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Claudeのモデルの違いと選び方|Fable 5とOpus 5はいつ使う
- 無料プランの Sonnet 5 だけで、Claudeを判断しないでください。「使えない」とおっしゃったお客様が、実際に何人もいらっしゃいました(「最低でもOpus 5 高」の章)
- 選べるモデルは4つ——Fable 5・Opus 5・Sonnet 5・Haiku 4.5。Haikuだけ世代が4.5です
- 「高」「中」はモデルではなく effort(エフォート)=どれだけ念入りに考えるかの設定。Low/Medium/High/Extra high/Max の5段階で、既定はHigh(高)です
- 使用枠が足りないときは、設定を下げるのではなくプランを上げてください。下げると結局やり直しになり、かえって多く使います(「最低でもOpus 5 高」の章)
- いざという時の Fable 5 は、Max で使ってください。「もったいないからLow」は、私は逆だと考えています(「いざという時のFable 5」の章)
- 私の使い分けは「Fable 5 の Max で考えて、Opus 5 の High で作る」。この分業をそのまま公開します(「私の使い分け」の章)
- モデルを上げて増えるのは、売上ではなく請求額と待ち時間です。問い合わせが増えるかどうかを決めるのは、モデルの性能ではありません
先に3つ、お断りしておきます
この記事は「どれが一番賢いか」のランキングではありません。モデルは順位を競うものではなく、用途で使い分けるものだからです。
料金プランの詳しい比較もしません。プランの選び方は始め方の記事と生成AIのピラー記事にまとめてあります。ここでは「モデルを使うために最低限どこまで必要か」だけに触れます。
そして当社はAnthropic社の代理店ではなく、紹介料も一切受け取っていません。月200ドルを自分で払っている、一利用者としての意見です。(日本ではこれに消費税10%が加算されるため、実際の請求額は月220ドルです)
先に結論:いちばん賢いのは Fable 5。ただし「賢さ」で選ぶと損をします
- 日常の仕事は、既定の「Opus 5 高」のままで足ります。触らなくて構いません。
- Fable 5 と Opus 5 は「どっちが良いか」ではなく「どこに置くか」。考える役=Fable 5/手を動かす役=Opus 5。
- いちばんもったいないのは、無料の Sonnet 5 だけを試して「Claudeは大したことない」と決めてしまうことです。
Claudeを開くと、入力欄のそばに 「Opus 5 高」 のような小さな文字が出ています。ここをクリックすると、モデルの一覧と「高」「中」といった選択肢が開きます。
「結局、どっちが良いんですか」への答え
いちばんよく聞かれる質問です。答えはいつも同じで、「どっちが良いかではなく、どこに置くか」です。
Fable 5 = 考える役
何をやるかを決める、複数の材料を突き合わせて判断する、抜けを探す。いちばん重いモデルは、いちばん上に1つだけ。
Opus 5 = 手を動かす役
やることが決まっている作業。書く、直す、設定する。ここに Fable 5 は要りません。
この分け方が本当に効くのかを、当社は2日間だけ逆にして確かめました。結果は「私の使い分け」の章に書いています。
それでも、ほとんどの方は設定を触らなくて大丈夫です
有料プランの既定は「Opus 5 高」で、これが仕事で使うのにちょうどいい設定です。文章を書く、相談する、資料を読んで要点をまとめる——日常の仕事は、この設定で十分に足ります。
実際、生成AIの使い方は「会社としてのルールを決めず、個人の判断に任せている」企業が64.9%という調査があります(商工中金・2025年12月〜2026年1月・n=3,892)。多くの会社では、そもそも設定を触るかどうかを誰も決めていないのが実情です。そして、それで問題は起きていません。
ただし、1つだけお伝えしたいことがあります
無料プランで使える Sonnet 5 だけを試して、「Claudeは大したことない」と判断しないでください。私はこれまで、無料版の Sonnet 5 だけを使って「Claudeは使えない」とおっしゃったお客様に、何人もお会いしてきました。いちばん大きな変化を体験しないまま、終わってしまっています。理由は「最低でも Opus 5 高」の章で詳しくお話しします。
設定を変えたほうがいいのは、この3種類の方です
1無料版だけで判断しようとしている
いちばん多いのがこの方です。答えは「有料プランに上げる」。月20ドルの価値はあると、私は考えています(最低でも Opus 5 高)。
2失敗できない、重い仕事がある
大量の資料を横断して確認させる作業。ここはFable 5 を Max で使う場面です(いざという時の Fable 5)。
3使用枠がすぐ足りなくなる
