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競合がAIで記事を量産…焦るべき?Claudeで1,170本作り、609本を検索から下げた運営者の答え
- 当社の実数:累計制作1,170本超/いま公開しているのは650本/検索から下げたのは609本(2026年8月22日時点)
- 作った記事の約52%を、自分で検索から外しました。そのあと平均掲載順位は8.18→7.45へ(前42日・後43日・日本のみ)
- Googleが問題にしているのは「AIで書いたこと」でも「本数が多いこと」でもありません。順位目的で価値の薄いページを大量に作ったことです
競合が量産している。焦るべきか──先に結論
ここ1〜2年で、生成AIは記事の下書きを数分で作れるようになりました。これまで1本に数時間かけていた作業が大幅に短縮され、「とにかく本数を増やす」ことのハードルが一気に下がったのです。競合サイトの更新が急に増えたと感じるなら、その通りだと思います。
ただ、そこで「うちも量産しないと検索で埋もれる」と焦る前に、確かめてほしいことがあります。そもそも、あなたの会社のサイトには、いま何本の記事があるでしょうか。そして、そのうち何本が「読者の役に立っている」と自信を持って言えるでしょうか。
この質問に答えられない会社は、少数派ではありません。総務省の調査でも、日本の中小企業のうち47.6%が生成AIの「活用方針を明確に定めていない」と回答しています(大企業は25.8%)。方針が決まっていないところに本数だけ足しても、増えるのは管理する対象だけです。
出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」第Ⅰ部第1章第2節(2)企業におけるAI利用の現状(図表Ⅰ-1-2-13 生成AIの活用方針策定状況・企業規模別)。調査は総務省(2025)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」、日本 n=515(中小企業143社・大企業372社)。
「何本あればいいのか」に、自社の実数で答えます
(2026年8月22日時点)
(2026年8月22日実測)
(noindex・運用記録の累計)
数字の読み方(この記事では最後までこの意味で使います)
累計制作1,170本超=2021年から作った記事の総数。公開650本=いま検索エンジンに見せている本数。noindex 609本=「検索結果に表示しないでください」とGoogleに伝えた記事の累計です。削除ではありません。サイトには残したまま、検索の対象からだけ外しています。数字はすべて時点を添えています。

では「何本必要か」の答えは
必要なのは「何本あるか」ではなく、「読者の役に立っている記事が何本あるか」です。当社の場合、その答えが650本でした。1,170本のままだったころより、いまのほうが検索での露出は増えています。
もし競合の本数が気になっているなら、比べる相手を変えてみてください。比べるべきは競合の本数ではなく、自社の「役に立っている記事の本数」の推移です。
図1:当社の記事の内訳(2026年8月22日時点)
「609本」と「594本」は、別の作業です
当社の片付けには2種類あります。ひとつは検索から下げる(noindex)=累計609本。もうひとつは、すでに別ページへ引っ越し(301転送)を済ませたのに公開のまま残っていた記事を下書きに戻す=594本(2026年8月13日)です。どちらも削除ではありません。やり方も対象も違うので、本数を足し引きしないでください。選び方と作業手順は 古い記事はAIにも読まれる にまとめています。
統計でも「記事の量産」は期待を下回っています
※ 横スクロールできます
| 用途 | 使用中 (計) | 期待を 上回る | 期待を 下回る | 導入予定 はない |
|---|---|---|---|---|
| メールや議事録、資料作成等の補助 | 47.3% | 8.8% | 7.5% | 26.2% |
| 社内向けヘルプデスク機能 | 44.6% | 9.7% | 7.5% | 31.7% |
| 企画のアイデア出し・シミュレーション | 42.1% | 7.5% | 8.4% | 32.6% |
| 広報コンテンツの作成 | 36.7% | 6.8% | 8.4% | 41.2% |
| 自社製品・サービスへの機能組み込み | 35.6% | 6.1% | 10.2% | 39.6% |
出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」データ集・関連データ(生成AIの業務利用状況/日本 n=442)。「使用中(計)」は公表4区分を当社で合算した値です。母数は「自社のAI活用方針を知っている」と回答した人。
