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会社概要#外向けのデータベース#構造化データ#中小企業

会社概要ページの作り方|社内のデータベースと、AIが読む会社情報

上位17サイトを実測自社ブログ1,170本超を運用2026年8月時点

著者:酒井大輔(ITコーディネータ) | 公開日:2026年8月17日 | 読了目安:約18分

この記事の要点「AIを使うなら、まず社内のデータを整理から」——そのとおりだと思います。社内のデータベースは大事です。だからこそ、外に向けたデータベースも、同じくらい大事になりました。いま、AIがデータを取りに来ているからです。この記事は「何を書くか」ではなく、何を、どこに置くかを扱います。
📌 30秒まとめホームページは会社案内でもあり、これからは外に向けたデータベースでもあります。読みに来るのは、人だけではなくなりました。
  • 読む相手が違うだけです。社内向けのデータベースを読むのは従業員。外向けのデータベースを読むのは、主に生成AIと、お客様です。
  • 2つは必ず分けます。セキュリティ上、出せないものは出しません。出していい情報だけを、社内とは切り離して外向けに整理します。
  • 外向けにも「正本」を決めてください。生成AIは複数のページを見比べます。書いてあることがズレていると、そのズレを拾われます。
  • 従業員数は17サイト中0社でした。会社概要の作り方を教えている上位17サイトを実測しても、機械が読める形で置いていたのは1社もありませんでした(当社調べ・2026年8月12日)。

先に、実際に起きたことから

当社の設立は2017年6月です。ところがChatGPTは「2008年」と答えました。従業員数は、ChatGPT・Gemini・Claudeの3社とも「わかりません」でした。
そこで「会社概要ページの作り方」で上位に出てくる17サイトを調べたところ、従業員数を機械が読める形で置いていたのは0社でした。——この2つが、この記事の出発点です。

酒井大輔 ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|ユーチューブビジネスサポート 代表・ITコーディネータ

動画・YouTubeによる集客支援を本業としてきました。2026年からは、生成AIとWebを組み合わせた支援が主軸です。やっていることは変わりません。お客様に選ばれるために、自社の情報をどう外に出すか、という一点です。
2021年から自社サイトを運用し、公開記事は1,170本以上(2026年6月時点)。ただしそのうち609本は伸びずに検索対象から外しました。出して、測って、直す。この繰り返しでしか資産にならないと考えています。製造業・建材商社・旅館・運送業などの中小企業を支援。
著書は『ビジネスユーチューブで売れ!』(2021年6月)と『経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書』(セルバ出版・2026年1月)の2冊。代表プロフィール運営者情報
※当社はいずれのAI提供事業者の代理店でもなく、紹介料も受け取っておりません。

【結論】社内のデータベースが効くなら、外向けも同じだけ効きます

📌 このセクションの要点社内のデータベースは大事です。だからこそ、外向けのデータベースも同じくらい大事になりました。理由は1つで、いまAIがデータを取りに来ているからです。

データを整えて仕事が変わった実感があるなら、この話は早く入ります

「AIを使うなら、まず社内のデータを整理から」。よく言われますし、私もそのとおりだと思います。バラバラだった資料をひとまとめにして、AIに読ませて、社内の質問に答えさせる。手間が減ります。判断の速度も上がります。

ただ、実際に取り組んでいる会社は、まだ多くありません。

図1:社内データのAI学習・データベース化に取り組んでいる企業の割合

社内データのAI学習・データベース化 日本 24.5% 米国 57.2% 日本ではまだ4社に1社。すでに取り組まれている会社は、先行しているグループです。
総務省『令和8年版 情報通信白書』(2026年7月24日公表・調査2026年1〜2月・日本n=515/米国n=309)の数値から作成。

もし御社がこの24.5%に入っているなら、この記事の話は、いちばん早く入る立場にいます。「データを整えると仕事が変わる」を、もう体験されているからです。あとは、同じことを外側にもやるだけです。

