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生成AIは2025年と今で別物です。何が変わり、売上2.5倍になったのか
(2025年はじめの無料ChatGPT → いま)
使ったことがある人
ECサイト売上(過去最高)
ただ、いま一番もったいないのが、その記憶です。名前が「ChatGPT」のまま変わっていないので、中身が入れ替わったことに気づけないのです。この記事は、まずその事実を知っていただくために書いています。
- 任せられる仕事の長さが変わりました。2025年のはじめ、無料のChatGPTは「7分で終わる作業」がやっと。いまは「まる1日半かかる仕事」を最後までやり切ります。
- 「答える人」から「やる人」になりました。聞けば答えるだけだったAIが、自分でパソコンを操作して最後まで終わらせます。ただしそれを実際に使っている日本企業は、まだ3.3%です。
- そして、売上は動きます。自社の情報を整えた建材商社では、ECサイトの売上が去年の同じ月の2倍以上・過去最高に。役員1名+AI、広告費ゼロ・外注もほぼゼロです。
去年あなたが触ったAIは、小学生でした。いまは東大生です
「生成AI」という言葉は、もうあふれています。ニュースでも、営業の電話でも、毎日のように耳に入る。ですから「ああ、あれね」と思われるのが自然だと思います。
私自身、2025年に触ってみて「思ったほどではないな」と感じた一人です。そしてその判断は、当時としては正しかったと思っています。
ただ、いま一番もったいないのが、その「あれね」なんです。
理由はひとつです。名前が変わっていないからです。去年触ったのも「ChatGPT」、いまあるのも「ChatGPT」。看板が同じままなので、中身も同じだと思ってしまう。
去年(2025年はじめ)のAI
小学生
聞けば答えてくれる。
ただし7分で終わる作業がやっと。
覚えている知識だけで話す。
いま(2026年8月)のAI
東大生
自分で調べて、資料を作って、提出まで終わらせる。
まる1日半かかる仕事を任せられる。
名札はそのままで、中の人が入れ替わった——この1年に起きたのは、そういうことです。大げさに聞こえると思います。ですので、数字でお見せします。
まず、任せられる仕事の「長さ」を見てください
METRは、「人間の専門家がやったら何時間かかる仕事を、AIが最後まで、2回に1回はやり切れるか」を測っています。「7分」なら、人が7分かかる作業を任せて、2回に1回は最後まで仕上げてくる、という意味です(専門的には「タイムホライズン」と呼ばれます)。
図1:AIが最後までやり切れる仕事の「長さ」
数値を表で見る
| 時期 | AIの名前 | やり切れる仕事の長さ |
|---|---|---|
| 2019年2月 | GPT-2 | 約0.1分 |
| 2023年3月 | ChatGPT(GPT-4) | 約4.0分 |
| 2024年5月 | ChatGPT(GPT-4o) | 約7.0分(2025年前半の無料プラン標準) |
| 2024年12月 | o1 | 約38.8分 |
| 2025年2月 | Claude 3.7 Sonnet | 約1.0時間(60.4分) |
| 2025年4月 | o3 | 約2.0時間 |
| 2025年8月 | ChatGPT(GPT-5) | 約3.4時間 |
| 2025年11月 | Claude Opus 4.5 | 約4.9時間 |
| 2025年12月 | ChatGPT(GPT-5.2) | 約5.9時間 |
| 2026年2月 | Claude Opus 4.6 | 約12.0時間 |
METRが公開しているデータ(Time Horizon 1.1)より。Claude Opus 4.6の「約12時間」は推定値で、幅は約5.3〜60.6時間と大きく開いています。METRは「16時間を超える測定は、いまのタスク集では信頼できない」とも明記しています。2倍になるまでの期間は、全期間で約188日、2023年以降で約129日(幅は104〜158日)でした。
グラフの左側を見てください。2024年までは、ほとんど床を這っています。だから2025年のはじめに触って「大したことないな」と思われたのは、当然だったのです。
あなたが去年ChatGPTを触ったとき、無料プランなら7分で終わる作業がやっとでした。有料でも30〜40分ほどです。
