ホーム04【採用動画活用】YouTube求人解説 > 採用動画の成功事例2社

採用動画#YouTube採用#成功事例

採用動画の成功事例2社|応募が増えた会社がやったこと

運送業:年20名採用・求人媒体費0円旅館:YouTubeを見た人が入社2026年9月3日時点

著者:酒井大輔(ITコーディネータ) | 公開日:2025年7月27日 | 最終更新:2026年9月3日 | 読了目安:約9分

この記事の要点求人媒体にお金をかけても応募が来ない。動画がいいらしいけれど、うちのような会社で本当に人が採れるのか——採用のご担当者から、いちばん多くいただくご相談です。この記事では、私が支援させていただいた企業のうち採用の成果が確認できている2社が、何を、どの順番でやったのかを紹介します。事例の数は2社です。多く見せるために、集客や売上の事例を混ぜることはしていません。
📌 30秒まとめ採用でうまくいった2社は、業種も規模も違うのにやった順番が同じでした。①誰に来てほしいかを決める ②現場と人を撮る ③応募までの導線を整える ④続ける、の4つです。
  • 運送業・LifeBank株式会社 2018年・2019年に各年およそ20名を採用。求人媒体への広告費は0円でした。
  • 旅館・秋保温泉「蘭亭」 YouTubeを見た方が入社。採用基準に「SNSに協力できる方」を加えられました。
  • 共通しなかったもの 再生回数・凝った編集・採用専用チャンネル。2社ともここには力を入れていません。
酒井大輔 ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|ユーチューブビジネスサポート 代表

ITコーディネータ。中小企業のWebマーケ・動画活用・SEOを支援。2008年から企業のYouTube活用を支援し、自社サイトの公開記事は投稿649本・固定ページ24本(2026年9月3日時点)。本記事の2社は、いずれも私がコンサルティングを担当し、社長・ご担当者に出演いただいて公開している事例です。代表プロフィール

書籍『経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書』の表紙。酒井大輔 著、セルバ出版、2026年1月発売

『経営戦略は動画が最強!』(2026年1月・セルバ出版)
Amazonで見る

書籍『ビジネスYouTubeで売れ!』の表紙。酒井大輔 著、2021年6月発売

『ビジネスYouTubeで売れ!』(2021年6月)
Amazonで見る

クリックすると、この場で動画が再生されます。

採用で成果が出た2社は、順番が同じでした

📌 このセクションの要点採用の成果が確認できているのは2社です。運送業と旅館で、規模も地域も違います。それでも、やった順番は同じでした。①誰に来てほしいかを決める ②現場と人を撮る ③応募までの導線を整える ④続ける。

最初にお伝えしておきます。この記事で紹介するのは2社だけです。私が支援させていただいた企業は100社を超えますが、そのなかで採用の成果として数字や事実を確認できているのは、この2社です。売上や集客の事例は他にもありますが、採用の話ではないので、ここには混ぜません。

2社に共通していたのは、動画の作り方でも本数でもありませんでした。手をつけた順番です。

図1:2社に共通していた、採用動画の4ステップ

採用動画で成果が出た2社に共通する4つのステップ誰に来てほしいかを決める、現場と人を撮る、応募までの導線を整える、続ける、の順に並んだ4つの工程図①誰に来てほしいかを決める②現場と人をそのまま撮る③応募までの導線を整える④続ける止めない運送業・旅館とも、この順番でした
出典:本記事で紹介する2社への取材・対談(2026年9月3日時点)

数字の読み方|何を分母にした数字か

📌 このセクションの要点事例の数字は、何を分母にしているかで意味がまったく変わります。先に定義を出します。「年20名採用」は年間の採用人数、「求人媒体費0円」は求人媒体への広告費のことで、社員の人件費は含みません。

事例の記事でいちばん困るのは、数字の意味が書いていないことだと思います。何と比べて何倍なのか、いつからいつまでの話なのか。ここが書かれていないと、読んでも自社に当てはめられません。先に定義を出します。

※ 表は横スクロールできます

表1:採用の成果と、その数字の定義(2026年9月3日時点)
会社業種・地域成果分母・期間の定義
LifeBank株式会社運送業・愛知年およそ20名を採用年間の採用人数。2018年・2019年の各年(2020年はコロナ禍で採用活動を停止)。YouTube開始は2018年春前
LifeBank株式会社運送業・愛知求人媒体への広告費0円求人媒体に払う広告費のみ。撮影・編集を担当する社員の人件費は発生します
秋保温泉「蘭亭」旅館・仙台YouTubeを見た方が入社入社者ご本人の証言。求人サイトではなく検索からYouTubeにたどり着いて応募。YouTube開始は2021年2月

