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生成AIの活用事例10|中小企業でやってみて、数字が動いた5つと、動かなかった3つ

自社GSC 92日分を全公開自社ブログ1,170本超を運用2026年8月時点

著者:酒井大輔(ITコーディネータ) | 公開日:2026年8月18日 | 最終更新日:2026年8月23日 | 読了目安:約18分

この記事の要点生成AIの活用事例を調べると、「議事録が要約できます」「メールが速く書けます」ばかりが出てきます。私も上位16本を実際に読みました。そのうち、自社の数字を出していた記事は0本でした。だからこの記事は、当社と支援先が実際にやった10の仕事を、そのあと動いた数字つきで並べます。効いた仕事も、効かなかった仕事も、同じ表に載せます。▶ 10件の一覧表を先に見る
📌 30秒まとめ生成AIの活用事例を10、実際にやりました。数字が動いたのは5つ、まだ答えが出ていないのが2つ、動かなかったのが3つです。根拠は当社のGoogle Search Console 92日分(2026年5月16日〜8月15日)。すべて実測値で、「〜が期待できます」は1つも書いていません。
  • この記事でいう「活用」とは、社内の効率化(議事録の要約やメールの下書き)ではなく、外にいるお客様に届いて、問い合わせや売上の数字を動かす使い方のことです。判定はすべて、その商売の数字で行っています。
  • いちばん効いたのは、記事を「増やす」ではなく「減らす」ことでした。1,170本のうち609本を検索対象から外したあと、サイト全体の平均掲載順位が8.18から7.45になりました(全世界・前42日=2026年5月16日〜6月26日/後43日=7月4日〜8月15日)。
  • 表示回数が37%増えたのに、順位が上がっています。ふつうは逆になります(1日あたり8,525回→11,710回)。
  • 意外だったのは、書いた記事がその週には1回も読まれないことです。8月に書いた10本は、公開からの実測で表示160回・クリック2回でした(集計窓は92日分ですが、実際に公開していたのは最長7日です)。
  • いま伸びているのは、3か月前に書いた記事のほうです。1日あたりのクリックが3.14回から6.25回へ、約2倍になりました。
  • 下がったものもあります。クリック率は1.24%から1.09%へ。これは失敗として、そのまま載せます。
酒井大輔 ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|ユーチューブビジネスサポート 代表

ITコーディネータ。ITコーディネータ中部 理事、ITCA研修講師。中小企業のWebマーケティング・動画活用・SEOを支援し、支援先は100社以上。著書は『ビジネスユーチューブで売れ!』(2021年6月)と『経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書』(セルバ出版・2026年1月)の2冊(いずれもYouTube・動画経営の本です)。2021年から自社ブログを継続運用し、公開記事は1,170本以上(2026年6月時点)。この記事の数字は、当社のGoogle Search Console・GA4の実測と、掲載許可をいただいた支援先の実測のみで構成しています。代表プロフィール

活用事例は「やったこと」ではなく「そのあと数字が動いたか」で選んでください

📌 このセクションの要点「生成AI 活用事例 中小企業」で上位に出てくる記事を、実際に読みました。使った当事者が書いたものは0本、自社の実測値が載っていたものも0本でした。だからこの記事は、当社の数字だけで組み立てます。

「生成AIを、うちの会社では何に使えばいいのか」——ここ1年、いちばん多くいただくご相談です。そこで活用事例を探されると思います。私も探しました。

2026年8月に「生成AI 活用事例 中小企業」ほか3つの検索語で上位に出てきた16本を分類し、そのうち5本は本文を最後まで読みました。結果はこうです。

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表1:「生成AI 活用事例」上位16本を調べた結果(当社調べ・2026年8月17日時点のGoogle検索結果)
上位16本を調べた項目結果
実際に使った当事者(中小企業自身)が書いたもの0本
自社の実測値を出していたもの(本文を読んだ5本中)0本
「増やす」ではなく「減らす」と書いていたもの0本
効かなかった仕事を書いていたもの0本
運営者の内訳SaaS企業・ITベンダー・開発会社・コンサル会社・スクール・経済団体。全部が「売る側」か「教える側」

当社調べ。2026年8月17日に「生成AI 活用事例 中小企業」「生成AI 使いどころ」「生成AI 何に使う 中小企業」の検索結果上位16URLを分類し、うち5本の本文を確認しました。

悪意があるわけではありません。売る側・教える側が書けば、そうなります。ただ、そこに載っているのは「〜できます」「〜が期待できます」であって、「やってみたら、数字がこう動いた」ではありません。読んでも、自社でやるかどうかの判断材料にはなりにくいのです。

📌 だから、この記事はこうします当社のGoogle Search Consoleを92日分(2026年5月16日〜8月15日)、そのまま出します。効かなかった仕事も、悪くなった数字も、同じ表に入れます。そのほうが、判断の役に立つはずだからです。

なお、中小企業基盤整備機構の調査(回答10,000社)では、生成AIの活用で足りない支援として「成功事例や活用事例などの情報」が83.3%で最も多くなっています。事例が足りないのは、たしかにそのとおりです。ただ、足りていないのは事例の数ではなく、数字だと思います。

