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Claudeのモデルの違いと選び方|Fable 5とOpus 5はいつ使う

パソコンが苦手な方向け 月200ドルを自分で払っている利用者の記録 実際の使い分けを全部書きます 2026年8月時点

著者:酒井大輔(ITコーディネータ/ITC中部 理事) | 公開日:2026年8月15日 | 最終更新:2026年8月30日 | 読了目安:約25分(「先に結論」の章と「なぜClaudeの1本に決めたのか」の章だけなら約4分)
本記事は2026年8月15日時点の情報です(料金は2026年8月30日にAnthropic公式で再確認しました)。公式のモデル一覧・effort設定・Coworkの既定モデルを、この日に実機と公式ドキュメントで再確認しています。Claudeのモデル構成は数か月単位で入れ替わるため、当社では週に一度確認し、変わっていればこの記事を更新します。

この記事についてClaudeを使い始めると、入力欄のそばに 「Opus 5 高」 のような文字が出ていることに気づきます。「これ、変えたほうがいいのだろうか」——今日はその話です。まだ登録がお済みでない方は初心者向けClaudeの始め方を、Coworkの設定はデスクトップ版とCoworkの記事をご覧ください。
📌 30秒まとめ|先に答えだけ結論から言います。有料プランなら、既定の「Opus 5 高」のままで大丈夫です。触る必要はありません。ただし、お伝えしたいことが1つあります。
  • 無料プランの Sonnet 5 だけで、Claudeを判断しないでください。「使えない」とおっしゃったお客様が、実際に何人もいらっしゃいました(「最低でもOpus 5 高」の章)
  • 選べるモデルは4つ——Fable 5・Opus 5・Sonnet 5・Haiku 4.5。Haikuだけ世代が4.5です
  • 「高」「中」はモデルではなく effort(エフォート)=どれだけ念入りに考えるかの設定。Low/Medium/High/Extra high/Max の5段階で、既定はHigh(高)です
  • 使用枠が足りないときは、設定を下げるのではなくプランを上げてください。下げると結局やり直しになり、かえって多く使います(「最低でもOpus 5 高」の章)
  • いざという時の Fable 5 は、Max で使ってください。「もったいないからLow」は、私は逆だと考えています(「いざという時のFable 5」の章)
  • 私の使い分けは「Fable 5 の Max で考えて、Opus 5 の High で作る」。この分業をそのまま公開します(「私の使い分け」の章)
  • モデルを上げて増えるのは、売上ではなく請求額と待ち時間です。問い合わせが増えるかどうかを決めるのは、モデルの性能ではありません
2026年8月15日時点の情報です。

先に3つ、お断りしておきます

この記事は「どれが一番賢いか」のランキングではありません。モデルは順位を競うものではなく、用途で使い分けるものだからです。

料金プランの詳しい比較もしません。プランの選び方は始め方の記事生成AIのピラー記事にまとめてあります。ここでは「モデルを使うために最低限どこまで必要か」だけに触れます。

そして当社はAnthropic社の代理店ではなく、紹介料も一切受け取っていません。月200ドルを自分で払っている、一利用者としての意見です。(日本ではこれに消費税10%が加算されるため、実際の請求額は月220ドルです)

酒井大輔 ITコーディネータ ユーチューブビジネスサポート代表

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|ユーチューブビジネスサポート 代表

ITコーディネータ。中小企業のWebマーケティング・動画活用・SEOを支援。2021年から自社ブログを継続運用し、公開記事は1,170本以上(2026年6月時点)。生成AIは2026年5月から業務で本格的に使っています。代表プロフィール

著書 経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書 セルバ出版 酒井大輔著書 ビジネスユーチューブで売れ! 酒井大輔

著書に『ビジネスユーチューブで売れ!』(2021年6月)、『経営戦略は動画が最強! 集客・採用・売上の課題解決!YouTube運用の教科書』(セルバ出版・2026年1月)。→ 著書の紹介ページ

先に結論:いちばん賢いのは Fable 5。ただし「賢さ」で選ぶと損をします

📌 30秒でわかる結論「Claudeでいちばん賢いモデルはどれか」——Fable 5 です。ただ、そこだけで選ぶと、たいてい損をします。
  • 日常の仕事は、既定の「Opus 5 高」のままで足ります。触らなくて構いません。
  • Fable 5 と Opus 5 は「どっちが良いか」ではなく「どこに置くか」。考える役=Fable 5/手を動かす役=Opus 5。
  • いちばんもったいないのは、無料の Sonnet 5 だけを試して「Claudeは大したことない」と決めてしまうことです。

Claudeを開くと、入力欄のそばに 「Opus 5 高」 のような小さな文字が出ています。ここをクリックすると、モデルの一覧と「高」「中」といった選択肢が開きます。

「結局、どっちが良いんですか」への答え

いちばんよく聞かれる質問です。答えはいつも同じで、「どっちが良いかではなく、どこに置くか」です。

Fable 5 = 考える役

何をやるかを決める、複数の材料を突き合わせて判断する、抜けを探す。いちばん重いモデルは、いちばん上に1つだけ。

Opus 5 = 手を動かす役

やることが決まっている作業。書く、直す、設定する。ここに Fable 5 は要りません。

この分け方が本当に効くのかを、当社は2日間だけ逆にして確かめました。結果は「私の使い分け」の章に書いています。

それでも、ほとんどの方は設定を触らなくて大丈夫です

有料プランの既定は「Opus 5 高」で、これが仕事で使うのにちょうどいい設定です。文章を書く、相談する、資料を読んで要点をまとめる——日常の仕事は、この設定で十分に足ります。

実際、生成AIの使い方は「会社としてのルールを決めず、個人の判断に任せている」企業が64.9%という調査があります(商工中金・2025年12月〜2026年1月・n=3,892)。多くの会社では、そもそも設定を触るかどうかを誰も決めていないのが実情です。そして、それで問題は起きていません。