出典:LifeBank株式会社・秋保温泉「蘭亭」への対談取材、および書籍『経営戦略は動画が最強!』3章9節・1章8節。いずれも1社の実績であり、同様の成果を保証するものではありません。掲載許可をいただいています。

就活生は何を見て決めているのか|調査データ

📌 このセクションの要点2社がやっていたことは、調査データとも一致していました。見たい採用動画の1位は「1日の流れ」61.9%。内定辞退の2位は「オフィスの雰囲気が合わなかった」32.7%です。雰囲気は、文章では伝わりません。

2社の話だけでは「たまたまでは」と思われるかもしれません。第三者の調査データと並べます。

※ 表は横スクロールできます

表2:採用動画に関する調査データ(3調査・2026年9月3日時点で当社が確認できたもの)
調査対象数字この記事との関係
moovy 調査
(2023年6月)
24卒就活生312名見たい動画1位「1日の流れ」61.9%2社とも仕事の中身を撮っていました
同上同上視聴後に志望度が上がった70.8%/下がった1.0%動画を出すリスクは小さい
同上同上情報源としてのYouTubeは9.6%出している企業がまだ少ない
24卒調査就活生106名動画採用にポジティブ53.8%/ネガティブ27.3%ネガティブの62.1%はTikTokに集中。YouTube単体へのネガティブは3.4%
同上同上ポジティブ理由1位「仕事の雰囲気がわかりやすい」49.1%蘭亭様の入社理由と同じです
Z世代調査回答110名内定辞退2位「オフィスの雰囲気が合わなかった」32.7%雰囲気は文章では伝わりません
同上同上「動画も交えた企業紹介のほうが理解が深まる」61.8%/テキストだけ10.9%約6倍の差
同上同上就活の情報収集でYouTube利用は20.9%/20代のYouTube利用率は96.3%見ていないのではなく、企業が出していない

出典:採用動画は就活生の、6割以上が参考にしている!【0-12】YouTube採用はネガティブ印象?就活生106人の実態調査【0-10】Z世代の就活と動画|情報収集の3割がYouTube・SNS。回答者数が110〜312名の調査です。参考値としてお読みください。

図2:就活生が「見たい」と答えた採用動画(24卒312名・複数回答)

就活生が見たい採用動画の種類と割合1日の流れ61.9パーセント、仕事紹介57.4パーセント、社員インタビュー46.8パーセントの横棒グラフ単位:%(24卒就活生312名・複数回答)1日の流れ61.9仕事紹介57.4社員インタビュー46.8070
出典:株式会社moovy「24卒就活生312名調査」(2023年6月)。当社記事【0-12】で解説しています
採用動画は就活生の6割以上が参考にしているという調査結果を示す図版
就活生の6割以上が、企業選びで採用動画を参考にしています

当社サイトの実測|採用で、実際に検索されている言葉

📌 このセクションの要点当社サイトのSearch Consoleを12か月ぶん集計しました。「採用」を含む検索は1,604回表示されています。多いのは事例・ショート・調査データで、チャンネルの作り方や設定はわずか16回(0.9%)でした。

ここは当社の実測データです。他社の記事には無い数字だと思いますので、そのまま載せます。求職者が何を調べているかは、どの動画から作るかを決める材料になります。

※ 表は横スクロールできます

表3:「採用」を含む検索の内訳(当社サイト実測・2025年9月1日〜2026年8月31日)
テーマ表示回数平均掲載順位
「youtube 採用」など、まず全体を知りたい38233.9位
ショート動画・縦型・TikTok29723.6位
調査データ・アンケート26416.5位
成功事例(この記事のテーマ)21759.9位
サムネイル1345.1位
動画の長さ・時間12214.7位
中小企業8641.9位
効果・ミスマッチ8216.1位
チャンネルの作り方・設定16

出典:当社サイト(ytbs.jp)のGoogle Search Console実測値。期間は2025年9月1日〜2026年8月31日の12か月、検索キーワードに「採用」を含むもの(合計1,604表示)。当社サイト1件の数字であり、市場全体の需要を示すものではありません。

読み取れること。求職者が調べているのは「事例」「動画の長さ」「サムネイル」など作るものの中身で、チャンネルの作り方や設定はほとんど調べられていません(1,604表示中16表示)。設定から入るのではなく、1本目の中身を決めるところから始めてください。

事例①運送業・LifeBank|年20名採用、求人媒体費は0円

📌 このセクションの要点愛知県の運送会社・LifeBank株式会社は、2018年春前にYouTubeを始め、2018年・2019年に各年およそ20名を採用されました。求人媒体への広告費は0円。全国から問い合わせが入り、離職率も大きく下がったとうかがっています。

