求職者は企業情報を「何で」信用する?採用に効くメディア戦略

求人広告を出しても応募が集まらない——その背景には、求職者が「どのメディアの情報を信用するか」が変わってきたことがあります。テレビCMのような一方的な広告より、自分で調べて納得できる情報が信用される時代。本記事では、テレビ・YouTube・WEB検索・新聞・X・AIの6メディア信頼度調査を1つずつ見たうえで、採用動画のデータをもとに応募に繋がる採用メディア戦略を解説します。

採用でも重要なメディア戦略 求職者が企業情報を何で信用するか 解説動画(YouTube)

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求職者は「企業情報」を何で信用しているか

結論、求職者が信用するのは「自分で調べて比較できる情報」です。6メディアの信頼度調査では「信頼できる」がWEB検索57.1%・テレビ46.4%・新聞44.5%・YouTube34.5%・X19.7%・AI16.8%。同じ内容でも“どこで発信するか”で信頼度が変わるため、採用のメディア選びはとても重要です。

採用にお金をかけているのに応募が来ない。その一因は、求職者が「どこの情報を信じるか」が変わったことにあります。あるメディア信頼度の調査(全国638名)では、「信頼できる」と答えた割合は次の通りでした。

メディア信頼できる信頼できない利用していない
WEB検索57.1%35.9%7.1%
テレビ46.4%40.6%13.0%
新聞44.5%22.4%33.1%
YouTube34.5%47.3%18.2%
X(旧Twitter)19.7%45.1%35.1%
AI検索16.8%30.1%53.1%
X・YouTube・WEB検索・AI・テレビ・新聞の6メディアの信頼度を比較したグラフ
6メディアの信頼度(出典:SEOの知恵袋/株式会社NEXER、2024年9月)

ポイントは、同じ情報でも“出す場所”によって信頼度が変わるということ。求職者は求人広告のうたい文句をそのまま信じるのではなく、会社名で検索し、ホームページやYouTube、口コミで“裏どり”してから応募します。

採用では「広告で良いことを言う」より、「検索で調べたときに、誠実な情報がきちんと出てくる」ことが応募の決め手になります☝️

以下では、求職者が企業研究で触れる6つのメディアを1つずつ見ていきましょう。

テレビとYouTube、求職者はどちらを信用?

結論、テレビの信頼度46.4%に対しYouTubeは34.5%で、差はわずか約12%。テレビCMはまとまった本数で数百万〜数千万円かかりますが、YouTubeは自社で発信でき実質無料。採用予算が限られる中小企業ほど、YouTubeで自社のリアルを発信する費用対効果は高くなります。

テレビとYouTubeの信頼度の内訳。テレビ46.4%・YouTube34.5%を比較したグラフ
テレビ:信頼できる46.4%/信頼できない40.6%/利用していない13.0%、YouTube:34.5%/47.3%/18.2%

テレビの「信頼できる」は46.4%、YouTubeは34.5%。その差は約12%しかありません。「信頼できない」で比べてもテレビ40.6%・YouTube47.3%と、思ったほど大きく変わりません。

採用に当てはめると——テレビCMで知名度を上げる手もありますが、15秒のスポットCMでもまとまった本数を流せば数百万〜数千万円規模。一方、YouTubeは自社で発信すれば実質無料で、しかも「働く人・職場のリアル」という、求職者が本当に知りたい情報を届けられます。

約12%の信頼度差のために高額なCMを打つより、YouTubeで自社の中身を見せるほうが、採用では費用対効果が高いケースが多いです🤔

YouTubeが信頼できる理由・できない理由

結論、YouTubeが信頼できる理由は「動画で見られる」「実物を見せて説明している」など。逆に信頼できない理由は「誰でも発信できる」「再生数狙いの誇張」など、主に“個人の発信”に向いたものです。企業が公式情報を誠実に発信すれば、求職者から信頼される側に立てます。

YouTubeの信頼度(内訳)

