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SEO・LLMO診断#セルフチェック#ChatGPT・Gemini・Claude

業者に相談する前に、まず3つのAIにホームページを採点させる

6サイトで実施した結果を公開同じ質問で点数は最大66点差2026年7〜9月に実施

著者:酒井大輔(ITコーディネータ) | 公開日:2026年9月17日 | 読了目安:約22分

この記事の要点SEOやLLMO対策が気になっているけれど、何から手を付ければいいか分からない。業者に相談しようにも、提案が妥当かどうか自分では判断できない。そんなときに最初にやってほしいのが、生成AI 3社(ChatGPT・Gemini・Claude)に同じ質問をして、自社のホームページを採点させるセルフチェックです。当社は2026年7〜9月に、支援先と自社を合わせて6サイトでこの方法を使いました。この記事では、その結果と、完成したレポートの中身(第3章)、手順とプロンプトの全文(第4章)、レポートを使って対策を始める方法(第5章)をそのまま公開します。
📌 30秒まとめホームページのSEO・LLMO診断は、業者に相談する前に、まず生成AI 3社で自分でできます。点数は当てにならず、見るべきは「3社が共通して指摘した点」です。
  • 点数は大きく割れる:6サイトで試すと、同じ質問でも3社の点数は最大66点、平均33点離れました。
  • 直す場所は一致する:それでも、FAQ・構造化データ・情報量など「直すべき箇所」は3社でほぼ一致しました。
  • レポートは指示書になる:3社の結果を1つのレポートにまとめてClaudeに読ませれば、優先度の高い順に対策を始められます。
  • 指摘は実物で確かめる:AIが別のサイトを見て採点していた例もありました。最後は自分のページで確認します。
酒井大輔 ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|ユーチューブビジネスサポート 代表

ITコーディネータ。中小企業のWebマーケ・動画活用・SEOを支援。2008年から企業のYouTube活用を支援し、自社サイトの公開ページは664本(2026年9月17日時点・投稿640本+固定ページ24本)。支援先のホームページを生成AI 3社で評価するレポートを作り、社長に渡しています。代表プロフィール

書籍『経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書』の表紙。酒井大輔 著、セルバ出版、2026年1月発売

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書籍『ビジネスYouTubeで売れ!』の表紙。酒井大輔 著、2021年6月発売

『ビジネスYouTubeで売れ!』(2021年6月)
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【結論】最初にやるのは、3つのAIによるセルフチェック

📌 このセクションの要点ホームページのSEO・LLMO対策は、業者に相談する前に、生成AI 3社で現状を知ることから始めます。点数ではなく、3社が共通して指摘した点を見ます。

SEO(検索で見つけてもらう対策)やLLMO(ChatGPTなどのAIに正しく理解・紹介してもらう対策)が気になったとき、いきなり業者に相談すると、話が相手のサービスの説明から始まりがちです。自社のどこが弱いのかを知らないままでは、その提案が自社に合っているかを判断できません。

そこで当社がすすめているのが、ChatGPT・Gemini・Claudeの3つに、まったく同じ質問で自社のホームページを採点させる方法です。作業は1社あたり数分、3社とまとめまで含めて約15分です。

1つのAIだけに聞くと
そのAIのクセがそのまま結論になります。点数が高く出れば安心し、低く出れば慌てる。どちらも判断を誤ります。

3つのAIに聞くと
点数は割れますが、「3社がそろって指摘した弱点」が浮かび上がります。そこが、最初に直すべき本物の課題です。

すぐに試したい方へ

やり方とコピーして使えるプロンプトは第4章「やり方|5つの手順」、完成するレポートの見本は第3章、レポートを使って対策を始める方法は第5章にあります。

用語(SEO・AEO・GEO・AIO・LLMO)の違いを先に知りたい方は、SEO・AEO・GEO・LLMO対策の違いと6つの順番をご覧ください。

6サイトで試した結果|同じ質問で、点数は最大66点ずれた

📌 このセクションの要点2026年7〜9月に6サイトで実施したところ、3社の点差は平均33点、最大66点でした。30項目中22項目で20点以上離れています。

対象は、当社の支援先3社(1社はサイトを3つ持っているので計5サイト)と、当社のトップページの合わせて6サイトです。どれも同じ型のプロンプト(第4章に全文)で、SEO・AEO・GEO・AIO・LLMOの5項目を100点満点で採点させました。支援先は社名を伏せ、業種も大まかに書いています。

