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採用動画の成功事例2社|応募が増えた会社がやったこと
- 運送業・LifeBank株式会社 2018年・2019年に各年およそ20名を採用。求人媒体への広告費は0円でした。
- 旅館・秋保温泉「蘭亭」 YouTubeを見た方が入社。採用基準に「SNSに協力できる方」を加えられました。
- 共通しなかったもの 再生回数・凝った編集・採用専用チャンネル。2社ともここには力を入れていません。
クリックすると、この場で動画が再生されます。
採用で成果が出た2社は、順番が同じでした
最初にお伝えしておきます。この記事で紹介するのは2社だけです。私が支援させていただいた企業は100社を超えますが、そのなかで採用の成果として数字や事実を確認できているのは、この2社です。売上や集客の事例は他にもありますが、採用の話ではないので、ここには混ぜません。
2社に共通していたのは、動画の作り方でも本数でもありませんでした。手をつけた順番です。
図1:2社に共通していた、採用動画の4ステップ
数字の読み方|何を分母にした数字か
事例の記事でいちばん困るのは、数字の意味が書いていないことだと思います。何と比べて何倍なのか、いつからいつまでの話なのか。ここが書かれていないと、読んでも自社に当てはめられません。先に定義を出します。
※ 表は横スクロールできます
| 会社 | 業種・地域 | 成果 | 分母・期間の定義 |
|---|---|---|---|
| LifeBank株式会社 | 運送業・愛知 | 年およそ20名を採用 | 年間の採用人数。2018年・2019年の各年(2020年はコロナ禍で採用活動を停止)。YouTube開始は2018年春前 |
| LifeBank株式会社 | 運送業・愛知 | 求人媒体への広告費0円 | 求人媒体に払う広告費のみ。撮影・編集を担当する社員の人件費は発生します |
| 秋保温泉「蘭亭」 | 旅館・仙台 | YouTubeを見た方が入社 | 入社者ご本人の証言。求人サイトではなく検索からYouTubeにたどり着いて応募。YouTube開始は2021年2月 |
出典:LifeBank株式会社・秋保温泉「蘭亭」への対談取材、および書籍『経営戦略は動画が最強!』3章9節・1章8節。いずれも1社の実績であり、同様の成果を保証するものではありません。掲載許可をいただいています。
▶ 集客・売上の成果をお探しの方は 動画マーケティング、YouTube採用や集客の成功事例、業種別の一覧は YouTube活用事例集 をご覧ください。
就活生は何を見て決めているのか|調査データ
2社の話だけでは「たまたまでは」と思われるかもしれません。第三者の調査データと並べます。
※ 表は横スクロールできます
| 調査 | 対象 | 数字 | この記事との関係 |
|---|---|---|---|
| moovy 調査 (2023年6月) | 24卒就活生312名 | 見たい動画1位「1日の流れ」61.9% | 2社とも仕事の中身を撮っていました |
| 同上 | 同上 | 視聴後に志望度が上がった70.8%/下がった1.0% | 動画を出すリスクは小さい |
| 同上 | 同上 | 情報源としてのYouTubeは9.6% | 出している企業がまだ少ない |
| 24卒調査 | 就活生106名 | 動画採用にポジティブ53.8%/ネガティブ27.3% | ネガティブの62.1%はTikTokに集中。YouTube単体へのネガティブは3.4% |
| 同上 | 同上 | ポジティブ理由1位「仕事の雰囲気がわかりやすい」49.1% | 蘭亭様の入社理由と同じです |
| Z世代調査 | 回答110名 | 内定辞退2位「オフィスの雰囲気が合わなかった」32.7% | 雰囲気は文章では伝わりません |
| 同上 | 同上 | 「動画も交えた企業紹介のほうが理解が深まる」61.8%/テキストだけ10.9% | 約6倍の差 |
| 同上 | 同上 | 就活の情報収集でYouTube利用は20.9%/20代のYouTube利用率は96.3% | 見ていないのではなく、企業が出していない |
出典:採用動画は就活生の、6割以上が参考にしている!【0-12】/YouTube採用はネガティブ印象?就活生106人の実態調査【0-10】/Z世代の就活と動画|情報収集の3割がYouTube・SNS。回答者数が110〜312名の調査です。参考値としてお読みください。
図2:就活生が「見たい」と答えた採用動画(24卒312名・複数回答)

当社サイトの実測|採用で、実際に検索されている言葉