それがいま、約12時間。7分と12時間ですから、ざっと100倍です。同じ会社のAIどうしで比べても、2025年2月が1時間、2026年2月が約12時間で、1年で約12倍になっています。
「小学生」というのは、たとえ話ではなく、実際にそれくらいの差でした。
そして、ほとんどの人が、まだ気づいていません
図2:日本で生成AIを使ったことがある人の割合
数値を表で見る
| 年度 | 使ったことがある人の割合 |
|---|---|
| 2023年度 | 9.1% |
| 2024年度 | 26.7% |
| 2025年度 | 58.8% |
2025年度の調査は2026年1〜2月に実施。年代別では15〜19歳91.7%/20代78.2%/30代56.3%/60代33.5%。企業で最も多い用途は「議事録・メール作成補助」72.3%。
生成AIを使ったことがある人は、10人のうち6人になりました。1年前は4人に1人です。
ただ、ここで考えていただきたいのです。その6人が触ったのは、いつのAIでしょうか。
同じ調査に、こういう数字もあります。企業でいちばん多い使い方は「議事録・メールの下書き」で72.3%。つまり多くの人の使い方は、去年と同じ「文章の下書き」で止まっています。
そして60代は3人に1人(33.5%)。こちらは、そもそも触っていない層です。
整理すると、いま日本には3種類の人がいます。
1触っていない人
4割強。60代では3人に2人がここです。
2古い記憶で止まっている人
一度触って、そのときの印象のまま。この記事は、ここに向けて書いています。
3毎日使い込んでいる人
変化に気づいている少数派。その中には、あなたの競合もいます。
「使ったことがある」と「いまの実力を知っている」は、まったく別のことです。
ここからが、本題です
ここまでは「AIがすごくなった」という話です。ただ、それだけなら他人事で構いません。問題はここからです。
お客様は、もうAIにあなたの会社のことを聞いています。
その答えを、ご覧になったことはありますか。
この記事の最後に、3分でご自分で確かめる方法を書きます。先にそれだけ見たい方は、目次の7番へどうぞ。
そして、実際にこれが起きています
ここからは、統計ではなく手元のデータをお見せします。当社と支援先4社、合わせて5サイトのアクセス解析で、AI経由の訪問がどう変わったかです。





5つのサイトが、同時に同じ形をしている。これが私にとって一番の判断材料でした。1社の偶然ではなく、面で起きている変化だからです。(支援先の業種は伏せています)
一方で、AI経由の訪問は実際より少なく数えられます(どこから来たかを伝えないAIや、アプリの中のブラウザがあるため)。少なく出る方向の誤差である点は、申し添えておきます。
なぜ、増えているのか
ここで多くの記事が「AI経由のお客様が増えています」で終わってしまいます。ただそれでは、なぜ増えているのか分かりません。実は、さきほどの話がそのままつながっています。
なぜ、AI経由のお客様が増えているのか
世の中でも、同じことが起きています
検索するたびに上のほうに出てくるAIの要約を、うっとうしいと思われたことはないでしょうか。実は「検索結果 AI いらない」と調べる人が、いま少なくありません。ところが、その機能が、お客様があなたの会社を知る入口になりつつあります。
図4:AIに聞いて調べる人が、8か月で約3.3倍に
数値を表で見る
| 使う場面 | 2025年3月 | 2025年11月 |
|---|---|---|
| ふだんの生活で | 8.4% | 27.6% |
| 仕事で | 9.4% | 29.9% |
同じ調査で、どのサイトにも行かないまま調べ物を終える人が23.9%(およそ4人に1人)いました。
AIに聞いて調べる人は、8か月で10人に1人から、3人に1人へ増えました。そして、もうひとつ大事な数字があります。4人に1人は、どのサイトにも行かないまま調べ物を終えています。米国の調査でも、Google検索の約7割は一度もクリックされずに終わっています。
お客様は、あなたのホームページを開かないまま、AIの答えだけで判断していることがあります。
しかも、その答えが間違っていても、こちらには何も届きません。問い合わせが来なかった理由が、わからないままになります。
生成AIは「効率化」ではなく「売上」に使ってください
では、その変化を自社の売上にどう結びつけるか。ここが、この記事でいちばんお伝えしたい考え方です。
よくある使い方
効率化
議事録の要約、メールの下書き、資料のたたき台。
社内で完結し、誰でもできるので差がつきません。