出典:中小企業基盤整備機構「中小企業の生成AI活用に関する実態調査」(回答10,000社)。
※ 統計の解説はこの記事ではしません。市場全体の数字はAI検索対策は意味ないのか|世界が賭けた2,850億円にまとめてあります。

まず、当社サイトの数字を全部お見せします

📌 このセクションの要点当社サイト(ytbs.jp)の直近3か月は、表示875,369回・クリック10,668回・クリック率1.22%・平均掲載順位7.71(日本のみ)。100回表示されて、クリックは約1.2回です。コンサルタントとしては、あまり出したくない数字も混ざっています。
Google Search Consoleの検索結果パフォーマンス画面。ytbs.jpの過去3か月(2026年5月16日〜8月15日)の実績で、合計クリック数1.08万回、合計表示回数93万回、平均CTR1.2%、平均掲載順位7.8。日次の折れ線グラフでは7月上旬から表示回数が一段上がっている
当社サイト(ytbs.jp)のGoogle Search Console。過去3か月=2026年5月16日〜8月15日。この画面は全世界の合計で、クリック1.08万回・表示93万回・CTR1.2%・平均掲載順位7.8です(2026年8月17日取得)。

1点だけ、先にお断りします。上の画面は全世界の合計です。この記事の表で使うGSCの数字は、断りがないかぎり全世界です(表3・表4・表6・表7・表8・表9。それぞれのキャプションに明記しています)。日本のみに絞った数字は、すぐ下の表2と図1だけです。

※ 横スクロールできます

表2:当社サイト ytbs.jp の検索実績(2026年5月16日〜8月15日・92日間。全世界/日本のみ/米国を併記)
2026年5月16日〜8月15日(92日間)クリック表示回数クリック率平均掲載順位
全世界(この記事の表で使う数字)10,798930,3021.16%7.81
日本のみ10,668875,3691.22%7.71
米国2431,6410.08%8.06

出典:当社サイトのGoogle Search Console(2026年8月17日取得・検索タイプ「ウェブ」)。以下、この記事の数字はすべてこの同じデータから出しています。

図1:100回表示されて、クリックは約1.2回です(当社・直近3か月)

図1:100回表示されて、クリックは約1.2回です(当社・直近3か月) 検索結果に表示された回数 875,369回 そこからクリックされた回数 10,668回 ← 同じ幅で描くと、これしかありません 100回表示されて、選ばれたのは約1.2回。残りの98.8回は、見えていたのに選ばれていません。
出典:当社サイトのGoogle Search Console(日本のみ・2026年5月16日〜8月15日)。数字は当社の実測です。

正直に申し上げて、自慢できる数字ではありません。ただ、この記事で申し上げたいことは、この1枚では終わりません。大事なのは、この92日間で何をしたら、この数字がどう動いたかのほうです。次から、それを1つずつ出します。

10の仕事と、そのあと動いた数字【一覧表】

📌 このセクションの要点当社と支援先が実際にやった10の仕事を、そのあと動いた数字つきで並べます。「期待できます」は1つも書いていません。実測値か、「まだ判定できません」のどちらかだけです。

この表が、この記事の本体です。判定は3つです。

◎ 数字が動いた

商売の数字(問い合わせ・売上・順位・表示回数)が、実測で動いたもの。5件

△ まだ答えが出ていない

やったが、判定に必要な期間が経っていないもの。失敗という意味ではありません。2件

× 商売の数字が動かなかった

「商売の数字」=問い合わせ・売上のことです。社内の効率が上がったものも、ここに入れています。3件

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表3:生成AIの活用事例10と、そのあと動いた数字(当社・支援先の実測/◎5・△2・×3。GSCの数字は全世界で、期間は該当する行に併記)
#判定やった仕事いつ誰がそのあと動いた数字
1古い記事を、検索対象から外した(1,170本のうち609本)2026年6〜7月当社サイト全体の平均掲載順位 8.18 → 7.45
全世界/前42日=2026年5月16日〜6月26日 vs 後43日=7月4日〜8月15日
2URLの引っ越しと、内部リンクの重なりを整理した2026年7月当社1日あたりの表示 8,525回 → 11,710回(+37%)
全世界/同じ前42日 vs 後43日
3記事を減らしながら、表示を増やした
※ 1と2の複合結果です。新しい数字ではありません
2026年7月当社表示+37%と順位改善が同時に起きた
※ 1と2の複合結果です。新たに測った数字ではありません(全世界・同じ前42日 vs 後43日)
43か月前に書いた記事が育った(ITC系44ページ)2026年5月〜当社1日あたりのクリック 3.14回 → 6.25回(約2倍)
全世界/過去3か月=2026年5月16日〜8月15日 → 直近28日=7月19日〜8月15日
5取扱商品ページを、確かめたい順に並べ替えた2026年5〜7月伊勢通様100人のうち買った人が 3.81人 → 6.11人
6生成AIの記事を10本書いた2026年8月8〜17日当社過去3か月で 表示160回・クリック2回(公開から1週間時点)
全世界/2026年5月16日〜8月15日
7動画ページの設定を149本直した2026年8月13日当社データが3日分。まだ判定できません
8×クリック率を上げようとした2026年7〜8月当社クリック率 1.24% → 1.09%(下がった)
全世界/同じ前42日 vs 後43日
9×記事を増やす2021〜2026年当社5年で1,170本。そのうち609本を自分で取り下げた
10×文章の下書きを速くする2026年当社社内は15分→5分(約66%減)。ただし問い合わせは1件も増えていません
📌 ◎5件とFAQの「効くのは3つ」の関係◎は5件ですが、これから着手する仕事として数えると3つです。3は1と2の複合結果、4は先に書いた記事が時間の経過で育った結果なので、新しく手を動かす仕事は1(古い記事を検索対象から外す)・2(URLと内部リンクの整理)・5(商品ページの並べ替え)の3つになります。記事末のFAQ「中小企業が生成AIを使うなら、どの仕事から数字が動きますか」で挙げている3つも、この3つです。

