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生成AI × AI検索#GEO/AEO/LLMO#外注と自社

GEO・AEO対策を外注すべきかうまくいかない3つの条件

断る側から見た「うまくいかない条件」自社サイトで実測2026年9月時点

著者:酒井大輔(ITコーディネータ) | 公開日:2026年9月7日 | 読了目安:約18分

この記事の要点「GEO対策」「AEO対策」という言葉を見かけるようになり、営業も増えてきた。頼むべきなのか、自社でやるべきなのか。この記事は、その判断に必要なことだけを書きます。用語の違いは別のページに譲り、ここは「どういう会社が外注してうまくいき、どういう会社がうまくいかないか」だけに使います。私たちは支援を受ける側ではなく、依頼を受ける側です。だからこそ、お断りしている会社の条件を先に書きます。
📌 30秒まとめGEO・AEO対策は「やるかやらないか」より「誰がやるか」で結果が変わります。外注そのものに良い悪いはなく、うまくいかない会社には共通点があります。
  • 外注する意味があるかどうかは、会社の規模ではなく土台で決まります。事例も会社の説明も載っていない状態でGEO対策だけ外注しても、AIが引用する材料がありません。
  • 外注してうまくいかない条件は3つ。「任せれば出る」と思っている/目的がお金儲けだけ/そもそも考え方が合わない。当社はこの3つに当てはまる場合、お断りしています。
  • 自社でやるなら、決め手は社長が自分で触るかどうかです。部下任せ・人任せにした会社は、ほぼ止まります。
酒井大輔 ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|ユーチューブビジネスサポート 代表

ITコーディネータ。中小企業のWebマーケティング・動画活用・SEOを支援。2008年から企業のYouTube活用を支援しています。自社サイトの公開ページは674ページ(投稿650・固定ページ24。2026年8月29日時点の全数走査)。この記事に出てくる実測は、すべてこのサイトで自分で測ったものです。代表プロフィール

書籍『経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書』の表紙。酒井大輔 著、セルバ出版、2026年1月発売

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AI検索で、実際に何が変わったのか

📌 このセクションの要点検索の仕組みが入れ替わったのではなく、見られる場所が増えました。Googleの検索結果に加えて、ChatGPTやGeminiなどの回答の中でも自社が出るかどうかが問われるようになった、というだけのことです。

ここ1年で「GEO対策」「AEO対策」「LLMO対策」という言葉が一気に増えました。新しい言葉が増えると、たいてい二つのことが同時に起こります。ひとつは、本当に必要な変化。もうひとつは、その言葉を売りたい人が増えることです。

先に結論を言うと、変わったのは「読む相手」です。これまでは、検索した人がページを開いて読んでいました。いまは、AIがページを読んで要約し、その要約を人が読むという経路が増えました。だから「検索結果で上位に出る」だけでなく「AIの回答の中で名前が出る」ことも考える必要が出てきた——変化の中身は、それだけです。

SEO・AEO・GEO・AIO・LLMO——言葉は増えましたが、対立している概念ではありません。見られる場所が増えただけです。用語の違いと、どの対策をどの記事で扱っているかの全体像は、生成AI時代のSEO・AEO・GEO・LLMO対策に1枚の表でまとめています。この記事は、その先の「では、頼むのか自社でやるのか」だけを扱います。

逆に言えば、やることが根こそぎ変わったわけではありません。読んで役に立つものを書く、誰が書いたかを明らかにする、書いてある内容と実態を合わせる。これらは以前から効いていたことで、いまも効いています。「SEOはもう終わった」という話については SEOはオワコンなのか に、順位が下がる不安については 生成AIで書いた記事はSEOで不利になるのか に、それぞれ詳しく書いています。

先に、私の立場を言っておきます

私は生成AI・LLMOの支援を仕事にしています。つまりこの記事も、売り物がある側が書いています。完全な第三者ではありません。だからこそ、ここから先はまず「頼まなくていい場合」と「頼んでもうまくいかない場合」から書きます。そのほうが、読んでくださる方の役に立つと思うからです。

GEO・AEO対策を「いま」外注する意味がある会社/ない会社

📌 このセクションの要点外注の是非は、会社の規模ではなく「土台がどこまでできているか」で決まります。土台がないうちに対策だけ外注すると、費用の割に何も残りません。

相談をいただいたとき、私が最初に見るのは自社サイトの中身です。会社の説明が古いまま、事例が1件もない、料金の考え方がどこにも書いていない——この状態でGEO対策だけを外注しても、AIが引用する材料そのものがありません。AIは、書いていないことは書けません。