当社がお勧めする使い方
売上
自社の情報を整えて、AIに正しく紹介してもらう。
外に届き、一次情報が要るので競合が真似できません。
先ほど「約100倍速く、約100倍安い」と書きました。ただ私は、速い・安いの話は入口にすぎないと思っています。
動画を「24時間働く営業マン」と呼ぶことがありますが、AIに読まれる情報も、まったく同じ働き方をします。
ちなみに、この取り組みは「LLMO(エルエルエムオー)」と呼ばれることがあります。難しそうな言葉ですが、中身は「AIに、自社を正しく紹介してもらうこと」——それだけです。
ですから、測る数字も変わります。「何時間削減できたか」ではなく、お問い合わせが何件増えたか、売上がどうなったかです。ここが言えない取り組みは、優先順位を下げていただいて構いません。
実際に、それで売上が過去最高になった会社があります
では、そのやり方で本当に売上は動くのか。動いた会社があります。愛知県の建材商社・株式会社伊勢通様(創業1919年)です。
役員1名+AI。広告費ゼロ、外注もほぼゼロ。
人手も予算も限られている会社でも、手が届く範囲だということです。特別なシステムも、大きな投資もしていません。
やったことは、この3つだけです
1既存ブログ約380本を整理
バラバラだった記事を、テーマごとにまとめ直しました。
2まとめ記事を5本用意
「この分野ならこのページ」という入口を作りました。
3サイト全体の設定を直した
ページに「名札」をつけ、迷子のページをなくし、スマホでの見え方を直しました。
つまり、AIにもお客様にも「何が書いてあるページなのか」がわかる状態に整えた——それだけです。
やったのは、①ページに「名札」をつける(AIに「これは何のページか」を伝える記述を入れる)②不要なページを隠して、迷子のページをなくす ③スマホでの見え方を直す——この3つです。
難しそうに見えますが、外注せず、1日で自社で終えています。
▶ この3つを実際にどうやったのかは、テクニカルSEOは外注しないと無理?Claudeで1日でやり切った記録にまとめています。
その結果、こうなりました
※ 横スクロールできます
| 指標 | やる前 | 2026年7月 |
|---|---|---|
| EC月商(前年同月比/去年の同じ月=100) | 100 | 約245(2倍以上・過去最高) |
| 注文の件数(去年の同じ月=100) | 100 | 約190(過去最高) |
| 1件あたりの購入金額 | — | +30.9% |
| 1〜7月の累計売上 | 100 | 140.3(+40.3%) |
| 100人来て、何人が買ったか | 約4人 | 約6人 |
| 売上のうち、自社サイト経由の割合 | — | 86.4% |
出典:カラーミーショップの売上集計・GA4・Google Search Console(ご本人談)
※正式な言い方は「EC月商 前年同月比 約2.5倍(EC開設以来の最高額)」です。この記事では分かりやすさを優先して「去年の同じ月の2倍以上」と書いています。
やったのは、お客様ご自身です
もうひとつ、大事な点を書いておきます。進めてこられたのは、担当役員の田邊瑛二(たなべ えいじ)さん。実装も判断も、田邊さんご自身がやられています。
私がしたのは、生成AIの使い方をお渡ししたことと、「どこまでAIに任せて、どこから人が決めるか」の線引きを一緒に決めたことだけです。判断は人に残す。それができれば、自社で回ります。AIは頭は良いのですが、うちの商売のことはまだ知りませんし、経験もありません。なぜそう言えるのかは、次の章で書きます。
実額は非公開のため、比率・指数のみで記載しています。季節要因やリピート購入も含まれるため、増加のすべてが施策の効果とは言い切れません。ただし同じ期間に広告などの他の施策は行っておらず、売上の86.4%が自社サイト経由という計測結果が関連を裏づけています。検索やAIへの反映には通常2〜3か月かかるため、効果はこれから本格化する見込みで、現在も週ごとに追跡中です。1社の実績であり、同様の成果を保証するものではありません。
▶ 何をどう変えたのか、3か月の記録は生成AIに「仕事」を任せたら、ECの売上が過去最高に|建材会社・伊勢通の実践ルポで詳しく書いています。
「今から」でないと間に合わない理由
よく聞かれることに、先にお答えします。「AI経由のお客様が増えてから始めればいいのでは」というご質問です。