当社実測(Google Search Console・全世界。期間は上の表の各行に併記しています)。支援先の数字は掲載許可をいただいたものです。1社の実績であり、同様の成果を保証するものではありません。
※ 9番「記事を増やす」の1,170本は、大半が生成AI以前に書いたものです。取り下げる作業のほうを、AIでやりました。

📌 表を1行にまとめると◎が5つ、△が2つ、×が3つ。そして◎のうち4つは「書いた」ではなく「整えた」「減らした」仕事です。新しく書いた10本は、まだ△です。

◎ 数字が動いた仕事

📌 この5件の内訳を先に5件のうち4件は当社自身のサイトでやったこと、1件はお客様の会社(伊勢通様)でやったことです。当社の分が多いのは、やったあとの数字を、良し悪しにかかわらず全部出せるのが自分のサイトだからです。お客様の分は、公開の許可をいただけた範囲で最後の数字まで載せています(伊勢通様・エムティーシー様)。数字の出どころがはっきりしないものは、この記事には入れていません。
📌 このセクションの要点いちばん効いたのは、記事を増やすことではなく、減らすことでした。1,170本のうち609本を検索対象から外したあと、サイト全体の平均掲載順位が8.18から7.45に上がっています(全世界・前42日=2026年5月16日〜6月26日/後43日=7月4日〜8月15日)。ただし、これは因果ではなく時系列としてお読みください。

1|古い記事を、検索対象から外した(1,170本のうち609本)

2021年から自社ブログを書き続けています。公開した記事は1,170本以上(2026年6月時点)。その1,170本のうち、609本を、自分で検索対象から外しました(noindexという設定です。消したのではなく、検索結果に出さない扱いにしました)。約52%、半分以上です。

WordPressの管理画面。ユーチューブビジネスサポートの公開記事が1,170本以上あることが表示されている(2026年6月時点)
当社の公開記事数(2026年6月時点)。ここから609本を検索対象から外しました。

そのあと、何が起きたか。日ごとのデータで並べます。

図2:平均掲載順位は、7月上旬に段が変わりました(当社・92日間)

図2:平均掲載順位は、7月上旬に段が変わりました(当社・92日間) 平均掲載順位(数字が小さいほど上位) 2026/05/16〜06/26 2026/06/27〜07/03 2026/07/04〜08/15 2026/08/08〜08/15 8.18 7.87 7.45 7.24 ▲ この線の下から、609本を外したあとの期間です 42日間の平均 8.18 が、43日間の平均 7.45 になりました。直近8日間では 7.24 です。
出典:当社サイトのGoogle Search Console(全世界・2026年5月16日〜8月15日の日次データ92日分を、当社が期間別に集計)。

正直な但し書き①:因果とは言えません

順位が動いたのは2026年7月上旬です。当社は7月上旬に、609本のnoindexに加えてURLの整理や内部リンクの統合もしています。どれがどれだけ効いたかは、分けられません。また、この時期にGoogle側の変更があった可能性も否定できません。「減らしたら上がった」ではなく「減らした。そのあと上がった」とお読みください。

正直な但し書き②:順位が上がっても売上ではありません

平均掲載順位は、検索結果の何番目に出たかの平均です。0.73上がったからといって、問い合わせが増えるとはかぎりません。実際、同じ期間にクリック率は下がっています(後述の×の章)。順位は途中の数字であって、着地点ではありません。

2|URLの引っ越しと、内部リンクの重なりを整理した

同じ7月に、URLの引っ越し(301リダイレクト)を268件と、内部リンクの重なりの整理をしました。狙いは「同じことを書いたページどうしが、検索結果の中で食い合うのを止める」ことです。

図3:1日あたりの表示回数は、37%増えました

図3:1日あたりの表示回数は、37%増えました(全世界) 1日あたりの表示回数(全世界) 2026/05/16〜06/26 2026/06/27〜07/03 2026/07/04〜08/15 2026/08/08〜08/15 8,525回 9,816回 11,710回 12,715回 記事の数は減らしています。それでも、表示回数は増えました。
出典:当社サイトのGoogle Search Console(全世界・2026年5月16日〜8月15日)。

3|表示が37%増えたのに、順位が上がりました

ここが、この章でいちばん申し上げたいところです。

ふつう、表示回数が増えると平均掲載順位は下がります。なぜかというと、表示が増えるのは「これまで出ていなかった、少し関係の薄い検索」にも出るようになるからです。そういう検索では、たいてい下のほうに出ます。だから平均は悪くなります。