ただし、1つだけお伝えしたいことがあります

無料プランで使える Sonnet 5 だけを試して、「Claudeは大したことない」と判断しないでください。私はこれまで、無料版の Sonnet 5 だけを使って「Claudeは使えない」とおっしゃったお客様に、何人もお会いしてきました。いちばん大きな変化を体験しないまま、終わってしまっています。理由は「最低でも Opus 5 高」の章で詳しくお話しします。

設定を変えたほうがいいのは、この3種類の方です

1無料版だけで判断しようとしている

いちばん多いのがこの方です。答えは「有料プランに上げる」。月20ドルの価値はあると、私は考えています(最低でも Opus 5 高)。

2失敗できない、重い仕事がある

大量の資料を横断して確認させる作業。ここはFable 5 を Max で使う場面です(いざという時の Fable 5)。

3使用枠がすぐ足りなくなる

「上限に達しました」が頻繁に出る方。設定を下げるより、プランを上げることをお勧めします。下げると結局やり直しになるからです(同章)。

どれにも当てはまらない方は、「モデルより先に決めるべきこと」の章まで飛ばしていただいて構いません。

いま選べるモデルは4つです★★★ 必ず読む約3分

モデルとは、Claudeの「頭脳の種類」です。同じClaudeでも、どの頭脳で考えるかを選べます。人にたとえるなら、同じ会社の中に、じっくり考える人と、すぐ答えを返す人がいるようなものです。

Claudeのモデルは、2026年8月時点で4つです。Fable 5・Opus 5・Sonnet 5・Haiku 4.5 の4つ。Haikuだけ世代が4.5で、ほかの3つは5です。有料プランの既定は Opus 5、Coworkの既定は Sonnet 5。上から順に優れているという順位表ではなく、用途で使い分けます。
表1:2026年8月15日時点で選べる4つのモデル(スマホでは1つずつカードで表示されます)
モデルざっくり言うと向いている場面
Fable 5いちばん重い仕事向け。長時間・複数日にわたる作業ができる大量の資料の横断チェック、戦略を考える場面
Opus 5複雑な仕事向け。込み入った指示を最後まで追える。有料プランの既定ふだんの仕事のほとんど
Sonnet 5速さと賢さのバランス型。Coworkの既定/無料プランで使えるのもこちら手数の多い作業、軽い相談
Haiku 4.5いちばん速い。※Haikuだけ世代が4.5です短いやりとり、急いでいるとき

「Haikuだけ4.5」は、間違いではありません

表を見て「Haikuだけ数字が違う」と思われた方。これは書き間違いではありません。モデルは全部が同時に更新されるわけではなく、それぞれの都合で世代が上がっていきます。2026年8月時点でも、Haikuだけが4.5世代です。

そして世代が古い=劣っている、という意味でもありません。Haikuは「速さ」が役割なので、必要以上に重くする理由がないのです。

上から順に「偉い」わけではありません

ここがいちばん誤解されやすいところです。Fable 5がいちばん上、Opus 5がその次——という順位表ではありません。

Anthropic自身が、「多くの業務には Opus 5、最高難度の仕事に Fable 5」という使い分けを示しています。つまりふだんの主役は Opus 5 のほうで、Fable 5 は「ここぞ」という場面のための特別枠という位置づけです。

正直に申し上げると、当社も以前は「Fable 5=最上位」という書き方をしていました。使い込んでみて、順位ではなく「作業の中身で使い分けるもの」だと考えを改めました。その使い分けは「私の使い分け」の章で全部書きます。

※ このほかに Mythos 5 というモデルがありますが、2026年8月時点も招待制のセキュリティ専用モデルのため、一般の方の選択肢には出てきません。表に並んでいなくても不具合ではありませんので、ご安心ください。

いざという時の Fable 5 は、Max で使ってください★★ できれば約3分

ときどき、こういうお話を聞きます。

「Fable 5 は使いたいのですが、もったいないので Low にしています

私は、これは逆だと考えています。

いざという時のための Fable 5 です。だからこそ、そういう時こそ Max を使うべきだと思いますし、実際に私はそう使っています。

図解3:「上の下」と「中の上」で迷うより、「上の上」を選ぶ

よくある考え方

枠を節約したい

Fable 5 を Low で使う
=「上の下」
いちばん重いモデルなのに、
いちばん浅く考えさせている

枠は減る。
効果は出きらない

私の考え方

いざという時だけ、全力で

ふだんは Opus 5
Lowにするなら、こちら
ここぞの1本だけ
Fable 5 を Max で

=「上の上」

使うのは一瞬。
結果は最大

「上の下」と「中の上」のどちらがいいかを比べるより、「上の上」がいちばんいい。いざという時は、これ一択だと考えています。

言い換えると、こうなります

  • Low にするなら、Fable 5 ではなく Opus 5 のほうがいいと私は思っています
  • Fable 5 を選ぶ場面は「ここぞ」の1本だけ。その1本なら、Max で使い切る価値があります
  • Fable 5 はトークン消費がほぼ倍です(当社実測)。だからこそ、中途半端に使うのがいちばんもったいない

節約したいなら、Fable 5 の effort を下げるのではなく、Fable 5 を使う回数そのものを減らす——これが私の結論です。

私の使い分け:Fable 5で考えて、Opus 5で作る★★★ 必ず読む約3分

ここが、この記事でいちばん具体的な部分です。私が実際にやっている使い分けを、そのまま公開します。

コツは1つだけです。「考える役」と「作る役」を、別のモデルに分ける。

図解4:当社のモデル分業(SEOの仕事の場合)

Fable 5 + Max

考える役(管理本部)

サイト全体を統括し、
戦略を考える
ここでは実際の作業をしない

指示書を作る

Opus 5 + High

作る役(実行)

受け取った指示書のとおりに、
実際の作業をする
ページを直す・記事を書く・
設定を変える

成果物ができる

戦略を考える場所と、手を動かす場所を分けています。Fable 5 は「考えるだけ」。作業はさせません。

この記事で言うなら、こうなります

表4:この記事そのものを作ったときの使い分け(当社実測)
工程使ったモデルeffortなぜそうしたか
記事の企画を考えるFable 5Maxサイト全体との重なりや、読者の流れまで見て判断させたいから
実際に記事を作るOpus 5Highやることが決まっているので、ここに Fable 5 は要らない
ポイントは「Fable 5 に作業をさせない」ことです。いちばん重いモデルに手を動かさせると、使用枠がすぐ尽きます。重いモデルは、何をやるかを決めるところまで。決まったら、そこから先は Opus 5 で十分です。