「上限に達しました」が頻繁に出る方。設定を下げるより、プランを上げることをお勧めします。下げると結局やり直しになるからです(同章)。
どれにも当てはまらない方は、「モデルより先に決めるべきこと」の章まで飛ばしていただいて構いません。
いま選べるモデルは4つです★★★ 必ず読む約3分
モデルとは、Claudeの「頭脳の種類」です。同じClaudeでも、どの頭脳で考えるかを選べます。人にたとえるなら、同じ会社の中に、じっくり考える人と、すぐ答えを返す人がいるようなものです。
| モデル | ざっくり言うと | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Fable 5 | いちばん重い仕事向け。長時間・複数日にわたる作業ができる | 大量の資料の横断チェック、戦略を考える場面 |
| Opus 5 | 複雑な仕事向け。込み入った指示を最後まで追える。有料プランの既定 | ふだんの仕事のほとんど |
| Sonnet 5 | 速さと賢さのバランス型。Coworkの既定/無料プランで使えるのもこちら | 手数の多い作業、軽い相談 |
| Haiku 4.5 | いちばん速い。※Haikuだけ世代が4.5です | 短いやりとり、急いでいるとき |
「Haikuだけ4.5」は、間違いではありません
表を見て「Haikuだけ数字が違う」と思われた方。これは書き間違いではありません。モデルは全部が同時に更新されるわけではなく、それぞれの都合で世代が上がっていきます。2026年8月時点でも、Haikuだけが4.5世代です。
そして世代が古い=劣っている、という意味でもありません。Haikuは「速さ」が役割なので、必要以上に重くする理由がないのです。
上から順に「偉い」わけではありません
ここがいちばん誤解されやすいところです。Fable 5がいちばん上、Opus 5がその次——という順位表ではありません。
Anthropic自身が、「多くの業務には Opus 5、最高難度の仕事に Fable 5」という使い分けを示しています。つまりふだんの主役は Opus 5 のほうで、Fable 5 は「ここぞ」という場面のための特別枠という位置づけです。
正直に申し上げると、当社も以前は「Fable 5=最上位」という書き方をしていました。使い込んでみて、順位ではなく「作業の中身で使い分けるもの」だと考えを改めました。その使い分けは「私の使い分け」の章で全部書きます。
※ このほかに Mythos 5 というモデルがありますが、2026年8月時点も招待制のセキュリティ専用モデルのため、一般の方の選択肢には出てきません。表に並んでいなくても不具合ではありませんので、ご安心ください。
いざという時の Fable 5 は、Max で使ってください★★ できれば約3分
ときどき、こういうお話を聞きます。
「Fable 5 は使いたいのですが、もったいないので Low にしています」
私は、これは逆だと考えています。
いざという時のための Fable 5 です。だからこそ、そういう時こそ Max を使うべきだと思いますし、実際に私はそう使っています。
図解3:「上の下」と「中の上」で迷うより、「上の上」を選ぶ
よくある考え方
枠を節約したい
=「上の下」
いちばん浅く考えさせている
枠は減る。
効果は出きらない
私の考え方
いざという時だけ、全力で
Lowにするなら、こちら
Fable 5 を Max で
=「上の上」
使うのは一瞬。
結果は最大
言い換えると、こうなります
- Low にするなら、Fable 5 ではなく Opus 5 のほうがいいと私は思っています
- Fable 5 を選ぶ場面は「ここぞ」の1本だけ。その1本なら、Max で使い切る価値があります
- Fable 5 はトークン消費がほぼ倍です(当社実測)。だからこそ、中途半端に使うのがいちばんもったいない
節約したいなら、Fable 5 の effort を下げるのではなく、Fable 5 を使う回数そのものを減らす——これが私の結論です。
私の使い分け:Fable 5で考えて、Opus 5で作る★★★ 必ず読む約3分
ここが、この記事でいちばん具体的な部分です。私が実際にやっている使い分けを、そのまま公開します。
コツは1つだけです。「考える役」と「作る役」を、別のモデルに分ける。
図解4:当社のモデル分業(SEOの仕事の場合)
Fable 5 + Max
考える役(管理本部)
戦略を考える
指示書を作る
Opus 5 + High
作る役(実行)
実際の作業をする
設定を変える
成果物ができる
この記事で言うなら、こうなります
| 工程 | 使ったモデル | effort | なぜそうしたか |
|---|---|---|---|
| 記事の企画を考える | Fable 5 | Max | サイト全体との重なりや、読者の流れまで見て判断させたいから |
| 実際に記事を作る | Opus 5 | High | やることが決まっているので、ここに Fable 5 は要らない |