そして、この「材料がない」状態は、日本ではかなり多数派です。総務省の白書に、はっきり出ています。

表1:生成AIのための環境整備で「特に実施している施策はない・把握していない」と答えた企業の割合(総務省『令和8年版 情報通信白書』概要 p.9「生成AIによる業務変革に関する環境整備の状況(国別)」/日本 n=326/2026年7月24日公表)
「特に実施していない・把握していない」
日本19.9%
米国0.7%
ドイツ0.7%
中国0.3%

出典:総務省『令和8年版 情報通信白書』(概要)p.9。概要PDF。⚠この設問の母数は日本 n=326で、白書の他の設問(n=515)とは別です。混ぜて引き算しないでください。

日本だけ、5社に1社が「何もしていない・把握していない」と答えています。米国・ドイツの0.7%、中国の0.3%と比べると、桁が違います。つまり、土台がない状態は珍しくありません。そこから始める前提で考えて大丈夫です。

表2:外注する意味があるかどうかの目安
状態判断先にやること
サイトに事例・実績が載っていないまだ早い事例を1本、自分の言葉で書く
会社の説明が数年前のまままだ早い会社概要と提供内容を今の実態に合わせる
記事はあるが、誰が書いたか分からないまだ早い著者と経歴を出す
中身はあるが、探しても出てこない外注が効く技術面の点検と構造化
やることは分かるが、手が足りない外注が効く作業の切り出しと役割の線引き
社内に判断できる人がいない外注が効く判断の基準を先に決めてもらう

「まだ早い」に当てはまる会社に、私はGEO対策をおすすめしていません。先にやることがあるからです。ここを飛ばして対策から入ると、半年後に「何も変わらなかった」という結果になります。そしてそれは、外注先の力量の問題ではありません。

土台を整えたら、どうなったか

逆の例もお見せします。建材商社の株式会社伊勢通様です。システムを入れ替えたわけでも、広告を出したわけでもありません(広告等の他施策は実施されていません)。AIを使って「情報の整え方」を変えただけです。

約2.5倍2026年7月のEC月商
(前年同月比・EC開設以来の最高額)
6.11%成約率(3.81%から)
100人あたり3.81人→6.11人
ゼロ広告費
担当は役員1名+AI

ここで見ていただきたいのは、来訪者が増えたのではないという点です。成約率が3.81%から6.11%に上がったということは、同じ100人の中で、選ぶ人が増えたということです。情報の整え方が変わると、こういう動き方をします。

※ 実装されたのはお客様ご本人です。当社がしたのは、使い方をお渡しすることと、触っていい範囲の線引きを一緒に決めるところまでです。⚠ 季節要因を含む1社の実績であり、同じ結果を保証するものではありません。数値は2026年7月時点・掲載許諾済み。

外注してもうまくいかない3つの条件

📌 このセクションの要点ここは、依頼を受ける側から見た話です。当社はこの3つに当てはまるご相談を、お断りしています。判断の材料になると思うので、そのまま書きます。

「依頼して失敗した話が知りたい」という声をよく見かけます。ただ、他社の失敗談を並べても、あまり役に立ちません。失敗の原因は、たいてい外注先ではなく組み合わせにあるからです。そこで、受ける側から見た「うまくいかない条件」を書きます。

1. 任せれば出ると思っている

「やってくれて当然」という前提で始まると、まず続きません。GEO・AEO対策で外に出せるのは作業であって、何を伝えるかは自社にしか決められません。会社の強みも、断っている仕事も、外注先は知らないからです。

2. 目的がお金儲けだけ

売上を増やしたいのは当然です。ただ、お客様に何を届けるかが後回しになっていると、書くことが出てきません。AIも読者も、そこは正確に見抜きます。中身のない記事を量産しても、いまは評価されません。

3. 考え方が合わない

やり方の前に、何のためにやるのかが合っているか。ここがずれていると、途中の判断がすべてぶつかります。合わないこと自体は悪いことではありません。ただ、合わないまま進めると双方が消耗します。

この3つは、外注先を替えても解決しません。だから当社は、お断りしています。受けてしまえば売上にはなりますが、成果は出ないと分かっているからです。

逆に言えば、この3つに当てはまらないなら、外注はうまくいきます。依頼先を探すときは、自社がこの3つに当てはまっていないかを先に確かめてください。業者選びより、そちらのほうが結果に効きます。

