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AIで「探し方」が変わった。ググらない時代に、中小企業が知っておくべき変化と3つの対策
- 変わったのは「調べ物」の入口。用語の意味や一般的なやり方は、AIが要約で答えるため、サイトを開かず完結することが増えた。
- 変わらないのは「指名・信頼・一次情報」の価値。むしろAIが要約する時代ほど、「引用元として選ばれる情報」の価値は上がっている。
- 中小企業がやるべきは3つ=①自社がAIにどう出るかを知る ②自社にしかない一次情報を発信する ③名前で指名される理由をつくる。
この記事の役割(姉妹記事との分担)
AI検索まわりの話題は範囲が広いため、当サイトでは目的別に記事を分けています。本記事は「探し方の変化を知る入口」です。より踏み込んだテーマは、それぞれの専門記事に用意しています。
▶ AIが答えると自社サイトのアクセスは減る?(減るクエリと守り方)
何が起きているか——数字で見る「探し方」の変化
まず、いま何が起きているのかを数字で確認しましょう。ポイントは、「検索して10本のリンクから選ぶ」というこれまでの探し方の一部が、AIによる要約で置き換わり始めていることです。2026年時点では、Googleの「AIによる概要(AI Overview)」の表示拡大に加え、ChatGPT・Gemini・Perplexityといった対話型AIに直接たずねる人も増えています。代表的な調査は、次のような行動の変化を示しています。
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| 調査 | 対象・条件 | わかったこと |
|---|---|---|
| Ahrefs(2026年2月) | AIによる概要が表示されるKWの検索1位を、導入前後(2023.12→2025.12)で比較 | 1位のクリック率が グローバル約58%減/日本約38%減 |
| Pew Research(2025年) | 米国成人の実際の閲覧データを分析 | AI要約が出るとリンクのクリックは 15%→8%(=ほぼ半分) |
| Seer Interactive | 情報取得型キーワードの1位ページのCTR | 1.76%→0.61%(前年比 約61%減) |
出典:Ahrefs「Update: AI Overviews Reduce Clicks by 58%」(Ahrefs・2026年2月/日本市場の約38%減はAhrefs pte. ltd. プレスリリース)、Pew Research Center(2025年7月)、Seer Interactive(情報取得型KWの分析)。数値は各社の調査条件下のもので、実際の影響はサイト・クエリにより異なります(2026年7月時点)。
「探し方」はこう変わった(新旧の比較)
これまでの検索と、AIに聞く探し方は、何がどう違うのでしょうか。ユーザーの動きに沿って並べると、変化がはっきり見えてきます。
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| 場面 | これまでの検索 | AIで探す(これから) |
|---|---|---|
| 探し方の基本 | 10件の結果から自分で選ぶ | 1つの答えと対話する |
| 入力の仕方 | キーワードを単語で並べる | 自然な文章・会話で質問する |
| 返ってくるもの | 10本のリンク一覧 | 要約された1つの回答 |
| 答えの確かめ方 | 複数サイトを見比べる | 要約を読み、必要なら深掘り |
| 企業の主戦場 | 検索順位(10位以内に入る) | AIに引用・指名される |
大きいのはいちばん下の行です。これまでは「検索結果の10位以内に入る」ことがゴールでした。これからは、それに加えて「AIの回答の中で引用される」「そもそも名前で指名される」ことが、見つけてもらうための新しい入口になります。順位を上げる努力が無駄になるわけではなく、目指す場所が一つ増えたと捉えるのが正確です。
変わったのは「入口の形」
単語で検索して自分で選ぶ入口に加えて、自然文でAIに聞いて要約を受け取る入口が増えました。人によって、場面によって、両方が使い分けられています。
!変わっていないのは「目的」
「困りごとを解決したい」「良い相手を見つけたい」という人の目的そのものは同じ。だから、目的に本当に応える情報を持つ会社は、探し方が変わっても選ばれ続けます。