ところが今回は、表示が37%増えたのに、平均掲載順位も上がりました。両方が同じ方向に動いています。

図4:ふつうはこうなる/今回はこうだった

図4:ふつうはこうなる/今回はこうだった ふつうは、こうなります 今回、当社で起きたこと 表示回数表示回数 平均掲載順位平均掲載順位 ↑ 増える ↓ 下がる ↑ +37% ↑ 8.18→7.45 関係の薄い検索にも出るぶん、平均は悪くなる 増えたぶんも、上のほうに出ている 増やしたのではなく、減らしたからだと考えています。ただし、これは当社1サイトの観測です。
出典:当社サイトのGoogle Search Console(全世界・2026年5月16日〜8月15日)。当社1サイトの実測であり、すべてのサイトに当てはまる法則ではありません。

私の見立てはこうです。数を減らしたことで、残ったページ1本あたりの中身が濃くなり、同じサイト内での食い合いも減った。その結果、同じ検索語でも上のほうに出るようになった——ただ、これは当社1サイトの観測で、証明ではありません。それでも、少なくとも「増やさないと増えない」は違う、とは言えます。

4|3か月前に書いた記事が、いま2倍のペースで伸びています

もう1つ、はっきり出た数字があります。当社の「生成AI×ITC」カテゴリ(URLに itc を含む44ページ)だけに絞ってみます。

Google Search Consoleの検索結果パフォーマンス画面。ytbs.jpのURLに「itc」を含むページだけに絞った過去3か月(2026年5月16日〜8月15日)の実績で、合計クリック数289回、合計表示回数1.3万回、平均CTR2.2%、平均掲載順位11.3。生成AI×ITCカテゴリの表示回数が5月末から立ち上がっている
同じくytbs.jpのGoogle Search Console。ページのURLに「itc」を含むもの(生成AI×ITCカテゴリ)だけに絞った結果です。クリック289回・表示1.3万回・CTR2.2%・平均掲載順位11.3(2026年8月17日取得・全世界)。

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表4:生成AI×ITCカテゴリ44ページの実績(過去3か月=2026年5月16日〜8月15日と、直近28日=2026年7月19日〜8月15日の比較・全世界
生成AI×ITCカテゴリ(44ページ)クリック表示回数クリック率1日あたりクリック
過去3か月(92日間)28912,9842.23%3.14回
うち直近28日1756,5672.66%6.25回

出典:当社サイトのGoogle Search Console(2026年8月17日取得)。3か月分のクリック289回のうち、61%にあたる175回が直近28日に集中しています。

1日あたりのクリックが3.14回から6.25回へ、約2倍。表示も141回から235回へ、66%増えました。このカテゴリは、いま伸びています。

ただし——ここが大事なところです。伸ばしているのは、8月に書いた新しい記事ではありません。それは次の章(△)で出します。

5|取扱商品ページを、確かめたい順に並べ替えた(伊勢通様)

愛知県の建材商社、株式会社伊勢通様(創業107年)。担当されているのは役員1名(田邊瑛二さん)で、広告費ゼロ、外注ほぼゼロ。使ったAIはClaudeです。

2026年5月からの3か月で、サイトの成約率が3.81%から6.11%へ。サイトに来た100人のうち、買った人が3.81人から6.11人になったということです。ECの月商は前年同月比で約2.5倍、EC開設以来の最高額になりました。

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表5:支援先・株式会社伊勢通様の取り組みと実測値(2026年5〜7月・出所=同社の実績データ。GSCではありません)
項目内容・実測値
課題取扱商品ページが、社内の並び順のままだった
やったことお客様が買う前に確かめたい順(用途・品番・在庫の考え方)に並べ替えた
使ったAIClaude
担当・体制役員1名(田邊瑛二さん)とAI。広告費ゼロ・外注ほぼゼロ
期間2026年5月〜7月(3か月)
結果①100人のうち買った人が 3.81人 → 6.11人(約1.6倍)
結果②ECの月商が前年同月比 約2.5倍。EC開設以来の最高額。売上に占める自社サイト経由は86.4%
注意点季節要因やリピート購入も含まれます。1社の実績であり、保証するものではありません

支援先・株式会社伊勢通様の実測値(2026年5〜7月)。掲載許可をいただいています。/Claudeを明記していますが、当社はAnthropic社の代理店ではなく、紹介料も受け取っていません。

なお、この成果は田邊さんご自身がやったことです。私がやったのは、生成AIの基本的な使い方をお伝えしたことと、触っていい範囲の線引きを一緒に決めたことまでです。

参考|AIが無くても、同じことが起きます(対照として)

📌 これは10件に入れていませんここから先は生成AIが普及する前の取り組みです。だから上の10件の表には入れていません。「AIだから効いたのか、それともお客様目線が効いたのか」を切り分けるための、対照として置いています。

東京の製造業、株式会社エムティーシー様。自社開発の製品ページが、社内の品番「TL001」で書かれていました。社内では、それがいちばん正確な呼び方だったからです。

けれど、お客様はその品番を知りません。そこで、東京都中小企業振興公社のハンズオン支援のもと、「何ができる製品か」「何に困っている人向けか」の言葉に書き直しました。結果、月間の問い合わせが3件から20件(約6.5倍)になりました。製品も、価格も、品質も変えていません。