66点
3社の点差の最大
(同じサイト・同じ項目)
33点
3社の点差の平均
(6サイト×5項目=30項目)
22/30
点差が20点以上
だった項目の数

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表1:6サイトの採点結果(5項目の平均点と、3社の点差の最大。2026年7〜9月実施)
対象実施日ClaudeGeminiChatGPT点差の最大
自社(ytbs.jpトップ)2026年9月17日76.679.090.223点(AEO)
A社(BtoB向けサービス)2026年7月21日57.079.080.637点(LLMO)
B社(地域の専門小売店)2026年7月31日21.434.062.650点(AIO)
C社グループ①(研修事業・会社サイト)2026年7月26日11.227.071.466点(AEO)
C社グループ②(研修事業・ブランドサイト)2026年7月26日40.057.047.835点(AIO)
C社グループ③(研修事業・関連団体サイト)2026年7月26日12.013.044.645点(SEO)

出典:当社が作成した評価レポート4件(2026年7月21日・7月26日・7月31日・9月17日)の採点を当社で集計。点数は各AIの回答どおり。

図1:同じ質問でも、3社の点数は最大でこれだけ離れた(6サイト)

図1:同じ質問でも、3社の点数は最大でこれだけ離れた(6サイト)6サイトそれぞれについて、5項目のうち3社の点差が最も大きかった項目の差を横棒で示した図。自社23点、A社37点、B社50点、C社グループ①66点、C社グループ②35点、C社グループ③45点。20点の線自社(ytbs.jp)23点A社37点B社50点C社グループ①66点C社グループ②35点C社グループ③45点
各サイトで、5項目のうち3社の点差が最も大きかった項目の差。2026年7〜9月・当社集計。

AIごとのクセもはっきり出ました。30項目のうち、最高点をつけたのはChatGPT(無料版)が23回最低点をつけたのはClaudeが26回です。6サイトの平均点は、ChatGPTが66.2点、Geminiが48.2点、Claudeが36.4点でした。

つまり、「何点だったか」は、どのAIに聞いたかでほぼ決まります。ChatGPTだけに聞いて「70点だから大丈夫」と安心するのも、Claudeだけに聞いて「20点しかない」と慌てるのも、同じくらい危うい判断です。

どんなレポートができるのか|当社トップページの実物

📌 このセクションの要点当社のトップページで作ったレポートはA4で22ページ。結論・点数・3社が一致した点・分かれた点・取り入れたほうがいい点と気にしなくていい点・売上につなげる流れまでが1冊にまとまります。

やり方の前に、完成品をお見せします。2026年9月17日に、当社(ytbs.jp)のトップページで作ったレポートです。社内用に作ったものなので、自社の弱点もそのまま載せています。

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表2:レポートの目次(ytbs.jpトップページ・2026年9月17日作成・A4で22ページ)
中身
0. このレポートについて使ったAIとプラン、入力したプロンプトの全文、「作成者の意見は含まない」旨
1. 結論(社長向け30秒サマリー)3社の平均点、そろって評価した強み、そろって指摘した課題、次にやること
2. なぜ今、この調査が大切なのかお客様の探し方の変化(検索からAIへの質問へ)
3. 用語のかんたん解説SEO・AEO・GEO・AIO・LLMOを、たとえ話つきで
4. 採点結果の比較5項目×3社の点数表と、読み取れること
5. なぜ点数が違うのか5つの理由(AIごとの用語の解釈表つき)
6. 一致した評価・分かれた評価3社そろって良い点/そろって改善が必要な点/1社だけの指摘/意見が食い違った点と実際のページ
7. 項目別の総意5項目それぞれの3社の総意と点数の傾向
8. 取り入れたほうがいい点/気にしなくていい点優先度A・B・Cと、その理由を初心者向けに
9. どう売上につなげるかAIに相談されてから契約までの流れと、社長の判断ポイント
10〜11. 注意事項・最終結果AIの限界、条件の違い、3社の点数の一覧
付録3社の回答の原文

結論のページ(社長向け30秒サマリー)