変わったのは、読みに来る相手です

社内向けと外向けで、やることの本質は同じです。違うのは、誰が読みに来るかだけです。

※ 表は横スクロールできます

 社内向けのデータベース外向けのデータベース
読みに来るのは従業員主に生成AIと、お客様
目的社内の仕事を速くする外の人に、正しく知ってもらう
置き場所社内のサーバー・共有フォルダ自社のホームページ
結果手間が減る(=コスト)候補に入り、選ばれる(=売上)

いま企業で多い使い道は、文章の作成・要約・校正が45.1%、データ集計・分析が7.4%です。どちらも社内で完結する仕事です。それも大事な使い方です。ただ、外側はまだ、ほとんど誰も手をつけていません。

出典:帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」(調査2026年3月17〜31日・有効回答10,312社・2026年5月14日公表)。同調査で中小企業の生成AI活用は32.4%。

この記事で言う「外向けのデータベース」とは

外向けのデータベース= お客様と、お客様の代わりに調べるAIが読むために、自社の管理下にある場所へ、機械が読める形で置いた、自社の事実の集まりのこと。

ホームページは、会社案内でもあります。そのうえで、これからは外に向けたデータベースとしても考えてみてください。デザインを変えるという話ではありません。中に置く情報を、機械にも読める形に整えるという話です。

なお、決め手になる材料そのものは、もう社内にあります。そちらは生成AIで売上が上がらない理由|増やすのは量ではなく受注率ですに書きました。この記事は、その材料をどこに、どう置くかの話です。

図2:誰が、どちらのデータベースを読みに来るのか

従業員 生成AI お客様 社内のデータベース 外向けのデータベース ・在庫・仕入のデータ ・顧客台帳・見積の履歴 ・議事録・日報 ・社内マニュアル ・会社概要(正式名称・所在地・設立年) ・サービス内容と料金の目安 ・実績・事例(数字で) ・よくある質問への答え 手間が減る(=コスト) 候補に入り、選ばれる(=売上) セキュリティの壁 2つは必ず分けます。同じものを外に出すという話ではありません。 社内にも情報はあります。整理する価値もあります。ただ、外からは見えません。
読む相手が違い、置き場所が違い、結果が違います。そして2つのあいだには、必ずセキュリティの線を引きます。

社内と社外は、必ず分けます——セキュリティの話

📌 このセクションの要点社内のデータベースを、そのまま公開するという話ではありません。出していい情報だけを選んで、社内とは切り離した場所に、外向けとして作ります。

出せないものは、出しません

顧客台帳、見積の履歴、仕入の原価、社員の個人情報。これらは外に出すものではありません。ここは議論の余地がないところです。社内のデータベースが社内にあるのは、当たり前のことです。

ただ「出さない」だけだと、伝わるべきことまで伝わりません

問題は、そこで止まってしまうことです。「社内の情報だから、外には出さない」でひとまとめにすると、本当は伝えたほうがいいことまで、出ないままになります。

社内には、外に出しても問題のない事実がたくさんあります。何年やってきたか。どんな会社を、何社支援してきたか。よく聞かれる質問と、その答え。対応できる範囲と、できない範囲。これらは出せますし、出したほうが、お客様にとっても親切です。

やることは、3つだけです

1 棚卸し

社内にどんな情報があるか、書き出します。営業がよく聞かれる質問、直近20件の問い合わせメール、失注した理由。ここが出発点です。

2 判定

出していいもの/出せないものを分けます。迷ったら出さないで構いません。判断は人がします。AIに決めさせないでください。

3 切り離して清書

出していいものだけを、社内のデータベースとは別の場所に、外向けに整理して置きます。中身が一部重なっていても、置き場所も形も別にします。

大事なのは3番目です。社内のデータベースを公開するのではなく、外向けのデータベースを別に作ります。この形にしておくと、社内をいくら整理しても、外に漏れる心配はありません。逆に、外向けをいくら充実させても、社内の機密には触りません。

よくある混同

「AIに社内資料を読ませること」と「外に置くこと」は、まったく別の話です。前者は社内の効率化、後者は外向けのデータベースです。前者をどれだけ進めても、お客様が使っているAIには1文字も届きません。逆に、外向けを整えても社内は速くなりません。両方やる必要があります。

