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採用動画は有効か?就活生1,833人アンケートの結果と読み方
- 見た学生は49% 学生1,833名のうち904名が、会社説明や採用の動画を見ていました。
- 見た学生の97%が「良かった」 理由の1位は「企業の理解度が深まった」62%でした。
- 見なかった理由は「まだその段階ではない」が56% ただし「存在を知らなかった」25%、「探せなかった」16%もあり、ここは置き場所で直せます。
- 動画の説明会なら72%が参加 見ていない学生の72%が、自分の都合で見られる動画の説明会なら参加すると答えました。
この記事で使う調査(出典と読み方)
この記事の数字は、すべて次の調査によるものです。2026年9月25日に、原典ページの本文と図表8点で数字を確認しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査期間 | 2024年8月19日〜8月26日 |
| 調査対象 | 全国・ガクセイ協賛に登録する約800の学校の学生 |
| 回答者 | 4年制大学・短期大学・専門学校を含む学生1,833名(女性1,128名・男性677名・性別未回答28名) |
| 調査方法 | インターネット調査 |
読むときの注意は2つです。1つ目は、設問によって答えた人数が違うことです。「見て良かったか」は動画を見た904名だけ、「見なかった理由」は見ていない929名だけが答えています。2つ目は、まだ就職活動を始めていない学生も含まれていることです。原典にもそう書かれています。
| 設問 | 答えた人 | 回答者数 |
|---|---|---|
| Q1 企業研究に使った手法 | 全員 | 1,833名 |
| Q2 採用動画などを見たか | 全員 | 1,833名 |
| Q3 見て良かったか | 見た人 | 904名 |
| Q4 動画で企業を知ろうと思った理由 | 見た人 | 904名 |
| Q5 良かった理由 | 「良かった」と答えた人 | 879名 |
| Q6 良くなかった理由 | 「良くなかった」と答えた人 | 25名 |
| Q7 見なかった理由 | 見ていない人 | 929名 |
| Q8 動画の説明会なら参加するか | 見ていない人 | 929名 |
出典:ガクセイ協賛「【就活生アンケート】企業の採用動画は有効?メリット・デメリットと注意点」(調査期間2024年8月19日〜26日・学生1,833名)。2026年9月25日に確認。
学生は何で会社を調べているか
| 手法 | 割合 |
|---|---|
| 就活情報サイト | 58% |
| 企業のホームページ | 27% |
| 企業説明会 | 19% |
| 求人アプリ | 17% |
| 企業SNS | 14% |
| インターンシップ | 13% |
| 友人・知人の紹介 | 12% |
| 合同セミナー | 10% |
| 大学のキャリアセンター | 8% |
| 企業動画 | 8% |
| OB・OG訪問 | 7% |
| 企業研究していない | 5% |
出典:同上の調査(Q1)。原典の選択肢19項目のうち、上位と主な項目を抜き出しています。
ここで大事なのは、「企業動画」を企業研究の手法に挙げた学生が8%しかいないことです。一方で、次の章で見るとおり、採用動画を「見た」学生は49%います。
つまり学生は、動画から会社を探しているわけではありません。就活情報サイトやホームページで会社を見つけ、その先で動画に出会っています。ですから採用動画は、「作ること」と同じくらい、学生が通る場所に置くことが大切になります。
採用動画を見た学生は49%
「会社説明の動画や企業の採用動画などの動画コンテンツは視聴しましたか?」という質問に、「はい」と答えたのは904名(1,833名の49%)、「いいえ」は929名(51%)でした。
半分に届かないので、少なく見えるかもしれません。ただ、この調査にはまだ就職活動を始めていない学生も入っています。原典でも、就活を進めている学生の半分程度が企業動画を活用している、と読んでいます。
図1:学生1,833名の分かれ方(2024年8月調査)
見た学生の97%が「良かった」と答えた理由
動画を見た904名に「企業を知るために動画を視聴して良かったですか?」と聞くと、97%が「はい」と答えました。「いいえ」は3%です。
| 理由 | 割合 |
|---|---|
| 動画は情報量が多いため | 47% |
| 視聴に時間や場所の制約がないため | 38% |
| 社員や社内の雰囲気などが伝わるため | 30% |
| 会社説明会と同等の情報が得られるため | 26% |
| 繰り返し視聴できるため | 18% |
| 理由 | 割合 |
|---|---|
| 企業の理解度が深まった | 62% |
| 短時間で多くの情報が得られた | 41% |
| 効率的だと感じた | 35% |
| 会社の雰囲気を知れた | 24% |
| 電車などの時間が有効活用できた | 17% |
| 倍速で見れた | 11% |
出典:同上の調査(Q3・Q4・Q5)。
2つの表を並べると、学生が動画に求めているものが見えてきます。「たくさん知りたい」けれど「時間はかけたくない」。移動中や空き時間に、説明会に近い情報を受け取れることが評価されています。