図解5:実際の体制(この考え方でサイト全体を回しています)
当社での、その他のルール
- 日常は、既定の「Opus 5 高」のままです。調べもの、相談、下書き——ここでモデルを触ることはほとんどありません
- 記事の下書きにかかる時間は、約15分から約5分(約66%短縮)になりました(当社実測)。これはモデルを上げたからではなく、渡す情報と頼み方を変えたからです
- 使用枠が足りなくなり、プランを Pro から Max に変更しました。費用は上がりましたが、やり取りの往復が減って生産性は大きく上がりました。ただしこれは毎日使い倒した結果です
- 本文の貼り付けは、いまも自分の手でやっています。そこまで自動化すると使用量の消費が大きくなるからです(貼り付け自体は約1分)
その分業を、2日間だけ逆にしてみました
この分業が本当に効いているのか、確かめた記録があります。2026年8月27日から29日にかけて、考える役(管理本部)を Fable 5 から、その半額の Opus 5 に入れ替えて、実際の業務のまま2日間動かしました。
結果は、当事者ではない別のAIに全件数えさせました。誤りの率は、どの期間も判断10回あたり約2〜3回で変わりませんでした。変わったのは自分の誤りに自分で気づけた割合で、67%から8%へ下がりました。そのぶんの確認が、人間と実行役のAIに移っています。
⚠1社・2日間の記録で、条件は揃えていません。数字は桁の比較としてお読みください(2026年8月29日時点の実測)。
→ その2日間で何が起きたかは、別の記事にまとめました。Claude Fable 5をOpus 5に替えた2日間|節約が逆効果に
「高」「中」って、何のことですか★★★ 必ず読む約3分
モデル名の横に出ている 「高」「中」 は、モデルの種類ではありません。effort(エフォート)=どれだけ念入りに考えるかの設定です。
同じ人に「ざっと目を通しておいて」と頼むか、「隅々まで読み込んで」と頼むかの違いだとお考えください。頼む相手(モデル)は同じで、力の入れ方だけが変わります。
設定は5段階あります。画面の表示は日本語と英語が混ざることがあるので、両方を並べておきます。
| 設定 | 英語表記 | どういうとき |
|---|---|---|
| 低 | Low | 短い返事で十分。使用枠を長くもたせたいとき |
| 中 | Medium | 決まりきった作業 |
| 高 | High | 既定の設定。公式も「品質と速さのバランスがいちばん良い」としています |
| 最高 | Extra high | 長時間かかる作業を任せるとき |
| 最大 | Max | いちばん深く考える設定。失敗できない場面 |
ここは間違えやすいので、2つだけ補足します
- 既定は「高(High)」です。「中」でも「最大」でもありません。画面に「高」と出ていたら、それは触られていない状態です
- Haiku 4.5 には effort の設定がありません。代わりに「拡張思考」という別の仕組みが用意されています。Haikuを選ぶと「高」の表示が消えますが、故障ではありません
上げるほど丁寧になりますが、そのぶん時間がかかり、使用枠を早く消費します。これは公式の説明にも書かれていることで、私の実感とも一致します。
「◯倍消費する」という数字を見かけたら
各段階が具体的にどれだけ使用枠を消費するかは、公式には数字が出ていません。ですから「Maxは高の◯倍」といった数字を見かけたら、どこで測った数字なのかを確かめてからお使いください。環境と指示の内容で大きく変わるところです。
この記事では数字を作らず、私が実際にどう使い分けているかを、そのまま書きます(「私の使い分け」の章)。
で、いくら違うんですか
「モデルを上げると高くなる」と思われがちですが、何で使っているかによって、話がまったく違います。まず公式の料金を並べます。
※ 横スクロールできます
| モデル | 入力 | 出力 | いまの扱い |
|---|---|---|---|
| Fable 5 | 10ドル | 50ドル | 現行 |
| Mythos 5 | 10ドル | 50ドル | 限定提供 |
| Opus 5 | 5ドル | 25ドル | 現行 |
| Opus 4.8/4.7/4.6/4.5 | 5ドル | 25ドル | 現行 |
| Sonnet 5 | 2ドル | 10ドル | 現行 |
| Sonnet 4.6/4.5 | 3ドル | 15ドル | 現行 |
| Haiku 4.5 | 1ドル | 5ドル | 現行 |
| Opus 4.1/Opus 4 | 15ドル | 75ドル | 提供終了 |
| Sonnet 4/Haiku 3.5 | 3ドル/0.8ドル | 15ドル/4ドル | 提供終了 |
出典:Anthropic公式の料金ページ(Pricing – Claude Platform Docs/2026年8月30日に確認)。⚠「提供終了」は一部のクラウド経由を除く扱いです。価格も扱いも変わりますので、この表は「2026年8月30日時点」としてお読みください。