3社の平均点は約82点で、3社とも「完成度の高いサイト」と評価し、大きな作り直しは不要という結論でした。そろって評価された強みは自社だけの実績の数字代表者の専門性。そろって指摘された課題は他のサイトやメディアで紹介される機会を増やすことAI向けの情報を整えることです。次にやることは「情報を新しく増やす」ことより、「すでに持っている強みを、GoogleとAIに正しく伝わる形に整える」ことだ、とまとめられています。

点数の比較

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表3:ytbs.jpトップページの採点結果(2026年9月17日・100点満点)
項目ClaudeGeminiChatGPT点差
SEO78809012
AEO84709323
GEO74858814
AIO77759116
LLMO70858919
5項目の平均76.679.090.2

総合点を出したのはChatGPTのみ(90点)。ClaudeとGeminiは総合点を出していません。

条件は正直に書いておきます。このときのClaudeは記憶機能が有効で、当社のことを以前から知っていました。ChatGPTの一時チャットも、画面の表示ではメモリを参照できる設定です。同じAIへの2回目や、記憶を切った状態での再採点はしていません。自社の記事で自社を採点しているので、点数は割り引いて読んでください。

3社の意見が「そろった点」と「1社だけの点」

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表4:レポート第6章の抜粋(ytbs.jpトップページ・2026年9月17日)
区分中身
3社とも良いと評価自社だけの実績の数字/代表者の専門性と信頼性/「再生数ではなく売上・採用」という考え方/FAQを置いている/生成AI・LLMO対策に早く取り組んでいる
3社とも改善が必要と指摘外部サイト・メディアでの紹介を増やす/構造化データ(AI向けの会社・人物情報)の確認と整備
Claudeだけの指摘サイト内外で表記がそろっていない箇所がある/「YouTubeコンサル 会社」で上位に出る比較まとめ記事に自社が載っていない/自社の比較表が「自社だけ◎」で広告的に見えやすい
ChatGPTだけの指摘トップページのテーマが広がりすぎている/実績を「課題→施策→期間→結果」の統一した形にする/「おすすめ○社」の比較記事を自社で作る必要はない
Geminiだけの指摘著書があることはAIの学習上の大きな強み/トップページの文章量が少なめ/図解の内容を文章でも説明したほうがよい

1社だけの指摘は、実際のページと食い違うことがあります。Geminiの「文章量が少なめ」「図解を文章に」は、実物を見ると当てはまりませんでした(第8章)。レポートでは、こうした指摘を「気にしなくていい点」に分けています。

取り入れたほうがいい点/気にしなくていい点

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表5:レポート第8章の抜粋(優先度はまとめ役のClaudeが、3社の重なりと実際のページをもとに整理)
区分内容指摘したAI
取り入れる・優先度Aサイト内外の表記(業種名・法人名・年数など)をそろえるClaude
取り入れる・優先度A外部サイトでの紹介を増やす(比較記事への掲載依頼、プレスリリース、登壇や書籍の告知など)3社とも
取り入れる・優先度A「〇〇とは?」に答える短い定型文(何の会社か・誰が支援するか・どんな企業向けか・何を成果とするか)を置くChatGPT(他の2社も同じ趣旨)
取り入れる・優先度B構造化データ(会社・人物・サービス情報)を確認・整備する3社とも
取り入れる・優先度B実績の数字に「期間・出典」を添える/成功事例を同じ形にそろえる/トップページの主役を絞るClaude・ChatGPT
取り入れる・優先度C無料診断ボタンを自社ページ経由にする/比較表に「他の方法が向いている場合」も書くClaude
気にしなくていい点数そのものの高い低い/トップページの文章量を増やす/図解の文章化(説明文は掲載済み)/FAQの構造化データで検索結果を目立たせる/自社で「おすすめ○社」記事を作る/AIの学習データに入ることを直接狙う

社長が判断するためのページ

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表6:レポート第9章「社長が判断するためのポイント」(ytbs.jpトップページ)
判断することレポートの答え
サイトは作り直すべき?不要。3社とも完成度が高いと評価
まず何をすべき?表記の統一と、短い定型回答の設置。費用はほぼかからない
中長期で何をすべき?外部での紹介を増やす。3社が共通して挙げた施策
効果はどう確かめる?Search Consoleの表示回数・クリック数、同じ質問をAIにしたときの回答、無料診断の申込数
いつ見直す?3〜6か月後に、同じプロンプトで再評価して比べる

ここまでが、約15分の作業で手に入る中身です。次の章で、作り方をそのままお見せします。

やり方|5つの手順(約15分)