読み方はシンプルです。記事づくりに生成AIを使っている会社は3社に1社ほど。そのうち「期待を上回った」と答えたのは6.8%しかいません。量産が効かないのは、あなたの会社だけの話ではないということです。
ここで大事なのは、この数字は「AIで記事を作るな」という意味ではないということ。当社もClaudeで記事を作っています。期待を下回るのは、渡し方と使いどころが決まっていないときです。
Googleが評価しているのは「量」ではありません
Googleは2024年3月のスパムポリシー更新で、「大量生成されたコンテンツの不正使用(scaled content abuse)」を明確に定義しました。対象として挙げられているのは「生成AIツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること」です。
裏を返せば、価値を付加していれば本数は問題になりません。「記事は多いほど有利」という感覚も、「AIで書くと不利」という感覚も、どちらも現在の前提ではありません。
出典:Google 検索セントラル「スパムに関するポリシー(大量生成されたコンテンツの不正使用)」(2026年7月時点。仕様は変わり得るため最新は公式でご確認ください)。
※ 横スクロールできます
| 観点 | 「量」で追う戦略 | 「質・独自性」で差別化する戦略 |
|---|---|---|
| 評価のされ方 | 似た記事が増え、自社内で食い合う | 1テーマ1記事で評価が集中 |
| 競合との関係 | 本数の勝負になり、資本力で決まる | 本数では並べないが、中身では真似されない |
| AIからの扱い | どこにでもある一般論として埋もれる | 根拠として引用されやすい |
| 運用コスト | 増えるほど管理と整理の負担が増える | 本数が少ないぶん、育て続けられる |
外部データも同じ結論です
(Semrush・約42,000ページ)
=「人間主導+AI補助」
上位に来ているのは“AIで量産した側”ではなく、“人が一次情報と検証を加えた側”でした。
出典:Semrush「Does AI Content Rank Well in Search?」(約42,000ページ・224名のSEO専門家調査/2025年)。※AI判定には技術的限界があり、あくまで傾向値です。

▶ 「AIで書いた記事はGoogleにバレるのか、ペナルティになるのか」というリスク面の疑問は AI記事はバレる?ペナルティになる? で扱っています。
実話:Claudeで1,170本作って、609本を検索から下げた
そもそも「noindex」とは
そのページを「検索結果に表示しないでください」とGoogleに伝える設定のことです。タイトルには短く「下げた」と書いていますが、記事を削除したのではありません。サイトには残したまま、検索の対象からだけ外しています。畑でいう「間引き」のような整理作業だと考えてください。
なぜ609本も下げたのか
理由は1つです。「読者の役に立っていない記事を残すことは、サイト全体の信頼をむしろ下げる」と判断したからでした。似た記事が並んでいると、どれを評価すればいいのかが分からなくなります。これは検索エンジンにとっても、AIにとっても、そして読者にとっても同じです。
作業はClaudeと一緒に進めました。1本ずつ実際に開いて中身を確認し、下げる/残すを判断していく――人力だけなら現実的でない量でしたが、Claudeに調査と一覧化を渡すことで回せるようになりました。


図2:本数を追った時期から、整理して伸びるまで
下げたあと、何が動いたか──数字で
※ 横スクロールできます
| 指標 | 整理の前 | 整理のあと |
|---|---|---|
| サイト全体の平均掲載順位 | 8.18 | 7.45 |
| 1日あたりの検索表示回数 | 8,525回 | 11,710回(+37%) |
| 公開している記事数 | 1,000本超 | 650本(2026年8月22日実測) |
⚠ 測定の条件です。比較した期間は前=2026年5月16日〜6月26日(42日)/後=2026年7月4日〜8月15日(43日)、対象は日本のみ。これは2026年7月に整理した分の結果で、8月13日に下書きへ戻した594本の効果は、まだ入っていません(9月上旬に追記予定)。同じ期間に他の施策も動いているため、整理だけが理由とは断定できません。出典:当社サイトのGoogle Search Console実測。この整理の詳しい経緯と、他に何が動いて何が動かなかったかは 生成AIの活用事例|やってみて数字が動いた5つと、動かなかった3つ にまとめています。※ 数字は時系列の記録であり、順位の変動には他の要因も含まれます。