ここで押さえるのは1つだけです。Opus 5 は Fable 5 のちょうど半額(入力も出力も2分の1)。逆に言えば、Fable 5 は Opus 5 の2倍のコストがかかるということです。
⚠ ただし、定額プランなら請求額は変わりません
ここが誤解されやすいところです。上の表はプログラムから使うとき(従量)の料金です。
定額プランで使っている場合
画面から使う一般的な使い方です。モデルを変えても、請求額は変わりません。変わるのは「使用枠の減り方」だけ。重いモデルほど枠を早く消費します。
プログラムから使う場合(従量)
使った分だけ課金されます。ここでは上の表の差が、そのまま請求額の差になります。
当社が払っているのは、上位プランの月200ドル1本だけです。他社のAIには課金していません。つまり当社の場合、Fable 5 を使っても Opus 5 を使っても金額は1円も変わりません。変わるのは枠の減り方と、次の章から書く「仕事の質」のほうです。
仕事で使うなら、最低「Opus 5 高」だと私は考えています★★★ 必ず読む約4分
ここからは、私の意見です。データではなく、使ってきた実感から申し上げます。
せっかくClaudeを仕事で使うなら、最低でも「Opus 5 高」だと私は考えています。お客様にも、そうお勧めしています。ですので最低でもProプラン(月20ドル)にしていただいたほうがいい、というのが私の立場です。
仕事で使うなら、です。趣味や個人の調べものなら、無料版で何も問題ありません。
月20ドルを出さずにいる時間が、機会損失だと感じています
Sonnet 5 と Opus 5 の使用感の差は、月20ドルを十分に上回ると私は感じています。逆に言えば、20ドルを出さずに Sonnet 5 を使い続けている時間そのものが、機会損失になっている——そう感じる場面が、何度もありました。
もちろんまず無料版で試してみる、というのはまったく問題ありません。いきなりお金を出す必要はありません。ただ、その先で困ったことが起きます。
無料版の Sonnet 5 だけを使って「Claudeは使えない」とおっしゃったお客様が、これまでに何人もいらっしゃいました。
お気持ちはよく分かります。実際に試して、期待したほどではなかったのですから。ただ、その方が触っていたのは Claude の一部分だけです。いちばん大きな変化を体験しないまま、「うちには合わない」という結論を出してしまっている。これがいちばんもったいないと思っています。
ある支援先でも、同じことが起きました。最初の1か月は「正直めんどくさい」で止まっていました。変わったのは、有料プランに上げて、渡すものを「質問」から「仕事」に変えてからです。AIが賢くなったわけではありません。渡すものと、渡せる環境を変えただけです。
判断するなら、1度だけ20ドルを払ってみてください
Claudeを自社で使えるかどうかを判断するなら、1度だけ20ドルを課金して、Opus 5 を使ってみるのがいちばん確実です。合わなければ、すぐ解約できます。
よくある判断のしかた
無料版の Sonnet 5 を何回か試す
↓
「思ったほどではない」
↓
「Claudeは使えない」と結論を出す
→ Opus 5 を一度も触らないまま終わります
私がお勧めする判断のしかた
無料版でひととおり触る
↓
1か月だけ20ドルを払う
↓
Opus 5 の「高」で、同じことを頼んでみる
→ 合わなければ解約すればいいだけです
私は月200ドル払っています。社員を1人雇う感覚です
当社はいま、月200ドルのプランを使っています。安くはありません。ただ、毎月200ドルの何倍もの仕事が進むようになりました。
感覚としては、社員を1人以上雇っているのと同じです。優秀な社員を月200ドルで雇えると考えれば、使うのであれば、とても安いと私は考えています。
下げると、結局やり直しになって、かえって多く使います
「使用枠が足りないから、モデルか effort を下げよう」——私も何度もやりました。そして何度も、結局やり直しになりました。
返ってきたものが思ったとおりでなく、指示を出し直す。また違う。もう一度。この往復まで数えると、最初から良いモデルの高い effort で1回で終わらせたほうが、消費は少なくて済んでいました。
1回あたりの消費は、たしかに多くなります。でも、やり直しの回数が減ります。合計で見ると、下げたほうが高くつく——これが何度も経験した実感です。
ですので「使用枠が足りない」への私の答えは、設定を下げることではなく、プランを上げることです。課金すれば進む仕事があるのに、課金しないために止まっている。仕事として考えたら、それ自体が機会損失だと思っています。
※ プランごとの料金・上限の詳細は始め方の記事と生成AIのピラー記事にまとめています。ここでは「モデルを試すために最低限どこまで必要か」だけをお話ししました。
使い始めて3か月。モデルは4世代が入れ替わりました★★ できれば約4分
