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業者に相談する前に、まず3つのAIにホームページを採点させる
- 点数は大きく割れる:6サイトで試すと、同じ質問でも3社の点数は最大66点、平均33点離れました。
- 直す場所は一致する:それでも、FAQ・構造化データ・情報量など「直すべき箇所」は3社でほぼ一致しました。
- レポートは指示書になる:3社の結果を1つのレポートにまとめてClaudeに読ませれば、優先度の高い順に対策を始められます。
- 指摘は実物で確かめる:AIが別のサイトを見て採点していた例もありました。最後は自分のページで確認します。
【結論】最初にやるのは、3つのAIによるセルフチェック
SEO(検索で見つけてもらう対策)やLLMO(ChatGPTなどのAIに正しく理解・紹介してもらう対策)が気になったとき、いきなり業者に相談すると、話が相手のサービスの説明から始まりがちです。自社のどこが弱いのかを知らないままでは、その提案が自社に合っているかを判断できません。
そこで当社がすすめているのが、ChatGPT・Gemini・Claudeの3つに、まったく同じ質問で自社のホームページを採点させる方法です。作業は1社あたり数分、3社とまとめまで含めて約15分です。
1つのAIだけに聞くと
そのAIのクセがそのまま結論になります。点数が高く出れば安心し、低く出れば慌てる。どちらも判断を誤ります。
3つのAIに聞くと
点数は割れますが、「3社がそろって指摘した弱点」が浮かび上がります。そこが、最初に直すべき本物の課題です。
すぐに試したい方へ
やり方とコピーして使えるプロンプトは第4章「やり方|5つの手順」、完成するレポートの見本は第3章、レポートを使って対策を始める方法は第5章にあります。
用語(SEO・AEO・GEO・AIO・LLMO)の違いを先に知りたい方は、SEO・AEO・GEO・LLMO対策の違いと6つの順番をご覧ください。
6サイトで試した結果|同じ質問で、点数は最大66点ずれた
対象は、当社の支援先3社(1社はサイトを3つ持っているので計5サイト)と、当社のトップページの合わせて6サイトです。どれも同じ型のプロンプト(第4章に全文)で、SEO・AEO・GEO・AIO・LLMOの5項目を100点満点で採点させました。支援先は社名を伏せ、業種も大まかに書いています。
(同じサイト・同じ項目)
(6サイト×5項目=30項目)
だった項目の数
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| 対象 | 実施日 | Claude | Gemini | ChatGPT | 点差の最大 |
|---|---|---|---|---|---|
| 自社(ytbs.jpトップ) | 2026年9月17日 | 76.6 | 79.0 | 90.2 | 23点(AEO) |
| A社(BtoB向けサービス) | 2026年7月21日 | 57.0 | 79.0 | 80.6 | 37点(LLMO) |
| B社(地域の専門小売店) | 2026年7月31日 | 21.4 | 34.0 | 62.6 | 50点(AIO) |
| C社グループ①(研修事業・会社サイト) | 2026年7月26日 | 11.2 | 27.0 | 71.4 | 66点(AEO) |
| C社グループ②(研修事業・ブランドサイト) | 2026年7月26日 | 40.0 | 57.0 | 47.8 | 35点(AIO) |
| C社グループ③(研修事業・関連団体サイト) | 2026年7月26日 | 12.0 | 13.0 | 44.6 | 45点(SEO) |
出典:当社が作成した評価レポート4件(2026年7月21日・7月26日・7月31日・9月17日)の採点を当社で集計。点数は各AIの回答どおり。
図1:同じ質問でも、3社の点数は最大でこれだけ離れた(6サイト)
AIごとのクセもはっきり出ました。30項目のうち、最高点をつけたのはChatGPT(無料版)が23回、最低点をつけたのはClaudeが26回です。6サイトの平均点は、ChatGPTが66.2点、Geminiが48.2点、Claudeが36.4点でした。
