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古い記事はAIにも読まれる|どれを下げるかの基準と、594本を1日で下書きに戻した記録
- 選択肢は5つ。書き直す/別ページへ引っ越す(301)/検索に出さない(noindex)/下書きに戻す/削除する。削除だけが元に戻せません
- 下げる基準は4分類。「今も読まれている」「内容が古い」「重複して食い合っている」「役目を終えている」で分け、それぞれ当てる選択肢が違います
- 当社の実測:301転送済みなのに公開のまま残っていた594本を、2026年8月13日に下書きへ。保留0件・失敗0件(※順位の8.18→7.47は7月に整理した分の結果=前後31日・全体の集計で、この594本の効果はまだ入っていません)
結論:古い記事は削除しないでください(選択肢は5つ)
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| 選択肢 | 元に戻せる | 評価 | 読者の行き先 | 検索に | こういうときに使う |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 書き直す | 戻せる | 引き継げる | そのページ | 見える | いまも検索から人が来ている。内容が古いだけ |
| ② 別のページへ引っ越す(301転送) | 戻せる | 引っ越し先へ移る | 引っ越し先 | 引っ越し先が見える | 似た内容の記事が複数ある。1本にまとめたい |
| ③ 検索に出さない(noindex) | 戻せる | 中立 | そのページ | 見える | ページは残したいが、検索には出したくない |
| ④ 下書きに戻す | 戻せる | 引っ越し先が引き継ぐ | 引っ越し先 | 見えない | すでに②を済ませていて、転送元が公開のまま残っている |
| ⑤ 削除する | 戻せない | 消える | 行き止まり | 見えない | 内容に問題があり、残すこと自体が困る |
⚠ ④は「引っ越しがまだ」のページには使えません
下書きに戻すのは、畑でいう「間引き」のような整理です。抜いた苗を捨てるのではなく、残す株に日と養分を回すために場所を空ける――そういう作業だと考えてください。ただし、下書きに戻すとそのURLは行き止まりになります。使えるのは②の引っ越し(301転送)を先に済ませてある場合だけです。当社は594本すべてで、下書きにした「あと」にもう一度開いて確認しました。行き止まりになったものは1本もありません。
ここでいう「引っ越し(301転送)」も「検索に出さない(noindex)」も、Googleが公式に用意している仕組みです。用語の定義は公式ドキュメントで確認できます。
参考:Google 検索セントラル「リダイレクトと Google 検索」「noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する」。
どの記事を下げるか──4つの分類と、当てはめる選択肢
- いま読まれているなら、下げない。書き直すだけ
- 重複して食い合っているなら、1本にまとめて引っ越す
- 引っ越しが済んでいて公開のままなら、下書きに戻す(今回の594本がこれ)
まず4つに分けます
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| # | 分類 | 見分け方(何を見るか) | 当てる選択肢 | 理由 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | いまも読まれている | 検索からのクリックが続いている。順位がついている | ① 書き直す | 下げると流入を捨てることになります。古いのは中身であって、ページではありません |
| 2 | 重複して食い合っている | 同じ検索意図の記事が複数ある。どれも中途半端な順位で止まっている | ② 引っ越す(301) | 1本にまとめると評価が集まります。消すのではなく、寄せます |
| 3 | 残したいが検索には出したくない | お知らせ・終了した案内・社内向けなど。URLを知っている人には見せたい | ③ noindex | ページは生かしたまま、検索の対象からだけ外せます |
| 4 | 役目を終えている | すでに②の引っ越しを済ませたのに、転送元が公開のまま残っている | ④ 下書きに戻す | 今回の594本がこれです。読者は自動で引っ越し先へ行くので誰も困りませんが、機械は「もう無い売り場」を見に行き続けます |
図1:4つの分類と5つの選択肢の対応
いちばん多い相談は「分類2」です
当社がAIを使って本気で作った新記事63本のうち、答え合わせで成果と言えたのは11本だけでした(判定が出た39本中。約28%)。残りの52本をどうするかで手が止まる方が多いのですが、当たらなかった記事は「失敗」ではなく「分類2の候補」です。似た記事どうしをまとめれば、評価は寄ります。
出典:当社サイトのSearch Console実測(2026年7月27日までで判定確定。◎3/○8/△25/✕3/未判定24)。
あなたのサイトを10分で確かめる方法
図2:10分でできる自己診断の3ステップ
ブラウザのアドレス欄に、自社サイトのURLの後ろに /sitemap.xml と足して開いてみてください。表示されない場合は /wp-sitemap.xml や /sitemap_index.xml も試してください。一覧が出たら、記事の一覧(post-sitemap.xml など)を選びます。