正直に書きます。私がClaudeを仕事で本格的に使い始めたのは、2026年5月です。まだ3か月ほどしか経っていません。
ただ、その3か月のあいだに4つの世代を実際に使い分けてきました。自社サイトは2021年から運用していて公開記事は1,170本を超えますが、そこにClaudeを入れたのはこの3か月です。スペック表ではなく、使ってみてどう感じたかを、そのまま書きます。
| モデル | 提供開始 | 当社での使い方 | 使ってみた実感 |
|---|---|---|---|
| Sonnet 4.6 | — | 日常の作業。まず試すならこれ | 速く、日常の作業には十分でした |
| Opus 4.7 | — | 複雑な指示・長文 | Sonnet 4.6から上げても「まったく別物」というほどの差は感じませんでした |
| Opus 4.8 | 2026年5月29日 | サイトのページ作成 | ページ作成レベルなら、これで十分でした |
| Fable 5 | 2026年6月9日 | サイト全体のチェック・複雑な改善 | より良い提案が返ってくる。ただしトークン消費がほぼ倍 |
上げても、差を感じなかったことがあります
Sonnet 4.6 から Opus 4.7 へ上げたとき、「まったく別物」というほどの差は感じませんでした。期待して上げたぶん、正直、拍子抜けしたというのが本音です。
一方で、サイト全体を横断してチェックさせるような重い作業では、Opus 4.8 から Fable 5 に変えると、はっきり良い提案が返ってきます。ここは体感で分かるほど違いました。
つまり「上げれば必ず良くなる」でも「上げても意味がない」でもなく、仕事の中身によって効いたり効かなかったりする——これが、3か月使ってきた率直な結論です。
私が使っていたモデルは、3か月で全部いなくなりました
表3をもう一度ご覧ください。Opus 4.8 の提供開始が2026年5月29日、Fable 5 が6月9日です。そして2026年8月の現在、選択肢に並んでいるのは Fable 5・Opus 5・Sonnet 5・Haiku 4.5 で、Sonnet 4.6 も Opus 4.7 も Opus 4.8 も、もういません。
図解1:私が使い始めてからの、モデルの入れ替わり
使い始める
提供開始
提供開始
提供開始
Sonnet 5/Haiku 4.5
「去年試したけれど、大したことなかった」は、もう古い判断です
ここで1つ、客観的なデータをご紹介します。AIに任せて最後までやり切れる仕事の「長さ」を測っている、METRという団体の実測値です。
図解2:AIに任せて最後までやり切れる仕事の長さ(上=推移/下=同じ数字を長さで比べたもの)
縦軸=AIに任せて最後までやり切れる仕事の長さ/横軸=年月
「一番上」は、使えなくなることもあります
もう1つ、実際に経験したことを書いておきます。2026年6月、最上位モデルの Fable 5 が米国の輸出管理措置の対象となり、一時的にアクセスが制限される事態がありました。Anthropicが順守のため最上位モデルを一時停止した、という経緯です(”非米国籍者”向けの制限。当社が確認した報道時点では係争中で、状況は流動的です)。
上げる価値があった仕事、なかった仕事★★ できれば約3分
「重い仕事なら上げる」と言われても、何が「重い」のかが分からないと判断できません。そこで、当社が実際にClaudeに任せた仕事を並べます。すべて自社サイトでの実測です。
| 任せた仕事 | 規模 | かかった時間 | モデルを上げる価値 |
|---|---|---|---|
| サイト全体の重複チェック | 48グループの内容のかぶりを発見 | 1組あたり数分 | 大きい(横断して読む作業) |
| 転送設定の総ざらい | 316本を追加/連鎖309本→0/全1,255ルールを検証 | 2日 | 大きい(件数が多い) |
| 未登録URLの仕分け | 1,130件を確認(約8割は整理済みの古いURLと判明) | — | 大きい |
| 表示速度の改善 | 171ページが要改善→1,246ms → 62〜165ms | 約10分 | 小さい(作業が単純) |
| 説明文の書き直し | 47本 | 確認が1回20分ほど×数回 | 小さい(1本ずつ独立) |
| 記事の下書き | 1本 | 約15分 → 約5分(約66%短縮) | ほぼない(Opus 5 で十分) |
この表から読み取れる、たった1つの見分け方
- 「たくさんのものを、横断して見比べる」仕事は、上げる価値があります(重複チェック・転送の総ざらい・未登録URLの仕分け)
- 「1つずつ独立して片づく」仕事は、上げる価値がほとんどありません(下書き・説明文の書き直し・設定変更)
件数が多いかどうかではなく、「同時に頭に入れておかなければいけない量」が多いかどうかで決まります。ここが分かると、迷わなくなります。
出典:すべて当社の自社サイトでの実測です(テクニカルSEOの全記録/生成AIで記事制作の全記録に、作業ごとの詳細を公開しています)。
