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YouTube#アナリティクス#Claude#生成AI

YouTube分析をAIでする方法アナリティクスのCSVをClaudeに読ませる手順と5つの注意

当社チャンネルのCSV 498本で実測Studioの書き出し+ClaudeAsk Studioとの違いつき2026年11月時点

著者:酒井大輔(ITコーディネータ) | 公開日:2026年11月4日 | 読了目安:約10分

この記事の要点YouTubeのアナリティクスを開いても、数字が多すぎて何を見ればいいか分からない。見たところで、次に何をすればいいかは書いていない。そこで「AIに分析してもらえないか」と考えた方へ、先に結論をお伝えします。最初はYouTube Studioの中のAI(Ask Studio)に聞くだけで十分です。期間を比べて「続けるか、やめるか」を決めたくなったら、数字をCSVで書き出してClaude(Cowork)に渡します。どちらも、聞く前に「何を決めたいか」を自分で決めておくのが分かれ目です。当社が自分のチャンネルのCSV(動画498本ぶん)をClaudeに読ませて、実際に引っかかった所も5つにまとめました。
📌 30秒まとめYouTube分析は、AIに任せられます。順番は「Ask Studioに聞く → 決めたいことを決める → CSVをClaudeに渡す」です。
  • まずAsk Studio YouTube Studioの右上のボタンから、準備なしで数字を質問できます。1本ずつの確認や思いつきの質問はこれで足ります
  • 聞く前に決める3つ ①何を決めたいか ②どの期間を比べるか ③何と比べるか。指標を全部覚える必要はありません
  • 判断はCSVをClaudeへ 2つの期間の比較や、自社の基準での判定は、CSVを書き出してClaudeに渡します
  • 渡す前の5つの注意 ①「合計」の行を足さない ②表は上位約500本まで ③期間は中身で確かめる ④1本の大当たりと公開直後の山を分ける ⑤同じ期間のほかの変更を書き添える
酒井大輔 ユーチューブビジネスサポート代表 ITコーディネータ

この記事の著者

酒井 大輔(Sakai Daisuke)|ユーチューブビジネスサポート 代表・ITコーディネータ

2008年からYouTubeで中小企業100社以上の集客・採用を支援しています。いまはそれに加えて、Claudeを経営に取り入れ、効率化だけでなくAIで売上をつくるコンサルティングをしています。著書3冊(3冊目は2026年12月9日発売)。

東京都中小企業振興公社 登録専門家(No.1738)ITC中部 理事ITCA公式研修 講師ABEMA Prime 出演(2026年10月)

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YouTube分析をAIでするとどうなる?

YouTubeアナリティクスの数字は、AIに分析してもらえますか?

📌 答えできます。いちばん手軽なのは、YouTube Studioの中にあるAI(Ask Studio)に質問することです。期間を比べて施策を続けるか判断したいときは、数字をCSVで書き出してClaudeなどの生成AIに渡します。どちらも、何を決めたいかを先に決めておくと答えが使えるものになります。

アナリティクスには、視聴回数・インプレッション・クリック率・平均視聴時間など、たくさんの数字が並んでいます。困るのは数字の多さではなく、「この数字を見て、次に何をすればいいのか」が書いていないことです。AIは、そこを言葉にしてくれます。

当社は、次の3段で使っています。いきなりCSVやAPIから始める必要はありません。

図1:YouTube分析にAIを使う3つの段階(当社のやり方)

YouTube分析にAIを使う3つの段階①Ask Studioに聞く(準備なし・1本ずつの確認)、②聞く前に決める3つ(何を決めたいか・どの期間・何と比べるか)、③CSVをClaudeに渡して判定する(期間の比較・自社の基準)の3段階。①Ask Studioに聞くYouTube Studioの中で準備なし・1本ずつまずここから→②決める3つ何を決めたいかどの期間・何と比べるか人が決める→③CSVをClaudeへ期間を比べて自社の基準で判定判断するとき

まずはAsk Studioに聞いてみる

📌 このセクションの要点Ask Studioは、YouTube Studioに入っているAIです。準備はいりません。右上のボタンを押して、日本語で数字を質問するだけです。答えは参考にとどめ、大事な数字は元の画面で確かめます。

Ask Studioは、YouTube Studioに組み込まれたAIです。公式ヘルプでは、チャンネル全体や動画ごとの数字、視聴者の傾向を質問して確かめられるとされ、アナリティクスの画面からも呼び出せます。使い方の詳しい手順は「Ask Studioとは?YouTube Studioの中のAIの使い方と使えないとき」にまとめました。

