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ITコーディネータ資格の更新・実践力ポイント制度|維持費とつまずき所を当事者が解説
- 更新手続料:22,000円/年(税込) ※初回更新は不要・毎年4〜5月に手続き
- 必要ポイント:実践力ポイント 年10以上 ※4/1〜翌3/31に取得、更新するとリセット
- フォローアップ研修:認定後3年以内に3講座(うち2講座以上は集合研修)※以降は不要
- かかる時間:活動しだい ※日々のITC実務が中心ならほぼ本業の中で完結できる
- 混同注意:協会会員(年会費)の更新は別物 ※会員は任意。資格維持に必須なのは「資格の更新」だけ(後述)
更新制度のしくみ(期間・必要ポイント・種類)
まず大前提として、ITコーディネータは更新のある資格です。運転免許のように有効期限があり、放置すると失効します。ここが「取得を検討している人」にとって見落としやすいポイントで、後で「こんなに手間があるとは」とならないよう、しくみを先に押さえておきましょう。
更新の4つの条件
ITCAの公式サイト「資格を維持するには?」では、資格を維持するための更新条件が次の4項目で示されています(2026年7月時点)。
1実践力ポイント10以上
更新前年度の実践力ポイントの合計が10ポイント以上あること。ポイントは活動に応じて貯まります(詳しくは次章)。
2実務活動アンケート
更新前年度の「実務活動アンケート」を提出していること。アンケートは更新手続きの中で回答します。
3更新手続料の入金
更新手続料22,000円(税込)が入金されていること。初回更新は不要で、翌年以降は毎年必要です。
4フォローアップ研修
資格認定後3回目の更新まで(=3年度以内)にフォローアップ研修3講座を受講完了(うち2講座以上は集合研修)。一度満たせば以降は不要です。
出典:ITコーディネータ協会(ITCA)「資格を維持するには?」(2026年7月時点で確認)。https://www.itc.or.jp/authorize/keep/ ※制度は改定されることがあります。手続きの正式な内容・最新情報は必ずITCA公式でご確認ください。
年度のイメージ(いつ・何をするか)
図:ITC資格の1年(4月始まりの年度管理)
特に注意したいのが、更新するとポイントがリセットされる点です。「今年たくさん貯めたから来年は楽」とはならず、毎年コンスタントに10ポイントを積むのが基本になります。また、3月に認定を受けた人は翌月からもう新年度なので、認定直後から更新を意識しておくと安心です。
補足:資格認定から3年度を過ぎ、5年目以降の更新条件は「10ポイント取得」「更新料の支払い」「実務活動アンケートの回答」の3つになります(フォローアップ研修は最初の3年間で受講完了すれば以降は不要)。出典:ITCA「資格を維持するには?」(2026年7月時点)。
混同注意:「資格の更新」と「協会会員の更新」は別物
※ 横スクロールできます
| 項目 | ① ITC資格の更新 (この記事のテーマ) | ② 協会会員(年会費)の更新 |
|---|---|---|
| 目的 | ITCの資格を維持する | 協会の会員資格を維持する |
| 必須か | 全ITCに必須 | 任意(未加入でも資格維持は可) |
| 費用 | 更新手続料 22,000円(税込)/年 | 個人正会員 10,000円/年(協賛会員は3,000円/年) |
| 頻度 | 毎年 | 毎年 |
| 主な内容 | 実践力ポイント10・アンケート・(初期は研修) | 総会参加・議決権、セミナー優待・会報など |
出典:ITCA「資格を維持するには?」および「入会案内」(個人正会員 年会費10,000円/協賛会員3,000円)。いずれも2026年7月時点で確認。入会案内
「毎年お金を払っている」と一括りにすると混乱しますが、資格維持に必須なのは①の資格更新だけ。②の協会会員はあくまで任意で、協会運営への参加やセミナー優待などのメリットを求める人向けです。実は私自身、最初はこの2つをよく混同していました。同じように迷う方が多いので、ここで切り分けておきます。
ポイントの貯め方と当事者のリアル
「更新のたびに高いお金を払って研修に行かないといけないの?」——検討者からよく出る不安ですが、実際はもっと柔軟です。ITCAが公開している“取得しやすいポイント”の例には、次のようなものがあります(2025年度・2026年6月更新の公式情報より)。
※ 横スクロールできます
| ポイントになる活動(例) | ポイントの目安 | メモ |
|---|---|---|
| ITCのビジネス実践活動 | 最大6P | 日常の業務でITCスキルを活かしデジタル経営を推進した活動 |
| 社内研修・外部セミナー・展示会に参加 | 4時間で1P換算 | 協会以外の研修・セミナーでも取得可(4時間未満でも登録可) |
| 研修・セミナーの講師をする | 講師で取得可 | 数名の勉強会でもOK。IT以外の内容でも登録可能 |
| ITCA研修(eラーニング) | 0.25〜0.5P | 無料のeラーニングもある |
| 協会機関誌「架け橋」の購読 | 1号1P | 年間最大2Pまで |
| ITC Web Conference(A/Bパック) | 1パック2P | 両方受講で最大4P |