つまり、「何点だったか」は、どのAIに聞いたかでほぼ決まります。ChatGPTだけに聞いて「70点だから大丈夫」と安心するのも、Claudeだけに聞いて「20点しかない」と慌てるのも、同じくらい危うい判断です。
どんなレポートができるのか|当社トップページの実物
やり方の前に、完成品をお見せします。2026年9月17日に、当社(ytbs.jp)のトップページで作ったレポートです。社内用に作ったものなので、自社の弱点もそのまま載せています。
※ 横スクロールできます
| 章 | 中身 |
|---|---|
| 0. このレポートについて | 使ったAIとプラン、入力したプロンプトの全文、「作成者の意見は含まない」旨 |
| 1. 結論(社長向け30秒サマリー) | 3社の平均点、そろって評価した強み、そろって指摘した課題、次にやること |
| 2. なぜ今、この調査が大切なのか | お客様の探し方の変化(検索からAIへの質問へ) |
| 3. 用語のかんたん解説 | SEO・AEO・GEO・AIO・LLMOを、たとえ話つきで |
| 4. 採点結果の比較 | 5項目×3社の点数表と、読み取れること |
| 5. なぜ点数が違うのか | 5つの理由(AIごとの用語の解釈表つき) |
| 6. 一致した評価・分かれた評価 | 3社そろって良い点/そろって改善が必要な点/1社だけの指摘/意見が食い違った点と実際のページ |
| 7. 項目別の総意 | 5項目それぞれの3社の総意と点数の傾向 |
| 8. 取り入れたほうがいい点/気にしなくていい点 | 優先度A・B・Cと、その理由を初心者向けに |
| 9. どう売上につなげるか | AIに相談されてから契約までの流れと、社長の判断ポイント |
| 10〜11. 注意事項・最終結果 | AIの限界、条件の違い、3社の点数の一覧 |
| 付録 | 3社の回答の原文 |
結論のページ(社長向け30秒サマリー)
3社の平均点は約82点で、3社とも「完成度の高いサイト」と評価し、大きな作り直しは不要という結論でした。そろって評価された強みは自社だけの実績の数字と代表者の専門性。そろって指摘された課題は他のサイトやメディアで紹介される機会を増やすこととAI向けの情報を整えることです。次にやることは「情報を新しく増やす」ことより、「すでに持っている強みを、GoogleとAIに正しく伝わる形に整える」ことだ、とまとめられています。
点数の比較
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| 項目 | Claude | Gemini | ChatGPT | 点差 |
|---|---|---|---|---|
| SEO | 78 | 80 | 90 | 12 |
| AEO | 84 | 70 | 93 | 23 |
| GEO | 74 | 85 | 88 | 14 |
| AIO | 77 | 75 | 91 | 16 |
| LLMO | 70 | 85 | 89 | 19 |
| 5項目の平均 | 76.6 | 79.0 | 90.2 | — |
総合点を出したのはChatGPTのみ(90点)。ClaudeとGeminiは総合点を出していません。
条件は正直に書いておきます。このときのClaudeは記憶機能が有効で、当社のことを以前から知っていました。ChatGPTの一時チャットも、画面の表示ではメモリを参照できる設定です。同じAIへの2回目や、記憶を切った状態での再採点はしていません。自社の記事で自社を採点しているので、点数は割り引いて読んでください。
3社の意見が「そろった点」と「1社だけの点」
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| 区分 | 中身 |
|---|---|
| 3社とも良いと評価 | 自社だけの実績の数字/代表者の専門性と信頼性/「再生数ではなく売上・採用」という考え方/FAQを置いている/生成AI・LLMO対策に早く取り組んでいる |
| 3社とも改善が必要と指摘 | 外部サイト・メディアでの紹介を増やす/構造化データ(AI向けの会社・人物情報)の確認と整備 |