モデルを上げても、AIは間違えます★★★ 必ず読む約3分
ここは、あまり書かれていない話だと思います。当社が上位モデルを使っていて、それでも取りこぼした実例です。
転送(301リダイレクト)の設定を任せたときのことです。Claudeは「成功しました」と報告を返しました。ところが後から実際のページで確かめると、1本だけ、まったく効いていませんでした。
報告と実態がずれる。これはモデルを上げても起きます。だから当社では、設定系の作業は必ず実際のページを開いて確かめるまでを1セットにしています。
検索用タイトルを機械的に付け直させたところ、5回、間違いがありました。いちばん危なかったのは、月に638回表示されていた記事です。あのまま公開していたら、実際に損をしていました。
見つけられたのは、公開前に人間が全部見たからです。モデルの設定を上げていたら防げた、という話ではありません。
当社の体感では、作業によっては3回に1回ほど、人の手直しが必要になります。いまのAIは、優秀な新入社員であって、ベテランではありません。
優秀な新入社員が入ってきても、初日は自社のことを何も知りません。そこで「使えない」と決めてしまうのが、いちばんもったいないことです。渡すのは3つだけ——触っていい範囲(権限)、会社のこと(記憶)、決まった手順(仕組み)。
じゃあ、いつ変えるべきか★★★ 必ず読む約3分
ここまでの話を、その場で判断できる形にまとめます。まずは分岐で。
図解6:モデルとeffortの判断フロー
いま困っているのは、次のどれですか?
| こんなとき | どうする | 理由 |
|---|---|---|
| ふだんの文章作成・相談 | Opus 5 + 高(既定) | 仕事で使うならここが最低ラインだと考えています |
| 無料版だけで判断しようとしている | 1度だけ課金する | Sonnet 5 だけでClaudeを判断するのは危険です |
| 使用枠がすぐ無くなる | プランを上げる | 下げると結局やり直しになり、合計では多く使います |
| 急いでいる・短い返事でいい | 軽いモデルへ | 待ち時間が短くなります |
| 戦略を決める/横断して見比べる | Fable 5 + Max | いざという時こそ、全力で使う |
| 決まった作業を実行する | Opus 5 + 高 | やることが決まっていれば Fable 5 は要りません |
選べるのは、3つのうち2つまでです
モデル選びが分かりにくいのは、3つのものが同時に引っ張り合っているからです。
図解7:速さ・賢さ・使用枠は同時に立ちません
速さ
すぐ返ってくる。軽いモデル・低いeffortで手に入ります。
賢さ
丁寧で抜けが少ない。重いモデル・高いeffortで手に入ります。
使用枠のもち
長く使える。軽いモデル・低いeffortで手に入ります。
Coworkでのモデル選び★ 必要になったら約3分
ここはCowork(コワーク)を使っている方だけお読みください。Coworkがまだの方はデスクトップ版とCoworkの記事が先です。
ちなみに、AIに仕事を「任せている」企業は、まだ3.3%しかありません(矢野経済研究所・2025年6月末〜9月初・n=496)。生成AIを「使っている」企業は43.4%まで増えましたが、その差40ポイントが、チャットとCoworkの差です。この章の話が必要になる方は、まだ多くありません。
Coworkの既定は Sonnet 5 です
ここは、チャットと既定が違います。2026年8月時点で、Coworkの既定は Sonnet 5 です。Opus 5 や Fable 5 を使いたい場合は、自分で選び直す必要があります。
「重い作業を任せるモードなのだから、いちばん重いモデルが既定なのでは」と思われるかもしれません。そうなっていないのは、Coworkは手数が多いからです。ファイルを開く、読む、調べる、書く、保存する——1回の依頼で10も20も手順を踏むので、1手ごとの重さがそのまま使用枠に効いてきます。
実際に当社でも、記事の本文HTMLまで自動で入れさせると、処理に時間がかかり、使用量の消費も大きくなりました。いまは貼り付けだけ自分の手でやっています。
作業の途中でも、モデルを変えられるようになりました
以前は、Coworkで作業を始めたあとにモデルを変えることができませんでした。当社の別の記事にも、はっきりこう書いています。——「チャットでは会話の途中でもモデルを切り替えられますが、コワークでは途中で変更できず、モデルを変えるにはチャットを分ける必要があります」。
2026年7月26日に自分の環境で確認したところ、作業の途中でもモデルを変更できるようになっていました。公式のリリースノートに、この件の告知は見当たりません。
ですので「Anthropicが発表した」ではなく「自分の環境で確認できた」という書き方をしています。お使いの環境で同じかどうかは、実際に開いて確かめてみてください。