📌 このセクションの要点①プロンプトを用意 ②3社に入力 ③まとめ役のAIに整理を依頼 ④指摘を実物で確認 ⑤一致した点から優先順位をつける。プロンプトは2つともコピーして使えます。

お急ぎの方は、この章のプロンプト2つだけ持ち帰ってください。

使った道具と費用

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表7:当社が使ったAIとプラン(2026年9月17日時点)
AIプラン役割
Claude有料(Max)・モデルはOpus 5採点の1社+3社の回答のまとめ役
Gemini無料・モデル欄は「Pro 拡張」採点の1社
ChatGPT無料・一時チャット(履歴に残らないモード)採点の1社

有料なのはClaudeだけで、当社は月200ドルのプランを使っています(請求額は220ドル)。これは記事作りやサイト運用など、この診断以外の仕事にも使っているためです。無料プランの組み合わせでも、この手順自体は試せます。プランとモデルの選び方はClaudeのモデルの違いと選び方にまとめています。

1プロンプトを用意する

3社すべてに、次の文章を一字一句同じまま入れます。1行目のURLだけ、自社のものに変えてください。

https://(自社のホームページのURL)/
上記のページについて、『SEO』と『AEO』、『GEO』、『AIO』、『LLMO』について採点してください。この記事でSEOなど想定される、ライバルの記事とも比べて検証してください。弱い部分については、改善点も教えてください。良い部分については評価できるポイントも教えてください。

「ライバルの記事とも比べて」の一文が大事です。これがあると、AIは自社だけでなく、同じ検索で上に出てくる競合と比べて弱点を挙げます。

23社に入力する

Gemini・ChatGPT・Claudeに、それぞれ新しい会話で入力します。3社とも、他のAIの回答は見せません。

Geminiの入力欄に、ytbs.jpのURLと「SEO・AEO・GEO・AIO・LLMOを採点し、ライバル記事と比べて弱い部分の改善点と良い部分の評価点を教えて」という診断用のプロンプトを入れたところ。モデル欄は「Pro 拡張」(2026年9月17日)
Geminiへの入力(2026年9月17日)
ChatGPTの一時チャット(履歴に表示されないモード)の入力欄に、ytbs.jpのURLと同じ診断用のプロンプトを入れたところ(2026年9月17日)
ChatGPT(一時チャット)への入力(2026年9月17日)
Claude(Opus 5)に同じ診断用のプロンプトを送った画面。Claudeはウェブを検索してytbs.jpのトップページを読み込み、「YouTubeコンサル」系の上位記事と比べて採点したと答え、構造化データの中身や表示速度は確認できていないと断っている(2026年9月17日)
Claudeの回答の冒頭。確認できなかった範囲を自分で断っている(2026年9月17日)

Claudeの回答は「構造化データの中身や表示速度は確認できていない」と、自分で断りを入れていました。何を確認できていないかを書いているAIの回答ほど、信頼しやすいというのが、当社の経験です。

3まとめ役のAIに、1つのレポートにしてもらう

3社の回答をまとめ役のAI(当社はClaude)に貼り付け、次のように頼みます。【 】の中は自社の状況に合わせて書き換えてください。

Claudeに3つのAIの回答を貼り付け、1つのレポートにまとめるよう頼んだ画面。「3つで調べた内容の違いも書く」「私の意見は入れず、生成AIの客観的な評価だけにする」「初心者にもわかるように書く」「同じサイトなのに点数が違う理由も書く」などの条件をつけている(2026年9月17日)
Claudeへのまとめの依頼(2026年9月17日)
評価については客観性が大切だと思いますので、Gemini、ChatGPT、Claudeの3つで同じ質問をしてみました。
【社内で共有/お客様に提出】したいので、3つで分析して、実際それぞれの項目でどうだったのか、取り入れたほうがいい点と気にしなくていい点をまとめて1つのレポートにしてください。
3つで調べた内容の違いも記載してください。
レポートには、使った生成AIの種類、日付、プロンプトの内容、まとめはClaudeで行ったことも記載し、「このレポートには私の意見は一切入れず、生成AIの客観的な評価だけをまとめた」という表現も必ず入れてください。
使ったプランは【Claude:〇〇/Gemini:〇〇/ChatGPT:〇〇】です。これも明記してください。
読む人は初心者なので、分かりやすく書いてください。なぜ今この調査が大切なのか、この結果から今後どうすると売上につながるのか、社長が見て判断できる内容にしてください。
また、採点にばらつきがありますが、同じサイトなのになぜ点数が違うのかの説明も入れてください。
SEO、AEO、GEO、AIO、LLMOの説明も入れてください。最後には、それぞれのAIの結果も記載してください。
それぞれの結果は下記です。
(ここに3社の回答を貼り付ける)