| Claudeだけの指摘 | サイト内外で表記がそろっていない箇所がある/「YouTubeコンサル 会社」で上位に出る比較まとめ記事に自社が載っていない/自社の比較表が「自社だけ◎」で広告的に見えやすい |
| ChatGPTだけの指摘 | トップページのテーマが広がりすぎている/実績を「課題→施策→期間→結果」の統一した形にする/「おすすめ○社」の比較記事を自社で作る必要はない |
| Geminiだけの指摘 | 著書があることはAIの学習上の大きな強み/トップページの文章量が少なめ/図解の内容を文章でも説明したほうがよい |
1社だけの指摘は、実際のページと食い違うことがあります。Geminiの「文章量が少なめ」「図解を文章に」は、実物を見ると当てはまりませんでした(第8章)。レポートでは、こうした指摘を「気にしなくていい点」に分けています。
取り入れたほうがいい点/気にしなくていい点
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| 区分 | 内容 | 指摘したAI |
|---|---|---|
| 取り入れる・優先度A | サイト内外の表記(業種名・法人名・年数など)をそろえる | Claude |
| 取り入れる・優先度A | 外部サイトでの紹介を増やす(比較記事への掲載依頼、プレスリリース、登壇や書籍の告知など) | 3社とも |
| 取り入れる・優先度A | 「〇〇とは?」に答える短い定型文(何の会社か・誰が支援するか・どんな企業向けか・何を成果とするか)を置く | ChatGPT(他の2社も同じ趣旨) |
| 取り入れる・優先度B | 構造化データ(会社・人物・サービス情報)を確認・整備する | 3社とも |
| 取り入れる・優先度B | 実績の数字に「期間・出典」を添える/成功事例を同じ形にそろえる/トップページの主役を絞る | Claude・ChatGPT |
| 取り入れる・優先度C | 無料診断ボタンを自社ページ経由にする/比較表に「他の方法が向いている場合」も書く | Claude |
| 気にしなくていい | 点数そのものの高い低い/トップページの文章量を増やす/図解の文章化(説明文は掲載済み)/FAQの構造化データで検索結果を目立たせる/自社で「おすすめ○社」記事を作る/AIの学習データに入ることを直接狙う | — |
社長が判断するためのページ
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| 判断すること | レポートの答え |
|---|---|
| サイトは作り直すべき? | 不要。3社とも完成度が高いと評価 |
| まず何をすべき? | 表記の統一と、短い定型回答の設置。費用はほぼかからない |
| 中長期で何をすべき? | 外部での紹介を増やす。3社が共通して挙げた施策 |
| 効果はどう確かめる? | Search Consoleの表示回数・クリック数、同じ質問をAIにしたときの回答、無料診断の申込数 |
| いつ見直す? | 3〜6か月後に、同じプロンプトで再評価して比べる |
ここまでが、約15分の作業で手に入る中身です。次の章で、作り方をそのままお見せします。
やり方|5つの手順(約15分)
お急ぎの方は、この章のプロンプト2つだけ持ち帰ってください。
使った道具と費用
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| AI | プラン | 役割 |
|---|---|---|
| Claude | 有料(Max)・モデルはOpus 5 | 採点の1社+3社の回答のまとめ役 |
| Gemini | 無料・モデル欄は「Pro 拡張」 | 採点の1社 |
| ChatGPT | 無料・一時チャット(履歴に残らないモード) | 採点の1社 |
有料なのはClaudeだけで、当社は月200ドルのプランを使っています(請求額は220ドル)。これは記事作りやサイト運用など、この診断以外の仕事にも使っているためです。無料プランの組み合わせでも、この手順自体は試せます。プランとモデルの選び方はClaudeのモデルの違いと選び方にまとめています。
1プロンプトを用意する