図解5:実際の体制(この考え方でサイト全体を回しています)

モデルの体制図。いちばん上に人間があり、承認と最終判断を担当。その下にFable 5のMaxが管理本部として1つあり、戦略を決めて指示書をつくる。さらにその下にOpus 5のHighが6つ枝分かれし、実際の作業をする。F… 人 間 承認の返事と、最終判断 Fable 5 + Max(管理本部) 戦略を決める・指示書をつくる Opus 5High Opus 5High Opus 5High Opus 5High Opus 5High Opus 5High ⚠ Fable 5 には、作業をさせない
上でひとつ決めて、下でたくさん動かす。いちばん重いモデルは、いちばん上に1つだけ置きます。

当社での、その他のルール

  • 日常は、既定の「Opus 5 高」のままです。調べもの、相談、下書き——ここでモデルを触ることはほとんどありません
  • 記事の下書きにかかる時間は、約15分から約5分(約66%短縮)になりました(当社実測)。これはモデルを上げたからではなく、渡す情報と頼み方を変えたからです
  • 使用枠が足りなくなり、プランを Pro から Max に変更しました。費用は上がりましたが、やり取りの往復が減って生産性は大きく上がりました。ただしこれは毎日使い倒した結果です
  • 本文の貼り付けは、いまも自分の手でやっています。そこまで自動化すると使用量の消費が大きくなるからです(貼り付け自体は約1分)

その分業を、2日間だけ逆にしてみました

この分業が本当に効いているのか、確かめた記録があります。2026年8月27日から29日にかけて、考える役(管理本部)を Fable 5 から、その半額の Opus 5 に入れ替えて、実際の業務のまま2日間動かしました。

結果は、当事者ではない別のAIに全件数えさせました。誤りの率は、どの期間も判断10回あたり約2〜3回で変わりませんでした。変わったのは自分の誤りに自分で気づけた割合で、67%から8%へ下がりました。そのぶんの確認が、人間と実行役のAIに移っています。

1社・2日間の記録で、条件は揃えていません。数字は桁の比較としてお読みください(2026年8月29日時点の実測)。

→ その2日間で何が起きたかは、別の記事にまとめました。Claude Fable 5をOpus 5に替えた2日間|節約が逆効果に

「高」「中」って、何のことですか★★★ 必ず読む約3分

モデル名の横に出ている 「高」「中」 は、モデルの種類ではありません。effort(エフォート)=どれだけ念入りに考えるかの設定です。

同じ人に「ざっと目を通しておいて」と頼むか、「隅々まで読み込んで」と頼むかの違いだとお考えください。頼む相手(モデル)は同じで、力の入れ方だけが変わります。

設定は5段階あります。画面の表示は日本語と英語が混ざることがあるので、両方を並べておきます。

表2:effort の5段階(スマホでは1つずつカードで表示されます)
設定英語表記どういうとき
Low短い返事で十分。使用枠を長くもたせたいとき
Medium決まりきった作業
High既定の設定。公式も「品質と速さのバランスがいちばん良い」としています
最高Extra high長時間かかる作業を任せるとき
最大Maxいちばん深く考える設定。失敗できない場面

ここは間違えやすいので、2つだけ補足します

  • 既定は「高(High)」です。「中」でも「最大」でもありません。画面に「高」と出ていたら、それは触られていない状態です
  • Haiku 4.5 には effort の設定がありません。代わりに「拡張思考」という別の仕組みが用意されています。Haikuを選ぶと「高」の表示が消えますが、故障ではありません

上げるほど丁寧になりますが、そのぶん時間がかかり、使用枠を早く消費します。これは公式の説明にも書かれていることで、私の実感とも一致します。

「◯倍消費する」という数字を見かけたら

各段階が具体的にどれだけ使用枠を消費するかは、公式には数字が出ていません。ですから「Maxは高の◯倍」といった数字を見かけたら、どこで測った数字なのかを確かめてからお使いください。環境と指示の内容で大きく変わるところです。

この記事では数字を作らず、私が実際にどう使い分けているかを、そのまま書きます「私の使い分け」の章)。

で、いくら違うんですか

📌 このセクションの要点Opus 5 は Fable 5 のちょうど半額です。ただし定額プランを使っている方は、モデルを変えても請求額は変わりません。金額が動くのは、プログラムから使う(従量)場合です。

「モデルを上げると高くなる」と思われがちですが、何で使っているかによって、話がまったく違います。まず公式の料金を並べます。

※ 横スクロールできます

表7:Claudeの各モデルの料金と、いま使えるかどうか(Anthropic公式・2026年8月30日に確認/100万トークンあたり)
モデル入力出力いまの扱い
Fable 510ドル50ドル現行
Mythos 510ドル50ドル限定提供
Opus 55ドル25ドル現行
Opus 4.8/4.7/4.6/4.55ドル25ドル現行
Sonnet 52ドル10ドル現行
Sonnet 4.6/4.53ドル15ドル現行
Haiku 4.51ドル5ドル現行
Opus 4.1/Opus 415ドル75ドル提供終了
Sonnet 4/Haiku 3.53ドル/0.8ドル15ドル/4ドル提供終了

出典:Anthropic公式の料金ページ(Pricing – Claude Platform Docs/2026年8月30日に確認)。⚠「提供終了」は一部のクラウド経由を除く扱いです。価格も扱いも変わりますので、この表は「2026年8月30日時点」としてお読みください。

ここで押さえるのは1つだけです。Opus 5 は Fable 5 のちょうど半額(入力も出力も2分の1)。逆に言えば、Fable 5 は Opus 5 の2倍のコストがかかるということです。