これが効くのは、「私の使い分け」の章の分業がCoworkの中でもできるようになったことです。Fable 5 の Max で方針を決めて、そのまま Opus 5 に切り替えて作業させる。チャットを分けなくてよくなりました。
※ いつから変更できるようになったのかは、公式には特定できませんでした。Anthropicの変更履歴を2026年6月から8月まで確認しましたが、Coworkのモデル切替に関する記載はありません(effortと思考の途中変更については、2026年6月5日に追加された記載があります)。ですので「7月26日に自分の環境で確認できた」以上のことは書けません。
※ 当社の過去記事のほうが古くなりました。この記事の公開にあわせて、該当箇所は修正します。こういうことが起きるのがモデルまわりの記事です。
モデルより先に決めるべきこと★★★ 必ず読む約4分
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい章です。
上位のモデルにすれば、たしかに賢い答えが返ってきます。でも、モデルを上げて増えるのは、売上ではなく請求額と待ち時間です。
問い合わせが増えるかどうかを決めているのは、モデルの性能ではありません。あなたが渡した情報の中身です。
これは精神論ではなく、統計にもはっきり出ています。
中小企業の生成AI活用率
(小規模28.0%/大企業46.5%)
用途は「文章の作成・要約・校正」に集中
(データ集計は7.4%)
課題の1位は
「活用すべき業務範囲が分からない」
出典:帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」(2026年3月・n=10,312)
いちばん多い困りごとは「どのモデルを選べばいいか分からない」ではありません。「どの仕事に使えばいいか分からない」です。モデルの選択画面の前で悩んでいる時間は、ここを決める時間に回したほうが、はるかに効きます。
日本の会社が、いちばん手をつけていないこと
そしてもう1つ。生成AIに渡すための「自社のデータを整える」ことが、日本ではほとんど進んでいません。
図解8:AIを活かす土台づくりの日米差
生成AIは、渡されていない情報から答えを作ることができません。自社の強みも、お客様の声も、断られた理由も、現場の失敗も——渡していないものは、どのモデルを選んでも出てきません。ここは Haiku 4.5 でも Fable 5 でも同じです。
この仕組みは生成AIが会社情報を間違える仕組みで詳しく書いています。「AIがうちの会社を正しく説明してくれない」という方は、モデルより先にそちらをご覧ください。
モデルより先に決める、3つのこと
- 何を増やしたいのかを、1つに決める問い合わせか、採用応募か、リピートか。「効率化」は目的になりません。作業が30分速くなっても、売上は1円も増えないからです。
- 渡せる自社の情報を、集めておくお客様の声、過去の見積、よく聞かれる質問、断られた理由。一次情報を持っている会社ほど、生成AIで差がつきます。持っていない会社は、素材不足でモデルを上げても成果が出ません。
- 任せる仕事を、外向きのものから選ぶ社内の事務ではなく、お客様が読む文章から。ここが動くと、はじめて数字が動きます。
この3つが決まっていれば、モデルは既定の「Opus 5 高」のままで構いません。決まっていないなら、Fable 5 の Max にしても結果は変わりません。
「決めるところが、いちばん難しい」という方へ
いちばん多い課題が「活用すべき業務範囲が分からない」40.0%だという調査を、先ほどご紹介しました。これは、ひとりで考えて答えが出る種類の問題ではありません。当社は自社サイト1,170本超をClaudeと組んで運用しながら、中小企業の生成AI活用・LLMO対策を支援しています。60分の無料診断で、御社の状況に合った一歩目を一緒に整理しませんか。無理な営業はいたしません。
なぜ私は、Claudeの1本に決めたのか★★ できれば約2分
モデルの話に入る前に、前提を1つだけ。私はWebマーケティングの用途では、Claudeの1本に決めています。生成AI全般の話ではなく、この記事で扱う「文章とWebの仕事」に限った、2026年8月時点の判断です。
理由は3つあります。
1日本語が、いちばん不自然でない
そのまま出せる文章に近い形で返ってきます。書いたものをそのまま出せるかどうかは、ここで決まります。手直しの量がまるで違います。
2迎合しない
AIに聞くと、たいてい「いいと思います」と返ってきます。経営判断でそれをやられると、困ります。Claudeは「それは分かりません」「そこは根拠がありません」と言ってきます。
3複雑な読み解きが得意
長い資料や大量のページを、まとめて扱えます。アクセス解析の画面をそのまま渡して「どこが詰まっていますか」と聞く。この手の作業で差が出ます。
※ 当社はAnthropic社の代理店ではなく、紹介料も一切受け取っていません。月200ドルを自分で払っている一利用者としての意見です(日本では消費税10%が加算され、実際の請求額は月220ドルになります)。