Ask Studioは、パソコンのブラウザでYouTube Studioを開いて使います。右上にボタンが見当たらないときは、そのチャンネルではまだ使えない可能性があります。使えない場合の条件も、同じ記事にまとめています。

YouTube Studioの動画の詳細画面。右上にAsk Studioのボタンがある
YouTube Studioの右上にあるAsk Studioのボタン(当社のチャンネル・2026年10月)
表1:最初にAsk Studioに聞くとよいこと(質問の例)
知りたいこと質問の例
伸びている動画この28日間で、視聴回数がいちばん多かった動画を3本教えて
見られ方この動画は、どこから見に来た人が多いですか
見てくれている人このチャンネルを見ている人の年代と、よく見られる時間帯は
コメント最近のコメントで、多かった意見をまとめて

表の質問は例です。答えの質や正確さにはばらつきがあり、YouTubeの見解ではないとされているので、大事な数字は元のアナリティクスの画面でも確かめます。チャンネルに関する会話は30日で自動的に消えるので、残したい答えは写しておきます。

表2:YouTubeの数字を見る方法の違い(公式ヘルプと当社の使い方)
くらべる点Studioの画面を自分で見るAsk StudioCSVをClaudeに渡す
どこでYouTube StudioYouTube Studioの中Claude(当社はCowork)
準備なしなしCSVの書き出し
向いていること指標の確認・1本ずつの様子思いついた質問・コメントの要約・企画の相談2つの期間の比較・自社の基準での判定・ほかの資料と並べる
記録画面を見るだけチャンネルに関する会話は30日で自動的に消えるCSVと答えをフォルダに残せる
気をつけること見る人によって読み方が変わる答えの質にばらつきがあり、YouTubeの見解ではないとされるこの記事の5つの注意。数字は元の画面で確かめる

表は2026年11月時点の公式ヘルプと、当社の使い方をもとにしています。どちらが上という話ではなく、場面で使い分けます。

Ask Studioで物足りなくなるのは、「先月と今月を比べて、この施策を続けるか決めたい」という場面です。ここから先は、CSVをClaudeに渡す段階になります。

AIに聞く前に決める3つのこと

📌 このセクションの要点AIに渡す前に、①何を決めたいか ②どの期間を比べるか ③何と比べるか、の3つを自分で決めます。指標を全部覚える必要はありません。この3つが決まると、見る数字は自然に絞られます。

「分析して」とだけ頼むと、AIは当たり障りのない感想を返します。AIが悪いのではなく、何のための分析かが渡っていないからです。当社がClaudeに数字を渡す前に、必ず決めているのは次の3つです。

表3:AIに聞く前に決める3つのこと
決めること例決めないと起きること
①何を決めたいか題名の見直しを続けるか、元に戻すか/次に作る動画のテーマ感想や一般論が返ってきて、次の行動が決まらない
②どの期間を比べるか施策の前の28日と、後の28日(同じ日数・同じ曜日の並び)日数や曜日がずれて、増えた・減ったが比べられない
③何と比べるか手を入れた動画と、触っていない動画チャンネル全体の上がり下がりを、施策の効果と取り違える

見る指標は、決めたいことに合わせて2〜3個で足ります。題名を見直したならインプレッションとクリック率、内容を見直したなら平均視聴時間、というように選びます。指標それぞれの意味は「企業が見るべきYouTubeの指標とアナリティクスの見方【3-4】」にまとめています。

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判断するならCSVをClaudeに渡す

📌 このセクションの要点渡し方は、YouTube StudioからCSVを書き出す方法と、YouTube Analytics APIで取る方法の2つです。どちらも数字を読むだけで、チャンネルの設定は変わりません。はじめはCSVで十分です。
表4:アナリティクスの数字をClaudeに渡す方法の比較
くらべる点CSVを書き出すYouTube Analytics APIで取る
どこからYouTube Studio → アナリティクス → 詳細モードGoogle Cloudで準備したAPIから
準備なし(ブラウザだけ)Google Cloudの設定とログインの許可(はじめに1回)
取れるもの画面で見えている表とグラフ(動画ごと・日ごと・合計)期間・動画・流入元などを指定して取れる
向いている人月に1回、期間を区切って見たい毎週同じ形で数字を取りたい
チャンネルへの影響読むだけ読むだけの権限で取れる
当社この記事の数字はすべてこの方法Claudeに取得の手順(小さなプログラム)を作ってもらい、用意してある