※ 当社が実際に使った依頼文を、社名・プラン名を【 】に置き換えて掲載しています。

4指摘を、自分のページで確かめる

まとめができたら、点数が20点以上割れた項目と、1社だけが言っている指摘に印をつけ、実際のページで確かめます。まとめ役のAIに「この指摘が実際のページと合っているか、ページを開いて確認して」と頼むのも有効です。

5一致した点から、優先順位をつける

3社が共通して指摘し、しかも実物でも確かめられた点を、一番上に置きます。費用がかからず短時間で直せる設定ミスがあれば、それを最初に片づけます。

レポートをClaudeに読ませれば、そのまま対策を始められる

📌 このセクションの要点このレポートを作る本当の目的は、対策の指示書にすることです。Claudeに読ませれば、優先度の高い順に「どのページを、どう直すか」の作業に入れます。

レポートは、読んで終わりにするものではありません。当社がこの形でレポートを作る一番の理由は、そのままClaudeに読ませて、対策を始められるからです。

レポートが指示書になる理由

  • 直す場所に優先度がついている
  • 3社の根拠と、実際のページで確かめた結果が書いてある
  • 「気にしなくていい点」も分けてあるので、余計な作業をしない

Claudeに渡すと進むこと

  • 優先度Aの項目から、対象のページと直し方の一覧を作る
  • 自社で直せるものと、専門家が要るものを分ける
  • 文章の書き換え案や、構造化データの案をその場で出す

レポートのファイル(PDFなど)をClaudeに添付して、次のように頼みます。

添付のレポートは、当社のホームページを生成AI 3社で評価した結果です。
「取り入れたほうがいい点」の優先度Aから順に、次の3つを一覧にしてください。
① 直す対象のページ
② 具体的な直し方(書き換える文章の案も)
③ 社内でできるか、専門家に頼むべきか
直す前に、それぞれの指摘が実際のページと合っているかも確認してください。
「気にしなくていい点」に入っているものは、一覧に入れないでください。

当社のトップページで、実際に読ませた結果

第3章のレポートを、この記事を書いている途中(2026年9月17日)にClaudeへ読ませ、上の頼み方で一覧を作りました。あわせて、実際のトップページを開いて照らし合わせています。

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表8:レポートの「取り入れたほうがいい点」と、実際のページを照らした結果(ytbs.jpトップページ・2026年9月17日)
優先度レポートの指摘実際のページ次にやること
A「〇〇とは?」に答える短い定型文を置く既にあった(「中小企業専門のYouTubeコンサルティング会社です」など)足りない要素(誰が支援するか・何を成果とするか)を1文足す
B構造化データ(会社・人物・サービス情報)を確認・整備する既に入っていた(会社・人物・書籍・動画・FAQなど8種類)対応不要。AIが外から確認できなかっただけ
C無料診断ボタンを自社ページ経由にする申込みフォームへ直接飛ぶボタンが8か所残っていたリンク先を無料診断ページに変える(申込みの計測とあわせて判断)
C比較表に「他の方法が向いている場合」も書くまだ書いていなかった表の下に1行足す

読ませてみて分かったのは、レポートの指摘をそのまま全部やる必要はないということです。構造化データは既に入っていたので、作業が1つ減りました。定型文は「足す1文」まで絞れ、無料診断ボタンは「直す8か所」が特定できました。点数を眺めているだけでは、ここまで具体的になりません。