覚えるべきは「名前」ではなく「選び方」★★★ 必ず読む約2分
「3か月で4世代」の章でご覧いただいたとおり、私が使い始めてわずか3か月のあいだに、Sonnet 4.6・Opus 4.7・Opus 4.8 は3つとも一覧から消えました。この記事に出てくる名前も、同じ運命をたどります。
ですので、覚えていただきたいのは名前ではありません。名前が変わっても使える、次の3つの問いです。
1これは、考える仕事ですか
何をやるかを決める仕事なら、いちばん上を全力で。やることが決まっているなら、その1つ下で十分です。
2間違えたときの痛みは、どれくらいですか
お客様に出す資料か、自分用のメモか。痛みが大きいときだけ上げます。
3止まっているのは、お金の問題ですか
枠が足りずに仕事が止まっているなら、設定ではなくプランを見直します。
速さ・賢さ・使用枠のどれを優先するか。結局はこれだけです。モデルの名前が全部入れ替わっても、この3つの問いはそのまま使えます。
この記事は、更新し続けます
- 当社では週に一度、実機でClaudeのモデル構成とUIの変更を確認しています
- この記事は公開日の2026年8月15日に、公式のモデル一覧・effort設定・Coworkの既定を再確認しています
- 新しいモデルが出たら、この記事を更新します。更新日は記事の冒頭に表示しています
- モデル名は「いま選べるモデル」の章の1ブロックにまとめてあります。ここだけ差し替えれば済むように作りました
「Coworkでのモデル選び」の章で書いたとおり、当社の過去記事のほうが先に古くなりました。記事は公開して終わりではなく、公開してからが始まりだと考えています。古くなったまま置いておかないことが、この種の記事でいちばん大事な部分だと思っています。
よくある質問(FAQ)★★ できれば約4分
QFable 5とOpus 5、結局どちらを使えばいいですか+
Q無料プランのままでも大丈夫ですか?+
Q一番上のモデルにしておけば間違いないですか?+
Q使用枠がすぐ足りなくなります。effortを下げるべきですか?+
QFable 5を節約して使いたいので、Lowにしてもいいですか?+
Qモデルを上げれば、AIは間違えなくなりますか?+
Qどんな仕事なら、モデルを上げる価値がありますか?+
Qeffortの既定はどれですか?+
Q会話の途中でモデルを変えたら、前のやりとりはどうなりますか?+
QHaikuだけ4.5なのはなぜですか?+
Qモデルが増えたり消えたりするのはなぜですか?+
QCoworkではどのモデルが既定ですか?+
まとめ|次にやること★★★ 必ず読む約2分
- いちばん賢いのは Fable 5。ただし賢さで選ぶと損をします。選ぶ基準は「どこに置くか」です。
- 日常は既定の「Opus 5 高」のままで大丈夫。触らなくて構いません。
- Fable 5 は考える役、Opus 5 は手を動かす役。いちばん重いモデルに作業をさせないでください。
- Opus 5 は Fable 5 の半額。ただし定額プランなら、モデルを変えても請求額は変わりません。
- 無料の Sonnet 5 だけで「Claudeは大したことない」と判断しないでください。いちばん大きな変化を見ないまま終わります。
- モデルより先に決めることがあります。何を任せて、誰が確認するか。ここが決まっていないと、どのモデルでも同じ結果になります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。次の一歩は、モデルを変えることではありません。「渡していない自社の情報は何か」を1つ書き出してみてください。そちらのほうが、結果はずっと大きく動きます。
自社のどの仕事に効かせるか、60分で一緒に整理しませんか
当社は自社サイト1,170本超をClaudeと組んで運用しながら、中小企業の生成AI活用・LLMO対策を支援しています。
操作の話ではなく、問い合わせを増やすための使いどころから一緒に決めます。無理な営業はいたしません。
※ ITコーディネータ/ITCA公式研修講師の酒井大輔が対応します。
調査データの出典:矢野経済研究所「法人におけるAIエージェント利用実態」(2025年6月末〜9月初・n=496)/総務省「令和8年版 情報通信白書」概要(2026年7月24日公表・調査2026年1〜2月)/帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」(2026年3月・n=10,312)/商工中金「中小企業の生成AI活用に関する調査」(2025年12月〜2026年1月・n=3,892)/METR(AIが最後までやり切れる仕事の長さ・実測値7.0分/60.4分/718.8分)。
モデル仕様は Anthropic 公式のモデル一覧・サポート記事・Coworkの解説を2026年8月15日に確認。
当社の数値はすべて自社サイト ytbs.jp での実測です。





