CSVの書き出し方(パソコンのYouTube Studio)

当社が2026年10月28日に書き出したときの流れです。ボタンの名前は変わることがあるので、画面で確かめてください。

  1. YouTube Studioを開き、左のメニューから「アナリティクス」を選ぶ
  2. 右上の「詳細モード」を開く
  3. 見たい期間を選ぶ(比べるなら、同じ日数の期間を2つ)
  4. 右上の書き出し(エクスポート)のボタンから、CSVを選ぶ
  5. ZIPが保存される。中にCSVが3つ入っている

当社が「コンテンツ」の表を書き出したとき(2026年9月28日〜10月25日の期間)、ZIPの中身は次の3つでした。

表5:書き出したZIPに入っていたCSV(当社)
ファイル中身Claudeに伝えること
表データ.csv動画ごとの数字(視聴回数・インプレッション・クリック率・平均視聴時間など8列)。1行目は「合計」1行目は合計なので足さない
グラフデータ.csvグラフに選ばれていた動画(今回は5本)の日ごとの視聴回数全部の動画ではない
合計.csvチャンネル全体の日ごとの視聴回数期間の確かめに使う

APIで取る場合

APIは、毎週同じ形で数字を取りたいときに向いています。当社はYouTube Data APIの準備を先に済ませており、手順と止まった所は「YouTube Data APIとは|準備の手順と、Claudeに任せて21分で通した方法」にまとめました。準備(Google Cloudの設定とログインの許可)の流れは同じですが、アナリティクスの数字を取るのは別のAPIです。名前の似たAPIが3つあるので、役割を分けておきます。

表6:名前の似た3つのAPIの違い
API何に使うか当社
YouTube Data API動画やチャンネルの情報(題名・説明欄・再生リストなど)を取ったり、書き換えたりする説明欄の一括編集で使用
YouTube Analytics API自分のチャンネルの視聴回数・視聴時間・流入元(おすすめ・関連動画・検索など)を、期間や動画を指定して取る取得の手順を用意(この記事の数字はCSV)
YouTube Reporting APIアナリティクスの数字を、大量にまとめて定期的に取る使っていない

出典:Google for Developers「YouTube Analytics API と YouTube Reporting API」(2026年11月4日に確認)。アナリティクスのAPIは、どちらも読むだけの権限で、チャンネルの持ち主の許可を得て使います。

当社のCSVで分かった、渡す前の5つの注意

📌 このセクションの要点当社のチャンネルのCSVをClaudeに読ませたとき、そのまま渡すと読み違える所が5つありました。どれも「Claudeに一言添える」か「渡す前に分ける」だけで防げます。

ここからは、当社の公式チャンネル(【動画経営】YouTubeマーケティングコンサル酒井大輔)のCSVで実際に確かめた内容です。期間は2026年9月28日〜10月25日の28日間、表に載っていた動画は498本です。支援先の数字は使っていません。

表7:CSVをClaudeに渡す前の注意(当社のCSVで確認)
注意当社のCSVで起きたことClaudeに伝えること・渡す前にすること
①「合計」の行を足さない表データ.csvの1行目が「合計」だった「1行目は合計。動画は2行目から」と伝える
②表は上位約500本まで表は498本。インプレッションの約6%が表の外にあった全体の数字は合計の行か合計.csvで見る
③期間は中身で確かめるファイル名の日付は10月26日、中身は9月28日〜10月25日グラフデータ.csvの最初と最後の日付を読ませる
④大当たりと公開直後の山を分ける1本だけが飛び抜けて多く、498本のうち426本は10回未満。新しい動画は公開4日で28日分の約4分の3上位1本・公開28日以内・短い動画を分けてから比べる
⑤ほかの変更を書き添える同じ28日に、約10回、日付を分けてほかの変更もしていた変更の一覧を一緒に渡し、「効果」と言い切らせない

注意1:1行目の「合計」を足さない

表データ.csvを開くと、1行目は動画ではなく「合計」の行でした。何も言わずに「全部の動画の視聴回数を足して」と頼むと、合計の行まで足して、ほぼ2倍の数字になります。渡すときは「1行目は合計。動画は2行目から」と一言添えます。

注意2:表に載るのは上位約500本まで

当社のチャンネルには、公開している動画が2,000本以上あります。それでも書き出した表に載っていたのは498本でした。合計の行と、表の498本を足した数字を比べると、次のようにずれます。