34.5% 47.3% 18.2%
信頼できる信頼できない利用していない

調査では、それぞれ「なぜそう思うか」も聞いています。YouTubeの「信頼できる/できない」理由を左右で見てみましょう。

👍 信頼できる理由

  • 文字だけでなく、動画で見られるから (30代・女性)
  • 実際の物を使って動画で説明しているものは、言葉で聞くより分かりやすくて信用できる (30代・男性)
  • コメント欄を見ると、正確な情報なのか分かりやすい (30代・男性)
  • 動画形式で投稿する人がXよりは限られ、信頼できる人が多いから (20代・女性)

👎 信頼できない理由

  • 誰でも発信できるので、情報の適正は自分で判断する必要がある (30代・女性)
  • 再生数のために、盛ったタイトルや関係ないトップ画が貼られているから (30代・女性)
  • 公式情報から陰謀論まであり、人が発信するものはバイアスがかかる (30代・男性)
YouTubeが信頼できる理由・信頼できない理由をまとめたスライド
YouTubeが「信頼できる/できない」と感じる理由(調査回答より)
「信頼できない」の理由の多くは“個人の発信”に向けられたもの。企業が公式に、実物や働く様子を見せて発信する分には当てはまりません🤗

つまり採用でも、会社の公式チャンネルで、仕事・職場・人を実際に見せながら発信すれば、求職者が「信頼できる」と感じる側に立てる、ということです。

WEB検索・新聞・X・AIの信頼度

結論、求職者の企業研究で最も信頼されるのはWEB検索(57.1%)。新聞44.5%、X19.7%、AI16.8%と続きます。会社名で検索したときに公式の情報(HP・YouTube)がきちんと出てくる状態を作ることが、採用の信頼づくりの土台になります。

WEB検索:57.1%で最も信頼される

WEB検索は信頼できる57.1%、信頼できない35.9%、利用していない7.1%。「複数のソースを比較できる」「大手企業が統制している」「権威性の高い記事が上位に来る」が主な理由で、テレビ・新聞を上回りました。求職者の多くは、まず会社名で検索します。

WEB検索の信頼度の内訳。信頼できる57.1%・信頼できない35.9%・利用していない7.1%
WEB検索:信頼できる57.1%/信頼できない35.9%/利用していない7.1%

新聞:44.5%、「信頼できない」は少なめ

新聞は信頼できる44.5%、信頼できない22.4%、利用していない33.1%。「信頼できない」が少ないのが特徴ですが、求職者である若年層の利用は限られます。

新聞の信頼度の内訳。信頼できる44.5%・信頼できない22.4%・利用していない33.1%
新聞:信頼できる44.5%/信頼できない22.4%/利用していない33.1%

X(旧Twitter):19.7%、速報性のメディア

Xは信頼できる19.7%に対し、信頼できない45.1%。「誰でも投稿できてデマが多い」という声が目立ちます。採用では、拡散・告知には向きますが、“信頼”を得る場としては不向きです。

X(旧Twitter)の信頼度の内訳。信頼できる19.7%・信頼できない45.1%・利用していない35.1%
X(旧Twitter):信頼できる19.7%/信頼できない45.1%/利用していない35.1%

AI検索:16.8%、ただし利用は急拡大中

AI検索は信頼できる16.8%で最下位、かつ「利用していない」が53.1%と過半数(2024年9月時点)。ただしその後、生成AIの利用は急拡大しており、求職者がAIで企業を調べる場面も今後増えていくと考えられます。

AI検索の信頼度の内訳。信頼できる16.8%・信頼できない30.1%・利用していない53.1%
AI検索:信頼できる16.8%/信頼できない30.1%/利用していない53.1%(2024年9月時点)
📊 6メディアの信頼度データ(各メディアの理由・最新動向まで)の詳細はこちら →
テレビとYouTubeの信頼度を6メディア調査で比較【0-1】
📊 調査概要・出典(メディア信頼度)
調査主体
SEOの知恵袋(運営:株式会社NEXER)
調査方法
インターネットでのアンケート
調査対象
全国の男女
有効回答
638サンプル
調査時期
2024年9月17日 〜 9月25日