3社すべてに、次の文章を一字一句同じまま入れます。1行目のURLだけ、自社のものに変えてください。
https://(自社のホームページのURL)/ 上記のページについて、『SEO』と『AEO』、『GEO』、『AIO』、『LLMO』について採点してください。この記事でSEOなど想定される、ライバルの記事とも比べて検証してください。弱い部分については、改善点も教えてください。良い部分については評価できるポイントも教えてください。
「ライバルの記事とも比べて」の一文が大事です。これがあると、AIは自社だけでなく、同じ検索で上に出てくる競合と比べて弱点を挙げます。
23社に入力する
Gemini・ChatGPT・Claudeに、それぞれ新しい会話で入力します。3社とも、他のAIの回答は見せません。



Claudeの回答は「構造化データの中身や表示速度は確認できていない」と、自分で断りを入れていました。何を確認できていないかを書いているAIの回答ほど、信頼しやすいというのが、当社の経験です。
3まとめ役のAIに、1つのレポートにしてもらう
3社の回答をまとめ役のAI(当社はClaude)に貼り付け、次のように頼みます。【 】の中は自社の状況に合わせて書き換えてください。

評価については客観性が大切だと思いますので、Gemini、ChatGPT、Claudeの3つで同じ質問をしてみました。 【社内で共有/お客様に提出】したいので、3つで分析して、実際それぞれの項目でどうだったのか、取り入れたほうがいい点と気にしなくていい点をまとめて1つのレポートにしてください。 3つで調べた内容の違いも記載してください。 レポートには、使った生成AIの種類、日付、プロンプトの内容、まとめはClaudeで行ったことも記載し、「このレポートには私の意見は一切入れず、生成AIの客観的な評価だけをまとめた」という表現も必ず入れてください。 使ったプランは【Claude:〇〇/Gemini:〇〇/ChatGPT:〇〇】です。これも明記してください。 読む人は初心者なので、分かりやすく書いてください。なぜ今この調査が大切なのか、この結果から今後どうすると売上につながるのか、社長が見て判断できる内容にしてください。 また、採点にばらつきがありますが、同じサイトなのになぜ点数が違うのかの説明も入れてください。 SEO、AEO、GEO、AIO、LLMOの説明も入れてください。最後には、それぞれのAIの結果も記載してください。 それぞれの結果は下記です。 (ここに3社の回答を貼り付ける)
※ 当社が実際に使った依頼文を、社名・プラン名を【 】に置き換えて掲載しています。
4指摘を、自分のページで確かめる
まとめができたら、点数が20点以上割れた項目と、1社だけが言っている指摘に印をつけ、実際のページで確かめます。まとめ役のAIに「この指摘が実際のページと合っているか、ページを開いて確認して」と頼むのも有効です。
5一致した点から、優先順位をつける
3社が共通して指摘し、しかも実物でも確かめられた点を、一番上に置きます。費用がかからず短時間で直せる設定ミスがあれば、それを最初に片づけます。
レポートをClaudeに読ませれば、そのまま対策を始められる
レポートは、読んで終わりにするものではありません。当社がこの形でレポートを作る一番の理由は、そのままClaudeに読ませて、対策を始められるからです。
レポートが指示書になる理由
- 直す場所に優先度がついている
- 3社の根拠と、実際のページで確かめた結果が書いてある
- 「気にしなくていい点」も分けてあるので、余計な作業をしない
Claudeに渡すと進むこと
- 優先度Aの項目から、対象のページと直し方の一覧を作る
- 自社で直せるものと、専門家が要るものを分ける
- 文章の書き換え案や、構造化データの案をその場で出す
レポートのファイル(PDFなど)をClaudeに添付して、次のように頼みます。
添付のレポートは、当社のホームページを生成AI 3社で評価した結果です。 「取り入れたほうがいい点」の優先度Aから順に、次の3つを一覧にしてください。 ① 直す対象のページ ② 具体的な直し方(書き換える文章の案も) ③ 社内でできるか、専門家に頼むべきか 直す前に、それぞれの指摘が実際のページと合っているかも確認してください。 「気にしなくていい点」に入っているものは、一覧に入れないでください。