図2:合計の行と、表の498本を足した数字のずれ(インプレッション・当社・2026年9月28日〜10月25日の期間の合計・前後の比較ではない)

合計の行と表の498本の和のずれインプレッションの合計の行は93,112回。表に載った498本を足すと87,373回。差の5,739回(約6%)は表に載っていない動画の分。合計の行93,112回表の498本の和87,373回差の5,739回(約6%)=表に載っていない動画の分。全体の数字は「合計」で見る

視聴回数では差は32回と小さいのですが、インプレッションでは約6%が表の外にありました。チャンネル全体の数字を聞くときは、表を足させずに「合計の行」か「合計.csv」を使うよう伝えます。

注意3:期間はファイル名ではなく、中身で確かめる

当社が書き出したファイルの名前には「10月26日」とありましたが、グラフデータ.csvの日付を読ませると、中身は9月28日〜10月25日の28日分でした。前の期間と比べるときに1日ずれると、曜日の並びが変わり、比べる意味が薄れます。Claudeには最初に「グラフデータの最初と最後の日付と、日数を教えて」と頼みます。

注意4:1本の大当たりと、公開直後の山を分ける

表の498本の視聴回数を並べ直すと、1本だけが飛び抜けていました。2020年に公開した私的な動画(結婚式)です。

図3:表の498本を、28日間の視聴回数で分けた本数(当社・2026年9月28日〜10月25日の期間・前後の比較ではない)

表の498本を視聴回数で分けた本数28日間の視聴回数が10回未満の動画が426本、10回から99回が62本、100回から999回が9本、1,000回以上が1本。1本あたりの視聴回数の中央値は2回。10回未満426本10〜99回62本100〜999回9本1,000回以上1本(この1本が全体の動きを左右する)1本あたりの視聴回数の真ん中(中央値)は2回

この状態で「チャンネル全体の視聴回数はどう動いた?」と聞くと、答えはほとんどこの1本の動きで決まります。平均も同じで、1本あたりの真ん中の値は2回なのに、平均にすると30回を超えます。全体を聞く前に「上位1本を除いて」と分けて聞くのが安全です。

もう1つの山は、公開したばかりの動画です。2026年8月31日に公開した動画の1本は、8月30日〜9月26日の28日間の視聴310回のうち、公開から4日で236回(約4分の3)が集まっていました。公開直後の動画が入っている期間と入っていない期間を比べると、それだけで大きく増えたり減ったりして見えます。

表には長さの列もあり、498本のうち200本は60秒以下でした。短い縦型の動画と横長の動画は見られ方が違うので、長さで分けてから比べるよう伝えます。なお、YouTubeショートは、2024年10月15日以降にアップロードした縦長か正方形の動画なら、最長3分まで含まれます。CSVの長さだけではショートかどうかは決まらないので、当社はここでは「60秒以下」を短い動画として分けました。

表8:比べる前に分けておくもの(当社のやり方)
分けるものなぜCSVのどこで分けるか
上位の大当たり全体の動きが1本で決まる視聴回数の列で上位を外す
公開28日以内の動画公開直後の山で増減して見える動画公開時刻の列
60秒以下の短い動画見られ方が横長の動画と違う長さの列(秒)
私的な動画・テーマ外の動画事業の動画の判断に混ざる題名・コンテンツ(動画ID)で印を付ける

注意5:同じ期間のほかの変更を書き添え、言い切らせない

当社は2026年9月下旬から、動画1,111本の題名と説明欄を見直しました。その結果を見た28日間には、ほかにも約10回、日付を分けて変更をしていました。終了画面・カード・固定コメント、チャンネルの説明とリンク、タグ、新しい動画の公開などです。

この一覧を渡さずに前後の数字だけを見せると、AIは増えた理由を「題名を変えたから」とまとめがちです。当社は変更の一覧を日付つきで一緒に渡し、「題名だけの効果とは言い切れない」という限界を、結論のすぐ近くに書かせました。見直しの手順は「YouTube概要欄を一括編集する方法」にまとめています。判定の結果は、その記事に追記する予定です。判定の基準は、2026年10月に次の3つを決めていました。

表9:当社がClaudeに読ませる前に決めた、判定の基準
見るところ基準
変えた動画の合計が、触っていない動画より大きく落ちていないか差が10ポイント以内
クリック率が下がっていないか変えた動画の合計で、マイナス0.5ポイント以内
個別に元に戻す動画があるか視聴が半分以下で、理由が題名にある