⚠ ただし、定額プランなら請求額は変わりません

ここが誤解されやすいところです。上の表はプログラムから使うとき(従量)の料金です。

定額プランで使っている場合

画面から使う一般的な使い方です。モデルを変えても、請求額は変わりません。変わるのは「使用枠の減り方」だけ。重いモデルほど枠を早く消費します。

プログラムから使う場合(従量)

使った分だけ課金されます。ここでは上の表の差が、そのまま請求額の差になります。

当社が払っているのは、上位プランの月200ドル1本だけです。他社のAIには課金していません。つまり当社の場合、Fable 5 を使っても Opus 5 を使っても金額は1円も変わりません。変わるのは枠の減り方と、次の章から書く「仕事の質」のほうです。

仕事で使うなら、最低「Opus 5 高」だと私は考えています★★★ 必ず読む約4分

ここからは、私の意見です。データではなく、使ってきた実感から申し上げます。

せっかくClaudeを仕事で使うなら、最低でも「Opus 5 高」だと私は考えています。お客様にも、そうお勧めしています。ですので最低でもProプラン(月20ドル)にしていただいたほうがいい、というのが私の立場です。

仕事で使うなら、です。趣味や個人の調べものなら、無料版で何も問題ありません。

月20ドルを出さずにいる時間が、機会損失だと感じています

Sonnet 5 と Opus 5 の使用感の差は、月20ドルを十分に上回ると私は感じています。逆に言えば、20ドルを出さずに Sonnet 5 を使い続けている時間そのものが、機会損失になっている——そう感じる場面が、何度もありました。

もちろんまず無料版で試してみる、というのはまったく問題ありません。いきなりお金を出す必要はありません。ただ、その先で困ったことが起きます。

実際にあったこと

無料版の Sonnet 5 だけを使って「Claudeは使えない」とおっしゃったお客様が、これまでに何人もいらっしゃいました。

お気持ちはよく分かります。実際に試して、期待したほどではなかったのですから。ただ、その方が触っていたのは Claude の一部分だけです。いちばん大きな変化を体験しないまま、「うちには合わない」という結論を出してしまっている。これがいちばんもったいないと思っています。

ある支援先でも、同じことが起きました。最初の1か月は「正直めんどくさい」で止まっていました。変わったのは、有料プランに上げて、渡すものを「質問」から「仕事」に変えてからです。AIが賢くなったわけではありません。渡すものと、渡せる環境を変えただけです。

判断するなら、1度だけ20ドルを払ってみてください

Claudeを自社で使えるかどうかを判断するなら、1度だけ20ドルを課金して、Opus 5 を使ってみるのがいちばん確実です。合わなければ、すぐ解約できます。

よくある判断のしかた

無料版の Sonnet 5 を何回か試す

「思ったほどではない」

「Claudeは使えない」と結論を出す

Opus 5 を一度も触らないまま終わります

私がお勧めする判断のしかた

無料版でひととおり触る

1か月だけ20ドルを払う

Opus 5 の「高」で、同じことを頼んでみる

合わなければ解約すればいいだけです

私は月200ドル払っています。社員を1人雇う感覚です

当社はいま、月200ドルのプランを使っています。安くはありません。ただ、毎月200ドルの何倍もの仕事が進むようになりました。

感覚としては、社員を1人以上雇っているのと同じです。優秀な社員を月200ドルで雇えると考えれば、使うのであれば、とても安いと私は考えています。

大事なのは「使うのであれば」です。雇っても仕事を渡さなければ、社員は座っているだけです。ここは「モデルより先に決めるべきこと」の章の話につながります。

下げると、結局やり直しになって、かえって多く使います

「使用枠が足りないから、モデルか effort を下げよう」——私も何度もやりました。そして何度も、結局やり直しになりました。

返ってきたものが思ったとおりでなく、指示を出し直す。また違う。もう一度。この往復まで数えると、最初から良いモデルの高い effort で1回で終わらせたほうが、消費は少なくて済んでいました。

1回あたりの消費は、たしかに多くなります。でも、やり直しの回数が減ります。合計で見ると、下げたほうが高くつく——これが何度も経験した実感です。

ですので「使用枠が足りない」への私の答えは、設定を下げることではなく、プランを上げることです。課金すれば進む仕事があるのに、課金しないために止まっている。仕事として考えたら、それ自体が機会損失だと思っています。

※ プランごとの料金・上限の詳細は始め方の記事生成AIのピラー記事にまとめています。ここでは「モデルを試すために最低限どこまで必要か」だけをお話ししました。

使い始めて3か月。モデルは4世代が入れ替わりました★★ できれば約4分

正直に書きます。私がClaudeを仕事で本格的に使い始めたのは、2026年5月です。まだ3か月ほどしか経っていません。

ただ、その3か月のあいだに4つの世代を実際に使い分けてきました。自社サイトは2021年から運用していて公開記事は1,170本を超えますが、そこにClaudeを入れたのはこの3か月です。スペック表ではなく、使ってみてどう感じたかを、そのまま書きます。

表3:当社が実際の業務で使ってきたモデルと、その実感(当社実測・2026年5〜8月)
モデル提供開始当社での使い方使ってみた実感
Sonnet 4.6日常の作業。まず試すならこれ速く、日常の作業には十分でした
Opus 4.7複雑な指示・長文Sonnet 4.6から上げても「まったく別物」というほどの差は感じませんでした
Opus 4.82026年5月29日サイトのページ作成ページ作成レベルなら、これで十分でした
Fable 52026年6月9日サイト全体のチェック・複雑な改善より良い提案が返ってくる。ただしトークン消費がほぼ倍

上げても、差を感じなかったことがあります

当社の実感(正直に書きます)

Sonnet 4.6 から Opus 4.7 へ上げたとき、「まったく別物」というほどの差は感じませんでした。期待して上げたぶん、正直、拍子抜けしたというのが本音です。

一方で、サイト全体を横断してチェックさせるような重い作業では、Opus 4.8 から Fable 5 に変えると、はっきり良い提案が返ってきます。ここは体感で分かるほど違いました。