当社のトップページで、実際に読ませた結果
第3章のレポートを、この記事を書いている途中(2026年9月17日)にClaudeへ読ませ、上の頼み方で一覧を作りました。あわせて、実際のトップページを開いて照らし合わせています。
※ 横スクロールできます
| 優先度 | レポートの指摘 | 実際のページ | 次にやること |
|---|---|---|---|
| A | 「〇〇とは?」に答える短い定型文を置く | 既にあった(「中小企業専門のYouTubeコンサルティング会社です」など) | 足りない要素(誰が支援するか・何を成果とするか)を1文足す |
| B | 構造化データ(会社・人物・サービス情報)を確認・整備する | 既に入っていた(会社・人物・書籍・動画・FAQなど8種類) | 対応不要。AIが外から確認できなかっただけ |
| C | 無料診断ボタンを自社ページ経由にする | 申込みフォームへ直接飛ぶボタンが8か所残っていた | リンク先を無料診断ページに変える(申込みの計測とあわせて判断) |
| C | 比較表に「他の方法が向いている場合」も書く | まだ書いていなかった | 表の下に1行足す |
読ませてみて分かったのは、レポートの指摘をそのまま全部やる必要はないということです。構造化データは既に入っていたので、作業が1つ減りました。定型文は「足す1文」まで絞れ、無料診断ボタンは「直す8か所」が特定できました。点数を眺めているだけでは、ここまで具体的になりません。
一度に全部を直さないのがコツです。優先度Aの1項目を直したら、実際のページで確かめてから次に進みます。直す前のページは控えを取っておきます。
当社がClaudeでサイトの技術的な修正まで進めた記録は、テクニカルSEOは外注しないと無理?Claudeで1日でやり切った記録にまとめています。
それでも使える理由|直す場所は3社でほぼ一致した
ここから後半です。残りは8章で、「なぜこの方法で大丈夫なのか」を説明します。お急ぎの方は、第13章「今日やること3つ」だけでも読んでください。
点数がこれだけ違うなら、AIの診断は使えないのでは。そう思われるかもしれません。ところが、指摘の中身を並べると、見え方が変わります。
※ 横スクロールできます
| 対象 | 3社が共通して指摘したこと |
|---|---|
| B社 | よくある質問(FAQ)がない/構造化データ(AI向けの説明書き)がない/専門知識の記事がない |
| C社グループ | 構造化データが足りない/FAQが足りない/情報量が競合より少ない/誰が書いたか・実績の材料が足りない |
| A社 | サイトが新しく、外部からの紹介(被リンク)がまだ少ない |
| 自社 | 外部サイトでの紹介を増やす/構造化データを確認する/AIが読みやすい形に整える |
B社では、点数は21点から63点まで割れましたが、「FAQ」「構造化データ」「専門記事」の3つは3社が完全に一致しました。レポートを受け取った社長にとって、やるべきことははっきりしています。
一方で、一致しないこともあります。C社グループの3サイトでは、順位まで割れました。GeminiとClaudeは同じサイトを1位にしましたが、ChatGPTだけは別のサイトを1位にしています。このときは、どちらが正しいかをAIに決めさせず、実際のページを見て確かめました(第8章)。
なお、FAQは検索結果の見た目を変えるためではなく、AIが質問への答えを拾いやすくするために置くものです。この点はAIの説明が古いこともあるので、うのみにしないでください。
なぜ点数が割れるのか|5つの理由
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| 理由 | 中身 | 実際にあった例 |
|---|---|---|
| ① 公式の基準がない | AEO・GEO・AIO・LLMOには、誰もが使う採点基準がまだありません | 各AIが自分なりの物差しで100点満点をつけている |