お気持ちはわかります。ただ間に合いません。理由は単純で、情報を整えてから検索やAIに反映されるまで、2〜3か月かかるからです。伊勢通様も5月に着手して、本格的に動き出したのは7月でした。増えてから始めたのでは、増えたときに何も用意できていない状態になります。
▶ 「では、その変わったAIを何に使うのか」は、中小企業の生成AI活用|効率化で終わらせず、売上に変える全体像に、30日の進め方までまとめています。
では、なぜこんなことが可能になったのか——3つの数字
※ この章は数字が続きます。苦手な方は太字だけ拾って先へ進んでください。それで十分です。
ここまで、AI経由のお客様が増えていること、そして情報を整えた会社の売上が動いたことをお伝えしました。では、なぜ去年までは起きなかったことが、いま起きているのか。理由は、AIの中身が3つとも同時に変わったからです。人を採用するときに見る点と同じです。
1長さ
どれくらい長い仕事を任せられるか
7分 → 約12時間
2質
仕上がりがプロと比べてどうか
44職業で約半分が同等以上
3手
自分で手を動かして終わらせられるか
10回に1回 → 3回に2回
変化① 長さ:7分の作業 → まる1日半の仕事
これは先ほどご覧いただいたとおりです。2倍になるまでの期間も短くなっていて、2023年以降は約4か月ごとに2倍のペースです。
変化② 質:44の職業で、約半分はプロと同等以上
やり方はこうです。44の職業・9つの業界・1,320件の実際の仕事の成果物——報告書、図面、資料、分析——をAIに作らせます。そしてその道のプロが、どちらが人間の作ったものか分からない状態で、どちらが良いかを比べます。
図5:AIが作った成果物を、その道のプロが名前を伏せて比べた結果
数値を表で見る
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 44の職業・9つの業界 |
| 件数 | 1,320件の実際の仕事の成果物(報告書・図面・資料・分析など) |
| 判定方法 | その道の専門家が、どちらが人間の作ったものか分からない状態で比較 |
| 結果 | 成績が良かったAIでは、およそ半分が「人間の専門家と同等、またはそれ以上」 |
| 速さ・費用 | 処理時間と利用料金で見れば、約100倍速く・約100倍安い計算 |
OpenAIが公開した「GDPval」という評価です。正確な内訳は公表されていないため「およそ半分」と表記しています。またOpenAI自身が「実際の仕事では人の監督とやり直しが必要」と明記しています。
結果、成績が良かったAIではおよそ半分の仕事が「人間の専門家と同等、またはそれ以上」と判定されました。しかも処理にかかる時間と料金で見れば、約100倍速く、約100倍安い計算になります。対象が44の職業ですから、「うちの業界には関係ない」とは言いにくい範囲です。
変化③ 「答える人」から「やる人」に変わった
3つめが、いちばん大きな変化です。
去年までのAIは、聞けば答えてくれるものでした。小学生が宿題の答えを教えてくれるのと同じです。いまのAIは、自分でパソコンを触って、最後まで終わらせます。
報告書は、この変化をはっきりこう書いています。「2025年、AIは『質問に答えるもの』から『作業を終わらせるもの』へ進んだ」と。
この使い方を「AIエージェント」と呼びます。難しそうな言葉ですが、要は指示すれば、自分で最後までやってくれるAI——それだけです。
図3:AIがパソコンを操作して、仕事を最後まで終わらせた割合
数値を表で見る
| 対象 | 最後まで終わらせられた割合 |
|---|---|
| これまでのAI(〜2024年ごろ) | 1〜12% |
| Claude Opus 4.5(2026年初) | 66.3% |
| 人間(情報系の学生) | 約72% |
OSWorldという評価で、パソコンを操作して作業を最後まで終えられるかを測ったものです。ただし同じ報告書は「決まった形の試験でも、いまだ約3回に1回は失敗する」とも書いています。
去年までは10回に1回できるかどうかでした。それが3回に2回まで来ています。比較のために同じ作業をやってもらった人間(情報系の学生)は約7割ですから、もう目の前です。
ところが、ここに大きなずれがあります
できる割合は3回に2回まで来ました。ところが、実際にその使い方をしている日本企業は、生成AIを使っている会社の中でも3.3%です。
※ 横スクロールできます
| AIエージェントの状況(国内・生成AI活用企業) | 割合 |
|---|---|