ここは当社の実測データです。他社の記事には無い数字だと思いますので、そのまま載せます。求職者が何を調べているかは、どの動画から作るかを決める材料になります。
※ 表は横スクロールできます
| テーマ | 表示回数 | 平均掲載順位 |
|---|---|---|
| 「youtube 採用」など、まず全体を知りたい | 382 | 33.9位 |
| ショート動画・縦型・TikTok | 297 | 23.6位 |
| 調査データ・アンケート | 264 | 16.5位 |
| 成功事例(この記事のテーマ) | 217 | 59.9位 |
| サムネイル | 134 | 5.1位 |
| 動画の長さ・時間 | 122 | 14.7位 |
| 中小企業 | 86 | 41.9位 |
| 効果・ミスマッチ | 82 | 16.1位 |
| チャンネルの作り方・設定 | 16 | — |
出典:当社サイト(ytbs.jp)のGoogle Search Console実測値。期間は2025年9月1日〜2026年8月31日の12か月、検索キーワードに「採用」を含むもの(合計1,604表示)。当社サイト1件の数字であり、市場全体の需要を示すものではありません。
読み取れること。求職者が調べているのは「事例」「動画の長さ」「サムネイル」など作るものの中身で、チャンネルの作り方や設定はほとんど調べられていません(1,604表示中16表示)。設定から入るのではなく、1本目の中身を決めるところから始めてください。
事例①運送業・LifeBank|年20名採用、求人媒体費は0円
ドライバー不足が続く運送業界で、求人広告にお金をかけても人が集まらない。LifeBank株式会社の古瀬社長も、同じ状況からのスタートでした。

LifeBank様がやったこと
社長が出た
顔と考え方が分かる人がいる。それだけで「この社長の下で働きたい」という応募理由が生まれました。
仕事そのものを見せた
トラックを運転するという仕事の中身を、そのまま撮影。未経験の方が「自分にもできそうか」を判断できる材料になりました。
止めずに続けた
1本や2本ではなく、続けて出し続けたことで、走っているトラックを見た人から声をかけられるようになりました。
結果として、応募は愛知県内だけでなく日本全国から入るようになりました。「運送業は初めてです」という方からの応募も多く、給料や休みの条件ではなく「LifeBankで働きたい」という理由で来られる方が増えたそうです。
採用の入口が変わったことで、離職率も大幅に下がりました。会社の中を動画で見てから応募しているので、入社後のギャップが小さいのだと思います。
YouTubeを始める前は、求人媒体に1,000万円以上をかけて募集していたとうかがっています。それでも人が集まらず、「お金をかけて来てくれるならかけるけれど、それでも来ない」と社長が悩まれていたところからのスタートでした。※ この金額は古瀬社長との対談で語られたものです。年間か累計かの区分は対談内で示されていないため、対談時点の表現のまま記載しています。
なお2020年は、コロナ禍のため採用活動を止められています。ここで挙げている「年およそ20名」は、2018年と2019年の2年間の数字です。
お伝えしておきたいこと。「求人媒体費0円」は、求人媒体に払う広告費が0円という意味です。動画を撮る人・編集する人の人件費は発生します。それでも媒体費と比べて費用を抑えられ、採用できる人の質も上がった、というのが社長のお話でした。
▶ 運送業に特化した詳しい解説は 運送業の採用はYouTubeが効く【1年で20人採用した実例で解説】、社長との対談は 求人でYouTubeを活用、1年で20人採用した社長と対談! にあります。
事例②旅館・蘭亭|YouTubeを見た方が入社した
蘭亭さんの場合、最初から採用のために始めたわけではありませんでした。2021年から集客のために、客室紹介や施設紹介などお客様向けの動画を出していただけです。ところが、その動画を見た方が「ここで働きたい」と応募してこられました。
宿泊業も、人手不足が続いている業界です。求人媒体に出しても集まらないという状況は、運送業と変わりません。そのなかで集客のために始めた動画が、結果として採用にもつながったのがこの事例です。この話は、業界誌『ホテレス』のインタビュー記事でもお話ししています。

蘭亭様がやったこと
ありのままを出した
プロが撮った作り込みの映像ではなく、簡易的な機材での撮影。だからこそ「行っても動画のままだろう」と信じてもらえました。
人がにじむ動画にした
紹介している内容は施設でも、スタッフの表情や会話から、職場の空気が伝わっていました。
採用基準を変えた