どこに置くか——3つの置き場所と、変わること

📌 このセクションの要点置き場所は3つです。読み物は外部サービスでも構いません。ただし会社の情報の「正本」を置けるのは、自社サイトだけです。Googleビジネスプロフィールなどにも会社情報は出せますが、あれは正本ではなく、正本と揃える先です。

同じ内容を書いても、どこに置くかで伝わり方が変わります。日本の企業のホームページ開設率は93.3%です。置き場所そのものは、たいていの会社がもう持っています。作る話ではなく、置き方の話です。

※ 表は横スクロールできます

 ① 構造化した
自社サイト
② note などの
外部サービス
③ 構造化していない
自社サイト
ページの形
(見出し・著者・日付)
自分で入れる。
きちんと入る
最初から整っているほとんど入っていない
会社の情報
(概要・実績・料金)
出せる出せない書いてあっても、
機械には伝わりにくい
積み上がる先自社のドメインプラットフォーム側自社のドメイン
AIから見ると何屋で何ができるか
まで分かる
書き手は分かるが、
会社は分からない
本文からの推測になる

※ noteなどの外部サービスの仕様は運営側で変わります。ここでは「記事の形が最初から整っている」という点だけを挙げています。企業ホームページの開設率93.3%は総務省「令和7年通信利用動向調査」。ただし対象は常用雇用者100人以上の企業で、小規模事業者は最初から数えられていません。

① 構造化した自社サイト

手はかかりますが、形も会社の情報も両方入り、自社のドメインに積み上がります。この記事がおすすめするのはここです。

② note などの外部サービス

強いのは、形が最初から整っているからです。中身の差ではありません。ただし会社の情報は出せず、積み上がるのは相手のドメインです。

③ 構造化していない自社サイト

自社のドメインではありますが、機械から見ると読み取りにくい状態です。いまは多くの会社がここにいます。

積み上がるのは、自社のドメインか、相手のドメインか

外部サービスに書いた記事は、読まれるほど、そのサービスの評価になります。悪いことではありません。ただ、10年続けたときにどちらに資産が残るかは、先に考えておいたほうがよいところです。

会社の情報は、外部サービスには置けません

ここが決定的です。noteのようなサービスでは、記事の著者は分かりますが、その会社の正式名称・所在地・設立年・従業員数を、機械が読める形で置く場所がありません。書けるのは本文の中だけです。

本文に書いてあれば人は読めます。ただAIは「これは設立年だ」と確定できず、推測になります。使い分けはこうです。読み物は外部サービスでも構いません。会社の情報は、自社サイトにも必ず置いてください。

なお、Googleビジネスプロフィールのように、会社情報を出せる外部サービスもあります。そちらも大切です。ただしあれは「正本」ではなく、自社サイトの正本と揃える先だと考えてください。Google自身も、AI機能に向けたやることの一覧に「ビジネス プロフィールの情報を最新のものにする」を挙げています。

外向けにも「正本」を決めてください

📌 このセクションの要点社内のデータベースにマスターデータがあるように、外向けにも「どのページの記述を基準にするか」を決めておいてください。生成AIは複数のページを見比べて、ズレを見つけます。

なぜ今なのか。生成AIは、1ページだけを見ないからです

社名で検索されたとき、AIは自社サイトの複数のページ、比較メディア、地図情報などを横断して読みます。1か所だけを読んで答えているわけではありません。

そこで、書いてあることがページごとにズレていると、AIはそのズレを拾います。

人が見逃していた誤差を、AIは見つけます

これまでは、多少の誤差があっても気づかれませんでした。読んでいたのが人だったからです。会社概要と沿革で設立年の書き方が違っても、たいていは誰も指摘しません。

いまは違います。AIは複数のページを同時に見比べます。そしてズレを見つけたとき、どちらか片方を選んで答えるか、別の数字と混ぜてしまうことがあります。ここから、ちぐはぐな紹介が広がっていきます。

実例1:自社の設立年を、間違えられました

当社の設立は2017年6月です。ところがChatGPTは「2008年」と答えました。

※ 表は横スクロールできます

質問ChatGPTGeminiClaude
設立年月は?2008年(誤り)2017年6月2017年6月+誤りの原因も指摘
従業員数は?公開されていません確認できません確認できません