つまり「上げれば必ず良くなる」でも「上げても意味がない」でもなく、仕事の中身によって効いたり効かなかったりする——これが、3か月使ってきた率直な結論です。

私が使っていたモデルは、3か月で全部いなくなりました

表3をもう一度ご覧ください。Opus 4.8 の提供開始が2026年5月29日、Fable 5 が6月9日です。そして2026年8月の現在、選択肢に並んでいるのは Fable 5・Opus 5・Sonnet 5・Haiku 4.5 で、Sonnet 4.6 も Opus 4.7 も Opus 4.8 も、もういません。

図解1:私が使い始めてからの、モデルの入れ替わり

2026/5Claudeを
使い始める
5/29Opus 4.8
提供開始
6/9Fable 5
提供開始
7/24Opus 5
提供開始
8月Fable 5/Opus 5
Sonnet 5/Haiku 4.5
わずか3か月で、私が使っていたモデルは3つとも一覧から消えました。だから覚えるべきは名前ではなく選び方だ、というのが「覚えるべきは選び方」の章の話につながります。

「去年試したけれど、大したことなかった」は、もう古い判断です

ここで1つ、客観的なデータをご紹介します。AIに任せて最後までやり切れる仕事の「長さ」を測っている、METRという団体の実測値です。

図解2:AIに任せて最後までやり切れる仕事の長さ(上=推移/下=同じ数字を長さで比べたもの)

AIに任せて最後までやり切れる仕事の長さの推移を示す折れ線グラフ。2024年5月のGPT-4oは7分、2025年2月のClaude 3.7は約1時間、2026年2月のClaude Opus 4.6は約12時間。2025年… 12時間 8時間 4時間 0時間 2024年5月 GPT-4o 7分 2025年2月 Claude 3.7 1時間 2026年2月 Claude Opus 4.6 約12時間

縦軸=AIに任せて最後までやり切れる仕事の長さ/横軸=年月

24年
5月
7分

GPT-4o(無料版の標準)

25年
2月
1時間

Claude 3.7

26年
2月
約12時間

Claude Opus 4.6

1年9か月で、7分が約12時間になりました。「去年触ってみたけれど大したことなかった」という判断は、この1年で古くなっています。上位モデルが「長時間の仕事を任せられる」というのは、こういう意味です。
出典:METR(実測値は 7.0分/60.4分/718.8分)。Opus 4.6 は幅5.3〜60.6時間。試験版の Mythos Preview は16時間以上とされていますが、16時間より上はMETR自身が「正確な比較には使えない」としています。

「一番上」は、使えなくなることもあります

もう1つ、実際に経験したことを書いておきます。2026年6月、最上位モデルの Fable 5 が米国の輸出管理措置の対象となり、一時的にアクセスが制限される事態がありました。Anthropicが順守のため最上位モデルを一時停止した、という経緯です(”非米国籍者”向けの制限。当社が確認した報道時点では係争中で、状況は流動的です)。

技術以外の理由で、一番上のモデルが突然使えなくなることがある。これは「最上位に依存した業務のつくり方」のリスクとして、実際に体験して初めて分かったことでした。ふだんは Opus 5 で回し、いざという時だけ Fable 5——という使い方は、こういう場面でも効きます。

上げる価値があった仕事、なかった仕事★★ できれば約3分

「重い仕事なら上げる」と言われても、何が「重い」のかが分からないと判断できません。そこで、当社が実際にClaudeに任せた仕事を並べます。すべて自社サイトでの実測です。

表5:当社がClaudeに任せた仕事と、その規模(自社サイト・当社実測)
任せた仕事規模かかった時間モデルを上げる価値
サイト全体の重複チェック48グループの内容のかぶりを発見1組あたり数分大きい(横断して読む作業)
転送設定の総ざらい316本を追加/連鎖309本→0/全1,255ルールを検証2日大きい(件数が多い)
未登録URLの仕分け1,130件を確認(約8割は整理済みの古いURLと判明)大きい
表示速度の改善171ページが要改善→1,246ms → 62〜165ms約10分小さい(作業が単純)
説明文の書き直し47本確認が1回20分ほど×数回小さい(1本ずつ独立)
記事の下書き1本約15分 → 約5分(約66%短縮)ほぼない(Opus 5 で十分)

この表から読み取れる、たった1つの見分け方

  • 「たくさんのものを、横断して見比べる」仕事は、上げる価値があります(重複チェック・転送の総ざらい・未登録URLの仕分け)
  • 「1つずつ独立して片づく」仕事は、上げる価値がほとんどありません(下書き・説明文の書き直し・設定変更)

件数が多いかどうかではなく、「同時に頭に入れておかなければいけない量」が多いかどうかで決まります。ここが分かると、迷わなくなります。

出典:すべて当社の自社サイトでの実測です(テクニカルSEOの全記録生成AIで記事制作の全記録に、作業ごとの詳細を公開しています)。

モデルを上げても、AIは間違えます★★★ 必ず読む約3分

ここは、あまり書かれていない話だと思います。当社が上位モデルを使っていて、それでも取りこぼした実例です。

実例1:「成功しました」と報告されたのに、効いていなかった

転送(301リダイレクト)の設定を任せたときのことです。Claudeは「成功しました」と報告を返しました。ところが後から実際のページで確かめると、1本だけ、まったく効いていませんでした。

報告と実態がずれる。これはモデルを上げても起きます。だから当社では、設定系の作業は必ず実際のページを開いて確かめるまでを1セットにしています。

実例2:タイトルの一括修正で、5回間違えた

検索用タイトルを機械的に付け直させたところ、5回、間違いがありました。いちばん危なかったのは、月に638回表示されていた記事です。あのまま公開していたら、実際に損をしていました。

見つけられたのは、公開前に人間が全部見たからです。モデルの設定を上げていたら防げた、という話ではありません。

当社の体感では、作業によっては3回に1回ほど、人の手直しが必要になります。いまのAIは、優秀な新入社員であって、ベテランではありません。

優秀な新入社員が入ってきても、初日は自社のことを何も知りません。そこで「使えない」と決めてしまうのが、いちばんもったいないことです。渡すのは3つだけ——触っていい範囲(権限)、会社のこと(記憶)、決まった手順(仕組み)。

ここから導かれる結論は1つです。モデルを上げることは、確認をやめてよい理由になりません。むしろ上位モデルは答えが流暢になるぶん、間違いに気づきにくくなります。当社が「数値は作らせない/一次情報を優先する/公開の判断は必ず人間がする」という3つのルールを守っているのは、この2件を経験したからです。

じゃあ、いつ変えるべきか★★★ 必ず読む約3分

ここまでの話を、その場で判断できる形にまとめます。まずは分岐で。

図解6:モデルとeffortの判断フロー

いま困っているのは、次のどれですか?

