デジタル化・DX促進補助金上限200万円・次年度の公募待ち
都内に支店・営業所がある東京都中小企業振興公社 政策課題対応型専門家派遣無料・最大4回

制度の一覧

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表2:愛知県で使えるAI・DX補助金・支援制度の一覧|お金・人・場(2026年8月22日時点)
種類制度窓口費用・回数2026年8月22日時点
お金中小企業デジタル化・DX促進補助金
公式サイト
あいち産業振興機構上限200万円
補助率1/2(小規模2/3)
今年度の受付は終了(2026年5月12日締切/7月14日に採択68件を公表)
お金デジタル化・AI導入補助金2026(国)
公式サイト
中小企業庁・中小機構通常枠 5万〜450万円
補助率1/2以内
受付中(4次締切は2026年8月25日17時。5次・6次も予定されていますが、日程は未公表です)
人デジタル人材育成支援事業
アドバイザー派遣
公式サイト
愛知県無料/1社最大4回
対面・オンライン可
受付中(先着順。派遣期間は2027年2月末まで)
人あいちデジタル技術活用相談窓口
公式サイト
あいち産業振興機構無料/回数制限なし
出張・WEB可
通年受付中
人経営アドバイス(中部本部)
公式サイト
中小機構 中部本部
(名古屋市中区錦)
無料/何度でも
対面・オンライン・メール・電話
受付中(要予約 052-220-0516)
人政策課題対応型専門家派遣事業
公式サイト
東京都中小企業振興公社無料/最大4回
申込は年度内1回
受付中(2027年1月31日まで・先着。※要件は次章)
場AI&デジタル活用法ワークショップ
公式サイト
愛知県無料/全10回・各回定員20名前期は満員。後期は日程が決まり次第公開
場中小企業デジタル活用セミナー
県のページ
愛知県無料/現地・オンライン受付中(2026年9月11日開催・申込は9月9日17時まで)

2026年8月22日に各公式サイトで確認した内容です。詳しい条件について正しいのは、この記事ではなく各公式ページです。※国の補助金は、確定した募集回のスケジュールのみが公表される運用です(5次・6次は随時更新されます)。

このほか愛知県には、デジタル化診断(2026年度は第2期が8月17日で締切、第3期は未定)のように、時期を区切って募集される支援もあります。募集中のものは、県のデジタル技術活用のページにまとまっていますので、あわせてご確認ください。

補助金の1年は、こうなっています

県の補助金は、年度のはじめに公募して、春に締め切ります。この流れを知っておくと、いつ何を準備すればよいかが見えてきます。

図1:愛知県のDX補助金の1年(2026年度の実績)

図1:愛知県のDX促進補助金の年間スケジュール(2026年度の実績。3月6日公募開始、5月12日締切、7月14日に採択68件を公表、次年度の時期は未発表) 3/6 公募開始 5/12 締切(17時) 7/14 採択68件を公表 8/22 今ここ 無料の「人」が使える期間 次年度 次の公募(時期は未発表) この期間に無料の「人」を使って準備しておくと、次の公募でそのまま申請の材料になります。
2026年度の実績にもとづく流れです。次年度の日程は、本記事の確認時点(2026年8月22日)では未発表です。

補助金には、何が通っているのか(採択68件の中身)

📌 このセクションの要点愛知県が2026年7月14日に公表した採択事業一覧(68件)を、当社で全件確認して集計しました。自社の計画がこの補助金に合っているかを、先に判断するための材料としてお使いください。
  • AIを含む事業は11件(16.2%)。AIの取組でも採択されています。
  • いちばん多いのは、基幹業務システムの導入・刷新で28件。販売管理・受発注・在庫・生産管理です。
  • 愛知県全域で使われています。名古屋市28件、三河22件、尾張12件、知多6件。

次の公募に出そうかどうかを考えるとき、いちばん役に立つのは「実際に何が通っているのか」だと思います。県は採択事業の一覧を公表していますので、当社で1件ずつ読んで集計しました。

68
採択件数
(2026年7月14日決定)
11
「AI」を含む事業
(16.2%)
28
基幹業務システム
(最多の類型)