ドライバー不足が続く運送業界で、求人広告にお金をかけても人が集まらない。LifeBank株式会社の古瀬社長も、同じ状況からのスタートでした。

運送業がYouTubeを採用に活用する方法を示す図版
運送業の採用は、仕事の中身を見せることから始まりました

LifeBank様がやったこと

社長が出た

顔と考え方が分かる人がいる。それだけで「この社長の下で働きたい」という応募理由が生まれました。

仕事そのものを見せた

トラックを運転するという仕事の中身を、そのまま撮影。未経験の方が「自分にもできそうか」を判断できる材料になりました。

止めずに続けた

1本や2本ではなく、続けて出し続けたことで、走っているトラックを見た人から声をかけられるようになりました。

結果として、応募は愛知県内だけでなく日本全国から入るようになりました。「運送業は初めてです」という方からの応募も多く、給料や休みの条件ではなく「LifeBankで働きたい」という理由で来られる方が増えたそうです。

採用の入口が変わったことで、離職率も大幅に下がりました。会社の中を動画で見てから応募しているので、入社後のギャップが小さいのだと思います。

YouTubeを始める前は、求人媒体に1,000万円以上をかけて募集していたとうかがっています。それでも人が集まらず、「お金をかけて来てくれるならかけるけれど、それでも来ない」と社長が悩まれていたところからのスタートでした。※ この金額は古瀬社長との対談で語られたものです。年間か累計かの区分は対談内で示されていないため、対談時点の表現のまま記載しています。

なお2020年は、コロナ禍のため採用活動を止められています。ここで挙げている「年およそ20名」は、2018年と2019年の2年間の数字です。

お伝えしておきたいこと。「求人媒体費0円」は、求人媒体に払う広告費が0円という意味です。動画を撮る人・編集する人の人件費は発生します。それでも媒体費と比べて費用を抑えられ、採用できる人の質も上がった、というのが社長のお話でした。

事例②旅館・蘭亭|YouTubeを見た方が入社した

📌 このセクションの要点仙台・秋保温泉の旅館「蘭亭」は2021年2月にYouTubeを開始。YouTubeを見た方が入社されました。さらに採用基準に「SNSに協力できる方」を追加され、情報発信に前向きな方が自然に集まる形になっています。

蘭亭さんの場合、最初から採用のために始めたわけではありませんでした。2021年から集客のために、客室紹介や施設紹介などお客様向けの動画を出していただけです。ところが、その動画を見た方が「ここで働きたい」と応募してこられました。

宿泊業も、人手不足が続いている業界です。求人媒体に出しても集まらないという状況は、運送業と変わりません。そのなかで集客のために始めた動画が、結果として採用にもつながったのがこの事例です。この話は、業界誌『ホテレス』のインタビュー記事でもお話ししています。

旅館・ホテルがYouTubeを採用に活用した実例を示す図版
集客のために始めた動画が、結果として採用につながりました

蘭亭様がやったこと

ありのままを出した

プロが撮った作り込みの映像ではなく、簡易的な機材での撮影。だからこそ「行っても動画のままだろう」と信じてもらえました。

人がにじむ動画にした

紹介している内容は施設でも、スタッフの表情や会話から、職場の空気が伝わっていました。

採用基準を変えた

「SNSに協力できる方」を採用基準に追加。結果として、情報発信に意識の高い方が集まるようになりました。

ほかの宿泊施設の動画は、プロが撮ったきれいに見せる動画が中心でした。入社された方は「いかにも良いところでしょう、という動画ばかりだった」と話しています。蘭亭さんの動画は作り込んでいないぶん、行っても動画のままだろうと信じてもらえました。

入社された方に直接お話をうかがったところ、求人サイトの写真と文章では信じられなかったとのことでした。動画で職場の中を見てから応募しているので、入ってからの「思っていたのと違う」が起きにくく、離職率が低いという効果も出ています。

2社に共通した4つの順番

📌 このセクションの要点業種も規模も違う2社ですが、手をつけた順番は同じでした。①誰に来てほしいかを決める ②現場と人を撮る ③応募までの導線を整える ④続ける。自社に置き換えるときも、この順番で考えてください。

1誰に来てほしいかを決める

LifeBank様は「未経験でもトラックに興味がある人」、蘭亭様は「職場の雰囲気を大事にする人」。ここが決まっていないと、動画の中身が決まりません。自社なら:募集職種と、来てほしい人を1文で書き出してください。

2現場と人をそのまま撮る

2社とも、作り込んでいません。仕事の中身と、そこにいる人。この2つが映っていれば十分でした。自社なら:1日の仕事の流れを、スマホで撮るところから始めてください。

3応募までの導線を整える

動画を見て気になった人が、次にどこへ行けばいいのか。チャンネルの概要欄とリンク欄、動画の説明欄で、採用ページまで迷わせないことが必要です。自社なら:リンクの一番上を採用ページにしてください。