出典:当社実測(2026年7月25日・それぞれ新しい会話で1問ずつ質問)。

ChatGPTの回答画面。ユーチューブビジネスサポートについての説明が表示されている
ChatGPTの回答画面(当社実測)
Geminiの回答画面。ユーチューブビジネスサポートについての説明が表示されている
Geminiの回答画面(当社実測)

調べたら、単純な話でした。当社のプロフィールページに「2008」が10回、「2017」が1回しか書かれていなかったのです。2008年はYouTube活用を始めた年で、設立年ではありません。AIは、頻度の高いほうを拾いました。

責められません。どちらが正本かを、こちらが決めていなかったのですから。

実例2:別の取り組みの数字と、混ざって紹介されました

もう1つ、支援先の話です。当社のトップページには、支援実績として「建材商社(集客)売上40倍」と書いてあります。これはYouTube支援で出た、集客の成果です。

いっぽう、同じ会社で生成AIの取り組みによって出た数字は「EC月商 前年同月比 約2.5倍」です。別の取り組みの、別の指標です。

ところがAIは、こう答えました。

Perplexityの回答画面。ユーチューブビジネスサポートの支援実績として、建材商社のECサイト売上40倍などが実名で表示されている
Perplexityの回答(2026年8月・当社実測)。実名で正しく答えている部分もありますが、指標が入れ替わっています。「集客で40倍」と「ECで2.5倍」——別々の取り組みの数字が、「EC売上40倍」という1つの表現になっていました。

これも、書いていないことを作り出したわけではありません。サイト内にあった数字どうしを、結びつけ間違えたのです。同じ会社の、違う取り組みの成果が、AIの中で1つになってしまいました。

原因は実例1と同じです。同じ数字の書き方がページによって割れていて、どれが正本かを決めていなかったためでした。

ytbs.jpトップページの支援実績表示。建材商社(集客)売上40倍、運送業(採用)年間20人、製造業(問合せ)6.5倍、農家(売上)3.5倍
当社トップページの支援実績。どの数字が、何の指標なのかを書き分けています。ここが揃っていないと、AIは取り違えます。

正本の決め方(3つだけ)

1 項目ごとに、正本のページを決める

設立年・所在地・従業員数は会社概要ページ。実績は事例ページ。「この項目はこのページが正」と決めて、他のページは触らないか、必ず揃えます。

2 同じ数字は、同じ形で書く

「1,170本(2026年6月時点・実測)」の形を、全ページで揃えます。指標名を必ず付けるのがコツです。「40倍」ではなく「集客で40倍」。

3 表記をひとつに統一する

社名・人名・肩書き。バラバラだとAIは同一と認識できず、実績が分散します。「株式会社◯◯」と「◯◯様」が混在していないか点検します。

社内のデータベースでマスターデータを決めるのと、まったく同じ考え方です。違うのは、読みに来る相手だけです。

AIが答えられなかった項目を、上位17サイトも置いていませんでした

📌 このセクションの要点AIが設立年や従業員数を答えられないのは、AIの性能の問題ではありません。そもそも、機械が読める形で置かれていないからです。会社概要の作り方を教えている側でも、そうでした。

「会社概要ページの作り方」と「構造化データ 会社情報」で検索し、上位に出てきた17サイトのトップページを1件ずつ開いて、会社情報の構造化データ(Organization)が入っているかを確認しました。制作会社・CMSベンダー・SEO会社です。つまり、会社概要の作り方を教えている側です。

図3:上位17サイトのうち、機械が読める形で置いていたのは何社か

Organization 住所 設立年 従業員数 11社 6社 3社 0社 母数は17。会社概要の作り方・構造化データを解説している側のサイトです。
当社調べ(2026年8月12日・各社トップページのJSON-LDを実際に取得して判定)。LocalBusinessのみの1社を「あり」に含めています。Organization型に限ると10社です。会社概要ページ単体まで見れば、結果は変わる可能性があります。