一度に全部を直さないのがコツです。優先度Aの1項目を直したら、実際のページで確かめてから次に進みます。直す前のページは控えを取っておきます。

当社がClaudeでサイトの技術的な修正まで進めた記録は、テクニカルSEOは外注しないと無理?Claudeで1日でやり切った記録にまとめています。

それでも使える理由|直す場所は3社でほぼ一致した

📌 このセクションの要点点数は割れても、「直すべき箇所」は3社でほぼ同じでした。一致した指摘は、AIの好みではなく、そのサイトの本当の課題と考えられます。

ここから後半です。残りは8章で、「なぜこの方法で大丈夫なのか」を説明します。お急ぎの方は、第13章「今日やること3つ」だけでも読んでください。

点数がこれだけ違うなら、AIの診断は使えないのでは。そう思われるかもしれません。ところが、指摘の中身を並べると、見え方が変わります。

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表9:3社がそろって指摘した弱点(当社の評価レポートより)
対象3社が共通して指摘したこと
B社よくある質問(FAQ)がない/構造化データ(AI向けの説明書き)がない/専門知識の記事がない
C社グループ構造化データが足りない/FAQが足りない/情報量が競合より少ない/誰が書いたか・実績の材料が足りない
A社サイトが新しく、外部からの紹介(被リンク)がまだ少ない
自社外部サイトでの紹介を増やす/構造化データを確認する/AIが読みやすい形に整える

B社では、点数は21点から63点まで割れましたが、「FAQ」「構造化データ」「専門記事」の3つは3社が完全に一致しました。レポートを受け取った社長にとって、やるべきことははっきりしています。

一方で、一致しないこともあります。C社グループの3サイトでは、順位まで割れました。GeminiとClaudeは同じサイトを1位にしましたが、ChatGPTだけは別のサイトを1位にしています。このときは、どちらが正しいかをAIに決めさせず、実際のページを見て確かめました(第8章)。

なお、FAQは検索結果の見た目を変えるためではなく、AIが質問への答えを拾いやすくするために置くものです。この点はAIの説明が古いこともあるので、うのみにしないでください。

なぜ点数が割れるのか|5つの理由

📌 このセクションの要点SEO以外の4項目には公式の採点基準がなく、AIごとに用語の解釈・調べる範囲・重く見る点・利用条件が違います。点数の差はその結果です。

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表10:同じサイトなのに点数が違う5つの理由(当社のレポートで確認した例つき)
理由中身実際にあった例
① 公式の基準がないAEO・GEO・AIO・LLMOには、誰もが使う採点基準がまだありません各AIが自分なりの物差しで100点満点をつけている
② 用語の解釈が違う同じ「AIO」「LLMO」でも、AIによって意味の取り方が違いますGeminiはLLMOを「AIの学習データに入ること」と解釈した(自社)。AIOとLLMOを1つにまとめて採点した回もあった(B社)
③ 調べる範囲が違う画面の文章だけを見るAIと、ページの裏側(HTML)まで調べるAIがありますChatGPTは「タイトルが弱い可能性が高い」と推測で書き、ClaudeはHTMLを実際に確認した(B社)
④ 重く見る点が違う減点を重く見るAIと、良い点を加点するAIがありますClaudeは表記の揺れでLLMOを低く、Geminiは著書があることでLLMOを高く評価した(自社)
⑤ 条件がそろわないプランやモデル、記憶機能の有無が違い、同じ質問でも回答は毎回同じとは限りませんA社のときだけClaudeのモデルが違った。自社のときはClaudeの記憶機能が有効だった

点数の差は「どれかが間違っている」というより、見ている角度が違うことから生まれます。だから点数を平均しても意味は薄く、指摘の中身を並べて読むほうが役に立ちます。

AIの指摘は、自分のページで確かめる

📌 このセクションの要点AIは別のサイトを見て採点したり、既にあるFAQを見落としたりします。点数が大きく割れた項目ほど、実際のページで確かめます。

3社に聞く一番の利点は、AIの間違いに気づけることです。1つのAIだけなら、そのまま信じていたはずの指摘が、実際には事実と違っていた例がありました。

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表11:AIの指摘と、実際のページが違っていた例
対象AIの指摘実際のページ
A社ChatGPTが料金などを挙げて採点同じ会社の別のサイトを参照していた可能性が高く、料金の記載も対象ページと違っていた
A社GeminiとChatGPTが「情報量が足りない」「FAQを追加すべき」ブログ記事とFAQは既にあった。AIが気づいていなかった
C社グループ③ChatGPTの評価別の会社の情報を参照していた
B社ChatGPTは画面の文章を中心に評価し、「タイトルが弱い可能性が高い」と推測で指摘ClaudeがHTMLを確認し、全ページの正規URL(canonical)がトップページを向いている、下層ページの大見出しが空、など画面では分からない設定ミスを見つけた
自社Gemini「トップの文章量が少ない」「図解を文章にすべき」実際は長文で、図の下には説明文が既にあった。他の2社は「情報量は十分」と評価