これは生成AIの事例ではありません

YouTube・Webマーケティングのご支援でやったことです。生成AIは1つも使っていません。それでも、上の◎の1・2・5とまったく同じことが起きました。

だから、こう言えます

効くのは「お客様目線」であって、AIは道具です。AIがやってくれるのは、それを速く・大量にやることだけです。順番を逆にすると、効率化で止まります。

「うちの場合、どれから手をつければいいですか」

上の10行のうち、どれが御社に効きそうかは、いまのサイトの状態で変わります。ページを実際に見て、まず1つだけお選びするところからでも構いません。

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△ まだ答えが出ていない仕事

📌 このセクションの要点8月に書いた生成AIの記事10本は、公開からの実測で表示160回・クリック2回でした。集計窓は92日分ですが、実際に公開していたのは最長7日なので当然です。ただ、「書いた」だけでは1週間で1つも動かない——これは実測です。

6|生成AIの記事を10本書いた → 表示160回・クリック2回

前の章で「ITCカテゴリは2倍のペースで伸びている」と書きました。では、その伸びを作っているのはどの記事か。分けてみます。

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表6:ITCカテゴリ44ページの内訳(過去3か月=2026年5月16日〜8月15日。2026年8月公開の10本と、それ以前の34本・全世界
ITCカテゴリ44ページの内訳(過去3か月)クリック表示回数
2026年8月8〜17日に公開した10本2160
それ以前に公開した34本28712,824

※ 横スクロールできます

表7:2026年8月8〜17日に公開した10本のページ別実績(過去3か月=2026年5月16日〜8月15日・全世界)
2026年8月に公開した記事表示回数クリック
AIエージェントは開発しなくていい530
生成AIは2025年と今で別物330
生成AIで売上が上がらない理由222
AI検索対策は意味ないのか190
AIに仕事を渡すということ180
AIで528ページを整えた実ログ50
Claudeのモデルの違いと選び方50
本番のWordPressを壊さずに実装した記録40
中小企業の生成AI活用(当社の中心記事)10
会社概要ページの作り方表示なし0
合計1602

出典:当社サイトのGoogle Search Console(2026年5月16日〜8月15日・92日間)。各記事の公開日は2026年8月8日〜17日です。

同じ92日間で、サイト全体は表示930,302回(全世界)。この10本の合計は160回です。さらに、当社の上位1,000クエリの中に、生成AI関連の検索語は1件もありませんでした。

これは失敗ではありません

10本とも公開から1週間です。92日間のうち、実質1週間しかデータがありません。この段階で「効かなかった」と判定するのは間違いです。だから×ではなく△に置いています。

それでも、言えることがあります

記事は、書いた週には1回も読まれません。いま当社を伸ばしているのは、3か月前に書いた記事のほうです。「生成AIで量産すればすぐ増える」という話とは、実測が合いません。

7|動画ページの設定を149本直した → 判定できません

2026年8月13日に、動画を載せているページ149本の構造化データ(VideoObject)を一括で直しました。検索結果に動画のサムネイルが出るかどうかに関わる設定です。

結果を出そうとして、気づきました。データが3日分しかありません。

直したのは8月13日、Google Search Console のデータの最終日は8月15日です。直したあとの期間は3日しかありません。直近28日で見ても、そのうち25日は直す前の期間なので、良し悪しの判断には使えません。

📌 ここは正直に判定できません。149本を直したのは8月13日、データの最終日は8月15日です。答えが出るまで、あと1〜2か月かかります。結果が分かったら、この章を書き換えます。

× 数字が動かなかった、悪くなった仕事

📌 このセクションの要点この章が、この記事でいちばん役に立つと思います。クリック率は1.24%から1.09%に下がりました。記事を増やす取り組みは、5年やって609本を取り下げる結果になりました。文章の下書きは3分の1の時間になりましたが、問い合わせは1件も増えていません。

8|クリック率を上げようとした → 1.24%から1.09%に下がりました

順位が上がり、表示も増えました。ところがクリック率は下がっています。

※ 横スクロールできます

表8:平均掲載順位・表示回数・クリック率の期間比較(当社・全世界/前42日=2026年5月16日〜6月26日 vs 後43日=7月4日〜8月15日・2026年8月17日取得)
期間平均掲載順位1日あたり表示クリック率
2026/05/16〜06/268.188,525回1.24%
2026/07/04〜08/157.4511,710回1.09%

出典:当社サイトのGoogle Search Console(全世界・前42日=2026年5月16日〜6月26日/後43日=7月4日〜8月15日)。順位と表示は良くなり、クリック率だけが悪くなりました。

図5:なぜ、クリック率だけ下がったのか

図5:なぜ、クリック率だけ下がったのか 前:表示 8,525回/日 押した 押さなかった 1.24% 後:表示 11,710回/日 増えたぶん 1.09% 増えた表示の多くは、 これまで出ていなかった 「関係の薄い検索」です。 押されない表示が増えると、 割り算の分母だけ増えます。
クリックの実数は増えています(1日あたり約106回→約128回)。それでも、表示の増え方のほうが大きいので、割り算の結果は小さくなりました。