「社員や社内の雰囲気が伝わる」も30%あります。文章や写真では伝えにくい、職場の空気や人の話し方は、動画がいちばん得意な部分です。
見なかった理由|「知らない・探せない」は企業側で直せる
| 理由 | 割合 |
|---|---|
| まだその段階までいってないから | 56% |
| 存在を知らなかったから | 25% |
| 探せなかったから | 16% |
| まとまっているサイトがなかったから | 6% |
| 動画は飛ばし読みがしにくいから | 5% |
| 通信回線に制限があるから | 3% |
出典:同上の調査(Q7)。複数回答のため、割合を足し合わせることはできません。
いちばん多い「まだその段階までいってない」は、学生の時期の問題です。企業が今すぐ動かせるものではありません。
一方で、「存在を知らなかった」25%と「探せなかった」16%は違います。動画があっても、学生の目に入っていない、たどり着けていない、という理由です。これは企業側の置き方で減らせます。
中小企業の採用動画でよく見かけるのが、YouTubeに上げただけで、求人票にも採用ページにもリンクが無い状態です。第2章で見たとおり、学生は就活情報サイトやホームページから会社を調べます。その道の上に動画を置かないと、良い動画でも見てもらえません。
「良くなかった」の中身|1位は「時間を取られる」
動画を見て「良くなかった」と答えたのは、見た学生の3%でした。その25名に理由を聞くと、「時間を取られる」44%、「視聴しないと必要な情報か否かの判断ができない」28%、「要領を得ない」28%でした。
回答者が25名と少ないので、この割合は参考値として扱ってください。それでも、見ないと中身が分からない、長い、要点がつかめない、という不満は、第4章の「短時間で多くの情報が得られた」の裏返しです。
動画の冒頭で「この動画で分かること」を先に言う、長い動画には目次(チャプター)を付ける。この2つだけでも、この不満はかなり減らせます。冒頭の作り方は、採用動画の構成|最初の3秒で決まる作り方と4つの順番で詳しく書いています。
出典:同上の調査(Q6・25名)。
動画の説明会なら72%が参加する
「企業説明会が動画で行われ、自分の都合で視聴できたら、参加しますか(参加していましたか)?」という質問に、動画を見ていない929名の72%が「はい」と答えました。「いいえ」は28%です。
見ていない学生は、動画が嫌いなわけではありません。多くは、自分の予定に合わせて見られるなら見たい、と考えています。平日の昼に開く会社説明会に来られない学生にも、録画した説明会なら届けられます。
出典:同上の調査(Q8・929名)。
中小企業が明日からできる3つ
ここからは、調査の数字を踏まえた私(酒井)の考えです。2008年から中小企業のYouTube活用を支援してきた中で、効果が出やすかった順に並べました。
| やること | 具体的には | 対応する数字 |
|---|---|---|
| ①学生が通る場所に置く | 求人票・採用ページ・会社のホームページから動画へリンクする。YouTubeでは採用の動画を1つの再生リストにまとめる | 知らなかった25%・探せなかった16% |
| ②説明会を録画して置く | いつもの会社説明会をそのまま録画し、採用ページに置く。新しく撮り下ろさなくてよい | 動画の説明会なら参加72% |
| ③冒頭で要点、長いものには目次 | 最初に「この動画で分かること」を言う。長い動画にはチャプターを付ける | 時間を取られる44%(25名・参考値) |
どれも、新しい機材や大きな予算は要りません。すでにある動画や、毎年開いている説明会を「見つけてもらえる形」にするだけです。
採用動画で実際に人が採れた会社の例は、採用動画の成功事例2社|求人応募が増えた会社がやったことにまとめています。運送業のLifeBank株式会社は2018年・2019年に各年およそ20名を採用し、旅館の秋保温泉「蘭亭」ではYouTubeを見た方が入社しています。どちらも、お客様が自分たちで動画を続けた結果です。
ほかの調査とあわせて読む
この記事は「学生が動画を見たか、見なかったのはなぜか」を扱いました。同じ採用動画でも、別の角度の調査があります。
- 動画を見て志望度は上がるか 24卒を対象にした別の調査(株式会社moovy・2023年6月)は、採用動画は就活生の、6割以上が参考にしている!で解説しています。
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よくある質問(FAQ)
Q採用動画は有効ですか?+
Q採用動画を見ない学生が多いのはなぜですか?+
Q会社説明会を動画にする意味はありますか?+
Qこの調査は、いつ誰が実施したものですか?+
まとめ
- 学生1,833名の調査(ガクセイ協賛・2024年8月)で、採用動画などを見た学生は49%、見た学生の97%が「良かった」と答えた。
- 学生は動画から会社を探すのではなく、就活情報サイトやホームページで見つけた会社を動画で深く知ろうとしている。
- 見なかった理由の「存在を知らなかった」25%・「探せなかった」16%は、動画を学生が通る場所に置けば減らせる。
- 見ていない学生の72%は、自分の都合で見られる動画の説明会なら参加すると答えた。説明会の録画は、すぐにできる一手。




