特に困っていないふだんの文章作成・相談
Opus 5 の「高」=既定のまま。触らなくてOK
無料版しか試していない「思ったほどではない」と感じている
1度だけ課金するOpus 5 を試してから判断
使用枠がすぐ無くなる「上限に達しました」が頻発
プランを上げる下げると、やり直しでかえって使う
失敗できない、重い1本横断して見比べる/戦略を決める
Fable 5 を Max で終わったら Opus 5 に戻す
Fable 5 に手を伸ばすのは、いちばん右の1つだけです。そしてその時は、Low ではなく Max で。
表6:場面別の早見表(スマホでは1つずつカードで表示されます)
こんなときどうする理由
ふだんの文章作成・相談Opus 5 + 高(既定)仕事で使うならここが最低ラインだと考えています
無料版だけで判断しようとしている1度だけ課金するSonnet 5 だけでClaudeを判断するのは危険です
使用枠がすぐ無くなるプランを上げる下げると結局やり直しになり、合計では多く使います
急いでいる・短い返事でいい軽いモデルへ待ち時間が短くなります
戦略を決める/横断して見比べるFable 5 + Maxいざという時こそ、全力で使う
決まった作業を実行するOpus 5 + 高やることが決まっていれば Fable 5 は要りません

選べるのは、3つのうち2つまでです

モデル選びが分かりにくいのは、3つのものが同時に引っ張り合っているからです。

図解7:速さ・賢さ・使用枠は同時に立ちません

速さ

すぐ返ってくる。軽いモデル・低いeffortで手に入ります。

賢さ

丁寧で抜けが少ない。重いモデル・高いeffortで手に入ります。

使用枠のもち

長く使える。軽いモデル・低いeffortで手に入ります。

「賢さ」を取ると、速さと使用枠のもちを手放すことになります。3つ全部は取れません。だから「いつ賢さを取るか」を先に決めるのが、モデル選びの本体です。

Coworkでのモデル選び★ 必要になったら約3分

ここはCowork(コワーク)を使っている方だけお読みください。Coworkがまだの方はデスクトップ版とCoworkの記事が先です。

ちなみに、AIに仕事を「任せている」企業は、まだ3.3%しかありません(矢野経済研究所・2025年6月末〜9月初・n=496)。生成AIを「使っている」企業は43.4%まで増えましたが、その差40ポイントが、チャットとCoworkの差です。この章の話が必要になる方は、まだ多くありません。

Coworkの既定は Sonnet 5 です

ここは、チャットと既定が違います。2026年8月時点で、Coworkの既定は Sonnet 5 です。Opus 5 や Fable 5 を使いたい場合は、自分で選び直す必要があります。

「重い作業を任せるモードなのだから、いちばん重いモデルが既定なのでは」と思われるかもしれません。そうなっていないのは、Coworkは手数が多いからです。ファイルを開く、読む、調べる、書く、保存する——1回の依頼で10も20も手順を踏むので、1手ごとの重さがそのまま使用枠に効いてきます。

実際に当社でも、記事の本文HTMLまで自動で入れさせると、処理に時間がかかり、使用量の消費も大きくなりました。いまは貼り付けだけ自分の手でやっています。

作業の途中でも、モデルを変えられるようになりました

2026年7月26日・自分の環境で確認

以前は、Coworkで作業を始めたあとにモデルを変えることができませんでした。当社の別の記事にも、はっきりこう書いています。——「チャットでは会話の途中でもモデルを切り替えられますが、コワークでは途中で変更できず、モデルを変えるにはチャットを分ける必要があります」。

2026年7月26日に自分の環境で確認したところ、作業の途中でもモデルを変更できるようになっていました。公式のリリースノートに、この件の告知は見当たりません。

ですので「Anthropicが発表した」ではなく「自分の環境で確認できた」という書き方をしています。お使いの環境で同じかどうかは、実際に開いて確かめてみてください。

これが効くのは、「私の使い分け」の章の分業がCoworkの中でもできるようになったことです。Fable 5 の Max で方針を決めて、そのまま Opus 5 に切り替えて作業させる。チャットを分けなくてよくなりました。

いつから変更できるようになったのかは、公式には特定できませんでした。Anthropicの変更履歴を2026年6月から8月まで確認しましたが、Coworkのモデル切替に関する記載はありません(effortと思考の途中変更については、2026年6月5日に追加された記載があります)。ですので「7月26日に自分の環境で確認できた」以上のことは書けません。

当社の過去記事のほうが古くなりました。この記事の公開にあわせて、該当箇所は修正します。こういうことが起きるのがモデルまわりの記事です。

モデルより先に決めるべきこと★★★ 必ず読む約4分

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい章です。

上位のモデルにすれば、たしかに賢い答えが返ってきます。でも、モデルを上げて増えるのは、売上ではなく請求額と待ち時間です。

問い合わせが増えるかどうかを決めているのは、モデルの性能ではありません。あなたが渡した情報の中身です。

これは精神論ではなく、統計にもはっきり出ています。

32.4%

中小企業の生成AI活用率
(小規模28.0%/大企業46.5%)

45.1%

用途は「文章の作成・要約・校正」に集中
(データ集計は7.4%)

40.0%

課題の1位は
「活用すべき業務範囲が分からない」

出典:帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」(2026年3月・n=10,312)

いちばん多い困りごとは「どのモデルを選べばいいか分からない」ではありません。「どの仕事に使えばいいか分からない」です。モデルの選択画面の前で悩んでいる時間は、ここを決める時間に回したほうが、はるかに効きます。