クリックの実数は増えています。それでも、クリック率は下がりました。ここは今後の課題です。「順位が上がった」で終わらせず、クリック率まで見ないといけない——自分への戒めとして、そのまま載せます。

9|記事を増やす → 5年書いて、609本を取り下げました

2021年から5年間、書けば書くほど良いのだろうと思って続けました。表示回数は増えました。ところが、問い合わせは比例して増えませんでした。

理由を調べていくと、増やした記事の多くが「そのページだけを見ても、何が書いてあるかわからない文章」になっていました。読んだ人が次の行動に移れない。だから、選ばれない。

そこで609本を検索対象から外しました。いちばん効いた仕事(この記事の◎の1番)が、いちばん失敗した仕事の後始末だった——というのが、正直なところです。

※ 1,170本の大半は、生成AIが普及する前に書いたものです。生成AIでやったのは、増やすほうではなく「取り下げる」ほうの作業でした。

著書でも「動画は本数ではない」と書いてきました。同じことを、自分のブログでは5年かけて実地でやり直したことになります。書いた本人が、いちばん遠回りをしていました。

10|文章の下書きを速くする → 問い合わせは1件も増えていません

この記事のような文章の下書きにかかる時間は、生成AIでおおよそ15分から5分へ、約66%短くなりました(当社実測)。ありがたいことです。

ただ、これで問い合わせが増えたかというと、増えていません。議事録の要約も、日報のまとめも、メールの下書きも同じです。速くはなります。ただ、外にいるお客様には1文字も届いていません。

社内の生産性は、確かに上がっています

下書きにかかる時間は15分から5分(約66%減)。これは実測です。この記事も、その時間で下書きができています。やる価値はあります。

それでも×に入れている理由

この記事の判定軸は「商売の数字(問い合わせ・売上)が動いたか」だからです。生産性が上がっていないという意味ではありません。測っている数字が違う、というだけです。

📌 ここは誤解のないように社内の効率化を否定しているわけではありません。やる価値はあります。ただ、それだけでは商売の数字は動かない——実測がそう言っています。なぜ動かないのかは、生成AIで売上が上がらない理由に詳しく書きました。

いちばん読まれているページに、生成AIの記事は1本もありません

📌 このセクションの要点当社で最も表示されているページは152,607回。いっぽう2026年8月に公開した生成AIの記事10本は、最も多いもので53回です。約2,900倍の差があります。それでも書いている理由を、正直に書きます。
表9:当社サイトの上位10ページ(過去3か月=2026年5月16日〜8月15日・全世界・クリック数順
※ GSCのページ行のままです(日本語の旧URLの行は合算していません)。
当社の上位10ページ(過去3か月)表示回数クリッククリック率
1|書籍解説(YouTube運用の教科書 4-7)152,6071,2490.82%
2|YouTubeのチャンネル登録は誰かバレるか67,1961,0451.56%
3|YouTubeチャンネルのホーム画面設定94,8917600.80%
4|書籍解説(4-5)19,4613861.98%
5|YouTube上級者向け機能の利用資格9,2393433.71%
6〜10|すべてYouTube・書籍関連7,000〜29,000260〜3271.0〜4.5%
(参考)2026年8月公開の10本のうち最も多いもの530

いまの当社の売上を支えているのは、YouTube関連の記事です。生成AIの記事は、検索でいえばまだ何も生んでいません。それでも書いているのは、お客様の探し方が、この2年で変わったからです。

これは私の実感ではありません。当社サイトへのAI経由の流入は2024年後半までほぼ0でしたが、2025年から立ち上がり、いまはChatGPT・Perplexity・OpenAI経由が毎月入ってきています(下の図)。同じことが支援先でも起きていて、支援先B(業種は伏せます)では2026年5月にChatGPT経由が月104セッションになりました(GA4実測・掲載許可済み)。

GA4の参照元メディア別セッション数の月次推移。ユーチューブビジネスサポート自社サイトへのChatGPT・Perplexity・OpenAI経由の流入が2025年から立ち上がっている
当社サイトへのAI経由の流入。2024年後半までほぼ0でした。

出典:当社および支援先のGA4(2026年8月時点)。AI経由の数字は、参照元を送らないAIやアプリ内ブラウザがあるため実際より少なく出る傾向があります。多くのサイトではまだ月0〜20セッション程度で、「主要な流入源になった」とは言えません。

検索ではまだ0でも、AI経由では動いている。だから書いています。くわしい経緯は生成AIは2025年と今で別物|何が変わり、売上2.5倍になったのかに書きました。

おまけ:直しても、AIにはすぐ反映されません

2026年8月1〜2日に、ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityの4つへ同じ質問をしました。当社サイトの表記を「建材商社」に直したあとです。結果は分かれ、Geminiには「建材メーカー」という古い表記が残ったままでした(下の画面)。いっぽうPerplexityは、伊勢通様・エムティーシー様を実名で回答しています。

Geminiの回答画面。ユーチューブビジネスサポートの支援先を建材メーカー(商社)と誤って表記している
Gemini:「建材メーカー」という古い表記が残ったままです。