調査の条件

※ 表は横スクロールできます

調査日2026年8月12日
検索エンジンGoogle(日本語・日本からの検索)
検索語「会社概要ページの作り方」/「構造化データ 会社情報」
対象上位に表示された17サイト(広告は除外)
見た場所各社のトップページのみ(会社概要ページ単体は確認していません)
判定方法ページ内のJSON-LDを実際に取得し、Organization/LocalBusiness の有無と項目を確認
集計の但し書きLocalBusinessのみの1社を「あり」に含めています。Organization型に限ると10社です

※ 会社概要ページ単体まで見れば、結果は変わる可能性があります。この記事では「トップページで実測した結果」として扱っています。

この2つを、並べてみてください

※ 表は横スクロールできます

項目3つのAIは答えられたか上位17サイトは置いていたか
会社名3社とも答えた11社
所在地おおむね答えた6社
設立年1社が誤答3社
従業員数3社とも「わかりません」0社

AIが答えられなかった項目と、置かれていなかった項目が、そのまま重なりました。従業員数を3つのAIが揃って「わかりません」と答えたのは、教えている側の17社ですら、機械が読める形では1社も置いていなかったからです。

これは、悪い知らせではないと考えています。まだ誰も埋めていない場所があるということだからです。

機械が読める形にする——構造化データは「特別なもの」は要りません

📌 このセクションの要点構造化データとは、機械が読むための「決まった形の書き方」のことです。Googleが「要らない」と書いたのは特別な構造化データで、表示テキストと一致した構造化データは、やることの側に書かれています。

「AI対策」として構造化データを大量に足す、という話をときどき聞きます。Googleの公式ドキュメントには、こう書かれています。

要らないもの

「AI 機能で表示されるために、新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップを作成する必要はありません。また、特別な schema.org の構造化データを追加する必要もありません。」

やることの側に書かれていること

「SEO のベスト プラクティス」の一覧に、こう入っています。
「構造化データをページに表示されるテキストと一致させます。」

出典:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(2026年8月15日確認)。

つまり、不要なのは「AI向けの特別な何か」であって、構造化データそのものではありません。むしろ、表示されている内容と一致させることは、やるべきことの側に挙げられています。

そして第5章のとおり、多くの会社が手を付けていません。手間がかかるからです。その手間は、生成AIでほとんど消えました。いまが、いちばん差のつくタイミングだと考えています。

会社情報として入れる項目(Organization)

どのschemaをどこが担当するか、という役割の固定AIに引用されるコンテンツの作り方で書きました。ここでは、そこに会社の情報を足す1点だけを扱います。

※ 表は横スクロールできます

項目中身上位17サイトの実装率
name正式名称(表記をひとつに統一する)11/17
address所在地6/17
foundingDate設立年月。創業年と法人化年を混ぜない3/17
numberOfEmployees従業員数0/17
url / logoサイトURL・ロゴおおむね入っている
sameAs公式SNS・YouTube・書籍ページなど一部

実装率=当社調べ(2026年8月12日・上位17サイトのトップページを実測)。※ 制作会社に依頼する場合は「Organizationに設立日・所在地・従業員数を追加してください」と伝えれば通じます。

入ったかどうかは、無料で確認できます

Googleの「リッチリザルトテスト」にURLを入れるだけです。専門知識は要りません。

Googleリッチリザルトテストの入力画面。ページはリッチリザルトに対応していますかという見出しとURL入力欄
入力画面。URLを入れるだけです
Googleリッチリザルトテストの結果画面。有効なアイテムを4件検出、記事・パンくず・地域のお店やサービス・組織が表示されている
結果画面。当社サイトで実行した例です(検出件数はページごとに異なります)

では、何を置くのか(一覧はもう用意してあります)

📌 このセクションの要点外に置くのは4つです。詳しい手順は別記事に一覧があるので、ここでは要点だけにします。

1 会社概要

正式名称・所在地・設立年・事業内容・従業員数。文章に埋め込まず「項目名:値」の形で。AIが会社のことを調べるとき、基準になりやすいページです。

2 サービス内容と、料金の目安

金額が出せなくても、範囲・進め方・期間は書けます。書いていないと、比較の対象に入りません。

3 実績・事例を、数字で

「実績多数」ではなく「創業107年」「EC月商2.5倍」。指標名を必ず添えます(第4章のとおりです)。

4 よくある質問への答え

質問と答えのセットは、AIがいちばんそのまま使いやすい形です。営業がよく聞かれる10個から始めてください。

会社概要に載せる項目(従来の項目+AI時代に効く項目)