4続ける

1本で結果が出た会社はありません。2社とも、数年単位で出し続けています。自社なら:月に何本出すかを先に決めて、担当を1人置いてください。

共通しなかった3つ|再生回数・編集・専用チャンネル

📌 このセクションの要点2社に共通していなかったものも書いておきます。再生回数を目標にしていない、編集を作り込んでいない、採用専用チャンネルを作っていない。この3つです。よくいただくご相談の裏返しでもあります。

再生回数を追っていない

2社とも、再生回数や登録者数を目標にしていません。見るのは応募が来たかどうかです。10回しか再生されていない動画も普通にあります。

編集を作り込んでいない

テロップやBGMを凝る時間があるなら、本数を増やす。蘭亭様の場合は、作り込まなかったことが信用される理由になりました。

採用専用チャンネルを作っていない

2社とも、会社のチャンネルの中で採用の動画を出しています。分けると本数も登録者も分散し、設定の手間も二重になります。

「うちは動画が下手だから」と言われることがあります。ですが2社を見る限り、上手さは条件に入っていません。むしろ、きれいすぎる動画は疑われることもあります。

自社で始めるなら、最初の1本はこれ

📌 このセクションの要点最初の1本は「1日の仕事の流れ」をおすすめしています。就活生312名の調査でも、見たい動画の1位が「1日の流れ」61.9%でした。以下のチェックリストの順に進めてください。
  • 来てほしい人を1文で書く(例:未経験でも、体を動かす仕事が好きな方)
  • 1日の仕事の流れを、スマホで撮る(朝の出社から退社まで。編集は最低限)
  • 実際に働いている社員に、1人だけ出てもらう(役職者でなくてよい)
  • チャンネルのリンクの一番上を、採用ページにする
  • 月に出す本数を決めて、担当を1人置く

この5つが終われば、2社がやったことの入口には立てています。あとは続けるだけです。

よくある質問(FAQ)

FAQ採用動画の成功事例について、ご相談でよくいただく質問にお答えします。数字の定義と、よくある誤解が中心です。
Q採用動画の成功事例は何社ありますか?
当社が支援した企業のうち、採用の成果を確認できているのは2社です。運送業のLifeBank株式会社と、旅館の秋保温泉「蘭亭」です。
Q「年20人採用」は、何に対する数字ですか?
年間の採用人数です。LifeBank株式会社で、2018年と2019年に各年およそ20名を採用されました。募集枠に対する割合ではありません。
Q求人費0円とは、費用がまったくかからないという意味ですか?
いいえ。求人媒体に払う広告費が0円という意味です。撮影や編集を担当する社員の人件費は発生します。
Q再生回数が少なくても、採用に効果はありますか?
あります。2社とも再生回数を目標にしていません。見るのは応募が来たかどうかで、再生回数が10回程度の動画も普通にあります。
Q採用専用のチャンネルを、別に作った方がいいですか?
2社とも作っていません。会社のチャンネルの中で採用の動画を出しています。分けると本数も登録者も分散し、設定や申請も二重になります。
Q就活生は、採用動画を見ているのですか?
24卒就活生312名の調査では、6割以上が企業選びで採用動画を参考にし、視聴後に志望度が上がった方が70.8%でした。見たい動画の1位は「1日の流れ」61.9%です。
Q集客や売上の成功事例も知りたいのですが。
別の記事にまとめています。動画マーケティングの成功事例と、業種別のYouTube活用事例集をご覧ください。この記事は採用の成果に限定しています。

まとめ

  • 採用の成果が確認できているのは2社。運送業のLifeBank株式会社と、旅館の秋保温泉「蘭亭」です
  • LifeBank様は2018年・2019年に各年およそ20名を採用。求人媒体への広告費は0円でした
  • 蘭亭様はYouTubeを見た方が入社。採用基準に「SNSに協力できる方」を加えられました
  • 2社に共通していたのは順番。①来てほしい人を決める ②現場と人を撮る ③応募導線を整える ④続ける
  • 共通していなかったのは、再生回数・凝った編集・採用専用チャンネルの3つです
  • 最初の1本は「1日の仕事の流れ」から。スマホで十分です
60分・無料

自社の採用でも動画が効くか、60分でご一緒に確認します

「うちの業種でも人が採れるのか」「何から撮ればいいのか」。Zoomでヒアリングし、現状に合わせた進め方をご提示します。売り込みはいたしません。

※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。

▶ 執筆者「YouTubeコンサルタント 酒井大輔」の詳しいプロフィールを見る