基準を先に決めておくと、Claudeの答えは「良い・悪い」の感想ではなく、基準ごとの合格・不合格になります。人は、その結果を見て続けるか戻すかを決めるだけです。

Claudeへの聞き方は「見たいこと」を先に決める

📌 このセクションの要点「分析して」とだけ頼むと、当たり障りのない感想が返ってきます。何を決めたいのか(あるべき姿)と、判断の基準を先に渡すと、答えが使えるものになります。

AIに数字を渡すとき、私がいつも気をつけているのは、手法ではなく「あるべき姿」を渡すことです。

酒井の考え

AIに渡すのは「あるべき姿(ゴール)」です。手法を限った聞き方をすると、その枠の中の答えしか返ってきません。目的さえ渡せば、たどり着く道筋はAIがいくつも出してくれます。

アナリティクスでいえば、「この28日の数字を分析して」ではなく、「題名の見直しを続けるか戻すかを決めたい。基準はこの3つ」と渡します。考え方は「生成AIへの経営相談の使い方|Claudeに「あるべき姿」だけ渡す」にも書きました。

表10:アナリティクスの数字をClaudeに渡すときの聞き方(悪い例と良い例)
場面返事がぼやける聞き方使える答えが返る聞き方
全体を見るこのCSVを分析して1行目は合計です。上位1本と公開28日以内の動画を除いて、前の28日と比べて視聴回数とクリック率がどう動いたか、表にしてください
施策の判定題名を変えた効果はありましたか題名を変えた動画と触っていない動画を分けて、この3つの基準で合格か不合格かを出してください。同じ期間のほかの変更はこの一覧です
次の企画次はどんな動画を作ればいいですか当社のお客様は中小企業の経営者です。平均視聴時間が長い上位20本の題名を並べ、共通する話題を3つ挙げてください。数字の根拠も添えてください
見直す動画を探す悪い動画を教えてインプレッションはあるのにクリック率が2%未満の動画を、視聴回数の多い順に10本出してください。題名だけで判断できない動画には印を付けてください

表の頼む文は、当社のやり方をもとにした例です。数字だけでなく、自社のお客様が誰か、何を決めたいのかを一緒に渡すと、答えが自社向けになります。

この記事の5つの注意を、1つの頼み文にまとめました。CSVと一緒に、そのままClaudeに貼って使えます。【 】の中は、自社に合わせて書き換えてください。

コピーして使える頼み文(CSVを渡すとき)

添付したのは、当社のYouTubeチャンネルのアナリティクスのCSVです。【題名の見直しを続けるか、元に戻すか】を決めたいので、次の順で読んでください。

1. 最初に、ファイルの列の名前と、グラフデータの最初と最後の日付・日数を教えてください。
2. 表データの1行目は「合計」です。動画は2行目からとして扱ってください。
3. 表に載るのは上位の約500本までです。チャンネル全体の数字は、合計の行か合計.csvで見てください。
4. 視聴回数が飛び抜けて多い動画、公開から28日以内の動画、60秒以下の動画は、分けてから比べてください。
5. 同じ期間に、ほかにもこの変更をしています:【日付と変更の一覧】。これを踏まえ、増減の理由を言い切らないでください。
6. 比べるのは【手を入れた動画】と【触っていない動画】です。見る数字は【インプレッション・クリック率】です。
7. 数字から分かる事実と、推測を分けて書いてください。データが足りず判断できないことは、判断できないと書いてください。

最後に、【決めたいこと】についての結論を1行で、その根拠を表で示してください。

Claudeの答えのうち、結論に使う数字は、元のCSVかYouTube Studioの画面で確かめてから使います。

当社のセミナー資料。今日から渡せる材料は5つ。会議の録音、商談の録音、自分が喋った録画、過去の資料、自社サイトの文章
当社のセミナー資料。数字に、社内にある材料(お客様との会話や自社サイトの文章)を添えると、AIは「自社にとっての意味」まで読めます

返ってきた答えは、最後に人が元の画面で確かめます。AIは数字を読み違えることがあるからです。当社は、Claudeが出した数字のうち結論に使うものを、YouTube Studioの画面かCSVで1つずつ見直してから使っています。

指標の意味・採用・APIの準備は、こちらの記事で

📌 このセクションの要点この記事は「数字をClaudeに渡して読ませる」ところだけを扱いました。指標そのものの意味や、採用動画の見方は、それぞれの記事にまとめています。