(直近16か月・GSC実測)
(直近16か月・GSC実測)
(GA4・広告ほぼ0)


ただし、表示が増えることは成果ではありません
正直に書いておきます。同じ時期の31日比較では、表示回数が約35%増えたのに対し、クリックは13%しか増えていません。SEOの報告書では表示の増加を成果として書きがちですが、見るべきはクリックのほうです。当社も以前、表示が増え続けているのに問い合わせが1件も増えていない状態を、長く見過ごしていました。
上位9本を見て気づいたこと:当事者が1社もいない
これは批判ではありません。事業として当然のことです。ただ、「量産すべきかどうか自分で決めたい」という読者にとっては、判断材料が片側からしか出てこないということでもあります。
そして気づいたのは、自分で量産して、自分で609本を検索から下げた当事者は、この9本のなかに1社もいなかったことです。Googleのポリシーの解説も、調査データの引用も、どの会社にも書けます。書けないのは、「やってみて、半分下げることになった」という自分の記録だけです。
ためしに、もうひとつの言い方でも調べてみました。「企業ブログ 記事数」で上位に出てくる9本です。こちらは8本が個人ブログの収益ノウハウか、記事制作を請け負う会社の記事でした。「目安は100記事」といった一般論はどこにでもあります。ところが、自社サイトに何本あって、そのうち何本を公開しているのかを書いている記事は、1本もありませんでした。
※ 横スクロールできます
| 要素 | 上位9本 | この記事 |
|---|---|---|
| Googleのポリシー解説 | ◎ ほぼ全社 | ○ |
| 調査データの引用 | ◎ ほぼ全社 | ○ |
| 「目安は◯記事」という一般論 | ◎ ほぼ全社 | — 書きません |
| 自社サイトの累計制作数と公開数 | × 0本 | ◎ 実数を公開 |
| 記事を「減らした」側の記録 | × 0本 | ◎ 609本 |
| 減らしたあとの数字 | × 0本 | ◎ 8.18→7.45 |
※ 2026年8月22日に「AI記事 量産」「企業ブログ 記事数」で上位に表示された記事を、当社が実際に開いて確認したものです。各社の記事を否定する意図はありません。
だからこの記事では、一般論を短く済ませて、自社の数字に紙面を使っています。もし他の記事と読み比べるなら、「その会社は、自分のサイトで何本作って、いま何本公開しているのか」を探してみてください。書いてある記事は、そう多くないはずです。
量産の時代に、むしろ価値が上がるもの
検索の入口が、Googleの結果一覧からAIの回答へと広がりつつあります。AIが答えを作るとき、根拠として引用したいのは「どこにでもある一般論」ではなく「独自の一次情報を持つ発信源」です。
ある研究では、AIの回答で引用された箇所の約44.2%が、本文の“最初の30%”から抽出されていたとされます。結論を先に書くことが、そのまま引用されやすさにつながる、ということです。
出典:arXiv:2509.10762(2025年)。
実証:一次情報を詰めた記事群は、CTRが約1.8倍でした
これは当社の実データです。同じ3か月間で、サイト全体と、一次情報を詰めた記事群(生成AI・ITコーディネータ系)を比べました。
※ 横スクロールできます
| 対象 | クリック | 表示 | 平均CTR | 平均順位 |
|---|---|---|---|---|
| サイト全体 | 1.08万 | 93万 | 1.2% | 7.8 |
| 一次情報の記事群のみ | 289 | 1.3万 | 2.2% | 11.3 |
出典:当社サイトのGoogle Search Console(2026年5月16日〜8月15日)。一次情報の記事群は、URLに「itc」を含むページで絞り込んだ値です。
順位は全体より下(11.3位)なのに、CTRは約1.8倍。つまり「順位が低くても選ばれている」ということです。一般論の記事は上位に出ても素通りされ、自社にしかない話は、下のほうにあってもクリックされます。本数を追うより、ここを増やすほうが確実だと考えている理由です。


なお、AIに引用されやすい書き方には共通点があります。ひとつは結論を先に書くこと。上で触れたとおり、引用は本文の前のほうから抜かれやすいからです。もうひとつは、自社の一次情報を自分のサイトに、整理して置いておくことです。
▶ 検索とAIの関係そのものを整理したい方は 生成AI時代のSEO・LLMO対策(考え方の総まとめ)へ。/ AI Overviewに載る条件と消える理由、AIが答えるとアクセスは減るのか、SEOはオワコンなのか もあわせてどうぞ。
