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採用動画は有効か?就活生1,833人アンケートの結果と読み方

原典の図表8点で数字を確認学生1,833名・2024年8月調査2026年9月25日時点

著者:酒井大輔(ITコーディネータ) | 公開日:2026年9月28日 | 読了目安:約10分

この記事の要点「採用動画を作っても、学生は本当に見るのか」。中小企業の経営者や採用担当の方から、いちばん多くいただく質問です。この記事では、学生1,833名に聞いたアンケート(ガクセイ協賛・2024年8月)を設問ごとに読み、見た学生の評価と見なかった学生の理由を分けて整理します。最後に、中小企業が明日からできることを3つにまとめました。
📌 30秒まとめ採用動画は、見た学生からの評価がとても高い道具です。ただし、学生の半分はまだ見ておらず、その理由の一部は企業側で直せます。
  • 見た学生は49% 学生1,833名のうち904名が、会社説明や採用の動画を見ていました。
  • 見た学生の97%が「良かった」 理由の1位は「企業の理解度が深まった」62%でした。
  • 見なかった理由は「まだその段階ではない」が56% ただし「存在を知らなかった」25%、「探せなかった」16%もあり、ここは置き場所で直せます。
  • 動画の説明会なら72%が参加 見ていない学生の72%が、自分の都合で見られる動画の説明会なら参加すると答えました。
酒井大輔 ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|中小企業の集客・採用をYouTubeとClaudeで解決するコンサルタント/ITコーディネータ

2008年からYouTubeで中小企業100社超の集客・採用を支援。いまはClaudeでSEO・LLMO対策と記事づくりを社内に残す伴走をしています。ITコーディネータ、著書2冊。ユーチューブビジネスサポート代表。

東京都中小企業振興公社 登録専門家(No.1738)・ITC中部 理事・ITCA公式研修講師

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この記事で使う調査(出典と読み方)

📌 このセクションの要点ガクセイ協賛が2024年8月19日〜26日に、4年制大学・短大・専門学校の学生1,833名に聞いたインターネット調査です。設問ごとに回答者が違うため、数字は必ず「何人のうちの何%か」で読みます。

この記事の数字は、すべて次の調査によるものです。2026年9月25日に、原典ページの本文と図表8点で数字を確認しました。

表1:調査の概要(ガクセイ協賛「企業の採用動画・PR動画に関するアンケート調査」)
項目内容
調査期間2024年8月19日〜8月26日
調査対象全国・ガクセイ協賛に登録する約800の学校の学生
回答者4年制大学・短期大学・専門学校を含む学生1,833名(女性1,128名・男性677名・性別未回答28名)
調査方法インターネット調査

読むときの注意は2つです。1つ目は、設問によって答えた人数が違うことです。「見て良かったか」は動画を見た904名だけ、「見なかった理由」は見ていない929名だけが答えています。2つ目は、まだ就職活動を始めていない学生も含まれていることです。原典にもそう書かれています。

表2:設問と回答者数(2024年8月調査)
設問答えた人回答者数
Q1 企業研究に使った手法全員1,833名
Q2 採用動画などを見たか全員1,833名
Q3 見て良かったか見た人904名
Q4 動画で企業を知ろうと思った理由見た人904名
Q5 良かった理由「良かった」と答えた人879名
Q6 良くなかった理由「良くなかった」と答えた人25名
Q7 見なかった理由見ていない人929名
Q8 動画の説明会なら参加するか見ていない人929名

出典:ガクセイ協賛「【就活生アンケート】企業の採用動画は有効?メリット・デメリットと注意点」(調査期間2024年8月19日〜26日・学生1,833名)。2026年9月25日に確認。

学生は何で会社を調べているか

📌 このセクションの要点企業研究に使った手法の1位は就活情報サイト58%、2位は企業のホームページ27%でした。企業動画は8%です。学生は動画から会社を探すのではなく、サイトやホームページで見つけた会社を、動画で深く知ろうとしています。
表3:企業調査や企業研究に活用した手法(複数回答・1,833名・2024年8月調査)
手法割合
就活情報サイト58%
企業のホームページ27%
企業説明会19%
求人アプリ17%
企業SNS14%
インターンシップ13%
友人・知人の紹介12%
合同セミナー10%
大学のキャリアセンター8%
企業動画8%
OB・OG訪問7%
企業研究していない5%

出典:同上の調査(Q1)。原典の選択肢19項目のうち、上位と主な項目を抜き出しています。

ここで大事なのは、「企業動画」を企業研究の手法に挙げた学生が8%しかいないことです。一方で、次の章で見るとおり、採用動画を「見た」学生は49%います。

つまり学生は、動画から会社を探しているわけではありません。就活情報サイトやホームページで会社を見つけ、その先で動画に出会っています。ですから採用動画は、「作ること」と同じくらい、学生が通る場所に置くことが大切になります。