AIを仕事に使う会社は増えていますが、数字を読ませる使い方はまだ多くありません。帝国データバンクの調査では、生成AIを業務で活用している企業3,560社のうち、使い道で最も多いのは「文章の作成・要約・校正」の45.1%で、「データの集計・分析」は7.4%でした。

表11:生成AIの使い道と、データの整備(公的・民間の調査)
調査項目割合
帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」
生成AIを業務で活用している企業3,560社
文章の作成・要約・校正45.1%
データの集計・分析7.4%
総務省『令和8年版 情報通信白書』(概要)p.9
日本の企業 n=326
分析・活用可能な社内データの整備をしている26.1%(米国33.0%)

出典:帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」(調査2026年3月17日〜31日・有効回答10,312社・2026年5月14日公表)/総務省『令和8年版 情報通信白書』概要 p.9(2026年7月24日公表)

YouTubeのアナリティクスは、すでに整った「社内データ」です。書き出せばすぐ渡せる形になっているので、数字をAIに読ませる最初の練習台に向いています。

なお、YouTubeアナリティクスは、ホームページのアクセスを測るGoogleアナリティクス(GA4)とは別のものです。

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※ ITコーディネータ・酒井大輔が対応します。

よくある質問(FAQ)

FAQYouTubeの分析とAIについて、よく検索されている質問に答えます(2026年11月時点)。
QChatGPTやGeminiでも、同じように分析できますか。+
同じCSVを渡せば、どの生成AIでも読めます。結果を分けるのは道具より、渡す前の5つの注意(合計の行・約500本の上限・期間・大当たりと公開直後の山・ほかの変更)と、見たいことを先に決める聞き方です。当社はClaude(Cowork)で、フォルダに置いたCSVをそのまま読ませています。ClaudeとChatGPTの違いは「ClaudeとChatGPTの違い」にまとめました。
Q他人のチャンネルもアナリティクスで分析できますか。+
できません。YouTubeアナリティクスで見られるのは、自分のチャンネルか、権限をもらったチャンネルだけです。ほかのチャンネルについて分かるのは、視聴回数や登録者数など、誰でも見られる公開の数字までです。
QCSVをAIに渡しても、視聴者の個人情報は大丈夫ですか。+
当社が書き出した「コンテンツ」のCSVに入っていたのは、動画ごとの視聴回数・インプレッション・クリック率・平均視聴時間などの集計で、視聴者一人ひとりの情報はありませんでした。社外のAIに渡す前には、学習に使われない設定を確かめておくと安心です(Claudeに学習させない設定)。また、個人情報がなくても、売上との関係や公開前の企画などは社外秘のことがあります。社内のルールを確かめ、必要ならチャンネル名や取引先の名前を伏せてから渡します。
Q登録者数が、YouTube Studioと公開ページで違うのはなぜですか。+
公開ページでは、登録者数が1,000人以上になると、1,000〜9,999人は10人単位など、桁に応じて丸めて表示されるためです(YouTube公式ヘルプ)。当社のチャンネルでは2026年8月23日に、YouTube Studioで2,599人、公開ページで2,590人でした。AIに渡すときは、Studioの数字を使います。
QAsk Studioだけで足りますか。+
1本ずつの確認や、思いついた質問ならAsk Studioで足ります。2つの期間を比べる、自社の基準で続けるか戻すかを判定する、結果を記録に残す、といった使い方なら、CSVを書き出してClaudeに渡すほうが向いています。

まとめ

  • YouTubeアナリティクスの数字は、YouTube StudioからCSVで書き出してClaudeに渡せば、AIに読ませて分析できます。
  • 渡す前の5つの注意=①「合計」の行を足さない ②表は上位約500本まで ③期間はファイル名ではなく中身で確かめる ④1本の大当たりと公開直後の山を分ける ⑤同じ期間のほかの変更を書き添え、言い切らせない。
  • 聞き方は「分析して」ではなく、見たいこと(あるべき姿)と判断の基準を先に渡します。
  • 1本ずつの確認や思いつきの質問はAsk Studio、期間の比較や自社の基準での判定はCSVをClaudeへ。
  • 結論に使う数字は、最後に人が元の画面で確かめます。

※YouTubeはGoogle LLCの商標です。Claudeは、Anthropic社が提供する生成AIで、同社の商標です。当社は、両社の公認・提携先ではありません。当社の作業はClaude(2026年9月にCoworkの機能が統合)で行っています(2026年11月時点)。

▶ 執筆者・酒井大輔(中小企業の集客・採用をYouTubeとClaudeで解決するコンサルタント)のプロフィールを見る