採用でこそ動画(YouTube)が効く理由【データ】

結論、求職者の多くが採用動画を見て応募を判断しています。若手・Z世代の調査では、約9割が企業選びで採用動画を参考にし、77.0%が視聴で志望度が上がったと回答。動画は「会社のリアル」を短時間で伝えられるため、採用の信頼づくりに直結します。

「信用される情報=自分で調べて確かめられる情報」だとすると、採用で強いのは動画です。求職者向けの調査では、次のような結果が出ています。

約90%企業選びで採用動画を
参考にしている
77.0%採用動画の視聴で
志望度が上がった
73.8%「企業研究」で
動画を活用

さらに58.9%は「選考(面接)を受ける前」にも動画をチェック。視聴して得られた効果は、52.6%が「会社の雰囲気や社員の人柄がリアルに伝わった」、50.2%が「短時間で効率的に情報収集できた」、46.7%が「テキストより分かりやすかった」と回答しています。

採用動画を用意していないと、求職者の「応募候補」に入りにくい——それくらい、動画は当たり前の判断材料になっています‼️
📺 関連:採用動画は就活生の6割以上が参考にしているというデータも →
採用動画は就活生の、6割以上が参考にしている!【0-12】
📊 調査概要・出典(採用動画)
調査主体
採用動画プラットフォーム「moovy」(株式会社moovy)
テーマ
Z世代の採用動画活用に関するアンケート

求職者はYouTube・SNSで「会社のリアル」を調べている

結論、いまの求職者はYouTubeやSNSで企業を“下調べ”しています。就活生のSNS利用はX・YouTube・Instagramが中心で、約7割が情報収集に活用。一方で「企業は良いことしか言わない」と見極めにも慎重。だからこそ、企業の誠実で具体的な発信が信用を生みます。

求職者、とくに若手は、応募前にスマホで企業を調べます。就活におけるSNS利用はX(約32%)・YouTube(約29%)・Instagram(約26%)が中心で、約7割が情報収集にSNSを活用しているという調査もあります。

ただし重要なのは——求職者は「企業は良いことしか言わない」と感じ、情報の見極めに慎重だということ。つまり、うわべの良い話だけでは信用されません

「働く様子」「社員の人柄」「仕事のリアル」を、ごまかさず具体的に見せる。これが、調べられる時代の採用で信用を勝ち取る近道です😌

※就活SNS利用の数値は、マンパワーグループ調査マイナビキャリアリサーチLabなどを参照。

信頼される採用動画の作り方(RJP)

結論、信頼される採用動画のカギは「働く様子」と「リアルさ」です。求職者が参考にするのは“働いている様子が分かる動画”が71.3%。逆に「ビジョンだけ」「実態と違う」動画は不満に繋がります。良い面だけでなく課題も見せるRJPが、ミスマッチと早期離職を防ぎます。

では、どんな採用動画が求職者に響くのか。調査では、参考にする動画として次が挙がっています。

  • 働いている様子が分かる動画71.3%
  • 事業内容の説明動画65.4%
  • 社員のインタビュー動画52.3%

逆に、不満や「志望度が上がらない」と感じた理由は、「具体的な話がないビジョンのみの動画」(46.1%)「実態とかけ離れている動画」(40.2%)。抽象的なきれいごとや“盛った”動画は逆効果です。

カギは「RJP」=良い面も課題も正直に見せる

採用ではRJP(Realistic Job Preview=リアルな仕事情報の事前開示)という考え方が有効です。メリットだけでなく、仕事の大変さや今後の課題も正直に伝えることで、入社後のミスマッチが減り、定着・活躍に繋がります。