図2:採択68件のうち、AI関連が占める割合

図2:採択68件のうちAI関連が占める割合(AIを含む事業11件・16.2%、うち生成AI明記は2件) 採択事業 全体 68件 うち「AI」を含む 11件 16.2% うち「生成AI」明記 2件 2.9% AI関連11件の中身:外観検査AI/AIマニュアル化/AI在庫管理/チャットボット/AI営業見積 など
愛知県「2026年度中小企業デジタル化・DX促進補助金 採択事業一覧」(68件)を当社が全件確認し集計。2026年8月22日時点。

この数え方について

この「11件」「8件」という区分は、愛知県が公表した公式の分類ではありません。県が公表しているのは、番号・企業名・所在地・事業の名称の4項目のみです。当社が事業の名称を1件ずつ読んで分類したものとお読みください。

ここから読み取れるのは、この補助金が「仕組みを入れる」ための制度だということです。AIの取組でも通っていますが、その中身はAIを組み込んだ仕組みの導入です。外観検査、マニュアルの自動作成、在庫管理、チャットボット、営業の見積。いずれも、業務のどこかに据え付けるものです。

事業内容の内訳

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表3:愛知県DX促進補助金 採択68件の事業内容の内訳(当社が事業名を全件確認して分類・2026年8月22日)
事業の類型件数中身の例
基幹業務システムの導入・刷新28販売管理/受発注/在庫/生産管理
設計・製造データ系9CAD・CAM・3D・BIM
バックオフィス9会計・経費・勤怠・原価・クラウド移行
AI活用8外観検査AI/AIマニュアル化/チャットボット/需要分析
店舗・サービス業のDX5美容サロン/POS/薬局/福祉/フィットネス
その他9工程可視化/品質管理/音声入力日報/通関・貿易/ノーコード基盤

出典:愛知県の採択事業一覧(PDF)。事業の名称を当社で読み、類型に分類したものです(分類は当社の判断によります)。※「AI活用」8件は主目的がAIの事業で、他の類型に含まれるAI関連事業を合わせると11件です。2026年8月22日確認。

愛知県全域で使われています

図3:採択68件の所在地

図3:採択68件の所在地(名古屋市28件、三河22件、尾張12件、知多6件) 名古屋市 28件 41.2% 三河(西三河16・東三河6) 22件 32.4% 尾張(名古屋・知多を除く) 12件 17.6% 知多 6件 8.8% 碧南市4件・安城市4件・岡崎市3件・豊橋市3件・豊川市3件。県内の広い範囲から採択されています。
同上の採択事業一覧(68件)を当社が全件確認し集計。2026年8月22日時点。

なお、応募が何件あったかは公表されていません。そのため、この補助金の採択率は分かりません。この記事でも、そこは推測せずに書いています。

都内に支店・営業所があれば、東京都の専門家派遣も使えます

📌 このセクションの要点東京都中小企業振興公社の「政策課題対応型専門家派遣事業」は、無料・最大4回。対象3分野のひとつが「デジタル技術活用」です。都内に支店や営業所があれば、本社が愛知県内でも申し込めます。

この制度は、あまり知られていないと思います。愛知県内の会社でも、都内に支店や営業所があれば使えます。

公式ページには、対象がこう書かれています。

「主たる事業所が都内にある中小企業者、個人事業主、または都内で創業を行おうとする方で、ワンストップ総合相談窓口において専門家派遣の必要性が認められた方」

文言のうえでは「主たる事業所が都内」となっていますが、実際には、都内に支店・営業所がある場合も対象になります。本社が愛知県内でも問題ありません。自社が当てはまるかどうかは、公社のワンストップ総合相談窓口で確認できます(TEL 03-3251-7882)。まずそこに相談する、というのがこの制度の入口です。

この制度の中身

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表4:東京都中小企業振興公社「政策課題対応型専門家派遣事業」の概要(2026年8月22日時点)
費用無料
回数最大4回(申込は年度内に1回)
対象分野環境・エネルギー/デジタル技術活用/防災・危機管理 の3分野
「デジタル技術活用」=業務効率化や販路開拓等のためデジタル技術を導入・活用しようとする取組(支援例にDX、IT化のための社内業務見直し、既存システムの活用、オンライン商談 など)
受付期間2026年4月1日〜2027年1月31日(先着順。予定件数に達した場合は締切)
専門家公社に登録された約400名の登録専門家から派遣されます。企業側から1名を指名することもできます(専門家ポータルで検索)
できること・できないこと助言が中心です。補助金の申請書の作成代行は対象外で、作成に対する助言は対象です