確かめ方は難しくありません。AIが「ない」と言ったものを、自分のページで探すだけです。FAQのように目で見えるものは画面で、構造化データのように見えないものは、まとめ役のAIに「実際のページで確認して」と頼みます。当社はClaudeにこの確認をさせています。

なぜ、業者に相談する前なのか

📌 このセクションの要点自社の弱点を先に知っておくと、業者の提案が自社に合っているかを自分で判断できます。相談の時間も、中身の話に使えます。

業者の提案が悪いと言いたいのではありません。当社も支援をしている側です。ただ、相談する側が現状を知らないと、提案の良し悪しを比べる物差しがありません。

現状を知らずに相談すると
「何をすればいいですか」から始まり、相手のサービスの説明を聞く時間になりがちです。

3社の結果を持って相談すると
「AI 3社がFAQと構造化データを指摘しています。どちらから、いくらでやりますか」と、中身の話から始められます。

外注するかどうか、外注先をどう見極めるかは、GEO・AEO対策を外注すべきか|うまくいかない3つの条件で詳しく書いています。また、この記事の方法は「ページの中身」を採点するものです。AIの回答に自社の名前が出てくるかを測りたい場合は、AI可視性チェックの調べ方を使ってください。

無料の診断ツールとの違い

📌 このセクションの要点診断ツールは決まった項目を機械的に点検するのが得意で、生成AI 3社は競合との比較や文章の読み取りが得意です。どちらが上ではなく、役割が違います。

「LLMO診断」「SEO診断」と検索すると、URLを入れるだけで点数が出る無料ツールがたくさん見つかります。すぐに点数を知りたいなら、ツールのほうが早いです。この記事の方法は、それとは役割が違います。

※ 横スクロールできます

表12:無料の診断ツールと、生成AI 3社によるセルフチェックの役割の違い
比べる点無料の診断ツール生成AI 3社
得意なこと決まった項目の有無を機械的に点検する競合と比べる、文章の分かりやすさや強みを読み取る
結果の揺れ同じ項目なら結果は安定しやすいAIごと・回ごとに揺れる
改善案項目ごとの定型の説明自社の業種や競合に合わせた具体案
向いている場面技術的な抜けを手早く見つけたいとき何から直すかを決めたいとき、社長や社内に説明したいとき

技術的な項目を1つずつ点検したい場合は、当社が自社サイトで15項目を採点したテクニカルLLMOの15項目も参考になります。

結果の読み方|3つのルール

📌 このセクションの要点①一致した指摘を見る ②点数は同じAIの中でだけ比べる ③指摘は実物で確かめる。この3つを守れば、点数のばらつきに振り回されません。

1一致した指摘を見る
3社が同じことを言っていれば、それは本物の課題です。

2点数は同じAIの中で比べる
ChatGPTの70点とClaudeの30点は、別の物差しの数字です。比べるなら、同じAIで前回と今回を比べます。

3指摘は実物で確かめる
AIは見落とし、ときに別のサイトを見て答えます。割れた項目ほど自分の目で確認します。

改善したあとにもう一度診断するときは、日付・プラン・プロンプトを記録しておき、同じ条件で聞くと、前回との比較がしやすくなります。

支援者の方へ|お客様に渡すレポートの型

📌 このセクションの要点当社は支援先に「作成者の意見を入れない、生成AI 3社の客観評価」としてレポートを渡しています。専門家の意見より、社長が受け止めやすいからです。

コンサルタント・制作会社・ITコーディネータなど、お客様のホームページを見る立場の方は、この結果をそのままレポートにできます。当社がこの形にしているのは、「専門家がこう言っている」より「3つのAIが客観的に分析したらこうだった」のほうが、社長が素直に受け止めやすいからです。当社の意見は、その後の優先順位づけの打ち合わせで伝えます。

レポートに必ず入れること

  • 使ったAIとプラン、実施日、プロンプトの全文
  • 「作成者の意見は含まない」という一文
  • 点数がばらつく理由の説明
  • 3社の回答の原文(付録)