※ 表は横スクロールできます

従来から必要な項目AI時代に、特に効く項目
正式社名/代表者名/所在地設立年月(創業年と分けて書く)
設立/資本金/事業内容従業員数(17サイト中0社しか置いていない)
電話番号/メール/アクセス対応できる範囲・できない範囲
沿革/代表者プロフィール実績を数字で(指標名つき)
主要サービス/取引先よくある質問と、その答え
SNS・公式アカウント更新日(いつ時点の情報か)

左の列は、これまでどおりです。右の列を足すだけで、AIから見た会社の輪郭がはっきりします。

「うちは、どこまでやればいいのか」を一緒に決めます

全部やる必要はありません。会社の規模と、いま何が抜けているかで線引きが変わります。出す・出さないの判断も、一緒に整理します。無理な営業はいたしません。

生成AIコンサルの内容を見る

やってみた結果——支援先で起きたこと

📌 このセクションの要点置き場所と並び順を変えた結果、EC月商が前年同月比 約2.5倍・過去最高になった会社があります。実装したのは、その会社のご担当者です。

創業107年の建材商社(伊勢通様)の場合

やったことは派手ではありません。取扱商品ページを「お客様が知りたいことを、知りたい順で」に直した。それだけです。自社の言いたい順ではなく、買う人が確かめたい順に並べ替えました。

2.5
EC月商(前年同月比)
EC開設以来の最高額
6.11%
サイトの成約率
(3.81%からの変化)
107
創業からの年数
(建材商社)
伊勢通様のGoogle Search Consoleの画面。2026年1月から7月までの表示回数とクリック数の推移
伊勢通様のGoogle Search Console(2026年1月〜7月)。6月中旬から、表示もクリックも上がっています。

※ 季節要因やリピートも含まれます。1社の実績であり、同様の成果を保証するものではありません。

当社がしたのは、使い方をお渡しして、どこまで自社でやるかの線引きを一緒に決めたことだけです。実装と判断は、ご担当者ご自身が進められました。詳しい経緯は伊勢通様の事例ページにあります。

AI経由でサイトに来る人は、実際に増えています

「そうは言っても、まだ先の話では」と思われるかもしれません。当社と支援先4社のGA4を並べたところ、5サイトとも同じ形になっていました。2024年後半はほぼ0、2025年に立ち上がり、2026年に増えています。

当社ytbs.jpのGA4画面。ChatGPTやPerplexity経由のセッション数が2025年以降に増えている月次推移
当社(ytbs.jp)のAI経由の流入
支援先BのGA4画面。2026年5月にChatGPT経由が月104セッションに達している月次推移
支援先B。2026年5月に月104セッション

出典:当社および支援先4社のGA4実測(2026年8月1日時点・業種は伏せています)。多くのサイトは月0〜20セッション程度で、「主要な流入源になった」とまでは言えません。またリファラを送らないAIもあるため、実際の数はこれより多いと考えられます。

当社自身の話も、正直に書いておきます

第4章のとおり、当社はAIに設立年を間違えられ、支援実績の指標も取り違えられていました。コンサル会社として恥ずかしい話ですが、隠さず載せています。原因はどちらも同じで、正本を決めていなかったことでした。いまは運営者情報・事業概要に整理し、数字の書き方も揃えています。

WordPress管理画面の投稿一覧。公開済みが1,170件と表示されている
当社サイトの公開記事数(2026年6月時点・実測)。このうち609本は伸びずに検索対象から外しました。

この考え方は、2冊の本にまとめています

「自社の情報を、どう外に出すか」というテーマは、動画のころから変わっていません。書籍でも同じことを書いています。

書籍『ビジネスユーチューブで売れ!』の表紙。酒井大輔 著、2021年6月発売
ビジネスユーチューブで売れ!
酒井大輔 著(2021年6月)
書籍『経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書』の表紙。酒井大輔 著、セルバ出版、2026年1月発売
経営戦略は動画が最強!
集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書
酒井大輔 著・セルバ出版(2026年1月)