参考:Google 検索セントラル「サイトマップについて」。
実録:594本を1日で下書きに戻した
(2026年8月13日)
人が手を動かした回数
594本すべて通過
図3:14時間の内訳と、人が手を動かした5回
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| 時刻 | 担当 | やったこと/結果 |
|---|---|---|
| 7:55〜10:08 | AI | どこからもリンクされていないページを1本ずつ開いて確認 → 221ページを特定 |
| 10:08 | 人 | 仕分け案に目を通し、4件だけ判断を上書き(3件は対象外・1件は引っ越しへ) |
| 13:14〜15:48 | AI | どこから直すか、何をやってはいけないかを指示書にする |
| 17:38 | 人 | 対応表に目を通し、5件だけ判断を上書き |
| 18時ごろ | 事故 | 1本だけ試したら、URLが変わってしまった → AIが検知。約2分で復旧し、作業を全部止めた |
| 〜18:55 | AI | 誰にも見えないテストページで確認してから再開 → 1回目:201ページを下書きに |
| 〜19:36 | AI | 古い記事40本の中身を読み、引っ越し先に足りない情報がないか確認 → 足す価値があったのは2件だけ |
| 〜20:47 | AI | 2回目:残り393ページ。合計594ページ完了 |
| 21時台〜 | AI | 報告書にまとめ、1件ずつ検収して台帳に記録(報告書9本+検収8件) |
出典:当社サイトでの作業記録(2026年8月13日の実測)。
この日は、ほかに2つ直しています
古い記事の片付けと同じ日に、機械から見て壊れていた箇所をあと2つ直しました。どれも人間の目には見えない問題です。
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| 問題 | 対象 | 人間から見ると | 直したあと |
|---|---|---|---|
| 動画があると機械に伝わっていない | 149ページ | 動画はちゃんと再生できる。何の問題もない | 検索の動画枠で平均4.67位・クリック308回 |
| サイト内のどこからもリンクされていない | 48ページ | 検索から来た人は普通に読める | 185クリック稼いでいた孤立ページにも、ようやく道がついた |
※ 対象の洗い出しでは221ページを1本ずつ確認し、別途293件分のURLの重複も整理しています。技術面の詳細は 壊れていたところを、AIと直した全記録 へ。
この日、私が下した判断は合計9件(4件+5件)と、事故のときの「止める・再開する」だけです。逆に言えば、その9件を人が見なかったら、間違ったまま594本が進んでいました。
そしてこの日、本文・タイトル・URLは1文字も変えていません。やったのは「公開 → 下書き」の切り替えだけです。
壊さないための3条件と、実際に起きた事故
実際に起きた失敗:URLが2分間だけ壊れました
夕方18時ごろ。作業の途中で、ある記事に分類を1つ追加しました。するとその記事のURLが変わってしまいました。当社のサイトは「番号が小さい分類をURLに使う」設定になっていて、追加した分類のほうが番号が小さかったためです。
気づいて元に戻すまで、約2分。すぐに作業を全部止めました。
あとで確認したところ、追加する予定だった10種類の分類は、10種類とも危険な番号でした。つまりまとめて実行していたら、65本のURLが同時に変わっていたことになります。
これはAIの精度の問題ではありません。1本目で試したかどうかの問題でした。
当社の事故は1本目で見つかったから2分で済みました。まとめて実行していたら、65本ぶんの復旧作業になっていたはずです。一括の前に、必ず1本で試してください。
元に戻す仕組みだけは、AIに触らせませんでした
引っ越し届(301転送)の設定だけは、AIに渡していません。避難ハシゴだけは、作業する人に持たせない――これがこの日の設計の中心でした。
図4:この日の体制と、AIに渡さなかったもの
おまけ:AIのほうが、指示書より慎重でした
作業対象の一覧に、実はすでに引っ越し元になっていた記事が1本混ざっていました。AIは確認の2つ目でそれを見つけて手を止め、人間に判断を求めてきました。また、古い記事40本と引っ越し先27本の中身を全部読ませて「足りない情報はないか」を確かめたところ、足す価値があったのは2件だけ。引っ越し先のほうが情報量が5〜10倍あったからです。「AIに任せると暴走しそうで怖い」とよく言われますが、危ないのは、どちらかが確かめずに進んだときです。
1本ずつ確かめた5項目(594本すべて通過)
- いま本当に「公開」になっているか(管理画面の表示ではなく、実際のURLで)
- そのURLは、ちゃんと引っ越し先に飛ぶか
- 引っ越し先はきちんと表示されるか。自分自身に戻っていないか
- ここまで全部通ったものだけ、下書きに変更する
- 下書きにした「あと」で、もう一度ひらいて、引っ越し届が生きているか確かめる
結果は594本すべて通過、保留0件・失敗0件でした。5つ目が無ければ、「完了しました」というAIの報告を信じたまま、実際には転送が効いていない記事を見逃していたはずです。
同じ手順で、自社サイトを見てもらえます