出典:ITCA「今から間に合う実践力ポイント(2025年度ポイント)」2026年6月4日更新。https://www.itc.or.jp/news/PointCatch.html ※点数・区分は年度により変わります。正式な一覧は資格更新ガイドラインをご確認ください。

ポイントで見落とされがちなのが、「ITCのビジネス実践活動」で最大6ポイントという枠です。これは机上の研修ではなく、普段の仕事でITCとしての支援・実践をしていれば、それ自体がポイントになるという考え方。実務でITCをやっている人ほど、更新は自然にクリアしやすい設計になっています。
当事者(酒井)の場合:どこでポイントが貯まっているか
私自身、毎年この制度で資格を更新しています。特別に「ポイントのためだけの活動」を足しているというより、もともとやっている仕事や役割が、そのままポイントになっているという感覚に近いです。具体的には、次のような対応になります。
1研修・セミナーの講師
ITCA研修などで講師を務める機会があり、「講師をする」こと自体がポイント対象。人に教える活動が維持につながります。
2日々のITC実務
中小企業のDX・動画・生成AI支援といった本業のITC実践活動が「ビジネス実践活動」の枠に当てはまります。
3届出組織での活動
ITC中部(届出組織)の理事としての地域活動・コミュニティ活動も、ITCとしての実践の一部です。
つまり、「本業でITCとして動いている」「人に教える」「地域や組織で活動する」——この3つのどれかを普通にやっていれば、更新は思ったより難しくないというのが当事者としての実感です。逆に言えば、資格を取っただけで何も活動しないと、毎年のポイント集めが“作業”になってしまいます。この違いは大きいです。
実務が多い人・少ない人で、ポイントの貯め方は変わる
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| タイプ | 主なポイントの貯め方 | 当事者から見た実感 |
|---|---|---|
| 実務が多い人 | 日々のITCビジネス実践活動(最大6P)・講師・執筆など | 本業の中で自然にクリア。心配はほぼない |
| 実務が少ない人 | 支援機関(届出組織)の勉強会・委員会・総会への参加、研修受講、機関誌購読 | “活動の場”を持つことで計画的に確保 |
私はITC中部(届出組織)の理事を務めていますが、届出組織には勉強会・委員会・総会といった活動の場があり、こうした場への参加が実践活動やポイントにつながります。「独立したばかりで実務がまだ少ない」「社内でITCを使う場面が限られる」という人ほど、地域の支援機関に関わることで、ポイントの不安を解消しつつ、人脈や学びも同時に得ている——これが現場で見てきた実感です。更新を“義務”ではなく“活動のきっかけ”に変えられるかどうかが、続けやすさの分かれ目になります。
「更新の手間より、活かし方を知りたい」という方へ
維持コストは、資格を“使っている”人ほど負担に感じにくくなります。ITCの活動の広げ方や届出組織の関わり方は、地域コミュニティの実例が参考になります。当事者の活動の中身を、ITC中部の紹介ページでご覧いただけます。
▶ ITC中部とは|届出組織の活動・ケース研修を理事が解説費用と時間の正直な目安(更新料と年間コスト)
ここが本記事でいちばん正直にお伝えしたい部分です。維持コストを曖昧にせず、「年間いくら・どれくらいの手間か」を先に知っておけば、取る価値があるかを自分で判断できます。
年間の維持コスト早見表
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| 費目 | 金額・目安 | 必須か | メモ |
|---|---|---|---|
| 更新手続料 | 22,000円(税込)/年 | 必須 | 初回更新のみ不要。毎年4〜5月に入金 |
| 実践力ポイント取得 | 0円〜(活動しだい) | 必須(年10P) | 実務活動・無料eラーニング・外部の無料セミナーでも取得可 |
| フォローアップ研修 | 受講料は講座による | 認定後3年のみ | 3講座(うち2講座以上は集合研修)。以降は不要 |
| 実務活動アンケート | 0円 | 必須 | 更新手続きの中で回答 |
| かかる時間 | 活動により変動 | — | 実務中心ならほぼ本業内/研修中心なら年数十時間の目安 |
金額は2026年7月時点でITCA公式に記載の更新手続料(22,000円・税込)に基づきます。フォローアップ研修やITCA研修の受講料は講座により異なるため、金額は明記していません。正式な費用はITCA公式でご確認ください。「時間」は活動の組み合わせによる当社の一般的な目安であり、公式の基準ではありません。
/年・初回更新は不要
実践力ポイント
更新手続き期間
つまずき所と対策3つ(更新忘れ・失効を防ぐ)
つまずき①:更新でポイントがリセットされるのを知らない
対策:「一度貯めれば繰り越せる」と誤解しがちですが、更新するとポイントはリセットされ、また新年度分の取得が必要です。年度が替わったら早めに“今年の10ポイントの貯め方”を決めるのがコツ。実務活動・無料eラーニング・機関誌購読など、無理なく積める方法を年間計画にしておくと安心です。
つまずき②:フォローアップ研修の期限を逃す