| ② 用語の解釈が違う | 同じ「AIO」「LLMO」でも、AIによって意味の取り方が違います | GeminiはLLMOを「AIの学習データに入ること」と解釈した(自社)。AIOとLLMOを1つにまとめて採点した回もあった(B社) |
| ③ 調べる範囲が違う | 画面の文章だけを見るAIと、ページの裏側(HTML)まで調べるAIがあります | ChatGPTは「タイトルが弱い可能性が高い」と推測で書き、ClaudeはHTMLを実際に確認した(B社) |
| ④ 重く見る点が違う | 減点を重く見るAIと、良い点を加点するAIがあります | Claudeは表記の揺れでLLMOを低く、Geminiは著書があることでLLMOを高く評価した(自社) |
| ⑤ 条件がそろわない | プランやモデル、記憶機能の有無が違い、同じ質問でも回答は毎回同じとは限りません | A社のときだけClaudeのモデルが違った。自社のときはClaudeの記憶機能が有効だった |
点数の差は「どれかが間違っている」というより、見ている角度が違うことから生まれます。だから点数を平均しても意味は薄く、指摘の中身を並べて読むほうが役に立ちます。
AIの指摘は、自分のページで確かめる
3社に聞く一番の利点は、AIの間違いに気づけることです。1つのAIだけなら、そのまま信じていたはずの指摘が、実際には事実と違っていた例がありました。
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| 対象 | AIの指摘 | 実際のページ |
|---|---|---|
| A社 | ChatGPTが料金などを挙げて採点 | 同じ会社の別のサイトを参照していた可能性が高く、料金の記載も対象ページと違っていた |
| A社 | GeminiとChatGPTが「情報量が足りない」「FAQを追加すべき」 | ブログ記事とFAQは既にあった。AIが気づいていなかった |
| C社グループ③ | ChatGPTの評価 | 別の会社の情報を参照していた |
| B社 | ChatGPTは画面の文章を中心に評価し、「タイトルが弱い可能性が高い」と推測で指摘 | ClaudeがHTMLを確認し、全ページの正規URL(canonical)がトップページを向いている、下層ページの大見出しが空、など画面では分からない設定ミスを見つけた |
| 自社 | Gemini「トップの文章量が少ない」「図解を文章にすべき」 | 実際は長文で、図の下には説明文が既にあった。他の2社は「情報量は十分」と評価 |
確かめ方は難しくありません。AIが「ない」と言ったものを、自分のページで探すだけです。FAQのように目で見えるものは画面で、構造化データのように見えないものは、まとめ役のAIに「実際のページで確認して」と頼みます。当社はClaudeにこの確認をさせています。
なぜ、業者に相談する前なのか
業者の提案が悪いと言いたいのではありません。当社も支援をしている側です。ただ、相談する側が現状を知らないと、提案の良し悪しを比べる物差しがありません。
現状を知らずに相談すると
「何をすればいいですか」から始まり、相手のサービスの説明を聞く時間になりがちです。
3社の結果を持って相談すると
「AI 3社がFAQと構造化データを指摘しています。どちらから、いくらでやりますか」と、中身の話から始められます。
外注するかどうか、外注先をどう見極めるかは、GEO・AEO対策を外注すべきか|うまくいかない3つの条件で詳しく書いています。また、この記事の方法は「ページの中身」を採点するものです。AIの回答に自社の名前が出てくるかを測りたい場合は、AI可視性チェックの調べ方を使ってください。
無料の診断ツールとの違い
「LLMO診断」「SEO診断」と検索すると、URLを入れるだけで点数が出る無料ツールがたくさん見つかります。すぐに点数を知りたいなら、ツールのほうが早いです。この記事の方法は、それとは役割が違います。
※ 横スクロールできます
| 比べる点 | 無料の診断ツール | 生成AI 3社 |
|---|---|---|
| 得意なこと | 決まった項目の有無を機械的に点検する | 競合と比べる、文章の分かりやすさや強みを読み取る |
| 結果の揺れ | 同じ項目なら結果は安定しやすい | AIごと・回ごとに揺れる |