| すでに使っている | 3.3% |
| 導入を検討中 | 13.5% |
| 関心はある(情報収集中) | 49.3% |
出典:矢野経済研究所(2025年6〜9月調査・国内496社)。海外でも、スタンフォード大学の報告書が「AIエージェントの導入は、ほぼすべての業務機能で一桁%にとどまる」としています。
能力はもう、誰でも手が届くところにあります。それでも、使っている会社は100社に3社。
つまり、いま始めれば、まだ上位数%の側に回れるということです。
※この調査は2025年6〜9月の時点のものなので、いまはもう少し進んでいる可能性があります。
正直に書きます。まだできないことも、はっきりあります
ここまで良い数字を並べましたが、同じ報告書には次のようにも書かれています。営業のための記事ではないので、そちらも書きます。
3回に1回は失敗します
スタンフォードの報告書は「決まった形の試験でも、いまだ約3回に1回は失敗する」と明記しています。確認せずにそのまま使うのは、いまでも危険です。
数字そのものに幅があります
「まる1日半」も推定値で、幅は5時間から60時間まで開いています。測っているMETR自身が「いまの試験問題では、ばらつきが大きい」と注記しています。
測る側が追いついていません
METRの測定は2026年5月8日の更新が最後で、そのあとに出たAIはまだ測られていません。スタンフォードも「試験問題のほうが先に限界を迎えている」と書いています。この記事のグラフも、実はすでに過去の記録です。
体を使う仕事はまだ先です
ロボットが実際の家事をこなせるのは10回に1回程度です。いまAIができるのは、情報の仕事だけ。だからこそ、情報の整備が先になります。
ですので、正確に言えばこうです。東大生を新卒で採用したようなものです。頭は良い。調べ物も資料作りも速い。でも、うちの商売のことはまだ知らないし、経験もない。だから「どこまでAIに任せて、どこから人が決めるか」を、こちらが決めてあげる必要があります。これは、さきほどの伊勢通様の話で「線引きを一緒に決めた」と書いたところと、まったく同じことです。
「でも、まだ早いのでは」への回答
調べていくと、必ず出てくる4つの反論があります。都合の悪い数字も含めて、先にお答えします。
Q1.「導入しても95%は成果が出ないと聞いた」
MITの報告にある数字で、実在します。ただし52件の聞き取りが土台で、報告書自身が「方向性の把握」と断っています。成功の定義も狭く、効率化やお客様の定着率の改善を数えていません。
日本では帝国データバンクが10,312社に聞いて、使っている企業の86.7%が「効果があった」と回答しています。
Q2.「AI経由なんて、まだ1%程度でしょう」
そのとおりです。13,770のサイト・33億件の訪問を調べた結果でも約1%(100人のうち1人)でした。
ただ1社の実測では、AI経由で来た人は100人中16人が買い、検索経由は100人中2人。数は少なくても、来る人が違います。そして反映まで2〜3か月かかるので、増えてから動いても手遅れです。
Q3.「情報漏洩が心配で、社内では禁止している」
いちばん多い懸念です(帝国データバンク調査で33.5%)。対処は3つだけです。
①入力した内容を学習に使わない契約プランにする ②人の名前や取引先名は入力前に伏せる ③会社として使ってよいAIを1つ決める。
むしろ禁止のままのほうが、社員が個人のアカウントで、会社の目が届かないところで使う状態になりやすく危険です。
Q4.「Googleは、AI向けの特別な対策は不要だと言っている」
これもそのとおりです。2026年5月の公式ガイドに「AI向けの新しいファイルやタグを作る必要はない」とはっきり書かれています。
ですから特別な小細工を売っている話は疑ってください。やることは地味で、「そのページだけを見て、何が書いてあるかわかる文章にする」——それだけです。
※ 横スクロールできます
| ありがちな書き方 | 直し方 |
|---|---|
| 第2章 解説 | 動画マーケティングの3H戦略とは |
| サービスA | 月◯万円の動画内製化支援 |
| 実績多数 | 建材商社でEC月商が前年同月比 約2.5倍 |
つまり必要なのは危機感ではなく、自分の業種の、具体的な1つの事例だということです。この記事で伊勢通様の話を詳しく書いたのは、そのためです。
では、3分で確かめてみてください
ここまでお読みいただいた方に、いちばんやっていただきたいことです。3分でできます。