※ 個別の相談内容は書けないため、断る理由の型として書いています。特定の会社を指したものではありません。

無料相談だけ受ける価値はあるか

📌 このセクションの要点あります。ただし「何を持ち帰るか」を先に決めていく場合に限ります。決めずに行くと、提案を聞いて終わります。

無料相談は、相手にとっては営業の場です。それは当社も同じです。ですから「気軽に話を聞く」つもりで行くと、たいてい相手のペースで終わります。そのうえで、それでも受ける価値はあると考えています。自社の状態を、外から見てもらえる機会は多くないからです。

表3:無料相談で得られること/得られないこと
得られること得られないこと
いまのサイトが外からどう見えているか実際に手を動かした改善
何が足りないかの指摘効果の保証や具体的な順位の約束
おおよその進め方と期間の感覚自社の事情を踏まえた細かい設計
担当者との相性提案書に書いていない前提や制約

持ち帰るものを1つ決めていくと、無駄になりません。たとえば「うちのサイトで、AIが引用できる材料はどこか」を聞く。これなら、契約しなくても自社でやれることが残ります。逆に「何をやったらいいですか」と丸ごと聞くと、提案書が返ってくるだけです。

自社でやるなら、社長が触るかどうかで決まる

📌 このセクションの要点支援してきた中で、いちばんはっきり分かれたのがここです。部下任せ・人任せにした会社は、ほぼ止まります。能力の問題ではなく、続くかどうかの問題です。

先に白状しておきます。「生成AIより自分でやったほうが早いだろう」——私も2026年4月まで、本気でそう思っていました。だから「自社でやる」と決めた方の気持ちは、よく分かります。

そのうえで申し上げます。「自社でやる」と決めた会社のうち、実際に続いたのは、社長やそれに近い立場の方が自分で触っている会社でした。担当者に任せた会社は、最初の1〜2か月は動きますが、そのあと止まります。理由ははっきりしていて、担当者には「やらない」という判断ができないからです。優先順位を下げる決定は、結局その人には下せません。

もう一つ、始める前に知っておいてほしいことがあります。AIは、契約したその日から使えるわけではありません。優秀ではあるのですが、あなたの会社のことを何も知らないからです。

セミナーでいつも申し上げていること吊るしで買ってきても使えません。でも、教えれば教えるほど、社員と一緒で育っていきます。自分がどう動いてほしいのかを、最初にきちんと教える。それをやるかどうかで、半年後がまったく変わります。

ここが「外注か自社か」の分かれ目にもなります。教えるのは、自社にしかできません。会社の強みも、断っている仕事も、外注先は知らないからです。逆に言えば、教える時間を取れないなら、自社でやると決めても止まります。

続けている会社が、実際にやっていたこと

愛知県一宮市の電気工事店「あんしん電気さかい」さんは、電話の対応内容をAIに採点させ、そのまま顧客管理に記録する運用を続けています。GEO対策そのものではありませんが、「AIを自社で回し続けられるかどうか」という点では、同じ構造です。

この会社で起きたことが、私にはいちばん参考になりました。最初の1〜2か月は、長い指示文をコピーして貼っていたそうです。ところが「忙しい日は貼るのが面倒で、続かなかった」。そこで、指示文ごとひとまとめにして、毎回打つのは一行だけにしました。それで続くようになったそうです。

作業時間は、聞き直しから記録の入力まで含めて毎日3〜4時間。これを社長ご本人がやっています。「大変ですね」と言うと、こう返ってきました。

本人の言葉「点数は通信簿ではなく体重計です。1回の数字に意味はなく、並べたときの傾きに意味があります。

ここに、自社でやる場合の要点が全部入っていると思います。1回やって効果を測るものではない。続けて、傾きを見るもの。そして、続く形になっていなければ続かない。「面倒だから続かなかった」を放置せず、続く形に作り替えたのが、この会社の一番のポイントでした。

※ 事例の掲載はご本人の許諾を得ています。数字は2026年8月時点のものです。

外注先の見極め方|AIに聞いて自分で確かめる4ステップ

📌 このセクションの要点実績の見極めは、資料を読むより自分でAIに聞いてみるのが早いです。10分で終わります。

「実績はどうやって見極めればいいですか」という質問をよくいただきます。提案書の数字は、条件が書いていないと比べようがありません。それより確実なのは、その会社が自分のサイトで結果を出しているかを、自分で確かめることです。手順は次のとおりです。