「SNSに協力できる方」を採用基準に追加。結果として、情報発信に意識の高い方が集まるようになりました。
ほかの宿泊施設の動画は、プロが撮ったきれいに見せる動画が中心でした。入社された方は「いかにも良いところでしょう、という動画ばかりだった」と話しています。蘭亭さんの動画は作り込んでいないぶん、行っても動画のままだろうと信じてもらえました。
入社された方に直接お話をうかがったところ、求人サイトの写真と文章では信じられなかったとのことでした。動画で職場の中を見てから応募しているので、入ってからの「思っていたのと違う」が起きにくく、離職率が低いという効果も出ています。
▶ 入社された方ご本人のお話は YouTube見て旅館に入社した社員に、実際の経緯を聞いてみた!、旅館側から見た経緯は 【旅館求人】YouTubeやったら、採用も出来た事例紹介! にあります。
2社に共通した4つの順番
1誰に来てほしいかを決める
LifeBank様は「未経験でもトラックに興味がある人」、蘭亭様は「職場の雰囲気を大事にする人」。ここが決まっていないと、動画の中身が決まりません。自社なら:募集職種と、来てほしい人を1文で書き出してください。
2現場と人をそのまま撮る
2社とも、作り込んでいません。仕事の中身と、そこにいる人。この2つが映っていれば十分でした。自社なら:1日の仕事の流れを、スマホで撮るところから始めてください。
3応募までの導線を整える
動画を見て気になった人が、次にどこへ行けばいいのか。チャンネルの概要欄とリンク欄、動画の説明欄で、採用ページまで迷わせないことが必要です。自社なら:リンクの一番上を採用ページにしてください。
4続ける
1本で結果が出た会社はありません。2社とも、数年単位で出し続けています。自社なら:月に何本出すかを先に決めて、担当を1人置いてください。
▶ ③の導線については 採用・求人YouTubeのチャンネル概要欄|書く内容とテンプレート にまとめています。
共通しなかった3つ|再生回数・編集・専用チャンネル
再生回数を追っていない
2社とも、再生回数や登録者数を目標にしていません。見るのは応募が来たかどうかです。10回しか再生されていない動画も普通にあります。
編集を作り込んでいない
テロップやBGMを凝る時間があるなら、本数を増やす。蘭亭様の場合は、作り込まなかったことが信用される理由になりました。
採用専用チャンネルを作っていない
2社とも、会社のチャンネルの中で採用の動画を出しています。分けると本数も登録者も分散し、設定の手間も二重になります。
「うちは動画が下手だから」と言われることがあります。ですが2社を見る限り、上手さは条件に入っていません。むしろ、きれいすぎる動画は疑われることもあります。
自社で始めるなら、最初の1本はこれ
- 来てほしい人を1文で書く(例:未経験でも、体を動かす仕事が好きな方)
- 1日の仕事の流れを、スマホで撮る(朝の出社から退社まで。編集は最低限)
- 実際に働いている社員に、1人だけ出てもらう(役職者でなくてよい)
- チャンネルのリンクの一番上を、採用ページにする
- 月に出す本数を決めて、担当を1人置く
この5つが終われば、2社がやったことの入口には立てています。あとは続けるだけです。
次に読む
よくある質問(FAQ)
Q採用動画の成功事例は何社ありますか?+
Q「年20人採用」は、何に対する数字ですか?+
Q求人費0円とは、費用がまったくかからないという意味ですか?+
Q再生回数が少なくても、採用に効果はありますか?+
Q採用専用のチャンネルを、別に作った方がいいですか?+
Q就活生は、採用動画を見ているのですか?+
Q集客や売上の成功事例も知りたいのですが。+
まとめ
- 採用の成果が確認できているのは2社。運送業のLifeBank株式会社と、旅館の秋保温泉「蘭亭」です
- LifeBank様は2018年・2019年に各年およそ20名を採用。求人媒体への広告費は0円でした
- 蘭亭様はYouTubeを見た方が入社。採用基準に「SNSに協力できる方」を加えられました
- 2社に共通していたのは順番。①来てほしい人を決める ②現場と人を撮る ③応募導線を整える ④続ける
- 共通していなかったのは、再生回数・凝った編集・採用専用チャンネルの3つです
- 最初の1本は「1日の仕事の流れ」から。スマホで十分です
自社の採用でも動画が効くか、60分でご一緒に確認します
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※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。





