出典:東京都中小企業振興公社「政策課題対応型専門家派遣事業」および同事業のFAQ(2026年8月22日確認)。同公社には有料の専門家派遣(8回・1回11,750円)もあり、4つの派遣事業の同時利用はできません。

私も、この制度の登録専門家です

指名して申し込んでいただくこともできます。もちろん、他の専門家を選んでいただいても構いません。この制度で私が支援する場合、費用は御社の負担にはなりません。ご希望があれば、専門家ポータルでの探し方からご案内します。

実際に、この公社の支援を受けて数字が動いた会社があります。株式会社エムティーシー様は、東京都中小企業振興公社のハンズオン支援のもとで、自社の製品説明を「何ができる製品か」というお客様の言葉に書き直されました。結果、月間の問い合わせが3件から20件になりました。

なぜ「人」から使うと進みやすいのか

📌 このセクションの要点制度で用意できるのは「道具」と「外の人の時間」です。社内で決める人と、続ける人は、自社で決めることになります。だから、そこを決めるところから始めると進みやすくなります。

制度を使う前に整理しておくと便利なのが、制度で用意できるものと、自社で決めるものの切り分けです。

※ 横スクロールできます

表5:制度で用意できるものと、自社で決めるもの
制度で用意できるもの自社で決めるもの
ソフト・システム・機器(=道具)社内で「これをやる」と決める人
専門家・アドバイザーの時間(=外の人の時間)社内で手を動かす担当者の時間
研修・セミナーの受講機会支援が終わったあと、回し続ける体制
導入時のスポットの支援「何の数字を動かすのか」という目的

右側は自社で決めるものです。そして右側が決まっていると、左側の使い方が一気に楽になります。無料の相談窓口は、まさにこの右側を一緒に整理するための場です。

窓口には、誰が出てくるのか

ITコーディネータは生成AIをどう使うか。ITコーディネータ協会の研修講師が実務での活用を解説する記事のアイキャッチ画像
公的な相談窓口には、中小企業診断士やITコーディネータなどの専門家が対応します。

出てこられるのは、中小企業診断士の方が多いです。ITコーディネータもいます。私もその一人です。中小機構 中部本部は、アドバイザーの氏名・専門分野・保有資格を公開していて、「デジタル活用・DX推進」を専門にする方も掲載されています。相談日の予定表も公開されているので、事前に見ておくと選びやすいと思います。

持っていくと、1回で先に進めるもの

相談は無料ですが、時間には限りがあります。次の4つを用意しておくと、初回から具体的な話に入れます。

相談の流れ(一般的なもの)

  • 申込書を出す(会社の概要と、相談したいこと)
  • 事務局が内容を見て、支援者を割り当てる
  • 日程を決めて、訪問またはオンラインで実施
  • 1回はおおむね2時間前後が目安です

持っていくと話が早いもの

  • いま困っていることを1つに絞ったメモ
  • 今使っているソフトの一覧と、月々の費用
  • その作業を誰が、月に何時間やっているか
  • 「こうなったら成功」と言える数字(次章で決めます)

参考までに、中小企業庁『2025年版 小規模企業白書』(調査:帝国データバンク、有効回答17,848者)では、支援機関を活用している中小企業・小規模事業者は約7割とされています。無料で回数制限のない窓口が県内に複数ある今は、使いやすい環境が整っています。

出典:中小企業庁『2025年版 小規模企業白書』(2024年11〜12月調査/有効回答17,848者)。2026年8月22日確認。

決めること① 動かす数字を1つ

📌 このセクションの要点動かす数字を1つ決めておくと、制度の選び方も、申請書の書き方も決まります。候補は3つです。

申請書には「生産性向上」といった言葉を書く欄があります。そこに合わせて言葉を整えるのは、普通のことです。ひとつだけ、その前に自社の言葉で数字を1つ決めておくと、申請書を書くときにも、相談に行くときにも、そのまま材料になります。