この記事の基準とチェック項目は、そのままお使いいただけます。「自社のどれが分類2なのか判断がつかない」というときは、実際のサイトを一緒に見ながら仕分けることもできます(押し売りはありません)。
結果:数字はこう動いた
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| 指標 | 前(5/11〜6/10) | 後(7/11〜8/10) | 差 |
|---|---|---|---|
| 平均掲載順位 | 8.18位 | 7.47位 | 0.71 上昇 |
| クリック数 | 3,311 | 3,738 | +12.9% |
| 表示回数 | 253,902 | 343,280 | +35.2% |
| 住所一覧の「空き家」率 | 33.0% | 0.0% | — |
出典:当社サイトのGoogle Search Console実測(2026年8月13日取得)。対象は全体(国の絞り込みなし)、前後とも31日間です。同じ期間に他の施策も動いているため、「片付けたから順位が上がった」と断定はできません。時系列の記録としてお読みください。
図5:Googleが「見に来たのに載せなかった」ページ数の推移
表示回数は、成果ではありません
表示は35.2%増えました。ですがクリックは12.9%しか増えていません。見られた回数が3割増えても、来てくれた人は1割しか増えていないということです。当社も以前、表示が増え続けているのに問い合わせが1件も増えていない状態を、長く見過ごしていました。報告書で「表示が伸びた」と書きたくなるのは、ここです。

※ ここまでの数字は「7月に片付けた分」の結果です。今回の594本の効果は、まだ入っていません。9月上旬にもう一度Search Consoleを見て、この記事に追記します。
なぜ「いま」やるのか──AIも読んでいるから
AIは、参照したページの中身をそのまま根拠に使います。「このページは5年前の情報だから割り引いて読もう」と、前後を見て補正してくれるわけではありません。5年前で止まっているページも、引っ越したあとの抜け殻のようなページも、参照されればそのまま根拠になります。
日本企業の生成AI利用は、まだ立ち上がったばかりです。総務省の調査では、何らかの業務で生成AIを利用している割合は日本で55.2%。米国90.6%・ドイツ90.3%・中国95.8%と比べると差があります。つまり「AIに読まれる前提でサイトを整える」動きも、これから本格化します。いま片付けておく意味は、ここにあります。
出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」第Ⅰ部第1章第2節(2)企業におけるAI利用の現状(図表Ⅰ-1-2-14)。調査は総務省(2025)「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」。※日本 n=442、「自社のAI活用方針を知っている」と回答した人が母数で、2023年度調査とは手法が異なり単純比較はできません。
▶ 自社の情報がAIにどう見えているかの調べ方は AIに自社がどう出るかの調べ方、AI検索そのものの動きは AI検索対策は意味ないのか にまとめています。
増やすべきか迷っているなら
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| 読む順番 | 記事 | 扱っていること |
|---|---|---|
| 1本目 | 企業ブログの記事数は何本必要か | 増やすべきかの判断。競合の量産にどう向き合うか、自社は何本あればいいのか |
| 2本目(この記事) | 古い記事はAIにも読まれる | どの記事を、どういう基準で下げるか。作業の実行記録と、下げたあとに何が起きたか |
図6:判断(1本目)と、実行(この記事)
次に読む
よくある質問(FAQ)
Q古い記事は、削除したほうがいいですか?+
Qどの記事を下げるか、基準はありますか?+
Q自社に古い記事が溜まっているか、どう調べますか?+
Q「下書きに戻す」と、読者から見えなくなりませんか?+
Q記事を下げると、アクセスも減りませんか?+
QAIに任せると、暴走しませんか?+
Qまとめて処理してはいけませんか?+
Q「クロール済み – インデックス未登録」とは何ですか?+
まとめ・古い記事は、消さずに片付ける
- 選択肢は5つ。削除だけが元に戻せません。まず①〜④を検討してください。
- 下げる基準は4分類。いま読まれている/重複している/残したいが出さない/役目を終えている。
- 10分で自己診断できます。sitemapから無作為に30本ひらいて、行き先が変わった数を数えるだけ。
- 当社は594本を1日で下書きに戻しました(2026年8月13日/保留0件・失敗0件)。
- 壊さない3条件:元に戻せる作業だけ渡す/1本ずつ確かめる/元に戻す仕組みには触らせない。
- 一括の前に、必ず1本で試す。まとめて実行していたら、65本のURLが同時に変わっていました。
- 表示は成果ではありません。表示+35.2%に対し、クリックは+12.9%でした。
自社サイトに、役目を終えたページはありますか
この記事の基準とチェック項目は、そのままお使いいただけます。判断がつかないところだけ、一緒に見ることもできます。押し売りはありません。
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