▶ 自社の情報がAIにどう見えているかは、無料で確かめられます。手順は AIに自社がどう出るかの調べ方 へ。/ すでに書いたAI記事が評価されないときの直し方は AI記事が評価されない理由と改善 にあります。
焦らないための対応3つ
1自社の一次情報を棚卸しする
お客様の事例、実際に出た数字、うまくいかなかった経験。他社が書けないものが、社内に必ずあります。まずは書き出すところから。
2少数精鋭+整理で1本を深くする
薄い記事を増やすより、検索意図が重なる記事を一本化する。まず自社の記事が食い合っていないかを見直すほうが、投資対効果は高いはずです。
3AIに自社がどう出るかを定点で確認する
検索順位だけでなく、AIが自社をどう説明しているか。月1回でも見ておくと、直すべき場所が分かります。
当社が609本を検索から下げて学んだのは、「増やす」より「整理する」ほうが結局は効くということでした。最初から「増やす」より「深く・整理する」ほうが、遠回りに見えて近道です。
「競合の量産に、うちはどう向き合うか」を整理しませんか
この記事の考え方は、そのままご自身で試せます。自社の記事が何本あって、そのうち何本が役に立っているのか――そこから一緒に見ていくこともできます(押し売りはありません)。
では、どの記事を下げるのか
※ 横スクロールできます
| 読む順番 | 記事 | 扱っていること |
|---|---|---|
| 1本目(この記事) | 企業ブログの記事数は何本必要か | 増やすべきかの判断。競合の量産にどう向き合うか、自社は何本あればいいのか |
| 2本目 | 古い記事はAIにも読まれる | どの記事を、どういう基準で下げるか。作業の実行記録と、下げたあとに何が起きたか |
図3:この記事と、整理の実行記事の役割分担
当社の見解:AIは効率化の道具、戦略と一次情報は人間
“生成AIの本当の価値は、文章を速く書けることではなく、「お客様目線」での発信を“自動化”してくれること。専門知識を持つ会社ほど“自分が言いたいこと”を書いてしまう――そこを、AIが自然に整えてくれる。”
―― ITコーディネータ・酒井大輔の考え方(著書ほか)問題は「AIを使うかどうか」ではなく、「薄い記事の量産」に使うのか、「一次情報を届ける記事を深く作る」ことに使うのか――という一点に尽きます。生成AIがもたらした本当の変化は、一次情報を持つ人が、それをお客様目線でより速く・広く届けられるようになったことだと考えています。

▶ ClaudeでWordPressを直接操作して入稿まで任せる方法は ClaudeでWordPressを直接操作する(MCP連携)、お客様の会社で実際にどう変わったかは Claudeに「仕事」を任せたら、ECの売上が過去最高に にあります。
次に読む
よくある質問(FAQ)
Q企業ブログの記事は、何本あればいいですか?+
Q競合がAIで量産しています。うちも本数で追うべきですか?+
Qなぜ609本もの記事を、自分で検索から下げたのですか?+
Qnoindexは記事を削除することですか?+
Q記事を減らすと、アクセスも減りませんか?+
QAIで書いた記事は、Googleにペナルティを受けますか?+
Q「大量生成されたコンテンツの不正使用」とは何ですか?+
Qどの記事を下げればいいか、基準はありますか?+
Q表示回数が増えていれば、成果が出ていると考えていいですか?+
Q結局、AIで記事を作るのは良いのですか、悪いのですか?+
まとめ・競合の量産に、どう向き合うか
- 当社の実数:累計制作1,170本超/いま公開650本/検索から下げた累計609本(2026年8月22日時点)。
- 作った記事の約52%を、自分で検索から外しました。削除ではなく、検索の対象から外す整理です。
- 整理のあと、平均掲載順位は8.18→7.45、1日の表示は8,525→11,710回(+37%)。(前42日・後43日・日本のみ)
- ただし表示は成果ではありません。同時期の比較で、クリックは13%しか増えていません。
- Googleが問題にしているのは本数ではなく、価値を付加しない大量生成です。
- 次は「どの記事を下げるか」。選び方と作業記録は、2本目の記事にまとめてあります。
自社の記事は何本あって、何本が役に立っていますか
競合の本数を気にする前に、自社の内訳を出すところからです。60分の無料診断では、その場で一緒に見ていきます。押し売りはありません。
※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。




