日本の会社が、いちばん手をつけていないこと

そしてもう1つ。生成AIに渡すための「自社のデータを整える」ことが、日本ではほとんど進んでいません。

図解8:AIを活かす土台づくりの日米差

社内データのAI学習・データベース化に取り組んでいる企業

日本24.5%
米国57.2%

AI活用のための学習環境を整備している企業

日本39.9%
米国62.7%
生成AIを活用する「方針」は日本68.9%・米国82.8%と、それほど差がありません。差がついているのは、渡す情報を整える工程です。ここが、モデル選びより先にある仕事です。
出典:総務省「令和8年版 情報通信白書」概要(2026年7月24日公表・調査は2026年1〜2月実施)

生成AIは、渡されていない情報から答えを作ることができません。自社の強みも、お客様の声も、断られた理由も、現場の失敗も——渡していないものは、どのモデルを選んでも出てきません。ここは Haiku 4.5 でも Fable 5 でも同じです。

この仕組みは生成AIが会社情報を間違える仕組みで詳しく書いています。「AIがうちの会社を正しく説明してくれない」という方は、モデルより先にそちらをご覧ください。

モデルより先に決める、3つのこと

  1. 何を増やしたいのかを、1つに決める問い合わせか、採用応募か、リピートか。「効率化」は目的になりません。作業が30分速くなっても、売上は1円も増えないからです。
  2. 渡せる自社の情報を、集めておくお客様の声、過去の見積、よく聞かれる質問、断られた理由。一次情報を持っている会社ほど、生成AIで差がつきます。持っていない会社は、素材不足でモデルを上げても成果が出ません。
  3. 任せる仕事を、外向きのものから選ぶ社内の事務ではなく、お客様が読む文章から。ここが動くと、はじめて数字が動きます。

この3つが決まっていれば、モデルは既定の「Opus 5 高」のままで構いません。決まっていないなら、Fable 5 の Max にしても結果は変わりません。

「決めるところが、いちばん難しい」という方へ

いちばん多い課題が「活用すべき業務範囲が分からない」40.0%だという調査を、先ほどご紹介しました。これは、ひとりで考えて答えが出る種類の問題ではありません。当社は自社サイト1,170本超をClaudeと組んで運用しながら、中小企業の生成AI活用・LLMO対策を支援しています。60分の無料診断で、御社の状況に合った一歩目を一緒に整理しませんか。無理な営業はいたしません。

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なぜ私は、Claudeの1本に決めたのか★★ できれば約2分

モデルの話に入る前に、前提を1つだけ。私はWebマーケティングの用途では、Claudeの1本に決めています。生成AI全般の話ではなく、この記事で扱う「文章とWebの仕事」に限った、2026年8月時点の判断です。

理由は3つあります。

1日本語が、いちばん不自然でない

そのまま出せる文章に近い形で返ってきます。書いたものをそのまま出せるかどうかは、ここで決まります。手直しの量がまるで違います。

2迎合しない

AIに聞くと、たいてい「いいと思います」と返ってきます。経営判断でそれをやられると、困ります。Claudeは「それは分かりません」「そこは根拠がありません」と言ってきます。

3複雑な読み解きが得意

長い資料や大量のページを、まとめて扱えます。アクセス解析の画面をそのまま渡して「どこが詰まっていますか」と聞く。この手の作業で差が出ます。

作るのは Claude。測るのは ChatGPT と Search Console。——これが当社の役割分担です。「Claude以外がダメ」という話ではまったくありません。用途で使い分けています。詳しくは中小企業の生成AI活用に書きました。

※ 当社はAnthropic社の代理店ではなく、紹介料も一切受け取っていません。月200ドルを自分で払っている一利用者としての意見です(日本では消費税10%が加算され、実際の請求額は月220ドルになります)。

覚えるべきは「名前」ではなく「選び方」★★★ 必ず読む約2分

「3か月で4世代」の章でご覧いただいたとおり、私が使い始めてわずか3か月のあいだに、Sonnet 4.6・Opus 4.7・Opus 4.8 は3つとも一覧から消えました。この記事に出てくる名前も、同じ運命をたどります。

ですので、覚えていただきたいのは名前ではありません。名前が変わっても使える、次の3つの問いです。

1これは、考える仕事ですか

何をやるかを決める仕事なら、いちばん上を全力で。やることが決まっているなら、その1つ下で十分です。

2間違えたときの痛みは、どれくらいですか

お客様に出す資料か、自分用のメモか。痛みが大きいときだけ上げます。

3止まっているのは、お金の問題ですか

枠が足りずに仕事が止まっているなら、設定ではなくプランを見直します。

速さ・賢さ・使用枠のどれを優先するか。結局はこれだけです。モデルの名前が全部入れ替わっても、この3つの問いはそのまま使えます。

この記事は、更新し続けます

  • 当社では週に一度、実機でClaudeのモデル構成とUIの変更を確認しています
  • この記事は公開日の2026年8月15日に、公式のモデル一覧・effort設定・Coworkの既定を再確認しています
  • 新しいモデルが出たら、この記事を更新します。更新日は記事の冒頭に表示しています
  • モデル名は「いま選べるモデル」の章の1ブロックにまとめてあります。ここだけ差し替えれば済むように作りました

「Coworkでのモデル選び」の章で書いたとおり、当社の過去記事のほうが先に古くなりました。記事は公開して終わりではなく、公開してからが始まりだと考えています。古くなったまま置いておかないことが、この種の記事でいちばん大事な部分だと思っています。