| 改善案 | 項目ごとの定型の説明 | 自社の業種や競合に合わせた具体案 |
| 向いている場面 | 技術的な抜けを手早く見つけたいとき | 何から直すかを決めたいとき、社長や社内に説明したいとき |
技術的な項目を1つずつ点検したい場合は、当社が自社サイトで15項目を採点したテクニカルLLMOの15項目も参考になります。
結果の読み方|3つのルール
1一致した指摘を見る
3社が同じことを言っていれば、それは本物の課題です。
2点数は同じAIの中で比べる
ChatGPTの70点とClaudeの30点は、別の物差しの数字です。比べるなら、同じAIで前回と今回を比べます。
3指摘は実物で確かめる
AIは見落とし、ときに別のサイトを見て答えます。割れた項目ほど自分の目で確認します。
改善したあとにもう一度診断するときは、日付・プラン・プロンプトを記録しておき、同じ条件で聞くと、前回との比較がしやすくなります。
支援者の方へ|お客様に渡すレポートの型
コンサルタント・制作会社・ITコーディネータなど、お客様のホームページを見る立場の方は、この結果をそのままレポートにできます。当社がこの形にしているのは、「専門家がこう言っている」より「3つのAIが客観的に分析したらこうだった」のほうが、社長が素直に受け止めやすいからです。当社の意見は、その後の優先順位づけの打ち合わせで伝えます。
レポートに必ず入れること
- 使ったAIとプラン、実施日、プロンプトの全文
- 「作成者の意見は含まない」という一文
- 点数がばらつく理由の説明
- 3社の回答の原文(付録)
社長に伝わる工夫
- 最初のページに30秒で読める結論
- 用語はたとえ話つきで説明
- 「気にしなくていい点」も書く
- 売上につながる流れと、判断のポイント
章立ての見本は第3章の表2のとおりです。分量は、これまでに作った4件で9〜58ページでした(3サイトをまとめた回が58ページ)。生成AIの実務での使い方をもっと体系的に学びたい方は、Claudeで実践する、生成AI時代のSEO・LLMO対策研修もご覧ください。
今日やること3つ
1プロンプトをコピーする
第4章の1つ目の枠を、URLだけ自社に変えて保存します。
23社に入れる
Gemini・ChatGPT・Claudeに、それぞれ新しい会話で入力します。
3レポートにして、Claudeに読ませる
第4章のまとめ依頼でレポートを作り、第5章の頼み方で優先度Aから対策を始めます。
AI 3社の指摘を、どの順番で直すか一緒に決めませんか
セルフチェックで弱点が見えたら、次は「どこから、どこまでやるか」です。当社のコンサルティングでは、3社の評価レポートの作成から、優先順位づけ、社内で直せるようになるまでの伴走まで行います。まず話を聞きたい方は、60分の無料診断もご利用ください。
※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。
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よくある質問(FAQ)
Q何から始めればいいですか?+
Qお金はかかりますか?+
QどのAIの点数を信じればいいですか?+
Q点数が低くて不安です。+
Q同じ質問でも、毎回結果は変わりますか?+
Qレポートができたら、次に何をすればいいですか?+
QホームページのURLをAIに入れても大丈夫ですか?+
Q業者の提案とはどう使い分ければいいですか?+
まとめ
- SEO・LLMO対策が気になったら、業者に相談する前に、生成AI 3社で自社のホームページを採点させる。
- 6サイトで試すと、同じ質問でも点数は最大66点、平均33点離れた。点数はどのAIに聞いたかでほぼ決まる。
- それでも、FAQ・構造化データ・情報量など「直すべき箇所」は3社でほぼ一致した。見るのはそこ。
- 3社の結果を1つのレポートにしてClaudeに読ませれば、優先度の高い順にそのまま対策を始められる。
- AIは別のサイトを見たり、既にあるものを見落としたりする。割れた指摘は自分のページで確かめる。
- 現状を知ってから相談すれば、業者の提案が自社に合うかを自分で判断できる。





