候補は3つです。この中から、いま動かしたいものを1つ選んでください。

問い合わせの数

月に何件来ているか。増やしたいなら、まず今の実数を出すところから始めます。

受注率

見積を出したうち、何件決まっているか。ここが動くと、集客の量を変えなくても売上が変わります。

その作業にかかる時間

誰が、月に何時間使っているか。減った時間を何に使うかまで決めておくと、効果が説明しやすくなります。

1つ決まると、あとが速くなります。どれにするか迷う場合も、無料の相談窓口で一緒に整理できます。むしろ、そこが相談のいちばん良い使い方だと思います。

決めること② 誰が手を動かすか

📌 このセクションの要点支援がうまく回っている会社には、共通点があります。「どう直すか」を一緒に決めて、手を動かすのは社内の人、という形になっていることです。

先ほど挙げたエムティーシー様の例が、まさにこの形でした。製品説明の言葉を書き直したのは、その会社の方です。公社の支援は「どこを、どう直すか」を一緒に決めるところまで。実際に書き直す人が社内にいたから、問い合わせが3件から20件になりました。

ですので、申し込む前に「社内で誰が手を動かすか」を1人決めておくと、支援の回数をそのまま前進に使えます。役職は問いません。実際にその作業をしている方がいちばん向いています。

図4:どの制度から使うかの分岐

図4:どの制度から使うかの分岐(動かす数字が決まっているか、いつ動かすか) 動かす数字は 1つに決まっていますか これから 決まっている 無料の相談窓口へ 動かす数字を1つ決める ところから一緒に整理します いつ動かしますか いま動かしたい 無料の「人」を使う 県の派遣・相談窓口 中小機構・東京都公社 来年度に 補助金に備える 要件の確認を 先に済ませる
制度の種類より先に、この分岐を通しておくと選びやすくなります。

決めること③ 支援には終わりがあります

📌 このセクションの要点専門家の派遣には回数の上限があり、補助事業にも実施期間があります。終わりを先に見ておくと、限られた回数を使い切れます。また、補助金には採択の結果があります。

回数には上限があります

愛知県のアドバイザー派遣は1社最大4回、東京都公社の政策課題対応型も最大4回です。回数無制限の窓口(あいち産業振興機構、中小機構 中部本部)と組み合わせると、回数のある支援を「ここぞ」というところに使えます。

図5:4回の使い方と、その先

図5:専門家派遣4回の使い方と、その先に自社で回していく期間 1回目 2回目 3回目 4回目 外の人がいる期間(無料) 自社で回していく期間 先に決めておくこと:4回目のあと、これを社内の誰が回しますか。 回数無制限の相談窓口を併用しておくと、そのあとも相談先が残ります。
愛知県のアドバイザー派遣、東京都公社の政策課題対応型ともに最大4回(2026年8月22日時点)。

補助金には、採択の結果があります

愛知県の補助金は応募件数が公表されていないため採択率は分かりませんが、国の制度では公表されています。IT導入補助金2025(現・デジタル化・AI導入補助金)は、申請80,439件に対して交付決定35,202件、採択率43.8%でした。通常枠では37.8%です。

ですので、「採択されなかった場合にどう進めるか」も一緒に考えておくと安心です。そこまで決まっていれば、結果がどちらでも計画は前に進みます。

出典:中小機構・中小企業庁「IT導入補助金2025 交付決定事業者一覧/交付申請件数」(1〜8次締切の全枠合計、2026年2月17日更新)。2026年8月22日確認。

生成AIが社内で使われているかを測る4つの目盛り。開いた日数、渡した仕事の数、外に出た数、説明した量
支援が終わったあと、社内で使われ続けているかは4つの数字で確かめられます。

補助金を待たずに、今日からできること

📌 このセクションの要点採択68件が示すとおり、この補助金は「仕組みを入れる」ときに効きます。逆に言えば、仕組みを入れる前の段階でできることは、補助金を待たずに進められます。

ここは、第4章の集計から自然につながる話です。68件で通っているのは、基幹システム・設計データ・AIを組み込んだ仕組みでした。つまり、買うものが決まっていて、金額もそれなりになる段階の制度です。