当社実測(2026年8月1〜2日)。AIの回答は日々変わるため、同じ質問でも結果が異なる場合があります。

「直せば、すぐ変わる」ではありません。1つのAIだけ確認して安心しないほうがよい、ということでもあります。確かめ方はAIから自社がどう見えているかを確かめる方法にまとめています。

なぜ、この差が出たのか

📌 このセクションの要点◎になった仕事は、全部お客様に届く場所を触っています。×になった仕事は、全部社内で完結しています。この線引きの話は、別の記事にまとめてあります。

10行の表を、もう一度ご覧ください。◎になったのは「お客様が見るページを、確かめたい順に直した」「見つけてもらいやすいように整理した」——いずれも、外にいるお客様に届く場所を触った仕事です。いっぽう×になったのは、下書きの時間短縮も、議事録の要約も、すべて社内で完結する仕事でした。効率化が悪いのではなく、外との境目を越える設計をしていないだけです。

自社で試すときの3つの注意

📌 このセクションの要点この表を真似される前に、3つだけ。①同時に2つやらない ②いまの数字を先に控える ③1か月で判断しない。この3つを外すと、何が効いたか分からなくなります。

1同時に2つやらないでください

当社は7月に、記事の整理とURLの引っ越しと内部リンクの統合を同時にやりました。だから今回、「どれがどれだけ効いたか」を分けられません。これは反省点です。1つずつやれば、次に何をすればいいかが分かります。

2いまの数字を、先に控えてください

Google Search Consoleは無料です。手をつける前に、クリック・表示・クリック率・平均掲載順位の4つを控えておく。それだけで、あとから答え合わせができます。控えていないと、上がったのか下がったのかも分かりません。

31か月で判断しないでください

当社の8月の記事10本は、1週間で表示160回です。伊勢通様も、最初の1か月は「正直めんどくさい」という状態で止まっていました。数字が動いたのは、そこからさらに数か月あとです。

そして、いちばん申し上げたいのはこれです。手をつける場所は、増やす側ではなく、いまあるものを整える側から探してください。当社で効いたのは、そちらでした。

よくある質問(FAQ)

FAQこの記事を書いたあと、実際にいただくことの多いご質問をまとめました。
Q記事を減らせば、どの会社でも順位は上がりますか
言い切れません。当社は1,170本のうち609本を外して、そのあと平均掲載順位が8.18から7.45になりました。ただしこれは1サイトの観測で、同じ時期にURLの整理も同時にやっています。どれがどれだけ効いたかは分けられません。ページが10枚しかない会社なら、減らす対象がそもそもありません。まずは「そのページだけを見て、何が書いてあるか分かるか」を1枚ずつ確かめるほうが先です。どれを下げるかの基準は古い記事はAIにも読まれるにまとめています。
Q生成AIの記事が表示160回というのは、失敗ということですか
失敗とは判定していません。この10本は2026年8月8日から17日の公開で、92日間のうち実質1週間しかデータがないからです。だからこの記事では×ではなく△に置いています。ただ、少なくとも「書いた週には1回も読まれない」ことは実測です。いま当社を伸ばしているのは、3か月前に書いた記事のほうでした。
Q効果が出るまで、どれくらいかかりますか
正直に申し上げると、すぐには出ません。当社のITCカテゴリで1日あたりのクリックが2倍になったのは、記事を書き始めてから3か月ほど経ってからです。支援先の伊勢通様も、生成AIを導入してから約1か月は「正直めんどくさい」という状態で止まっていました。数字が動いたのは、そこからさらに数か月あとです。最初の1か月で手応えがないのは、普通のことです。
Q順位が上がったのに、クリック率が下がるのはなぜですか
表示回数が増えると、これまで出ていなかった「関係の薄い検索」にも出るようになるからです。そこでは押されないので、割り算の分母だけが増えます。当社の場合、クリックの実数は1日あたり約106回から約128回へ増えていますが、表示の増え方のほうが大きく、クリック率は1.24%から1.09%に下がりました。順位だけを見て安心しないほうがよい、という例です。
QうちにはGoogle Search Consoleが入っていません。何から始めればいいですか
まずGoogle Search Consoleを入れてください。無料です。入れると、クリック数・表示回数・クリック率・平均掲載順位の4つが毎日たまっていきます。この記事の数字は、全部そこから出しています。何かに手をつける前に、いまの4つを控えておく。それだけで、あとから答え合わせができるようになります。
Q社内の効率化に使うのは、意味がないということですか
意味がないとは考えていません。当社も文章の下書きが15分から5分になり、助かっています。ただ、それで問い合わせが増えたかというと、1件も増えていません。社内で完結する仕事は、外にいるお客様には届かないからです。やる価値はありますが、それだけでは商売の数字は動かない、というのが実測です。
Qこの記事の数字は、あとで変わりますか
変わります。特に、8月に書いた10本の実績と、動画ページの設定を149本直した結果は、まだ答えが出ていません。当社は定期的に同じデータを見ているので、判定できるようになった時点で、この記事の該当箇所を書き換えます。数字が変わったのに書き換えていない記事は、信用しないほうがよいと思います。
Q生成AIで売上が上がった事例はありますか
あります。支援先の建材商社・株式会社伊勢通様では、取扱商品ページをお客様が確かめたい順に並べ替えた結果、サイトに来た100人のうち買った人が3.81人から6.11人になり、ECの月商が前年同月比で約2.5倍になりました(2026年5〜7月・掲載許可済み)。使ったAIはClaude、担当は役員1名、広告費はゼロです。ただし季節要因やリピート購入も含まれるため、すべてが施策の効果とは言い切れません。1社の実績であり、同様の成果を保証するものではありません。この事例の詳細はClaudeに「仕事」を任せたら、ECの売上が過去最高にに書いています。
Q生成AIを使っても成果が出なかった事例はありますか
あります。この記事の10件のうち3件がそれです。文章の下書きは15分から5分になりましたが問い合わせは1件も増えていません。クリック率は1.24%から1.09%に下がりました。記事を増やす取り組みは、5年で1,170本書いたうち609本を自分で取り下げる結果になりました。社内の効率は上がっています。動かなかったのは、問い合わせや売上という商売の数字のほうです。
Q中小企業が生成AIを使うなら、どの仕事から数字が動きますか
当社の実測では、外にいるお客様が見る場所を触った仕事だけが動きました。具体的には、古い記事を検索対象から外す、URLと内部リンクの重なりを整理する、取扱商品ページをお客様が確かめたい順に並べ替える、の3つです。逆に、議事録の要約・日報・メールの下書きといった社内で完結する仕事は、速くはなりましたが商売の数字は動きませんでした。増やす側ではなく、いまあるものを整える側から探してみてください。何本あればいいのかは企業ブログの記事数は何本必要かで答えています。
Q自分でやるのと、誰かに頼むのと、どちらがいいですか
何を直すかを決めるところは、必ず自社でやってください。よく聞かれる質問も、失注した理由も、社内にしかない情報です。外の人間には出せません。外に頼む価値があるのは、書き方の設計と、量をさばく仕組みづくりのところです。私が支援先でやっているのも、そこまでです。実際に手を動かして判断されるのは、いつもお客様ご自身です。