よくある質問(FAQ)★★ できれば約4分

QFable 5とOpus 5、結局どちらを使えばいいですか
日常の仕事は既定の「Opus 5 高」で足ります。Fable 5 を使うのは、何をやるかを決める場面と、失敗できない重い確認作業のときだけです。賢さで選ぶより、役割で置き場所を決めてください。
Q無料プランのままでも大丈夫ですか?
趣味や個人の調べものなら問題ありません。ただし仕事で使うなら、私は最低でもOpus 5の「高」、つまりProプラン(月20ドル)をお勧めしています。無料版のSonnet 5だけを試して「Claudeは使えない」とおっしゃったお客様に、これまで何人もお会いしました。判断する前に、1度だけ課金してOpus 5を試してみてください。合わなければすぐ解約できます。
Q一番上のモデルにしておけば間違いないですか?
いいえ。ふだんの作業でFable 5を使うと、使用枠がすぐ尽きます。当社の実感でも、Sonnet 4.6からOpus 4.7へ上げたとき「まったく別物」というほどの差は感じませんでした。私はふだんOpus 5の「高」で回し、戦略を考える1本だけFable 5のMaxを使っています。
Q使用枠がすぐ足りなくなります。effortを下げるべきですか?
私は逆に、プランを上げることをお勧めしています。モデルやeffortを下げると、返ってきたものが思ったとおりでなく指示を出し直す往復が増え、結局トークンを多く使った経験が何度もありました。1回あたりの消費は増えても、やり直しが減るぶん合計では安く済みます。課金すれば進む仕事があるのに止まっているのは、仕事として考えれば機会損失だと考えています。
QFable 5を節約して使いたいので、Lowにしてもいいですか?
私は逆だと考えています。いざという時のためのFable 5なので、そういう時こそMaxを使うべきだと思いますし、実際にそう使っています。Lowにするなら、Fable 5ではなくOpus 5のほうがいいです。節約したいならeffortを下げるのではなく、Fable 5を使う回数そのものを減らしてください。
Qモデルを上げれば、AIは間違えなくなりますか?
なりません。当社では上位モデルを使っていて、転送設定を1本取りこぼしたことがあります。Claudeは「成功しました」と報告したのに、実際には効いていませんでした。検索用タイトルの一括修正でも5回の誤りがあり、月638回表示されていた記事が含まれていました。当社の体感では、作業によっては3回に1回ほど人の手直しが必要になります。公開の判断は必ず人間がしてください。
Qどんな仕事なら、モデルを上げる価値がありますか?
たくさんのものを横断して見比べる仕事と、戦略を決める仕事です。当社では、サイト全体の重複48グループの発見や、転送ルール1,255件の総ざらいで、はっきり違いが出ました。逆に記事1本の下書きのように1つずつ独立して片づく仕事では、上げる価値はほとんどありませんでした。
Qeffortの既定はどれですか?
「高(High)」です。公式も、品質と速さのバランスがいちばん良い設定だとしています。画面に「高」と出ていたら、それは触られていない状態です。なお、Haiku 4.5にはeffortの設定がなく、代わりに拡張思考という別の仕組みが用意されています。Haikuを選ぶと「高」の表示が消えますが、故障ではありません。
Q会話の途中でモデルを変えたら、前のやりとりはどうなりますか?
消えません。それまでのやりとりはそのまま引き継がれ、次の返事から新しいモデルが使われます。公式ヘルプにも、会話の途中のどの時点でも変更でき次の応答から適用されると書かれています。Fable 5で方針を決めてから、Opus 5に切り替えて作業させる、という使い方ができます。
QHaikuだけ4.5なのはなぜですか?
モデルは全部が同時に更新されるわけではなく、それぞれの都合で世代が上がるためです。2026年8月時点でもHaikuだけが4.5世代です。世代が古いから劣っているという意味ではありません。Haikuは速さが役割なので、必要以上に重くする理由がないのです。
Qモデルが増えたり消えたりするのはなぜですか?
性能の向上にあわせて新しいモデルが追加され、役割が重なった古いモデルが順に外れていくためです。私が使っていたSonnet 4.6・Opus 4.7・Opus 4.8は、使い始めてわずか3か月のあいだに3つとも一覧から消えました。だからこそ、名前を覚えるより、考える仕事か作る仕事かで選ぶという考え方を覚えるほうが役に立ちます。
QCoworkではどのモデルが既定ですか?
2026年8月時点ではSonnet 5が既定で、チャットとは既定が違います。Coworkは1回の依頼で10も20も手順を踏むため、1手ごとの重さがそのまま使用枠に効いてくるからです。Opus 5やFable 5を使いたい場合は自分で選び直す必要があります。

まとめ|次にやること★★★ 必ず読む約2分

  • いちばん賢いのは Fable 5。ただし賢さで選ぶと損をします。選ぶ基準は「どこに置くか」です。
  • 日常は既定の「Opus 5 高」のままで大丈夫。触らなくて構いません。
  • Fable 5 は考える役、Opus 5 は手を動かす役。いちばん重いモデルに作業をさせないでください。
  • Opus 5 は Fable 5 の半額。ただし定額プランなら、モデルを変えても請求額は変わりません。
  • 無料の Sonnet 5 だけで「Claudeは大したことない」と判断しないでください。いちばん大きな変化を見ないまま終わります。
  • モデルより先に決めることがあります。何を任せて、誰が確認するか。ここが決まっていないと、どのモデルでも同じ結果になります。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。次の一歩は、モデルを変えることではありません。「渡していない自社の情報は何か」を1つ書き出してみてください。そちらのほうが、結果はずっと大きく動きます。

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当社は自社サイト1,170本超をClaudeと組んで運用しながら、中小企業の生成AI活用・LLMO対策を支援しています。
操作の話ではなく、問い合わせを増やすための使いどころから一緒に決めます。無理な営業はいたしません。

※ ITコーディネータ/ITCA公式研修講師の酒井大輔が対応します。

調査データの出典:矢野経済研究所「法人におけるAIエージェント利用実態」(2025年6月末〜9月初・n=496)/総務省「令和8年版 情報通信白書」概要(2026年7月24日公表・調査2026年1〜2月)/帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」(2026年3月・n=10,312)/商工中金「中小企業の生成AI活用に関する調査」(2025年12月〜2026年1月・n=3,892)/METR(AIが最後までやり切れる仕事の長さ・実測値7.0分/60.4分/718.8分)。
モデル仕様は Anthropic 公式のモデル一覧・サポート記事・Coworkの解説を2026年8月15日に確認。
当社の数値はすべて自社サイト ytbs.jp での実測です。

▶ 執筆者「YouTubeコンサルタント 酒井大輔」の詳しいプロフィールを見る