表4:AIの回答で確かめる4ステップ(所要10分程度)
手順やること見るところ
1必ずログアウトしてからAIに質問するログイン状態だと、過去のやりとりが回答に混ざります
2「◯◯(業種)で△△に強い会社を教えて」と聞くその外注先の名前が出るかどうか
3質問文・日時・使ったAIの名前を控えるあとで比べられるように記録を残す
4数週間後に同じ質問をもう一度する1回の結果ではなく、変化を見る

⚠ ステップ1は省かないでください。ログインしたまま質問すると、AIがあなたのことを知っているために名前を出すことがあり、「AIが見つけた」のか「相手を知っていた」のかが区別できなくなります。これは当社が実際にやってしまい、測り直した失敗です。なお未ログインで試せるのはChatGPTとPerplexityです。GeminiとClaudeはログインが必要なので、業務で使っていないアカウントで試してください。

自分のサイトで結果を出していない会社が、他社のサイトで結果を出せるかどうか。これは、提案書を10冊読むより早く分かります。ただし出てこなかったからといって、力がないとは限りません。業種によってはAIが会社名をほとんど挙げないこともあります。「今回の聞き方では出てこなかった」までが、確かめられることです。

半年後に、何を見ればいいか

外注しても自社でやっても、途中で「これは進んでいるのか」が分からなくなります。私がいつもお伝えしているのは、半年で見る指標を2つに絞ってくださいということです。

半年で見る2つ1つめは、AIが自社をどう説明するか。上の4ステップで記録しておけば、半年後に並べて比べられます。2つめは、社名で検索された数。これはSearch Consoleで見られます。
順位ではなくこの2つを見るのは、AIに引用されるようになると、まず「名前で探される」が先に動くからです。

費用は、何に対して払っているのか

📌 このセクションの要点相場を比べる前に、その金額が何に対しての金額かを揃えてください。そこが揃っていないと、安い高いは判断できません。

見積もりが3社から出てきて金額がバラバラ、というのはよくあることです。ただ、多くの場合それは数えているものが違うだけです。GEO・AEO対策の費用は、だいたい次の3つのどれかに対して払っています。

作業の量に払う

記事の本数、直すページ数。数えやすい代わりに、成果とは連動しません。本数を増やせば費用も増えます。

確かめる回数に払う

AIにどう出ているかを、何回・何種類のAIで測るか。ここが書いていない見積もりは、比べようがありません。

残るものに払う

終わったあとに自社に何が残るか。判断の基準、書き方の型、直せる状態。いちばん見えにくく、いちばん効きます。

比べるなら、3社に同じ質問をしてください。「この金額には、確かめる作業が何回入っていますか」「契約が終わったとき、うちには何が残りますか」。この2問で、見積もりの中身はかなり揃います。

この記事のもとになったページで起きたこと

📌 このセクションの要点この記事は、当社のGEO・AEO解説ページを書き直す作業から生まれました。そのページが3か月で検索順位を大きく落としていたからです。その代わり、別のところで拾われるようになっていました。自社のデータなので、そのまま出します。

ここまで偉そうに書いてきましたが、当社のページ自体がうまくいっていたわけではありません。Search Consoleの実測を出します。

表5:もとになったページ(/itc/ai/)の検索実績(Google Search Console・ページ絞り込み・2026年9月5日取得)
期間表示回数クリック平均順位
2026年6月1,003914.79位
2026年7月615027.06位
2026年8月1,306144.87位

表示回数は増えているのに、順位は14.79位から44.87位まで落ちています。「表示が増えたから平均が下がっただけでは」とも考えたのですが、6月と8月の両方に出ている14語だけで比べても、32.3位から63.4位に落ちていました。気のせいではありませんでした。

先に申し上げておくと、この間、私はそのページに何もしていません。本文を更新したのは8月13日で、落ち始めたのは7月後半です。触っていないのに落ちました。ですから「何かをして失敗した」という話ではありません。何が起きたのかも、正直なところ分かっていません。分からないことは、分からないと書きます。

ただ、内訳を見ると様子が違いました。

図1:短い検索語と、長い質問文での順位の違い

短い検索語と長い質問文では、順位の動き方が違った9文字以下の短い検索語は6月35.5位から8月65.2位へ悪化。20文字以上の質問文は10位以内に入る語が14語から19語へ増えたが、質問文の総数も16語から35語へ増えたため、割合は87.5%から54.3%へ下がっている。9文字以下の検索語(例:geo対策)6月 35.5位8月 65.2位(悪化)20文字以上の質問文(例:依頼した人の口コミを知りたい)6月 10位以内 14語 / 16語中(87.5%)8月 10位以内 19語 / 35語中(54.3%)
出典:自社のGoogle Search Console。ページ絞り込み・2026年9月5日取得。棒の長さは10位以内の語数の比率を表しています。