1ChatGPTに聞く
「〇〇県の株式会社△△はどんな会社ですか」
「具体的な実績を教えてください」
会社名は正式名称でも、ホームページのタイトルでも構いません。
23点だけ見る
- そもそも名前が出るか
- 業種・所在地・実績が合っているか
- 回答に出典のリンクが付いているか
32週間後にもう一度
直したあと、同じ質問をもう一度。AIによって反映の速さが違うので、記録を残しながら測ります。
まずはChatGPT1つで十分です。AI経由でサイトに来る人の9割近くがChatGPT経由だからです。他のAIは、余裕があればで構いません。
3つめの「出典のリンク」が、去年との違いです
もし回答に、クリックできるリンクが並んでいたら、そこが去年との違いです。2025年前半のAIは、基本的に覚えている知識の中だけで答えていました。だから自社のことは知らないか、古い情報のままだったのです。
いまのAIは、その場でホームページを読んで、どこを見て答えたのかまで示します。つまり、いま画面に出ている内容は——
あなたの会社のホームページに書いてあることを、AIが読んで要約したものです。
ということは、ホームページに書いていないことは、AIも答えられません。逆に、書いてあることが古ければ、古いまま紹介されます。
2026年8月6日から、ChatGPTの無料プランの初期設定は、その世代でいちばん小さいAIになりました。そしてAIが自分でパソコンやファイルを操作して作業を最後までやる機能(AIエージェント)は、ChatGPT・Gemini・Claudeのいずれも、2026年8月時点で無料プランには来ていません。
去年と同じように無料版だけで試すと、いちばん大きな変化を体験できないまま「やっぱり大したことない」で終わってしまいます。
結果が思わしくなかったら
名前すら出てこなかったり、業種が間違っていたりしたら、それがいまお客様に伝わっている自社の姿です。会社概要 → 実績 → サービス内容のページを、「そのページだけ見てわかる文章」に直すところからです。
▶ 記録の付け方、AIごとの反映の速さの違いまで含めた詳しい手順は、自社サイト528ページを直して、AI4社の答えがどう変わったかを実測した記事にまとめています。
次に読む
よくある質問(FAQ)
Q2025年に試して「使えない」と感じました。何が変わったのですか+
QAIエージェントは「AI秘書」とも聞きますが、同じものですか+
Q無料プランで試せばよいですか+
Q「7分」「約12時間」というのは、何を基準にした数字ですか+
QAI経由のお客様はまだ1%程度と聞きました。今やる意味はありますか+
QLLMO対策として、特別なファイルやタグを入れる必要はありますか+
Q情報漏洩が心配で、社内で使用を禁止しています+
Q「生成AIを導入しても95%は成果が出ない」という話を聞きました+
Q売上2.5倍というのは、どこまでが施策の効果ですか+
まとめ
- 名前が変わっていないので、変化に気づけません。去年触ったAIが小学生だとしたら、いまのAIは東大生です。
- 任せられる仕事が、7分から約12時間へ。2025年のはじめ、無料のChatGPTは7分の作業がやっとでした。
- 「答える人」から「やる人」へ。ただしそれを使っている日本企業は、まだ3.3%です。
- それでも、3回に1回は失敗します。東大生であって、ベテランではありません。判断は人に残してください。
- AIが賢くなった結果、お客様の探し方が変わりました。4人に1人は、どのサイトにも行かないまま調べ物を終えています。
- 生成AIは効率化ではなく、売上に使う。自社の情報を整え、AIに正しく紹介してもらうことが、外に届く唯一の使い方です。
- 実際に売上は動きました。役員1名+AI、広告費ゼロ・外注もほぼゼロで、ECの売上が去年の2倍以上・過去最高に。
- 今日は3分だけ。ChatGPTに自社名を聞いて、出てくるか確かめてみてください。
※ ここに書いた数字は2026年8月時点のものです。この分野は動きが速いため、数字は定期的に見直して更新日を記載します。
AIは、あなたの会社をどう紹介していますか
自社名で聞いてみて、名前が出てこなかった・内容が違っていた——その場合に何をどう直せばよいかを、一緒に整理します。
ご自分で進められる方には手順をお渡しします。無理な営業はいたしません。
※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。





