まとめ

  • 活用事例は「やったこと」ではなく「そのあと数字が動いたか」で選んでください。上位16本を読みましたが、自社の実測値を出していた記事は0本でした。
  • いちばん効いたのは、記事を減らすことでした。1,170本のうち609本を検索対象から外したあと、サイト全体の平均掲載順位が8.18から7.45になりました(全世界・前42日=2026年5月16日〜6月26日/後43日=7月4日〜8月15日。因果ではなく時系列です)。
  • 表示が37%増えたのに、順位が上がりました。ふつうは逆になります。1日あたりの表示は8,525回から11,710回へ。
  • 生成AIで書いた10本は、公開からの実測で表示160回・クリック2回でした。集計窓は92日分ですが公開していたのは最長7日なので当然で、書いた週には1回も読まれません。
  • いま伸びているのは、3か月前に書いた記事です。ITCカテゴリの1日あたりクリックが3.14回から6.25回へ、約2倍になりました。
  • 下がったものもあります。クリック率は1.24%から1.09%へ。順位だけを見て安心してはいけない、という戒めです。
  • 効いた仕事は全部、お客様に届く場所を触っています。下書きの時間短縮も議事録の要約も、社内で完結するので数字は動きませんでした。
  • 試すときは、同時に2つやらない・いまの数字を先に控える・1か月で判断しない。この3つだけ守ってください。
まずは、いまの数字から

「うちのサイトは、いまどの数字が止まっていますか」

御社のGoogle Search Consoleを一緒に見て、この記事の10行のうち
どれが効きそうかを、1つだけお選びします。
いまAIに御社がどう見えているかの確認からでも構いません。

※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。相談だけでもかまいません。

動画の本を2冊書きました。行き着いた考え方は、この記事と同じでした

📌 先にお断りします2冊とも、生成AIの本ではありません。YouTube・動画経営の本です。ただ、そこで書いた「本数を増やすのではなく、選ばれる形に整える」は、今回ブログのデータで実測して出た結論と、同じところに着きました。道具が動画からAIに変わっても、変わりませんでした。
書影『経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書』酒井大輔 著(セルバ出版・2026年1月)
『経営戦略は動画が最強!』(セルバ出版・2026年1月)
書影『ビジネスユーチューブで売れ!』酒井大輔 著(2021年6月)
『ビジネスユーチューブで売れ!』(2021年6月)

【この記事で使った出典】当社サイトのGoogle Search Console(2026年5月16日〜8月15日・92日間・2026年8月17日取得/検索タイプ「ウェブ」)/当社および支援先のGA4(2026年8月時点)/中小企業基盤整備機構「中小企業の生成AI活用に関する実態調査」(回答10,000社)/支援先の実測値は掲載許可をいただいたものです。支援先の数字は1社の実績であり、同様の成果を保証するものではありません。
著書『ビジネスユーチューブで売れ!』『経営戦略は動画が最強!』(書籍のご案内) | 執筆者プロフィール

▶ 執筆者「YouTubeコンサルタント 酒井大輔」の詳しいプロフィールを見る