「geo対策」のような短い言葉では、65位まで落ちていました。ところが「実際にgeo対策会社に依頼した人の口コミや体験談を知りたいです」のような長い質問文では、3.9位に出ていました。

ただし、ここは正確に書きます。10位以内に入る質問文は6月の14語から8月の19語に増えましたが、質問文そのものが16語から35語に増えたため、割合では87.5%から54.3%に下がっています。加重平均でも7.0位から24.5位に落ちています。「質問文なら勝てている」と言い切れる状態ではありません。

それでも短い言葉との差ははっきりしています。短い言葉では10位以内が4語しかないのに対し、質問文では19語ある。負け方の質が違う、という言い方が一番正確だと思います。平均順位という1つの数字だけを見ていたら、この違いには気づきませんでした。

短い言葉の上位には、誰がいるのか

負けている理由を確かめるため、実際に検索結果を見ました。2026年9月5日、ログインしていない状態で3つの言葉を検索し、上位に出ているページの運営者を数えたものです。

表6:短い検索語の上位に出ているのは誰か(2026年9月5日・未ログインで取得)
検索語上位10位以内の内訳当社
SEO AEO GEO LLMO 違い9本すべてが制作会社・SEO会社の用語解説上位になし
LLMO 対策SEO会社の記事とツールの紹介ページ上位になし
生成AI SEO 中小企業制作会社のブログと、商工会議所のイベント案内上位になし

※ 上位に出ている各社を評価する意図はありません。「その言葉を誰が取りに行っているか」を数えただけです。3つとも、検索結果の上部にAIによる要約が表示されていました。

共通しているのは、上位のほとんどが「GEO対策を売っている会社」だということです。これは当然のことで、その言葉で見つけてもらうことが、そのまま仕事につながるからです。当社がそこに正面から入っていくのは、正直なところ現実的ではありません。

そしてもうひとつ気づいたことがあります。売っている側は「依頼して失敗した事例」や「頼まないほうがいい場合」を、自社のページには書けません。書けば、自分の仕事を減らすことになるからです。この記事を書き直したのは、それが分かったからです。「geo対策」で1位を取ることは、いまの当社には難しい。けれど「頼むべきか、自社でやるべきか」を受ける側の立場から正直に書くことは、当社にはできます。だから、そちらに寄せました。

ついでに、そのページのHTMLを点検しました

順位を調べたついでに、そのページのHTMLを1行ずつ点検しました。結果を先に言うと、10項目を見て、10項目とも不備がありました。「AIに引用されるには」と書いているページが、です。

表7:もとになったページを点検して見つかったこと(2026年9月5日・すべて当社が自分のサイトで測定)
見つかったこと何が起きるか直した後
表6つに説明文が付いていないAIが表の中身を何のデータか判断できない7つすべてに付けた
同じページに違うタイトルが3つAIがどれを記事名と見なすか定まらない1つに統一
記事タイトルが検索結果の表示幅を超過検索結果で後半が切れる667px→546px
著者の本のタイトルが旧い表記で2か所AIが誤った書名を覚える。1か所は画像の説明文の中で、読んでも気づけない0か所
同じ分野の自社記事9本のうち3本へ道がない「入口」を名乗るページから、たどり着けない記事がある12本へ送るようにした
自社で最もAI経由の反応がある記事へ、道がなかったいちばん読まれている記事に人もAIも回れない追加
外部リンク1本が転送をはさむ状態リンク先が引っ越しており、1回余分に経由していた移転先へ直接
色の指定が111か所、間接指定のまま設定が変わると赤が消える。今は表示できている0か所
コード内に改行が164行編集ツールを通すたびに壊れやすくなる0行
著者写真に遅延読み込みの指定著者情報が読み込まれないまま判断されることがある外した

図2:点検した10項目と、直した数

点検した10項目すべてに不備があり、すべて直した2026年9月5日に、もとになったページ(/itc/ai/)のHTMLを10項目点検したところ、10項目すべてに不備が見つかり、10項目すべてを改修で修正した。点検した項目10項目不備が見つかった項目10項目(すべて。この改修で10項目とも修正)
出典:当社が自社サイトで実施した点検(2026年9月5日)。項目の内訳は表7のとおり。