では、そこに至る前の段階はどうするか。ここは無料か、月数千円で進められます。

0円・15分でできること

生成AIに自社名を入れて、どう答えるかを見てみる。そこに出てくる姿が、いまお客様が最初に目にする自社です。確認方法はこちら。

月3,000円台でできること

有料プランを1つ契約して、まず1人で1つの仕事を渡してみる。第6章で決めた数字が動くかを、小さく確かめられます。費用の考え方はこちら。

この2つで手応えがあり、仕組みごと入れる段になったときが、補助金の出番です。順番としては、これがいちばん自然だと思います。国の補助金で生成AIのツールを購入する場合の要件(登録されたIT導入支援事業者を通すこと、GビズIDプライム、事業計画など)は、別の記事にまとめてあります。

当社の場合をお見せします

参考までに、当社自身は補助金も広告費も使わずに自社サイトを運用しています。やっていることは、数字を決めて、続けているだけです。

Google Search Consoleの検索パフォーマンス。ytbs.jpの過去3か月でクリック1.08万、表示93万、CTR1.2%、平均掲載順位7.8
当社サイト全体の過去3か月:クリック1.08万・表示93万・CTR1.2%・平均順位7.8(2026年8月17日時点)
支援先企業BのGA4によるAI経由セッション推移。2026年5月にChatGPT経由が月104セッションまで増加している
支援先B社のGA4。AI経由の流入が2026年5月に月104セッションまで増えています(業種は伏せています)

当社は、補助金の申請支援・申請代行は行っていません

申請書の作成代行も、採択率を上げるための書類作成もお受けしていません。ですので、この記事に「申請してほしい」という動機はありません。無料の窓口で足りるなら、それがいちばん良いと思っています。

来年の公募に向けて、いまから決めておくこと

📌 このセクションの要点次の公募を狙う場合、公募が始まる前にできる準備があります。とくに申請要件になっている団体への加入は、早めに確認しておくと安心です。

2026年度の公募は3月6日に始まり、5月12日に締め切られました。次年度の日程は本記事の確認時点では未発表ですが、準備そのものは、いつでも始められます。

① 加入要件を先に確認する

2026年度の公募では、申請にあたって「あいち産業DX推進コンソーシアム」への加入が求められていました。早めに確認しておくと、公募開始後すぐに動けます。要件は年度で変わりますので、最新の公募要領でご確認ください。

② 通ったものを見ておく

採択事業の一覧は公表されています。基幹システム系やAIを組み込んだ仕組みが中心だと分かっていれば、自社の計画をどう組み立てるかが決めやすくなります。

③ 空いた期間に無料で進める

公募までの数か月は、無料の派遣と相談窓口が使えます。「何を申請するか」をこの期間に固めておくと、そのまま申請書の材料になります。

2026年度の公募要領にもとづく記述です(2026年8月22日確認)。次年度の要件・日程・金額は変わる可能性があります。申請前に、必ずあいち産業振興機構の公式ページと愛知県のページをご確認ください。

そのあと、続けて相談する相手のこと

ここまでは制度の話でした。制度は、必要なときに何度でも使えます。そのうえで、愛知の中小企業に残っているもうひとつのテーマがあります。一度聞く場は、愛知には十分にあります。そのあと続けて相談できる相手をどう見つけるか、という話です。こちらは別の記事に、データを添えてまとめてあります。

まずは、無料の窓口をおすすめします

この記事で挙げたあいちデジタル技術活用相談窓口、愛知県のアドバイザー派遣、中小機構 中部本部の経営アドバイスは、いずれも無料です。都内に支店・営業所がある場合は、東京都公社の専門家派遣で私を指名していただくこともできます。そのうえで、半年単位で一緒に走る相手が必要になった場合は、当社の月1回の講座もあります。

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よくある質問(FAQ)