採用動画を見た学生は49%

📌 このセクションの要点会社説明や採用の動画を見た学生は、1,833名のうち904名(49%)でした。見ていない929名(51%)には、まだ就職活動を始めていない学生も含まれます。

「会社説明の動画や企業の採用動画などの動画コンテンツは視聴しましたか?」という質問に、「はい」と答えたのは904名(1,833名の49%)、「いいえ」は929名(51%)でした。

半分に届かないので、少なく見えるかもしれません。ただ、この調査にはまだ就職活動を始めていない学生も入っています。原典でも、就活を進めている学生の半分程度が企業動画を活用している、と読んでいます。

図1:学生1,833名の分かれ方(2024年8月調査)

学生1,833名の分かれ方|見た904名と見ていない929名学生1,833名のうち、採用動画などを見た904名の97%が良かったと答えた。見ていない929名の理由はまだその段階ではない56%、存在を知らなかった25%、探せなかった16%。見ていない929名の72%は動画の説明会なら参加すると答えた。学生 1,833名見た 904名(49%)見ていない 929名(51%)「良かった」97%理由1位=理解が深まった62%段階前56%・知らない25%・探せない16%動画の説明会なら参加 72%理由は複数回答のため合計しない
出典:ガクセイ協賛「企業の採用動画・PR動画に関するアンケート調査」(2024年8月・学生1,833名)をもとに作図。

見た学生の97%が「良かった」と答えた理由

📌 このセクションの要点動画を見た904名の97%が「良かった」と答えました。見た理由の1位は「情報量が多い」47%、良かった理由の1位は「企業の理解度が深まった」62%です。学生は、短い時間で会社を深く知る手段として動画を使っています。

動画を見た904名に「企業を知るために動画を視聴して良かったですか?」と聞くと、97%が「はい」と答えました。「いいえ」は3%です。

表4:動画で企業を知ろうと思った理由(複数回答・904名・2024年8月調査)
理由割合
動画は情報量が多いため47%
視聴に時間や場所の制約がないため38%
社員や社内の雰囲気などが伝わるため30%
会社説明会と同等の情報が得られるため26%
繰り返し視聴できるため18%
表5:良かった理由(複数回答・879名・2024年8月調査)
理由割合
企業の理解度が深まった62%
短時間で多くの情報が得られた41%
効率的だと感じた35%
会社の雰囲気を知れた24%
電車などの時間が有効活用できた17%
倍速で見れた11%

出典:同上の調査(Q3・Q4・Q5)。

2つの表を並べると、学生が動画に求めているものが見えてきます。「たくさん知りたい」けれど「時間はかけたくない」。移動中や空き時間に、説明会に近い情報を受け取れることが評価されています。

「社員や社内の雰囲気が伝わる」も30%あります。文章や写真では伝えにくい、職場の空気や人の話し方は、動画がいちばん得意な部分です。

見なかった理由|「知らない・探せない」は企業側で直せる

📌 このセクションの要点動画を見なかった929名の理由は「まだその段階までいってない」56%が最多でした。次いで「存在を知らなかった」25%、「探せなかった」16%です。後の2つは、動画を学生が通る場所に置けば減らせる理由です。
表6:企業の動画を視聴しなかった理由(複数回答・929名・2024年8月調査)
理由割合
まだその段階までいってないから56%
存在を知らなかったから25%
探せなかったから16%
まとまっているサイトがなかったから6%
動画は飛ばし読みがしにくいから5%
通信回線に制限があるから3%

出典:同上の調査(Q7)。複数回答のため、割合を足し合わせることはできません。

いちばん多い「まだその段階までいってない」は、学生の時期の問題です。企業が今すぐ動かせるものではありません。

一方で、「存在を知らなかった」25%と「探せなかった」16%は違います。動画があっても、学生の目に入っていない、たどり着けていない、という理由です。これは企業側の置き方で減らせます。

中小企業の採用動画でよく見かけるのが、YouTubeに上げただけで、求人票にも採用ページにもリンクが無い状態です。第2章で見たとおり、学生は就活情報サイトやホームページから会社を調べます。その道の上に動画を置かないと、良い動画でも見てもらえません。

「良くなかった」の中身|1位は「時間を取られる」

📌 このセクションの要点「良くなかった」と答えた25名の理由は「時間を取られる」44%が最多でした。回答者が25名と少ないため参考値ですが、長くて要点が見えない動画は避けたい、という声として読めます。

動画を見て「良くなかった」と答えたのは、見た学生の3%でした。その25名に理由を聞くと、「時間を取られる」44%、「視聴しないと必要な情報か否かの判断ができない」28%、「要領を得ない」28%でした。