これを出すのは、恥ずかしい話だからです。ただ、外注を検討している方に一番お伝えしたいのは、ここです。点検は、10分あれば自分でできます。表に説明文があるか、タイトルが揃っているか、自社の記事同士がつながっているか——専門知識ではなく、見る気があるかどうかの問題でした。

逆に言えば、ここを外注先に丸ごと任せていたら、私は今日まで気づかないままでした。「自社でやるか、外注か」の答えの半分は、ここにあると思っています。

この記事が、その判断に少しでも役に立ったなら、書き直した意味があったということになります。結果は28日後に、この記事ともとのページの両方を測ります。うまくいかなければ、そのまま書きます。

※ 数値はGoogle Search Consoleのページ絞り込み(2026年9月5日取得)。検索語ごとの表は一部が非開示のため、表示回数の合計はページ全体の数値と一致しません。

よくある質問(FAQ)

FAQ実際にいただくご質問と、検索で当社のページにたどり着いた方が使っていた質問文から、8つを選びました。
QGEO対策は自社でやるのと外注するのとどっちがいいですか
サイトに事例や会社の説明が揃っているなら外注が効きます。まだ揃っていないなら、先に自社で書くほうが先です。AIは、書いていないことは引用できないからです。
QGEO対策会社の無料相談だけでも受ける価値はありますか
あります。ただし持ち帰るものを1つ決めていく場合に限ります。「うちのサイトでAIが引用できる材料はどこか」を聞くと、契約しなくても自社でやれることが残ります。
QGEO対策会社の実績はどうやって見極めればいいですか
提案書を読むより、AIからログアウトして「この業種で強い会社は」と聞いてみてください。その会社の名前が出るかどうかが10分で分かります。ただし出ないことが力量不足とは限りません。
QAI検索対策に取り組む価値はありますか。SEOと比べて優先度はどれくらいですか
別々の施策ではないので、優先度を比べる必要はあまりありません。検索で読まれないページがAIにだけ好かれることは、ほとんどないからです。まず中身を揃えるのが先です。
QLLMO対策はいつ始めるべきか?SEOと比較した優先度は?
会社の説明と事例がサイトに揃った時点が始めどきです。揃う前に始めても、AIに渡す材料がありません。順番の問題であって、どちらが上ということではありません。
QAEO対策として最初に何から取り組めばいいですか?
お客様から実際に聞かれる質問を、質問の形のまま見出しにして、その下に答えを書くことです。社内にある問い合わせ履歴が、そのまま材料になります。
QコンテンツマーケティングとLLMOの違いは何ですか。どこから手をつけるべきですか
中身を作るのがコンテンツマーケティング、その中身をAIが扱える形に整えるのがLLMOです。順番は中身が先です。整える対象がなければ、整えようがありません。
QGEO対策は何から始めればいいですか
まずログアウトした状態でAIに自社のことを聞いてみてください。何と答えるか、あるいは答えないかを見れば、いま何が足りないかが分かります。そこが出発点です。

まとめ

  • SEO・AEO・GEO・AIO・LLMOは対立する概念ではなく、見られる場所が増えただけ。用語の整理はもとのページに1枚の表でまとめています。
  • 外注する意味があるかどうかは、会社の規模ではなく土台がどこまでできているかで決まります。
  • 外注してもうまくいかない条件は3つ。任せれば出ると思っている/目的がお金儲けだけ/考え方が合わない。当社はこの3つをお断りしています。
  • 自社でやるなら、決め手は社長が自分で触るかどうか。続く形に作り替えられるかが分かれ目です。
  • 外注先の実績は、ログアウトしてAIに聞けば10分で確かめられます。
  • 費用は「作業の量」「確かめる回数」「残るもの」のどれに払っているかを揃えてから比べてください。
  • もとになったページは、短い検索語では65位まで落ちました。長い質問文でも割合は87.5%から54.3%へ下がっており、勝てているとは言えません。ただし10位以内の語数は4語と19語で、負け方の質が違います。平均順位という1つの数字だけ見ていると、この違いに気づけません。
まず現状を知る

頼むかどうかを決める前に、いまの見え方を確かめませんか

AIが自社をどう説明しているか、何が足りないのか。まずそこを一緒に見るところから始めています。
この記事の3つの条件に当てはまる場合は、正直にその旨をお伝えします。

※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。

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