FAQ愛知県のAI・DX支援制度について、相談の場でよくいただく質問をまとめました。回答はいずれも2026年8月22日時点の内容です。
Q愛知県のDX補助金は、今から申し込めますか+
2026年度の公募は5月12日17時で受付を終えており、7月14日に採択68件が公表されています。次の公募の日程は未発表です。その間は、無料のアドバイザー派遣や相談窓口が利用できます。
Qいま無料で使える支援には、どんなものがありますか+
愛知県のアドバイザー派遣(無料・最大4回)、あいちデジタル技術活用相談窓口(無料・回数制限なし)、中小機構 中部本部の経営アドバイス(無料・何度でも・名古屋市中区)の3つが受付中です。都内に支店・営業所がある場合は、東京都公社の専門家派遣(無料・最大4回)も使えます。
Q本社が愛知でも、東京都の専門家派遣は使えますか+
都内に支店や営業所があれば使えます。公式ページの対象は「主たる事業所が都内にある中小企業者、個人事業主、または都内で創業を行おうとする方で、ワンストップ総合相談窓口において専門家派遣の必要性が認められた方」です。自社が当てはまるかは、公社のワンストップ総合相談窓口(03-3251-7882)で確認できます。
Q相談窓口には、どんな人が出てくるのですか+
中小企業診断士の方が多く、ITコーディネータもいます。中小機構 中部本部はアドバイザーの氏名・専門分野・保有資格と相談可能日を公開しているので、事前に見て選ぶこともできます。
Q補助金には、どんな事業が通っていますか+
2026年度の採択68件のうち、最も多いのは基幹業務システムの導入・刷新で28件です。AIを含む事業は11件(16.2%)でした。所在地は名古屋市28件、三河22件、尾張12件、知多6件で、愛知県全域から採択されています。
Q採択率はどのくらいですか+
愛知県の補助金は応募件数が公表されていないため、採択率は分かりません。国のIT導入補助金2025では、申請80,439件に対し交付決定35,202件で43.8%、通常枠は37.8%でした。
Q愛知県で、生成AIの導入に使える補助金はありますか+
愛知県のDX促進補助金は2026年度の受付を終えています。国のデジタル化・AI導入補助金2026は受付中で、登録されたIT導入支援事業者から購入する形であれば生成AIのツールも対象になり得ます。ただし補助額に下限があるため、月数千円の契約には向きません。詳しい要件は「AIエージェント導入費用」の記事にまとめています。
Q補助金を待たずに生成AIを始めても大丈夫ですか+
大丈夫です。この補助金は仕組みを入れる段階で効く制度なので、その前の「試す」段階は月3,000円台から進められます。手応えがあり、仕組みごと入れる段になったときが補助金の出番です。
Q相談窓口には、何を持っていけばいいですか+
困っていることを1つに絞ったメモ、今使っているソフトと月額費用の一覧、その作業に誰が月何時間かけているか、そして「こうなったら成功」と言える数字です。この4つがあると、初回から具体的な話に入れます。
Q御社は補助金の申請支援をやっていますか+
行っていません。申請代行も、採択率を上げるための書類作成もお受けしていないため、この記事に申請を勧める動機はありません。無料の公的窓口で足りるなら、それがいちばん良いと考えています。

まとめ

  • 愛知県のAI・DX支援は「お金」「人」「場」の3種類に整理できます。
  • 県の補助金(上限200万円)は2026年5月12日で受付終了、7月14日に採択68件を公表。次年度の公募時期は未発表です。
  • いま無料で申し込めるのは「人」です。県のアドバイザー派遣(最大4回)、あいち産業振興機構の相談窓口(回数制限なし)、中小機構 中部本部の経営アドバイス(何度でも)。
  • 都内に支店・営業所があれば、東京都公社の専門家派遣(無料・最大4回)も使えます。専門家は指名できます。
  • 採択68件のうちAIを含む事業は11件(16.2%)、最多は基幹業務システムの28件。愛知県全域で使われています。
  • 制度で用意できるのは道具と外の人の時間。動かす数字と、手を動かす人は、先に決めておくと進みやすくなります。
  • 仕組みを入れる前の段階は、補助金を待たずに進められます。0円の確認と、月3,000円台の試用から。
愛知県・豊橋

まず無料の窓口へ。そのうえで、ご相談ください

当社は補助金の申請支援は行っていません。制度を使うかどうかも含めて、何の数字を動かすかを一緒に決めるところからお手伝いします。東京都公社の専門家派遣でのご指名も承ります。ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。

※ この記事の内容は2026年8月22日時点のものです。制度の金額・締切・要件は必ず公式ページでご確認ください。

※Claudeは、Anthropic社が提供する生成AIで、同社の商標です。当社は、同社の公認・提携先ではありません。当社の作業はClaude(Cowork)で行っています(2026年10月時点)。