よくある質問(FAQ)

FAQ置き場所の設計でよく受ける質問をまとめました。
Q会社概要ページをAI検索に対応させるには、何をすればいいですか?
①会社情報の正本になるページを決める、②社名・所在地・設立年・従業員数を一貫した表記で書く、③重要な情報は画像ではなくテキストで置く、④Organizationの構造化データを表示テキストと一致させて実装する、⑤Googleビジネスプロフィールなど外部の情報とも揃える。この5つが基本です。
Q「外向けのデータベース」とは何ですか?
お客様と、代わりに調べるAIが読むために、自社の管理下にある場所へ、機械が読める形で置いた自社の事実の集まりのことです。ホームページは会社案内でもあり、これでもあります。
Q社内のデータベースをそのまま公開すればいいですか?
いいえ、必ず分けてください。出していい情報だけを選んで、社内とは切り離した場所に、外向けとして別に作ります。判断は人がします。
Q社内のデータ整理は、やらなくていいのですか?
やってください。効果は「手間が減る」ほうに出ます。外向けは「選ばれる」ほうに出ます。役割が違うので、両方やる必要があります。
Q同じ数字がページによって違っていても、問題ありますか?
問題になります。生成AIは複数のページを見比べるため、ズレを拾って別の数字と混ぜてしまうことがあります。項目ごとに正本のページを決めてください。
Qnoteと自社サイト、どちらに書けばいいですか?
読み物は外部サービスでも構いません。ただし会社概要・料金・実績といった会社の情報は、機械が読める形で置ける自社サイトにも必ず置いてください。
Q構造化データは、AIに載るために必須ですか?
必須ではありません。Googleは「特別なschema.orgの構造化データを追加する必要はない」と明記しています。ただし「表示テキストと一致させる」ことは、やるべきことの側に書かれています。
Q会社概要には、何を書けばいいですか?
正式名称・所在地・設立年・事業内容・従業員数の5つが基本です。文章に埋め込まず「項目名:値」の形で、そのページだけを見て分かるように書いてください。
Q従業員数まで公開する必要がありますか?
義務ではありません。ただし当社の実験では、3つのAIが揃って「わかりません」と答えました。書いていない項目は、AIも答えられません。
Q構造化データが入ったか、どう確かめますか?
Googleの「リッチリザルトテスト」にURLを入れるだけです。無料で、専門知識も要りません。検出された項目がその場で表示されます。
Q制作会社には、どう伝えればいいですか?
「Organizationの構造化データに、設立日・所在地・従業員数を追加してください」と伝えれば通じます。専門用語はこれだけで足ります。
Q直したら、AIの答えはすぐ変わりますか?
同時には変わりません。当社が528ページを直して計測したところ、AIによって反映までの日数に差がありました。詳細は実測記事にまとめています。

まとめ|ホームページは、会社案内であり、外向けのデータベースでもあります

  • 社内のデータベースは大事です。だからこそ、外向けのデータベースも同じくらい大事になりました。いま、AIがデータを取りに来ているからです。
  • 違うのは読みに来る相手だけです。社内向けは従業員、外向けは主に生成AIとお客様
  • 2つは必ず分けます。出せないものは出さず、出していい情報だけを切り離して外向けに整理します。
  • 置き場所は3つ。会社の情報の「正本」を置けるのは、自社サイトだけです。Googleビジネスプロフィールなどの外部情報は、正本と揃える先になります。
  • 外向けにも正本を決めてください。AIは複数ページを見比べ、ズレを拾います。人が見逃していた誤差を、AIは見つけます。
  • 上位17サイトでも、従業員数を機械が読める形で置いていたのは0社でした(当社調べ・2026年8月12日)。まだ誰も埋めていない場所です。
  • Googleが「要らない」としたのは特別な構造化データです。確認はリッチリザルトテストで無料でできます。
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何を出して、何を出さないか。どこに置いて、どれを正本にするか。
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※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。当社はいずれのAI提供事業者の代理店でもなく、紹介料も受け取っておりません。

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