変わらないもの——指名・信頼・一次情報の価値はむしろ上がる
「AIが答えるなら、もう情報発信は意味がないのでは」と思われがちですが、実際は逆の面があります。AIが要約して答えるということは、どこかの“確かな情報”を引用しているということ。その引用元として選ばれるのは、他社が持っていない一次情報——自社の事例、実際の数字、現場の経験です。そして、要約に頼らず「あの会社に直接聞きたい」と名前で指名される関係は、AIには奪えません。
(2026年6月時点・実数)
(直近16か月・GSC実測)
(直近16か月・GSC実測)
(GA4・広告にほぼ頼らず)
数値はいずれも当社サイト(ytbs.jp)自身のGoogleサーチコンソール・GA4の実測値です(2026年6月時点・直近16か月)。2021年から自社でSEO/AI対策を継続運用しています。数字は実測のみで、盛った表現はしていません。
証跡①:当社サイトの検索パフォーマンス(Googleサーチコンソール・実データ)

証跡②:流入の内訳(GA4・自然検索が74.7%)

自社サイトで実際に起きている「探し方の変化」(当社のGSC実測)
ここからは”観察”ではなく当社サイトのGoogleサーチコンソール実測値(2026年4月28日〜7月27日/直近3か月)です。この3か月で表示回数は約86.5万回、クリックは約1.02万回、平均掲載順位は約7.9位、そしてクリックの98.8%が日本から。この生データを見ると、「全部が減る」のではなく、クエリの種類で”選ばれ方”がはっきり分かれていることが数字で確認できます。
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| クエリの種類 | 当社の実クエリ例 | 表示回数 | CTR | 平均順位 |
|---|---|---|---|---|
| 一般ビッグワード(情報取得型) | youtubeホーム | 47,489 | 0.08% | 6.2 |
| 一般ビッグワード(情報取得型) | ユーチューブホーム | 27,784 | 0.05% | 7.0 |
| 指名(サービス名) | ytbs | 41 | 4.88% | 1.66 |
| 指名(代表者名) | 酒井大輔 | 1,380 | 2.32% | 6.2 |
| 具体的・長い検索(ニーズが明確) | youtube 海外向けに発信 | 131 | 47.33% | 1.26 |
当社サイト(ytbs.jp)Googleサーチコンソール実測(2026年4月28日〜7月27日)。数値は実測のみで、推計・誇張はしていません。
ひと目で分かるのは、「youtubeホーム」のような一般ビッグワードは4.7万回も表示されているのにCTRは0.08%(ほぼクリックされない)という事実です。答えが検索画面内で足りてしまう=ゼロクリック型の典型です。反対に、「ytbs」「酒井大輔」といった指名検索や、「youtube 海外向けに発信」のようにニーズが明確な具体的検索は、順位もCTRも高い。表示回数は少なくても、確実に選ばれてサイトに来てもらえています。これはこの記事の主張——情報取得型はゼロクリック化し、指名・具体は残る——を、当社自身の生データが裏づけているということです。
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| 直近3か月の実測(当社) | 前半 4/28〜6/11 | 後半 6/12〜7/27 |
|---|---|---|
| 検索表示回数 | 372,964回 | 492,032回(増加) |
| 平均掲載順位 | 8.17位 | 7.82位(改善) |
| クリック率(CTR) | 1.32% | 1.08%(低下) |
順位はむしろ改善し、表示回数も増えているのに、クリック率は下がりました。「見つけてもらえる回数(表示)」は増えても、「クリックして来てもらえる割合」は以前ほど伸びない——これこそ”探し方が変わった”時代の生の姿です。※表示回数の増加には一部、意図の合わない自動生成的なクエリの流入も含まれるため、CTR低下の原因を「AIだけ」と断定はしていません。あくまで自社実測の傾向としてお伝えします。
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| 価値が上がっているもの | なぜ上がるのか |