回答者が25名と少ないので、この割合は参考値として扱ってください。それでも、見ないと中身が分からない、長い、要点がつかめない、という不満は、第4章の「短時間で多くの情報が得られた」の裏返しです。

動画の冒頭で「この動画で分かること」を先に言う、長い動画には目次(チャプター)を付ける。この2つだけでも、この不満はかなり減らせます。冒頭の作り方は、採用動画の構成|最初の3秒で決まる作り方と4つの順番で詳しく書いています。

出典:同上の調査(Q6・25名)。

動画の説明会なら72%が参加する

📌 このセクションの要点採用動画を見ていない929名のうち72%が、「自分の都合で視聴できる動画の説明会なら参加する」と答えました。まだ動画を見ていない学生にも、説明会を動画で届ける余地は大きくあります。

「企業説明会が動画で行われ、自分の都合で視聴できたら、参加しますか(参加していましたか)?」という質問に、動画を見ていない929名の72%が「はい」と答えました。「いいえ」は28%です。

見ていない学生は、動画が嫌いなわけではありません。多くは、自分の予定に合わせて見られるなら見たい、と考えています。平日の昼に開く会社説明会に来られない学生にも、録画した説明会なら届けられます。

出典:同上の調査(Q8・929名)。

中小企業が明日からできる3つ

📌 このセクションの要点調査の結果から、中小企業がすぐに取りかかれることは3つです。①動画を求人票・採用ページ・YouTubeの再生リストに置く、②会社説明会を録画して置く、③冒頭で要点を言い、目次を付ける。

ここからは、調査の数字を踏まえた私(酒井)の考えです。2008年から中小企業のYouTube活用を支援してきた中で、効果が出やすかった順に並べました。

表7:中小企業が明日からできる3つ(調査のどの数字に対応するか)
やること具体的には対応する数字
①学生が通る場所に置く求人票・採用ページ・会社のホームページから動画へリンクする。YouTubeでは採用の動画を1つの再生リストにまとめる知らなかった25%・探せなかった16%
②説明会を録画して置くいつもの会社説明会をそのまま録画し、採用ページに置く。新しく撮り下ろさなくてよい動画の説明会なら参加72%
③冒頭で要点、長いものには目次最初に「この動画で分かること」を言う。長い動画にはチャプターを付ける時間を取られる44%(25名・参考値)

どれも、新しい機材や大きな予算は要りません。すでにある動画や、毎年開いている説明会を「見つけてもらえる形」にするだけです。

採用動画で実際に人が採れた会社の例は、採用動画の成功事例2社|求人応募が増えた会社がやったことにまとめています。運送業のLifeBank株式会社は2018年・2019年に各年およそ20名を採用し、旅館の秋保温泉「蘭亭」ではYouTubeを見た方が入社しています。どちらも、お客様が自分たちで動画を続けた結果です。

ほかの調査とあわせて読む

📌 このセクションの要点採用動画については、ほかにも調査があります。志望度の変化、Z世代の情報収集、企業の知名度はそれぞれ別の記事で解説しています。

この記事は「学生が動画を見たか、見なかったのはなぜか」を扱いました。同じ採用動画でも、別の角度の調査があります。

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※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。

よくある質問(FAQ)

FAQ採用動画と就活生アンケートについて、よくいただく質問にお答えします。
Q採用動画は有効ですか?+
学生1,833名の調査(ガクセイ協賛・2024年8月)では、採用動画などを見た学生は49%で、見た学生の97%が「良かった」と答えています。見た学生からの評価はとても高い結果です。
Q採用動画を見ない学生が多いのはなぜですか?+
見なかった929名の理由は「まだその段階までいってない」56%が最多で、「存在を知らなかった」25%、「探せなかった」16%が続きます(複数回答)。後の2つは、動画の置き場所で減らせます。
Q会社説明会を動画にする意味はありますか?+
あります。採用動画を見ていない929名のうち72%が、自分の都合で視聴できる動画の説明会なら参加すると答えています。いつもの説明会を録画して置くだけでも始められます。
Qこの調査は、いつ誰が実施したものですか?+
ガクセイ協賛が2024年8月19日〜26日に実施したインターネット調査です。4年制大学・短大・専門学校の学生1,833名が回答しています。

まとめ

  • 学生1,833名の調査(ガクセイ協賛・2024年8月)で、採用動画などを見た学生は49%、見た学生の97%が「良かった」と答えた。
  • 学生は動画から会社を探すのではなく、就活情報サイトやホームページで見つけた会社を動画で深く知ろうとしている。
  • 見なかった理由の「存在を知らなかった」25%・「探せなかった」16%は、動画を学生が通る場所に置けば減らせる。
  • 見ていない学生の72%は、自分の都合で見られる動画の説明会なら参加すると答えた。説明会の録画は、すぐにできる一手。