社長に伝わる工夫

  • 最初のページに30秒で読める結論
  • 用語はたとえ話つきで説明
  • 「気にしなくていい点」も書く
  • 売上につながる流れと、判断のポイント

章立ての見本は第3章の表2のとおりです。分量は、これまでに作った4件で9〜58ページでした(3サイトをまとめた回が58ページ)。生成AIの実務での使い方をもっと体系的に学びたい方は、Claudeで実践する、生成AI時代のSEO・LLMO対策研修もご覧ください。

今日やること3つ

📌 このセクションの要点プロンプトをコピーする、3社に入れる、レポートにしてClaudeに読ませる。ここまでなら今日中にできます。

1プロンプトをコピーする
第4章の1つ目の枠を、URLだけ自社に変えて保存します。

23社に入れる
Gemini・ChatGPT・Claudeに、それぞれ新しい会話で入力します。

3レポートにして、Claudeに読ませる
第4章のまとめ依頼でレポートを作り、第5章の頼み方で優先度Aから対策を始めます。

診断のあとに

AI 3社の指摘を、どの順番で直すか一緒に決めませんか

セルフチェックで弱点が見えたら、次は「どこから、どこまでやるか」です。当社のコンサルティングでは、3社の評価レポートの作成から、優先順位づけ、社内で直せるようになるまでの伴走まで行います。まず話を聞きたい方は、60分の無料診断もご利用ください。

※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。

よくある質問(FAQ)

FAQ生成AIでホームページのSEO・LLMO診断をするときに、よくいただく質問です。
Q何から始めればいいですか?
第4章のプロンプトを、URLだけ自社のものに変えて、Gemini・ChatGPT・Claudeの3つに入れてください。3社の回答が出たら、共通して指摘された点に印をつけます。ここまでなら15分ほどです。
Qお金はかかりますか?
無料プランの組み合わせでも試せます。当社はClaudeだけ有料プラン(月200ドル・請求額は220ドル)で、GeminiとChatGPTは無料で使いました。Claudeは診断以外の仕事にも使っています。
QどのAIの点数を信じればいいですか?
どれか1つを信じるのではなく、3社が共通して指摘した点を見てください。6サイトの結果では、最高点をつけたのはChatGPTが多く、最低点はClaudeが多いなど、点数はAIごとのクセで大きく変わりました。
Q点数が低くて不安です。
点数だけで判断しないでください。同じサイトでも3社の点差は平均33点ありました。大事なのは、どこを直せばよいかという指摘の中身と、それが実際のページと合っているかです。
Q同じ質問でも、毎回結果は変わりますか?
変わることがあります。生成AIの回答は、同じ質問でも毎回同じとは限りません。改善前後を比べるときは、日付・プラン・プロンプトを記録し、同じ条件で聞いてください。
Qレポートができたら、次に何をすればいいですか?
レポートをClaudeに読ませて、「取り入れたほうがいい点」の優先度Aから、直す対象のページと直し方を一覧にしてもらいます。一度に全部は直さず、1項目ずつ実際のページで確かめながら進めます。
QホームページのURLをAIに入れても大丈夫ですか?
公開しているページのURLを入れるだけなので、通常は問題ありません。ただし、社外秘の資料や非公開の情報は一緒に貼り付けないでください。
Q業者の提案とはどう使い分ければいいですか?
セルフチェックで自社の弱点を知ってから相談すると、提案が自社に合っているかを自分で判断できます。外注するかどうかの判断は、GEO・AEO対策の外注について書いた記事を参考にしてください。

まとめ

  • SEO・LLMO対策が気になったら、業者に相談する前に、生成AI 3社で自社のホームページを採点させる。
  • 6サイトで試すと、同じ質問でも点数は最大66点、平均33点離れた。点数はどのAIに聞いたかでほぼ決まる。
  • それでも、FAQ・構造化データ・情報量など「直すべき箇所」は3社でほぼ一致した。見るのはそこ。
  • 3社の結果を1つのレポートにしてClaudeに読ませれば、優先度の高い順にそのまま対策を始められる。
  • AIは別のサイトを見たり、既にあるものを見落としたりする。割れた指摘は自分のページで確かめる。
  • 現状を知ってから相談すれば、業者の提案が自社に合うかを自分で判断できる。

▶ 執筆者「YouTubeコンサルタント 酒井大輔」の詳しいプロフィールを見る