社員インタビューで業務をありのままに語る/社長が今後の課題を語る——“リアル”を見せる動画ほど、求職者の信頼を得られます‼️

「公式情報を動画で発信」が採用の信頼に繋がる

結論、採用も公式ホームページと同じ大切な情報を動画化するのが基本です。凝った演出は不要で、会社・仕事・人を分かりやすく伝えることが信頼に直結。求職者が検索したときに、誠実な動画が出てくる状態をつくることが、応募への近道です。

採用動画というと「かっこいいブランディング動画を作らないと」と思われがちですが、そうではありません。大切なのは「動画の質(演出)」ではなく「情報の質」。求職者が知りたい——どんな仕事か、どんな人が働いているか、待遇や1日の流れはどうか——を、ホームページと同じ情報として動画でも発信し、どちらにも載せることです。

公式ホームページと公式動画ホームページ(YouTube)に同じ情報を載せる関係図
公式ホームページ=公式の動画ホームページ(YouTube)に、同じ情報を載せる

これは当社が提唱する「動画経営」の採用への応用です。会社名で検索した求職者が、公式の動画で会社のリアルを確認できる。その状態が、「調べられる時代」の採用で信用を生みます

テレビCMのような作り込みは不要。公式の情報を、誠実に・分かりやすく動画化することが、採用の信頼づくりの土台です😌

採用YouTubeで成功する4つの要素

結論、採用でYouTubeを活かすカギは①動画 ②仕組み ③運用 ④伝え方の4要素です。どれか1つだけを突出させるのではなく、4つのバランスを取って全体を底上げすることが大切。特に採用では③運用(誰に届けるか)と④伝え方(リアルさ)が結果を左右します。

1動画撮影・編集
2仕組みアルゴリズム
3運用マーケティング
4伝え方プレゼンテーション
ビジネスYouTubeで成功する4つの要素(動画・仕組み・運用・伝え方)のスライド
①動画 ②仕組み ③運用 ④伝え方——4つのバランスが大切

①動画は編集を凝るより「情報の質」。②仕組みは裏ワザに頼らず、求める人へ届くタイトル・説明を。③運用は「誰に(どんな求職者に)」を最初に決めて発信。④伝え方は、リアルさと誠実さが求職者の信頼に直結します。4つをバランスよく底上げすることが、採用YouTube成功の近道です🤗

YouTube採用の成功事例(運送業・旅館)

結論、当社が支援する企業では、YouTube活用で採用に成果が出ています。運送会社は毎年20人の採用、宿泊施設はYouTubeを見た人が入社。求職者が応募前に「会社のリアル」を動画で確認できることが、応募・入社に繋がっています。

YouTube採用の成果(一例)

よくある質問(FAQ)

採用のメディア戦略・採用動画について、よくいただく質問に1問1答でお答えします。

求職者は企業情報を何で信用していますか?

自分で調べて比較できる情報です。最も信頼度が高いのはWEB検索(57.1%)で、テレビ・新聞を上回ります。

テレビとYouTubeの信頼度はどれくらい違いますか?

テレビ46.4%・YouTube34.5%で差は約12%です。高額なCMより、YouTube発信が採用では費用対効果が高い場合が多いです。

採用に動画は本当に効果がありますか?

はい。若手では約9割が企業選びで採用動画を参考にし、77.0%が視聴で志望度が上がったとの調査があります。

どんな採用動画が求職者に響きますか?

働く様子が分かる動画が71.3%と最多です。事業内容や社員インタビューも参考にされています。

良いことだけを伝える動画ではダメですか?

逆効果です。課題も正直に見せるRJPが信頼を生み、入社後のミスマッチや早期離職を防ぎます。

中小企業でもYouTube採用で成果は出ますか?

出ます。運送会社で毎年20人採用、宿泊施設でYouTube経由の入社など、中小企業の実例があります。

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  • 宿泊施設で、YouTube経由の入社・年間15件以上のマスコミ取材
  • 建材商社で、売上40倍/製造業で、問合せ6.5倍
  • 採用事例の一覧:採用動画活用・YouTube求人解説

運営:ユーチューブビジネスサポート(代表 酒井大輔)