|---|---|
| 指名(名前で探される) | 会社名・商品名での検索はAIに要約されにくく、そのままサイト来訪につながる |
| 信頼(この人・この会社なら) | 要約が氾濫するほど「誰が言っているか」が判断材料になり、実績・専門性が効く |
| 一次情報(自社の経験・数字) | AIが要約するとき、引用元として選ばれるのは他社にない独自の情報だから |
中小企業が今やるべき3つのこと
「探し方が変わった」と分かったら、次は自社の一歩です。焦って何もかもやる必要はありません。効果と着手しやすさのバランスで、次の3つを順に進めてください。
1自社がAIにどう出るかを知る
まずは現状把握から。ChatGPTなどに自社名や「地域名+サービス」で実際に質問し、どう紹介される(されない)かを見てみましょう。無料でできる調べ方は AI可視性チェックの調べ方 にまとめています。「そもそも出てこない」場合の原因は AIで調べたら自社が出てこない? をご覧ください。
2自社にしかない一次情報を発信する
AIに引用され、人にも信頼されるのは他社が持たない一次情報——自社の事例、実際の数字、現場で得た経験です。一般論の焼き直しではなく、「自分たちだから語れること」を、結論から分かりやすく発信していきましょう。
3名前で指名される理由をつくる
指名検索はAIに奪われない入口です。動画・SNS・実績の発信で「名前を覚えてもらう」接点を増やし、「困ったらあの会社」と思い出してもらえる関係を育てます。これがAI時代の集客の土台になります。
当社の見解(生成AIの本質は「お客様目線」の自動化)
図:AI時代に「一次情報」が選ばれ続ける循環
探し方がAIに移っても、AIが選ぶのは「人の役に立つ、確かな一次情報」です。ここは、Googleが長年評価してきたことと本質的に変わりません。「人に役立つ→検索エンジンが評価する→AIが引用する」という順番は同じで、起点は常に「お客様の役に立つこと」。だからこそ、一次情報を持ち、それをお客様目線で発信できる会社ほど、AI時代に加速度的に選ばれていきます。
逆に、AIに丸投げして似たような記事を量産しても、同じような内容の中に埋もれるだけです。AIは作業の効率化、人間は戦略と一次情報——この役割分担を守ることが、遠回りに見えていちばんの近道だと、私たちは自社の運用から実感しています。
次に読む(AI検索まわりの関連記事)
よくある質問(FAQ)
QAIで検索の仕方はどう変わったのですか?+
Qもう誰もGoogleで検索しなくなるのですか?+
QなぜAIに聞く人が増えているのですか?+
Q探し方が変わると、中小企業のサイトはどうなりますか?+
QAI検索の時代でも変わらないものは何ですか?+
Q中小企業はまず何をすればいいですか?+
Q自社がAIにどう出ているか、どうやって調べますか?+
QAIに引用されるにはどうすればいいですか?+
QAI検索が増えると、SEOはもう不要になりますか?+
QAEOやGEOという言葉と、この記事の対策は何が違うのですか?+
まとめ
- いま起きているのは「10本から選ぶ検索」から「1つの答えと対話する検索」への行動の変化。ただし検索が無くなるわけではない。
- 変わったのは主に「調べ物」の入口。調査ではAIによる概要で1位のクリック率が大きく低下(Ahrefs:グローバル約58%減・日本約38%減/Pew:15%→8%)。
- 変わらない——むしろ価値が上がるのは「指名・信頼・一次情報」。AIが要約するほど、引用元として選ばれる情報の価値は高まる。
- 中小企業がやるべきは3つ=①自社がAIにどう出るかを知る ②一次情報を発信する ③名前で指名される理由をつくる。
- 生成AIの本質は「お客様目線の発信の自動化」。一次情報を持ち、お客様目線で発信できる会社ほど、AI時代に選ばれていく。
「AIにどう向き合えばいいか、全体像から知りたい」方へ
探し方が変わるなかで、中小企業が何から手をつければよいか——その考え方と対策の全体像をまとめています。まずは押し売りのない情報として、生成AI時代のSEO・LLMO対策の解説をのぞいてみてください。自社での進め方に迷ったら、相談も承っています。
※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。



