対策:資格認定から3回目の更新まで(=3年度以内)に3講座(うち2講座以上は集合研修)を受講完了しないと、自動的に資格失効となります。ポイントとは別の要件なので見落としやすいポイント。認定された年に「いつ・どの講座を受けるか」を先に押さえておくのが確実です(一度完了すれば以降は不要)。
つまずき③:更新手続き期間(毎年4〜5月)を逃す
対策:更新手続きは毎年4〜5月の2か月間のみ。この窓を逃すと更新できません。3月に認定を受けた人は翌月からもう新年度なので特に注意。カレンダーに「4月=ITC更新」を毎年の予定として登録しておけば、うっかり失効を防げます。
更新手続きの流れ(毎年4〜5月=更新期限)
年度内に実践力ポイントを10以上ためる
4/1〜翌3/31の間に活動でポイントを取得し、ITC+メンバーページで登録します(協会主催研修や機関誌購読は協会側で自動登録されます)。
4〜5月にメンバーページで更新申請
ITC+メンバーページにログインし、「ITC資格更新」から手続きを開始します。手続きができるのは毎年4〜5月の2か月間のみです。
実務活動アンケートに回答する
更新手続きの中で、前年度の実務活動アンケートに回答します。
更新手続料22,000円(税込)を入金して完了
入金が確認されると更新完了です(初回更新は更新料が不要)。※資格認定〜3年目は、これに加えてフォローアップ研修3講座(うち2講座以上は集合研修)の受講完了が必要です。
上記は流れの概要です。実際の操作手順・最新の画面は、ITCAの資格関連手続きおよびオンラインヘルプでご確認ください(制度・手続きの一次案内はITCA公式が正)。
失効を防ぐ「年間チェックリスト」
- 年度が替わったら「今年の10ポイントの貯め方」を先に決める(実務・無料eラーニング・機関誌など)
- 取得したポイントはメンバーページで随時登録する(更新でリセットされる点に注意)
- カレンダーに「毎年4〜5月=ITC資格更新」を固定予定として登録する
- 資格認定〜3年目は、フォローアップ研修3講座(うち2講座以上は集合研修)の期限を確認する
- 更新手続料22,000円(税込)の入金を4〜5月内に済ませる
- 「協会会員(年会費)の更新」と混同しない(別物・任意)
- 万一失効しても、復帰制度・休止制度があることを覚えておく
※ 当社が“うっかり失効”を防ぐために整理したチェック項目です。ご自由にお使いください。
更新する価値はあるか(当事者の答え)
「毎年お金と手間をかけて維持する意味はあるのか?」——正直な問いです。私の答えは、使う人にはある、使わない人には薄い。身も蓋もないようですが、これがいちばん誠実だと思います。
特に価値を感じるのが、届出組織での活動です。ITCには全国に地域コミュニティ(届出組織)があり、そこでの勉強会・ケース研修・他のITCとの交流は、単なるポイント取得以上のものをもたらします。私はITC中部の理事として活動していますが、同じ立場の専門家とつながり、実践事例を持ち寄れること自体が、維持コストを上回る価値だと感じています。更新のための活動が、そのまま自分の仕事や学びになる——この循環に入れるかどうかが分かれ目です。
逆に、資格を肩書きとして持つだけで実務にも活動にも使わないなら、毎年の更新は負担に感じるでしょう。その場合は「休止制度」で一旦止めるという選択肢もあります。大切なのは、取得前に“自分は使うのか”をイメージしておくことです。
あわせて読みたい
▶ 「取る難易度」についてはITコーディネータの難易度と勉強時間で解説しています。取るより続けるほうが難しい、というのが正直な実感です。
よくある質問(FAQ)
QITコーディネータ資格に有効期限はありますか?+
Q更新に必要な実践力ポイントは何ポイントですか?+
Q更新にかかる費用はいくらですか?+
Qポイントはどうやって貯めますか?+
Q更新手続きの時期はいつですか?+
Qフォローアップ研修は必ず受けないといけませんか?+
Qうっかり資格を失効させたらどうなりますか?+
Q資格を更新し続ける価値はありますか?+
QITCの資格更新と、協会会員(年会費)の更新は違いますか?+
Qポイントが足りず更新できない場合はどうなりますか?+
まとめ
- ITC資格は4月始まりの年度管理で、資格維持には原則毎年の更新が必要(2026年7月時点・ITCA公式)。
- 更新の主な条件は「前年度に実践力ポイント10以上」「更新手続料22,000円(税込)」「実務活動アンケート」。最初の3年はフォローアップ研修3講座も。
- ポイントは研修だけでなく、日々のITC実務・講師・地域活動などでも貯まる。無料の方法もある。
- 必ずかかるお金は更新料22,000円/年(初回除く)。実務で使う人ほど維持コストは軽く感じる。
- つまずき所は「ポイントのリセット」「フォローアップ研修の期限」「4〜5月の更新期間」の3つ。失効しても復帰・休止制度がある。
制度の全体像や取得のメリット・難易度・費用については、総まとめのピラー記事もあわせてご覧ください。
資格の「取る前」も「取った後」も、当事者の視点で。
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※ 制度の正式な手続き・最新情報はITコーディネータ協会(ITCA)公式サイトをご確認ください。



















